Integrated Resort インテグレーテッド リゾート

佐藤亮平の VIVA! IR!!

IR推進法案や各地の誘致の動きから、エンターテイメントとしての魅力まで。
Integrated Resort(統合型リゾート)とは何か?を様々な角度から、専門記者がレポートしていきます。

佐藤亮平 Profile

民間でのIR誘致調査に従事したのち、2011年よりカジノ・IRの取材を開始。専門誌「カジノジャパン」記者、IRの政治・経済情報ポータルサイト「カジノIRジャパン」記者を経て、現在フリー。

#56 「全国IR誘致団体協議会」が国会議員にIR推進法案の早期成立を要望 2016/07/22

 カジノ・IRの誘致に取り組む各地の民間誘致団体からなる「全国IR誘致団体協議会」は21日、国会内で総会を開催しました。報道等では大阪や横浜といった都市部でのIR誘致にスポットが当たる傾向がある一方で、全国各地の地方エリアでもIR誘致活動が展開されています。全国協議会では参加団体の持ち回りで「日本IR創設サミット」を毎年開催しており、昨年秋の泉佐野市での開催で10回目になります。

 総会にはIR議連の細田博之会長が出席。自民党で幹事長代行の要職にある細田氏は、党の谷垣幹事長の入院により党務を代行しているさなかに会場に駆けつけ、全国協議会の代表者らがその講演に熱心に耳を傾けていました。今回の総会にはIR*ゲーミング学会の正副会長3名が講演を行ったほか、IR推進法案に関わる有識者が講演に立ちました。

 その中で今回、個人的にもっとも興味深かったのは議連の細田会長の話でした。細田氏は島根県の松江市出身で、出雲大社を擁する出雲市はその隣町になります。出雲大社といえば言うまでもなく日本を代表する神社ですが、細田氏はNHK総合の番組「ブラタモリ」が出雲にスポットを当てた放送を紹介。江戸時代、出雲大社の神職が「縁結びの神様」「お参りをすると御利益がある」という信仰を全国各地で広げ、ほかの藩から来た宿泊客を対象として出雲大社の祭礼の最終日に幕府後任の「富くじ」(宝くじ)を行い、その収益の三割は出雲大社に寄進され修復事業に充てられていたそうです。

 この話を聞いて私も初めて知りましたが、当時の出雲大社の観光システムというのは、現在のIR・統合型リゾートと同じようなものだったんですね。都から離れた場所にあるためシティープロモーションを行って海外(藩外)から観光客を呼び込み、ゲーミング(ギャンブル)とともに衣食住を提供することで滞在時間を延ばし、現地でお金を落としてもらうということです。「富くじ」といっても抽選などは賑やかになるもので、さながらルーレットと同じようなもの。カジノをくじの抽選会に置き換えただけで、「江戸時代版・統合型リゾート」と言えるかもしれません。

 江戸時代の富くじやのほか、海外でも宝くじなどのゲーミングがインフラの整備に使われる例は多々ありました。植民地時代のアメリカでは、公共事業や教会、学校といった社会インフラの整備のために、宝くじの収益金が充てられていました。ニューヨークの名門大学として世界的に知られるコロンビア大学でも、宝くじが建設資金の一部に充てられています。※

 総会の開催後、全国協議会はIR議連の役員に対しての陳情をスタート。秋の臨時国会の開会を前に、地方で長年誘致活動を行っている団体の声が国会に届けられました。

(写真)IR議連の細田博之会長に陳情書を渡す全国のIR誘致団体の代表者

※参考 「世界のゲーミング」(公益財団法人日工組社会安全研究財団)

#56 「ビジネスクリエーター研究学会」が立教大学でIR勉強会を開催 2016/07/18

 「ビジネスクリエーター研究学会 IR(カジノ)ビジネス研究部会」は7月16日、立教大学池袋キャンパスで勉強会を開催しました。「ビジネスクリエーター研究学会」は事業構想を先導するビジネスクリエーター創出のための研究を行っており、部会は文字通りIRにスポットを当てています。今回の勉強会ではIR分野の有識者の講演と、研究学会会員を中心とした約25名の参加者によるパネルディスカッションの二本立てで、会場にはLINE動画のカメラが入りインターネットで生中継され、こちらも数百人が議論を見守ったようです。

 今回の勉強会では会場を訪れた参加者の多くがIRとはあまり縁のない方が多かったこともあってか、講師によって専門家向けの内容、一般向けの内容と指向が分かれたように見えました。取材を通じて何十回もさまざまな専門家の講演を聞いてきた私の立場からすると、逆に一般向けの内容のほうが興味深いと感じました。

