GAKUストラテジー

GAKUストラテジーのきっかけ

カジノの罠を知る

 とあるカジノのブラックジャックテーブルでのこと。
 ディーラーのハンドはフェイスアップカード7に対してのホールカード9で、その合計が16となった。ディーラーにとって合計数16は最弱の数字だ。ディーラーがバストする可能性が高まり、プレイヤーは全員、次のカードに期待を込めて「ピクチャー!!」と叫んだ。ところが、無情にも次に開かれたカードは5・・・ディーラーの合計数は21となり、そのテーブルに座っている5人のプレイヤーのベットは全滅した。ディーラーは「アイムソーリー」と小声で呟いた後、機械的な動作でベットサークルからチップを回収していった。ブーイングするプレイヤーもいれば、頭を抱えているプレイヤーもいた。そのうちのひとりは感情的になりテーブルにチップを叩き付けていた。やり場のない後悔とともに。

 「あの時ヒットしていれば...」

 そう、まさにその通り。あなたがヒットしていればディーラーはバストしていた。そうすれば今頃、プレイヤーは全員でハイタッチをしていたことだろう。「ようし、今度あの手がきたら絶対ヒットしてやろうじゃないか」

 「あの時ステイしていれば...」

 そう、まさにその通り。あなたがステイしていればディーラーはバストしていた。そうすれば今頃、プレイヤーは全員でハイタッチをしていたことだろう。「ようし、今度あの手がきたら絶対ステイしてやろうじゃないか」

 ブラックジャックはディーラーとプレイヤーのカードの組合せで勝負が決まるゲームだ。その勝負の結果が負けであったとしても、「ああしていれば、こうしていれば」と後からカードの組み合わせを変えて考えれば、結果がプレイヤーの勝ちとなり得る組み合わせが見つかることもある。このような結果論なら誰でも正解を唱えることができるだろう。ところが、日常的にこれをやってしまうと、自分で自分を惑わせることになってしまう。

 実はこの部分にこそ、巧妙に仕組まれたカジノの罠があると知る必要がある。これがきっかけとなり、プレイヤーが1回1回のゲーム結果に惑わされることになれば、ベイシック・ストラテジー(以下BS)から外れた選択をする可能性が高くなるからだ。言うまでもなく、数学的にはじき出された最善手がBSである。BSから外れた選択をすることは、ハウスエッジを大きくすることに他ならない。ロングランで考えれば、自分で自分の首を絞めていることになる。

 カジノにはレーティングというシステムがあり、担当スタッフがプレイヤーのプレイ実績をレーティング(格付け)している。そのレーティングの内容はカジノによって多少異なるのだが、プレイヤーの登録番号と名前、バイインした金額、プレイ時間、平均ベット、最小ベットと最大ベットのスプレッド、席を離れるまでの勝負結果、プレイ中に席を離れることがあったかどうか、などが挙げられる。また、とくにラスベガスのカジノでは、プレイがBSに則しているかどうかもきちんとレーティングされている。

 注目すべきは、カジノは「プレイがBSに則しているかどうか」もレーティングしている、ということだ。プレイがBSから外れているプレイヤーはカジノにとって利幅の大きい美味しい客、プレイがBSに則しているプレイヤーは利幅の少ない客と判断されている訳だ。それなら答えは簡単であろう。カジノの罠を見抜き、後者を目指すことが賢明だ。

中級ブラックジャック・プレイヤーを目指す

 カジノのルールによって多少異なるが、ブラックジャックのハウスエッジはプレイヤーからみてー0.5%前後のものが多い。カジノにとって利幅の少ない、プレイヤーにとって最小のハウスエッジでブラックジャックをプレイするには、BS通りにプレイするしか方法がない。(正確には「カード・カウンティング」という手法が存在するのだが、私は多くの理由からこれを一切用いていない。ここではその詳細を割愛させていただく)ところがこれが簡単なようで、徹底するのは意外と難しいものだ。

 まずそのルールのBSを正確に暗記し、それを瞬時に判断できるようになることだ。ミスの数だけハウスエッジは大きくなる。たとえ10時間連続のプレイでも、ノーミスでプレイし続けられるように練習することが不可欠である。

