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バカラ絞り方講座
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通常、バカラには「ミニバカラ」と呼ばれるものと「バカラ」と呼ばれるものの2種類があります。後者は、「大バカラ」か「ビッグバカラ」と呼ばれます。
「ミニバカラ」にせよ「大バカラ」にせよルールはまったく同一です。
ただし「ミニバカラ」では、2枚ないしは3枚のカードをディーラーがオープンするのに対して、「大バカラ」では、賭人がいろいろと独自のやり方でカードをオープンします。
伏せられたカードを、賭人が全身全霊をこめて起こす行為を「絞る」(=スクィーズ)と呼びます。誰がカードをオープンしようともその数字が変わることはないのですが、この「絞る」という作業により、いろいろと不思議な心理戦が展開されます。
これが「大バカラ」の面白さであり、醍醐味でもあります。
バカラで負けてばかりいるあの森巣氏は、この「絞る」という作業を「賭人の愉悦の究極のピナクル(頂点)」と表現しました。
横絞りでわかる基本配列5グループ | |
ノーサイド(モーピン) | |
ツーサイド(リャンピン) | |
スリーサイド(サンピン) | |
フォーサイド(セイピン) | |
ピクチャー(コン) | |
では絞り方を説明する前にカードマークの基本配列を理解しておきましょう。A~Kまでの13枚は基本的に5つのグループに分類されます。すなわち横から見ると何もカードのマークがないノーサイド、マークが2つあるツーサイド、マークが3つあるスリーサイド、マークが4つあるフォーサイド、囲いの細いラインがあるピクチャーです。(写真:各グループごとに写真をのせてください)。広東語表記では「モーピン、リャンピン、サンピン、セイピン、コン」、日本語表記では「たて、ふたつ、みっつ、よっつ、絵札」となりますがなぜかしら、絵札だけは韓国語の「アボジ」と呼ばれていることが多いのが不思議です。さらにノーサイドのうち、真ん中にひとつだけマークがあるのがA、両端に2つあるのが2、3つあるのが3です。ツーサイドのうち、真ん中にマークがないのが4、あるのが5です。スリーサイドはちょっと複雑ですのでよくカードのマーク配列をみてください。3つのマークのうち2つが同じ方向、もう1つが反対の方向となっています。この同方向側にマークがないのが6、1つだけあるのが7、反対側にマークがあれば8です(ただし、ダイヤの場合はこの方法では判定できません)。特にこのスリーサイドは絞るときに重要となりますので、このマークの配列はぜひ理解していてください。もうひとつフォーサイドのうち、真ん中にマークがあるのが9、両端にあるのが10となります。またカードの数字は左上と右下に表記されています、これも覚えておきましょう。では実際に絞り方を説明します。
絞り方は千差万別ですが代表的なものを挙げます。
1:裏になったカードをさっと表にする。
2:2枚を重ねて2枚目のカードの左上の数字をゆっくり見る。
3:横(カードの長いほう)から絞る。
4:縦(カードの短いほう)から絞る。
絞り方の基本 | |
縦絞り | 横絞り |
5:右端の斜めから絞る。
わたしは4の縦から絞る方法を愛用しているので、これについて具体的に説明します。
裏になったカードの手前左側を左親指で隠して、ゆっくりとカードを絞りながらおこしていきます。この時点でカードの3つのグループが判明します。すなわち真ん中にマークがある場合(Aは何もマークがありませんので除外します)、両端にマークがある場合、ピクチャーのラインがある場合です。それぞれ私は「タテ」「足がある」「ピクチャー」と呼んでいます。タテの場合は2と3、足がある場合は4~10、ピクチャーの場合はJ~Kですがこれはすべて10と計算されるのでそれ以上の確認は不要です。(3つのグループの写真をのせてください)。この時点で2枚のカードの組み合わせは6通りあるのですが期待できない組み合わせと期待できる組み合わせの2つに分けてみましょう。
縦絞りでわかる基本配列4グループ | |
エース | |
タテ | |
足がある | |
ピクチャー | |
「タテ」と「タテ」:最低で4、最高で6です。
「タテ」と「ピクチャー」:最低で2、最高で3です。
「ピクチャー」と「ピクチャー」:最低でも最高でも0(バカラ)です。
したがってこの組み合わせの場合、わたしはさっと絞るようにしています。
2:期待できる組み合わせ