 たとえば、Gaming Capital Managementの鶴岡彰義さんはゲーミングの基礎知識をテーマにカジノのスロットマシンと日本のパチスロとを比較し、控除率の違いやゲーム性について説明。私自身かなり昔に読んだはずですが講師によって視点が異なるもので、頭の整理として参考になりました。部会の代表者である古賀よしこさんはカジノオペレーター(事業者)ごとの個性についてスポットを当て、「サンズはMICE」「MGMはエンターテイメント」「Wynnはラグジュアリー」がそれぞれ得意と聞くと、うすうす感じていたものの「確かに」「なるほど」と頷いてしまいました。おそらく、インターネットを通じて動画を見ていた一般視聴者の方にとっても、わかりやすかったのだろうと思います。

 日本国内のIR・カジノの議論を見てきた私の経験からすると、専門家による精緻な議論がかなり進んでいる一方で、世論への啓発活動はまだ余地があると最近感じます。法案作成にはもちろん専門家による精緻な論点整理が求められるわけですが、議論と啓発は車の両輪のようなもので、どちらが欠けても法案成立に向けた環境整備が進まないわけです。これは私自身の反省点でもありますが、今は世論に向けた啓発にスポットを当てないといけない局面と改めて思いました。もちろんこれは諸先輩方がこれまで何度もやってきてくれたことですが、一般の方が「楽しい」と感じられるエンターテイメントとしての魅力が社会に深く伝わるように、何度も発信していくべきなのでしょう。

(写真)会場の様子

#55 カッシーノとマジック・エンターテイメント② 学生マジシャンとプロの世界 2016/06/28

 関東の11大学・12マジックサークルから成る「関東大学奇術連盟」は毎年春・秋に発表会を行っています。私も昨年12月に続いて今年5月の発表会を覗いてきましたが、演出面などでも工夫が見られ、とても優れたステージでした。

 マジックにはマジシャンと観客の距離によって、だいたい2種類に分類されます。ひとつは「クロースアップ・マジック」(テーブルマジック)と呼ばれるもので、トランプやコインなどの小物を使って観客の目の前で行います。その対極にあたるのが「ステージ・マジック」で、大掛かりな装置を用いた「イリュージョン」や「鳩出し」などがこれにあたります。大学連盟の発表会で行うものはステージ・マジックで、空中からトランプを次々と取り出す「カード・マニピュレーション」、大型の扇子や和傘などを扱う日本古来の「和妻」など十種類以上の演目があります。

 連盟の学生マジシャンは入部間もなく自身の演目を選択し、先輩の指導を受けて一年以上練習を重ね、大学サークル発表会のステージに立ちます。その結果などを受けて、大学ごと、演目ごとの観点から選抜されたメンバーが連盟発表会のステージに進みます。いわば各大学サークル間で同学年・同演目の学生同士で連盟発表会の枠をめぐって技術や演出、構成などを競うかたちで、サークルのノウハウや個々人の修練に加えて、その競争原理も学生マジシャンのレベルの向上に寄与してきたと言えます。

 大学のマジックサークルで良い人材が輩出される土壌がある一方で、プロとして活躍している日本人マジシャンの数は限られています。この現状について、私はマジックの産業化が進んでいないためにマジシャンが活躍する場が少なく、プロを目指す人の数が絞られている点に原因があるのではと見ています。もちろんアマシュアとしてマジックを楽しむことも否定しません。しかし観光立国の一環として政府文書に「エンターテイメントの充実」という文言が盛り込まれる現状で、その一翼を担う可能性のあるマジックが産業として育っていないということは、とても勿体ないことだと思います。

 "マジックのオリンピック"として三年に一度開催される世界大会の「FISM(Fédération internationale des sociétés magiques)」でも2000年代前半までは毎回日本人から受賞者を輩出していましたが、2009年に学生マジシャンが受賞したのを除くと、ここ10年は日本人の活躍が少なくなってきているようです。もちろん、国際競争が激しくなってきた結果と見ることもできるでしょうが、エンターテイメントとしてのマジック産業の成長が進んでいないことも原因としてあるのではないでしょうか。

#54 カッシーノとマジック・エンターテイメント① 直木賞作家・泡坂妻夫の魔術城 2016/06/27

 歌舞伎には歌舞伎座、落語には演芸場などがありますが、日本にはマジックのメッカ、マジックの殿堂と呼ばれる場所がありません。

 直木賞作家の故・泡坂妻夫(あわさか・つまお)氏は推理小説家として知られたほか、家業の紋章上絵師として、さらにマジシャンとしても有名な人物でした。彼の文学作品にはそれらの技が盛り込まれ、推理小説には奇術(マジック)に関する著作が多くあったり、表紙デザインに自身の紋意匠を用いたり、と遊び心で溢れています。