 そしてBS通りに正確なプレイができるようになっても、実践ではそれを揺るがす因子が存在することを理解する必要がある。ひとつは同じテーブルに同席しているプレイヤー、もうひとつは自分自身である。

 たとえば、自己流ストラテジーという奥義を持つ自称ベテランプレイヤーや、自分が負けるたびに他のプレイヤーのプレイにケチをつける結果論プレイヤーなどである。彼らからのアドバイスや批判にも耳を貸さず、自分はただひたすらにBSを貫く必要がある。彼らの言動を上手く受け流し、和やかにゲームを進めるためのコミュニケーション術もスキルのひとつと言えるかもしれない。

 また、BS通りにプレイし続けるには、時折弱気になる自分自身に負けないことが必要である。大きなベットをした時に、ディーラーのフェイスアップカード7に対して合計数16でも弱気になる必要はない。BSが「ヒット」なら、余計なことを考えずにヒットすれば良い。ディーラーのフェイスアップカード10に対しての88も、BSが「スプリット」なら躊躇なくスプリットする。ディーラーのフェイスアップカードAに対しては、インシュアランスもイーブンマネーも無用だ。ディーラーや他のプレイヤーに嫌味を言われようとも、サレンダーすべきときは涼しい顔をしてサレンダーすればいいのである。1回1回のゲーム結果に、いちいち感情移入してはいけない。たとえそのゲームに負けたとしても、BSに基づいた最善手を選択したのだから。一番大切なのはBSを信じ切る強い気持ちであろう。

 ブラックジャックはそのルールでプレイヤーに選択権を与えている。そこがプレイヤーを惑わす要因となっているのが事実だ。たとえば、バカラにカードを引く条件が決められているのと同じように、ブラックジャックはBSに基づいてカードを引く条件が決まっているゲームだと解釈すれば良い。それ以外の選択肢はないと自分自身のルールとして決めてしまうことだ。

 ここまでを例外無く完璧に実践出来るようになれば、初心者レベルから脱却と言って良いだろう。目指すべきレベル、中級ブラックジャック・プレイヤーだ。

ハウスエッジを超える何か

中級ブラックジャック・プレイヤーになって、やっとハウスエッジ通りの条件でプレイできるようになった。しかし、これはあくまでハウスエッジを理論上の最小値にしたまでのこと。ハウスエッジが無くなった訳ではない。

 仮にハウスエッジがプレイヤーからみてー0.5%の場合、毎回100ドルずつベットしたとすると、理論上は1回のゲームにつき50セントずつ負ける計算になる。単純に考えると、100回プレイすれば50ドル、1,000回プレイすれば500ドル負ける計算だ。もちろん、これはあくまでロングランにおける理論値だから、短期的なゲームでは波がある。波があるからハウスエッジが存在しても勝つこともあり、ハウスエッジを上回るほど負けることもある。ただし、ロングランでは確率通りに収束していくことを正しく理解しておきたい。

 さて、一体どうすればハウスエッジを克服できるのだろうか。確率の話とは大きく矛盾してしまうが、カジノに勝利するにはハウスエッジを上回る「何か」がどうしても必要なのである。たとえば、ハウスエッジを上回るほどの強運があれば勝つことは可能だ。でもそれは、ある短期間ならあるかもしれないが、恐らく長続きはしないだろう。結局は理論値通り、プレイ結果はやがてハウスエッジへと収束していくことになる。

 ブラックジャックにおいて、理論的にハウスエッジを逆転する可能性のある唯一の方法がカード・カウンティングと言われている。しかし、私のプレイスタイルはカード・カウンティングを全く用いていない。だからこの時点で私の言うハウスエッジを上回る「何か」とは、まったく数学的根拠の無い話になる。ここから先の話は、この事実を受容した上でお読みいただきたい。

 私のプレイスタイルを簡単にまとめると、以下の考え方を基本としている。


1)BSを遵守してハウスエッジを最小限にとどめ
2)カードの流れに条件づけし
3)ベットの上げ下げ(ベット・マネージメント)で勝負する

 常打ち賭人・森巣博先生の言葉を借りれば「打たれ越し」だ。悪いときにはミニマムベットで打たれ越し、良いときにベットアップして勝ちをもぎとろうという考え方がその基礎となっている。