「タテ」と「足がある」:最低で0、最高で9です。
「足がある」と「足がある」:最低で0、最高で9です。
「足がある」と「ピクチャー」:最低で0、最高で9です。
さてこの組み合わせの場合「足がある」カードの種類が大事になってきますので、カードを横にしてそれがツーサイドなのかスリーサイドなのかフォーサイドなのかを確認します。では具体的にそれぞれの組み合わせで説明しましょう。
2-1:「タテ」と「足がある」
この場合、最も安全なのがツーサイドで6~8までが期待できます。スリーサイドはナチュラルの可能性が50パーセントですが0、1となる可能性も50パーセントです。最悪はフォーサイドです。したがって「足がある」カードで望むのはツーサイドかスリーサイドです。一旦、カードを横にして左端からマークの数を確認していきます。やや斜めから絞って最初にマークを確認し、すぐに次のマークが見えればフォーサイド、真ん中にマークがあればスリーサイド、右端にしかなければツーサイドです。この場合、わたしの最も好きなのはスリーサイドですのでさらに具体的に説明します。スリーサイドを確認したら、先ほど述べたマークの方向を確認します。マークが同方向側を手前にして再度、縦からゆっくり絞っていきます。マークが見えてこなければ、それは6です。(左に縦からみたタテの写真、中に横からみたスリーサイドの写真、右に縦からみてマークが抜けた6の写真をのせてください)。この時点でタテは2か3ですので8か9のナチュラルが決定します。マークが見えてしまえば、それは7か8で一気に形勢逆転で、ナチュラルにするためには7と2の組み合わせしかなくなってきます。この場合、スリーサイドの反対側のマークを飛ばして7にし、さらにタテの真ん中のマークも飛ばして2にしなければなりません。
2-2:「足がある」と「足がある」
この場合、いろいろな組み合わせが考えられますが良い順に並べると「ツーサイド、ツーサイド」「フォーサイド、フォーサイド」>「スリーサイド、フォーサイド」>「ツーサイド、フォーサイド」>「スリーサイド、スリーサイド」>「ツーサイド、スリーサイド」となります。特に「ツーサイド、スリーサイド」は「不毛の組み合わせ」と呼ばれ最低で0、最高でも3にしかなりません。したがってこの組み合わせの場合、その数字の合計がいくらなのかを確認する絞りはほとんど意味がありません。では「フォーサイド、フォーサイド」の場合を具体的に説明しましょう。2枚のカードがフォーサイドならこのうち1枚を再度、縦から絞っていきます。このカードが10の場合、両端のマークに挟まれた真ん中のマークが両端のマークより約1cmほど下方にあります。このマークの位置はカードの種類、カジノごとに若干の違いがありますので注意してください。望むは少なくても1枚は9ですので、そのマークが見えないように祈りながらゆっくり絞っていきます。マークがみえなければ9が決定し、すくなくても8か9のナチュラルです。(フォーサイドの2枚、縦からみて抜けた9の写真をのせてください)。
2-3:「足がある」と「ピクチャー」
この場合、最も安全なのがスリーサイドで6~8までが期待できます。フォーサイドはナチュラル9の可能性が50パーセントですが0となる可能性も50パーセントです。最悪はツーサイドです。したがって「足がある」カードで望むのはスリーサイドかフォーサイドです。一旦、カードを横にして左端からマークの数を確認していきます。この場合、わたしの最も好きなのはスリーサイドですのでさらに具体的に説明します。スリーサイドを確認したら、先ほど述べたマークの方向を確認します。今度はマークが反対側を手前にして再度、縦からゆっくり絞っていきます。マークが見えれば、それは8です。(左にピクチャーの写真、中に横からみたスリーサイドの写真、右に縦からみてマークがついた8の写真をのせてください)。この時点でナチュラル8が決定します。フォーサイドの場合は先ほど述べたように絞ってください。ツーサイドの場合はそれが4か5の確認は相手の合計数字により、概ね5の方がいいのですが場合により4の方がいい場合もあります。
おおまかに絞り方を述べてみましたがご理解できたでしょうか?。この「絞り」により「バカラ」は「ミニバカラ」とは全く違ったゲームになってしまいます。とある方が私にこのように言っています。「裏になったカードには実はなにも数字が書いていないのよ。その賭人の希望と恐怖が絞った瞬間に表れるんだよね。」実に非科学的であるが、スクイーズバカラとはそんなもんなんでしょうか?。ではバカラテーブルではほとんどのことが許されてしまいますが、暗黙のルールを追記しておきます
