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GAKUストラテジー戦記 GAKU Presents
2007年第6戦@ケアンズ

 今回のケアンズは1月の第2戦以来の4ヶ月ぶり。月一ケアンズがモットーの僕には、「久しぶり」といって良い。3月のメルボルン公式オフ会では、リスクを承知で臨んだGAKUスト2倍モードに、メンタル・コントロールを崩壊させてしまう結果となった。負け逃げの線引きが甘く、大きなマイナス・セッションをくり返した挙げ句に、滞在途中でバンクロールを失うという大失態。メンタル・コントロールが自分の生命線だったはずなのに、それを崩壊させてしまった自分の未熟さを痛感した。

 それから2ヶ月。

 メルボルンで失った自信が回復することはなかったが、メンタルが弱い自分だからこそ、GAKUストラテジーの大切さを改めて認識した。失った自信はカジノの現場で取り戻す他はない。おかしな言い方かもしれないが、今回勝ち負けは二の次だ。滞在中どんな状況であっても、メンタル・コントロールし続けることだけを目標とした。

 CLUB Priveでのプレイよりも、色々なプレイヤーが出入りする一般フロアでのプレイの方が、より強固なメンタル・コントロールを必要とする。ベットアップ・モードに入った瞬間にボックス数を変えられても、すべてが必然と捉えるように徹底することとした。何も考えずにベットアップするだけ。勝敗結果もまったく気にしない。開始5分の最初のセッションを+A$2,000とした以外、今滞在中のプレイは終止水面下でのプレイだった。しかし、結果的にこのような流れだったからこそ、自分のメンタル・コントロールを試す絶好の機会だったと思う。

 ずっと-A$6,000付近をうろうろしていた。小刻みなプラス・セッションで、やっと水面が見えるところまで戻したかと思えば叩かれる、という繰り返しだった。いつものようなセッションの連勝がない。プラスとマイナスのセッションの繰り返しが続いていく。しかし、メンタル・コントロールを試すにはこれくらいが丁度良いだろう。

 ベットアップ・モードの勝率が低い。そればかりではなく、ベットアップにダブルダウンやスプリットのオプションが一度も入らない。初日のプレイではベットアップでBJも一度も入らなかった。こんなことも珍しいが、珍しいことが当たり前に起こるのがカジノというものだ。今回は長丁場になりそうな展開だが、外は雨だからかえって好都合だ。初日は-A$6,000ほどで終了。プレイ中二度三度、-A$10,000近くまでいったので、初日の成績としては上出来だろう。

 最終日の2日目は、カジノがオープンする朝10時からプレイを開始した。この日も昨日と同様に、ベットアップにオプションが入らないままシューが進んでいく。それに加えて、ベットアップを2連勝した途端に1敗するパターンの繰り返しで、やはりセッションの連勝ができない展開のままだ。

 午後になると、プレイヤーの出入りが激しくなっていった。ディーラー・アップカードAに対して、プレイヤー・ハード12でステイするようなプレイヤーも現れるが、それでも気にせずやりすごす。予め決めていたように、どんな結果も必然と受け止めていく。今回はこれをしに来たのだから。

 夕食前は早めに止めておこうと考えていたので、-A5,500程度だったがプレイ終了とした。だらだら続けずに、夜からのCLUB Priveでのプレイに集中しようと考えた。今回のこのようなペースでは、ここから成績をプラスにするのは難しいだろう。今まではこういう場面から、リスクの高い2倍モードに切り替える戦術をとることが多かったが、それはもう絶対にしないと決めてある。

 とにかく必要なのはメンタル・コントロールだと、再度自分に言い聞かせる。最後まで淡々と貫けば、それが今回の自分にとって一番の収穫なのだ。基本はHit & Away。とにかくテーブルがどんな状況であろうと、自分のペースでセッションを切っていくだけだ。

 最終日のCLUB Priveでは、午後10時30分からプレイ開始した。カジノのクローズは午前5時だから、最長で午前4時30分くらいまでだろう。残された時間はあと6時間。当然、プラスになったらすぐにプレイ終了だが、マイナスのままなら結果はどうあれ最後まで行こうと思っていた。もちろん重要なのはメンタル・コントロール。とにかく最後までそれを意識し続けることだけだ。

 夕食後のCLUB Priveでは、プレイ開始直後からベットアップが連続して入っていった。しかし、勝ったり負けたりの繰り返しで、トータル成績は徐々に下降していく。そして、初めて入ったベットアップのダブルダウンを外してしまう。開始10分でここまでのトータル成績は、-A$10,000近くに達していた。そして更にベットアップを2連敗し、次のベットアップ1回目のA$600を外した。2回目のA$1,000を外せばベットアップ・モード3連敗となるが、そこまで不運が続いたら仕方がない。そのときは全プレイ終了と心に決めた。ベットアップ2回目のA$1,000ベットに、ここまでとっておいたシングルベット・バウチャーのA$1,000を加えた。もう覚悟は決めている。どんな結果だろうがそのまま受け入れよう。

 「No more bet.」

 一枚目にAがディールされる。ディーラーのアップカードは8だった。間髪おかず二枚目にディールされたカードは「J」。ベットアップ・モードで一度も入らなかったBJを、A$2,000という今滞在のマックスベットで仕留めた。

 その後、アップダウンをくり返しながら、時間だけがただ過ぎ去っていった。現在の成績は5分後には大きく変化するが、成績よりもメンタル・コントロールすることだけに集中した。それでも打たれ続ければ、やはり気持ちが弱くなっていく。打たれる度に、「ダイジョウブ」と自分に何度も言い聞かせた。気持ちで負けない。ここが一番大切なところなのだ。

 残り時間はあと30分を切った。この時点でのトータル成績は、-A$5,500くらいだっただろうか。ヘッズアップのプレイなので、ディーラーのディーリングも自分のプレイもどんどん速くなる。2ヶ月休んでいたのに、こんな速さでよくプレイできるものだと自分に感心しながらも、さらにプレイは速くなっていく。BJは決して速さ比べなどではないが、ディーラーのスピードには絶対負けない自信がある。スピードの速いディーラーにスピード負けしてしまうようだと、メンタルもやられてしまう。速いディーラーはウェルカムだ。
BSもGAKUストのベッティング・システムも、このスピードのまま全てノーミスでこなしていくには、考えるよりも先に身体が反応しなければならない。「自分にも特技があったか。」とほくそ笑むくらい、まだメンタルには余裕があった。よし、まだいける。

 ここからベットアップが決まり出していった。なんと1シューの中で鮮やかにベットアップ7連勝。最後の最後で、ついにGAKUストは炸裂した。
成績などもはや関係なかったが、山積みになっていたチップを数えると、-A$1,500ほどになっていた。

 カジノ成績は3年ぶりの連敗となったが、GAKUストの基本であるメンタル・コントロールの自信は取り戻すことができたようだ。次の課題は、自分の意思での「負け逃げ」。森巣先生のおっしゃる「受け身」を、しっかりととれるようになることだ。

 目指すべきものはまだまだ多い。そしてまだ見えないものも多いだろう。だからBJは楽しい。

■戦績詳細
成績:-A$1,500
プレイ時間:19時間00分
ターンオーバー:A$381,000
シュー勝敗数:132シュー(62勝70敗)
セッション勝敗数:65セッション(43勝22敗)
ベットアップ・ストラテジー勝敗数:124勝58敗

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