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GAKUストラテジー GAKU Presents
第六章 メンタル・コントロールのための指針

1.プラスには限界があることを常に意識する。
 基本モード、ベットアップモードともに高勝率をマークし一気に大きなプラスを作った場合は、更なるプラスを目標にするのではなく、「いつ席を立つか」に意識をシフトすることが大切です。うまく次のチャンスも取ることができれば更なるプラスを作ることもできますが、プラスには限界があることを常に意識しなければなりません。ギャンブルでは勝ち続けることはできません。プラスのときに勝ち逃げすることが最も重要です。このように説明すると、それ以上の大勝ちができない印象を受けるかもしれませんが、決してそうではありません。ベットアップ・ストラテジーは流れさえ良ければ勝手にチップが増えていくものです。

2.短時間で大きなプラスを作ったときは、マイナスの波も早く訪れると意識する。
 このベットアップ・ストラテジーでは、短時間で大きなプラスを作る瞬間もあります。そんなときは反動でマイナスの波も早くやってくることが多いように感じます。大きなプラスが一気にマイナスになってしまうと、メンタル・コントロールがとても難しくなります。マイナスの波を意識したら、たとえ1単位でも良いのでプラスのうちに躊躇なく席を立つことです。1単位でもプラスはプラスなのです。大きなプラスの直後の大きなマイナスはメンタル・コントロールを乱す原因となり、その後のゲームにも悪影響します。

3.プラスの頂点を追い求めない。
 ゲーム中比較的大きなプラスを記録した場合、そこからじりじりマイナスしたとしてもプラスの頂点に戻そうと意識するのは危険です。それよりも現在進行形のマイナスを小さくすることに意識をシフトし、それも上手くいかないときはやはり1単位でもプラスのうちに席を立つことです。森巣博氏の言葉を借りれば、「そのとき手元にあるチップだけが現実」なのです。

4.プラスの目標額は設定できない。
 プラスの額はあくまでゲームの流れによる結果によるものです。気持ちの中でプラスの目標値を設定してしまうと、メンタル・コントロールを乱し、プレイに主観が入るリスクが高くなります。このストラテジーは流れが良ければ目標額を設定しなくても勝手にプラスに傾くものです。プラスの流れに乗ったら「勝ち逃げ」のタイミングを図ることに気持ちをシフトすることが大切です。

5.勝ち逃げの目安を持つ。
 「プラスの目標額は設定できない。」これは前述の通りですが、ベットアップ・ストラテジーにおけるプラスの目安は必要です。この目安を超すと、今度は逆にマイナスの波が訪れる可能性が高くなるという意識を持つ必要があります。僕は基本ベット1単位に対し、プラス10単位は勝ち、プラス20単位は十分な勝ち、プラス30単位以上は大勝ち、という目安を持って臨んでいます。プラスのうちにセッションを区切ることが大切です。

6.信じきることが自分を守る。

 どんなときでも信じ切って貫き通すことが、GAKUストラテジーです。メンタル・コントロールが壊れかかっているほどの逆境でも、ベットアップ・ストラテジーを貫くことで、「無謀なベット」を避けることができるのです。

 「悪いときには腐らずに無謀なベットをしない。」「良いときに調子に乗ってガードを甘くしない。」今まで半泣きしながら僕が反省を繰り返して来たことです。これらは反省したつもりでも、どうしても繰り返してしまうものです。分かっていてもカジノの魔力(=メンタル・コントロールの崩壊)に負けてしまうのがひとの弱さです。精神力だけでは、メンタル・コントロールを維持するのはどうしても困難です。良いときでも悪いときでも、このGAKUストラテジーを信じきる。これがカジノの魔力から身を守ってくれると信じましょう。

7.自らの手でメンタル・コントロールを乱さない。

 ベットダウンした瞬間にブラックジャックが来て悔しがるプレイヤーをたまに見かけますが、僕はまったく気にしないことにしています。理由はとても簡単です。それは「ブラックジャックを狙って」プレイしている訳ではないからです。折角ブラックジャックが来てその勝負は勝ったのに、悔しがる必要などありません。決して強がりではなく、ここは勝ったのですから喜ぶべき場面です。勝って悔しがるという行為は自らの手でメンタル・コントロールを乱していることに他なりません。

8.負の因子を正の因子と思い込む。

 ブラックジャックをプレイしていると、どうしようもなく負け続けることがあります(この場合の「負け続ける」とは、ゲームの勝敗数のことをいいます。)。負けの数が多いと誰でも嫌になり「つまらない」感情が芽生えてきますし、現実的に手持ちのチップも減っていくことが多いものです。ブラックジャックは1シューの勝敗数が引き分けを除外して43勝57敗のゲームだと言われています。つまり勝敗数ではもともと負けの数の方が多くて当たり前なのです。連敗は多いのに連勝は少ないのはそこに理由があります。

 たとえ10連敗したとしても、「ごく当たり前に起こること」として思っていれば焦る必要は無くなります。こんな悪い流れのときに焦って主観に頼ったベットアップをしてしまうと、それこそ大ヤケドしてしまいます。GAKUストラテジーの場合は、10連敗したとしてもそのうち7敗は「ミニマムで打たれ越す」ことになるシステムになっています。大きな連敗であればあるほど自動的に「ミニマムで打たれ越す」ことが多くなるのですから、こんなときは「悪い流れを打たれ越した」ものとして、「チップは最小限のマイナスで済んで幸運だった」と思い込みましょう。
 負の因子を正の因子とみなして思い込むことが、GAKUストラテジーにおけるメンタル・コントロールの基本です。