 普段はブラックジャックをプレイしない森巣先生が、珍しく私とブラックジャックテーブルを囲んだことがあった。このときは非常に勝率の悪いゲームが続き、ずっとミニマムベットで打たれ越していた森巣先生でも、じりじりとマイナス20単位まで凹んでいた。ところがある瞬間、森巣先生は何の気負いも感じさせず、当たり前のようにベットアップした。そしてその一撃で全てのマイナスを取り戻していた。これが私が目撃した本物の「打たれ越し」であった。

 カード・カウンティングを全く用いない私のプレイスタイルは、ベット・マネージメントにこそ勝負の本質がある。そしてそれをどんなタイミングで行うかは「カードの流れ」に条件づけするしかない。ハウスエッジを超える何かとはまさにここにあると考えるようになった。

数学的根拠の無いものをストラテジー化

 「打たれ越し」とはいうものの、実戦ではそんなに上手くはいくものではない。

 「打たれ越し」を実践し、悪い流れをミニマムベットで打たれ越したと思っていても、ほとんどのプレイヤーはただ我慢しているに過ぎない。こんなとき、我慢の末の痺れを切らしたベットアップで痛烈なカウンターパンチをもらってしまうと、メンタル・コントロールは脆くも崩れ去り、悪い流れと感じながらも無謀なベットアップを繰り返していくことになる。こうなれば結果は言うまでもないだろう。

 ひとの我慢には限界がある。まず、この事実を客観的に認識しておきたい。

 「あんなに悪い流れのときになぜベットアップしてしまったのか。どうせ負けるのならカードの流れが良いと思ったあのときに思い切ってベットアップすべきだった」と、私は無意味な後悔を繰り返してきた。

 カードの流れが良くなる瞬間が分かるのなら何も苦労はない。無意味な後悔を繰り返してきた私は、開き直ってある考えに至った。それは「カードの流れが良くなったと感じるシチュエーション」を条件づけし、それをストラテジー化することだった。まず考えたのは、ミニマムのフラットベットでプレイし続け、条件を満たしたときだけベットアップするというベット・マネージメントだった。
 もちろん数学的根拠など何もない。もともと単なる主観でベットの上げ下げをしていた訳だから、そんなものは必要ないのだ。しかし、これを徹底的に貫くことで無謀なベットアップをすることがなくなり、予め自分が決めたタイミングだけで勝負することができるようになった。自分で決めたことなのだからそれで負けても本望だ。そう決心して以来、私は今までさんざん繰り返してきたあの無意味な後悔と無縁になった。

 例えば、ブラックジャックでこんなシチュエーションを想像していただきたい。


ディーラー:フェイスアップカードが6
プレイヤー:最初の2枚の合計が11


 ディーラーは最弱のフェイスアップカード6、それに対しプレイヤーの11は絶好のダブルダウン。多くのプレイヤーが「カードの流れが良い」と考えるカードの組合せではないだろうか。

 そしてこのシチュエーションからディーラーがバストしてゲームが終了した場合、ディーラーのカードの流れは最低で、かつプレイヤーのそれは最高であると考えることにした。もしもカードの流れにバイオリズム曲線のようなものがあるとすれば、このときディーラーはその曲線の最下点であり、かつ、プレイヤーは最上点という両極にあると考えられるからだ。

 私はこのようなシチュエーションを具体的に条件づけし、その次のゲームをベットアップするタイミングと定義づけることにした。

 カジノにはプレイヤーのメンタル・コントロールを失わせる罠が巧妙に仕掛けられている。冷静なときに決めたストラテジーをどんなときも貫くことで、その罠にハマらず身を守ることが出来ると考えている。

 そもそもGAKUストラテジーは、「ハウスエッジを超える何か」を自分なりに追い求めていったのが始まりだったのだが、その結果それを貫き通すことで、プレイヤーのメンタル・コントロールを崩壊させないための手法となっていった。

 これがGAKUストラテジーのきっかけである。

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