1)呼び込み
お互いに3枚目のカードで勝負となった場合、相手が「これを引けば、こっちが勝ち!」という場面があります。多いのは相手がピクチャーを引けばこっちが勝ちという場面ですが、このようなときに「ピクチャー!」と声に出して言うことを「呼び込み」といいます。ハウス相手の勝負のときは問題ないのですが、相手がいる場合は注意しましょう。
2)セイムドライバー
いわゆる「ついている人が絞り続けること」をいいます。基本的にスクイーズバカラは一番大きく賭けた人が絞る権利があるのですが、このようについている人がいる場合は例え、自分の方が大きく賭けていても絞る権利を譲るのが暗黙の諒解です。特に「ツラ」が発生した場合は同じ人が絞った方がいいでしょうね。誰がカードを絞ろうが数字が変わることはないのですが、これも一種の「非科学的」な根拠です。とりわけ中華系の人はこのような迷信みたいなものを大切にしています。
3)チップアップ
これも絞りの権利に関してのことですが、もし自分が500ドル、他の人が500ドルを賭けていたら絞る権利は主にディーラーが決定しますがそのときに絞る権利を得るために25ドルぐらいのチップアップをする人がいます。気持ちはよくわかるのですが、あまり感じのいいことではありません。
いづれもバカラテーブルで禁止されている行為ではありませんが、バカラはテーブルを囲んだ賭人との共同作業でもあり、時には敵対作業でもあります。森巣氏がバカラとは「味方ばかりでも勝てないし、敵ばかりでも勝てない」と言ってました。本当に難しい心理作戦のゲームですね。
では最後にGAKUさんのBJにおけるビックベットストラテジーをまねて、バカラのビックベットストラテジーはあるのか?について考察してみます。
バカラのゲーム性を考えた場合、フラットベッドではよほど勝率がよくないかぎり、勝てませんし面白くもありません。バカラの醍醐味はビッグベッドをして絞る瞬間です。ではどのタイミングでビッグベッドをするかはバカラ賭人の永遠のテーマでもあるし、永遠に解決されない問題でもあります。バカラ賭人の小道具のひとつに「罫線」があります。森巣氏も言ってますが、バカラの出目は罫線どうりにはなりません。どのような綺麗な罫線を描こうとも、次にプレーヤー、バンカーが勝つ確率はともに約50%です。では、いつビッグベッドをするか?、はっきり言って答えはありませんが、これまでの私の経験でなんとなく記憶の形態として残っている状況が2、3つあります。これはあくまでも結果論であるし、オカルトでもあります。すなわち、「非科学」です。
1)ツラ
プレーヤーまたはバンカーが勝ち続けるパターンです。よほどの事情がない限り同席した賭人が、同じサイドに賭けてきます。わたしのこれまでの経験ではベガスのマンダで経験したプレーヤーの16目というのが最高ですが、20目以上というのも決して珍しいことではありません。特にマカオなんかではそのテーブルを2重、3重で取り囲み、ビッグベッドを仕掛けてきます。私は信じて疑わない彼らの性格が大好きです(笑い)。このような状況では必ずと言っていいほど、ターニングポイントがあります。典型的な例がP:4、B:3からプレーヤーが8を引いて自滅した場合です。バンカーは3という極めて低い数字ながら勝ってしまったのです。プレーヤーに賭けていれば屈辱的な敗北です。また、プレーヤーがやっとナチュラル8を起こしたのに、それを強引に、剛腕でナチュラル9でねじ伏せた場面もそうです。プレーヤーがバカラ(=0)に対してナチュラル9で勝ってもあまり意味がありません。ナチュラル8に対してナチュラル9、つまり1点差で勝ったということに意味があるのです。プレーヤーに賭けていればナチュラル8でも勝てないのかと意気消沈してしまいます。このようなターニングポイントを挟んでツラが伸びていくパターンが多いというのが私の記憶の形態です。このようなターニングポイントで勝った場合、わたしは次のクゥーでビッグベッドをしています。
2)神の降臨
2年前のケアンズリーフカジノでリゾカジマスターがとりとめもない罫線で12連勝したことがありました。彼曰く、「見えてました」とのことでした。後にこれは「神の降臨」と呼ばれましたが、長くバカラをしていると極たまにこういう状況を経験することがあります。すなわち、「罫線が語りかけてくる」状況です。このような場合、自分の思ったとうりの出目が2回続いたら、3回目にビッグベッドをしています。よく「どうして?、その根拠は?」と言われますが答えがありません。まさしくオカルトであり、非科学です。