2005年8月ゴールドコースト-過去最高ベット
(GAKUストラテジー戦記・番外編) |
■初日から全開のカジカジモード
カジノは初日に大きなマイナススタートでした。1シューの戦績がとにかく負け数が上回るシューが続き、3勝10敗とか、ひどいときは1勝12敗なんてのもありましたので、その悪い流れを淡々とミニマムで打たれ越しても、ジリジリとマイナスを背負う展開でした。また、肝心のベットアップ・モードの勝率も全体的に悪く、しまいにはベットアップ・ストラテジー過去最悪の4連敗を喫してしまうほどでした。
1回目A$600、2回目A$1,000のベットパターンだったので、その4連敗だけでA$1,600×4回=A$6,400のマイナスを背負ったことになります。しかもそれは1時間以内の出来事。2時間40分のプレイで、なんとA$14,200のマイナスになってしまいました。
仕方がないので、部屋に戻り今後のシミュレーションの組み直しです。この時点でのマイナスA$14,200は、前回のケアンズで記録した最大マイナスA$35,000に比べればどうにかなるようにも感じるのですが、今回のバンクロールはA$23,000で、A$50,000だった前回の半分未満なので、割合で考えると同じようなものです。(当然プレイ中のベット・スプレッドも前回の半分です。)
まだまだメンタルは壊れていませんので、冷静にシミュレーションを組み立てれば、残り2日半で十分良い勝負になると思いました。ただ、今回はリゾの予定が多く、プレイ時間を十分取ろうとすると睡眠時間を削るしかないという負の因子も抱えていました。このあたりだけはメンタルコントロールを乱しうる因子と考えて最大限の注意を払うことを意識しました。
幸いその次の回で、A$5,000ほどを取り戻してバンクロールを増やすことに成功。更にその直後の回は「過去無いほどの高勝率」で、たった1時間で全てのマイナスを取り戻してプラス領域まで持ってくることが出来ました。(1回のバイインがプラスA$10,000を超えたのは初めてでした。)何ということでしょう。ベット・スプレッドその他の設定は、何も変えていませんでしたが、ベットアップ・モードは100%の勝率でした。なんとも極端な結果ですが、こんなに波の激しいことがあっても、ギャンブルですからやはり当然あり得ることだと思うしかありません。いずれにしても、激動の初日の成績は、プラスA$2,000ほどで終了しました。リゾリゾモードのつもりが、初日から全開のカジカジモードです。
■ホエール・ウォッチングで人生修行
2日目もまた勝率の悪いシューが続く苦しい展開ではありましたが、この日は勝負結果の大きな上下は無くまとめ、少しのプラスを維持したまま終了しました。でも、この日の睡眠時間は1時間しか取れなかったので、明日最終日の体力だけが心配でした。
そして最終日、なんと早朝から「ホエール・ウォッチング」ツアーに参加しました。過去に経験したことが無いほどの船の激しい揺れの中、気合いでなんとか船酔いせずに踏みとどまりましたが、見たところツアー参加者の90%はGet Sick状態でした。これはツアーというより、人生修行に近いのではないでしょうか。波には逆らってはいけないのだということを、このツアーに参加してはっきりと悟りました。
ちょっと遠くでしたが、ホエールのブリーチングの瞬間を真正面で見られたのだけは印象的でした。
■Blackjack Fighters!
最終日午後からのカジノは、初日を思わせるいきなりのマイナススタート。ググっと引き込まれてしまい、トータル成績がマイナスA$9,000ほどのところで、予約していた夕食でした。美味しいイタリアンの夕食でうまく気分転換ができましたが、すでに体力が限界が近いので、いままでのベット・スプレッドを倍にして短時間決戦で臨むことにしました。
他にプレイヤーのいないテーブルにバイインすると、すぐにひとりのローカル・オージーおじさんが加わりました。自らを「Fighter」と呼ぶ彼のプレイ(ベッティング・スタイル)は、まさに「Fighter」そのものでした。このときの僕の気持ちも「Fighter」そのもの。
「We're Blackjack Fighters!」
そうお互いに声を掛け合い、お互いに気の入ったプレイが展開されました。ベットアップ・モードに入ったときには「Follow me!」と声をかけると、しっかりべットを上げてついてきてくれました。
何の根拠も無いのに「信じ合える」瞬間。
わずか30分ほどのプレイでしたが、そのファイターおじさんは僕のボックスに乗り続け、数千ドルものプラスを手に帰っていきました。鮮やかな引き際でした。最後はお互いの健闘をたたえ合い、ガッチリと固い握手をして別れました。言葉も文化も違うのに、あうんの呼吸でゲームを進めることができるなんて、本当に嬉しい瞬間でした。
僕もそのおじさんのファイター精神に引っ張られ、A$3,000ほどマイナスを減らすことができました。
■過去最高ベット
さて、僕にとってはここからが本当の勝負、最後の仕上げです。テーブルは僕ひとりとなりました。メインプレイの1ボックスの他に、フラットベットでペースメイカーとしてのもう1ボックスを開き、合計2ボックスでプレイです。僕は通常1ボックスでのプレイなのですが、この方法はディーラーとの1対1のときにだけとっている方法です。ペースメイカーのボックスの方はずっとフラットベットで、ベットアップ・モードのときだけベットアップをします。
GAKU
ストラテジーのひとつの究極型です。
僕はその後も好調を維持していました。おじさんが帰ってからもA$4,000ほどマイナスを減らし、トータルではA$2,000程度のマイナスまで戻しました。でも、気持ちは守りに入っていません。自分のシミュレーション通りのイメージを描き、いつもの
GAKU
ストラテジー通りのプレイを徹底するだけ、と決めていました。
そこに運命のベットアップ・モードが入りました。
ペースメイカーのボックスも含めて2つのボックスどちらにもです。ペースメイカーの方はベットアップ時にはメインボックスの半分のベット額と決めていましたので、メインボックスにはA$1,200でペースメイカーにはA$600のベットです。A$1,200の方にはダブルダウンが入りましたが、合計A$3,000のベットになったその勝負は、ディーラーに20を起こされてすべて負けとなりました。
1回目のベットアップ時に、ダブルダウンやスプリットになって負けた場合は、2回目のベットが大きくなりすぎるリスクがあるため、最低ベットに戻して2回目は追わないことにしているのですが、このときだけはなぜか無意識に、何のためらいも気負いもなく、「次も押すべきだ。」と確信がありました。
ベットはA$2,500とA$1,000の合計A$3,500です。自分の人生最高ベット額ですが、メンタルはいつものようにたんたんとごく自然のままでした。
そして、ディーラーアップカード6に対し、僕の2つのボックスに配られたカードはなんとも劇的な組み合わせでした。
まずA$1,000をベットしたペースメイカーのボックスをダブルダウン。その後、A$2,500をベットしたメインボックスをスプリットしました。こちらの方は更に片方がダブルダウン、つまりA$1,000×2とA$2,500×3の合計A$9,500のベットになったのです。
そして、その結果は、、、。
ディーラーのバスト。
数十秒後には、配当を含んだ合計A$19,000分のチップが目の前のテーブルに載っていました。
過去最高ベットを手中にした瞬間でした。
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