9.ひとが「壊れる」過程を理解する。

 1回1回のゲーム結果を気にし過ぎてゲームに感情が入り続けると、ひとは疲れ、やがて精神的に自壊します。どんなに精神的にタフなひとでも、カジノでメンタルコントロールを維持するのは困難です。自分の経験からも他のプレイヤーを見ていても、はっきりとそれが分かります。それまでタイトに打っていたプレイヤーが突如として「壊れる」瞬間があります。バイインに対しての1回のベットの割合が大きくなり、それまで自制が効いていたベットマネージメントが崩壊します。こうなると、ごく平均的な偏差から起こる得るプラスマイナスの波に、バイインしたチップの量が耐えられなくなって、何度もリバイを繰り返すことになります。これは自分自身で精神的にさらに追い打ちをかけることになります。あとは持参したバンクロールが全部無くなるまでこれを繰り返し、挙げ句の果てにはゲームテーブルとATMを何度も往復することになります。

 これは「壊れる」過程の典型的な例です。プレイ中は第三者の眼で自分を監視して、この「壊れる」過程にハマり込んでいないかを自問自答する必要があります。

10.GAKUストラテジーがもたらす副産物。

 ひとは「耐える」ことには限界があります。無理をして耐えつづけようとすると、前述のように「壊れる」危険性を生み出されます。GAKUストラテジーにおけるメンタル・コントロールは、初めから「耐えない」ことが基本です。「負の因子を正の因子と思い込む」手法で、悪いペースのときも「楽しい」と感じるようになれば、ブラックジャックの楽しみも広がると思います。また、このような感じ方ができるようになると、「壊れる」危険性を自然に受け流せるようになります。

 僕は努力してこういう考え方を習得したのではありません。GAKUストラテジーを徹底して、その独特なアップダウンのあるゲーム展開を何度も繰り返して経験を積むうちに、ブラックジャックというゲームを自然とこんな感じにとらえるようになってきたのです。いわばGAKUストラテジーという非科学的なシステムが、「壊れないメンタル・コントロール」という副産物をもたらしたように思っています。

11.潔く席を立つ敗戦処理の大事な考え方。

 運悪く大きなマイナスのセッションだった場合は、最悪でもベットアップモードのときのベットパターン2回分を合計した単位を切ったら、すぐに席を立ちましょう。つまり「基本ベット」を1単位として、12単位+20単位=32単位を切った場合です。これを切るとGAKUストラテジーは成り立ちません。手元に残った端数のチップを使って適当なベットをすることは絶対に避けなければなりません。この行為はGAKUストラテジーのシステムを壊し、自らのメンタル・コントロールを壊すことにしかなりません。バイインを完全に無くすまでプレイせず、残った端数ののチップを握りしめてテーブルを立つことが、トータル成績に良い影響をもたらしてくれると信じることが大切です。

 マイナスのセッションは必ずあります。でも、そのマイナスのセッションをゼロになるまで「負け切らない」ことが重要です。手元に残った端数のチップを握りしめて潔く席を立ちましょう。後から振り返ると、マイナスのセッションを最少失点で切り抜けることが、トータル成績に大きく影響していることが分かるはずです。

12.大きなマイナスを背負い自信を失ったときのメンタル・コントロール再構築。

 どうしても流れが悪いときはあります。これはもう仕方が無いと諦めるしかありません。大きなマイナスを背負った直後こそ、しっかり気持ちをリセットすることがGAKUストラテジーの目指すメンタル・コントロールです。

 まず一度カジノから離れ、部屋に戻りましょう。そして現在までのマイナスをきちんと整理し、今回の遠征は負けの回だと潔く受容することです。その後、現在までのマイナスの要因を思いつくままに箇条書きにして眺めてみましょう。これを冷静に書き出せないようであれば、メンタル・コントロールはすでに壊れています。そのままカジノに戻っても、恐らくほとんどの場合負け切るのがオチです。

 大切なのはここで頭の中をプラス思考に切り替えられるかです。負け分全てを取り戻す必要はありません。人生トータルでは、負けの回をいかに最少のダメージで乗り切るかが大切なのです。まず1回、ほんの小さなプラスで良いですから、プラスのセッションを作りましょう。一度にマイナスを取り戻そうとして欲張らず、ほんの小さなプラスで潔く席を立つことです。どんなに小さなプラスでもプラスはプラス。プラスの回はまた次のプラスを呼んでくれるものです。

 それまでの大きなマイナスがあると、どうしてもそれを追ってしまいがちですが、やはり基本は勝ち逃げです。繰り返しますが、一度にマイナスを取り戻そうとする必要はありません。悪い流れが続くと、勝ちパターンが思いつかなくなります。
 
 でも、大丈夫です。1回プラスのセッションを作れば良いのです。それを繰り返すことで勝ち方がきっと自然に見えてきます。プラスはそれがたとえ小さなものであっても次のプラスを呼びます。KOを狙わず、ヒット&アウェイでじっくりポイントを重ねるようなイメージです。カジノとの勝負は最終ラウンドまでのトータルで判定勝ちになれば良いのですから。

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