 泡坂氏の代表作のひとつに、女性マジシャンを主役とした推理小説「奇術探偵 曾我佳城」という作品があります。「小説現代」(講談社)などで約20年にわたって連載されたものが2000年に「全集」としてまとめられ、その翌年の「このミステリーがすごい!」(宝島社)、「本格ミステリ・ベスト10」(原書房)のふたつの推理小説ランキングで国内部門第一位を獲得しています。

 「全集」のあとがきの中で、泡坂氏はこう記しています。
「『魔術城』の建造を思い立ち、着工したのは一九八〇年のことであった。世に美術館、文学館、博物館は数え切れないほどあるが、奇術専門の施設はハリウッドのマジックキャッスルぐらいしかなく、日本では皆無だからだ」

 泡坂氏は文学の中で日本の「魔術城」を完成させましたが、これはもちろん物語の中のお話。日本にはいまだにマジックの殿堂と呼ばれる場所がありません。

(写真)泡坂妻夫「奇術探偵・曾我佳城全集」(講談社)の表紙。講談社HPより引用

#53 依存学推進協議会で大商大の谷岡学長とG依存考える会の田中代表がタッグ 2016/06/20

 NPO法人「依存学推進協議会」は6月19日、グランフロント大阪にて7回目となるシンポジウムを開催しました。

 今回は「ギャンブル依存症問題を考える会」の田中紀子代表と元大相撲力士で実業家の貴闘力関がそれぞれ基調講演を行いました。田中さんは「ギャンブル撲滅運動では依存症対策にならない」と強調。たとえIRに反対したとしても、現状では株取引やFXなどに流れるだけで抜本的な対策につながらないため、「ギャンブル産業が対策費を拠出し、依存症対策と経済効果、福祉の充実というのが理想的な形」と話していました。

 シンポジウム開催後、主催した依存学推進協議会の西村周三理事長(医療経済研究機構 所長)と田中さん、貴闘力関、大阪市立大学大学院医学研究科の井上幸紀教授、依存学推進協議会の谷岡一郎監事(大阪商業大学 学長、IR*ゲーミング学会 会長)が手を取り合う場面を写真に収めることができました。貴闘力関と医療分野のエキスパートを囲んで、ギャンブル依存症の啓発活動とIR推進の動きのタッグという、新たな歴史のスタートを感じさせる一枚になりました。

(写真・左から)依存学推進協議会 西村周三理事長(医療経済研究機構 所長)、ギャンブル依存症問題を考える会 田中紀子代表、元相撲力士 貴闘力関、大阪市立大学大学院医学研究科神経医学 井上幸紀教授、依存学推進協議会 谷岡一郎監事(大阪商業大学 学長、IR*ゲーミング学会 会長)

#52 IR議連幹事長・岩屋毅衆議院議員インタビュー③「IRの魅力と依存症」 2016/06/19

IR議連幹事長の岩屋毅衆議院議員のインタビュー。今回が最終回です。

――ギャンブル依存症についてどうお考えですか。
 依存症には様々なものがあり、アルコール依存症や薬物依存症、ゲームに対する依存症もあるでしょう。例えば、アルコールについてはきちんとした基本法が作られ、弊害ができるだけ大きくならないようにするための対策がとられてきているわけです。
 ギャンブル依存症について我が国の場合、公営ギャンブルとして競馬や競輪、競艇、オートレースが認められパチンコ・パチスロも存在しています。そのため、それらへの依存症が一部にあることは事実だと思います。しかし、国はそれらに対してきちんと調査を行ったり、対策を講じたりということは今までは十分できていなかったと思います。
 したがって我々IR議連としては、IRとその中に含まれるカジノを合法化することをきっかけに、既存のギャンブル等も含めた依存症のための対策をしっかりと構築したいと考えています。

――ゲーミングについて。
 ゲーミングというものはひとつのエンターテイメントであって、例えば公営ギャンブルなどでも大きなレースになれば、新聞全紙やテレビも取り上げています。健全にコントロールするということが大事で、それはカードゲームやルーレット、あるいはスロットマシンでも同じことなのではないでしょうか。

――アミューズメントとしての魅力も伝わっていくと。
 その通りです。時々残念なニュースが起こりますが、合法化してきちんとコントロールできていないから闇に潜っていき、組織悪の資金源になっているという現実があります。そういった悪循環を解消するためにも、政府がきちんとした法律を定めて適切なコントロールを行い、同時にギャンブル依存症の対策を行う仕組みを整備すべきと思っています。

――IRの魅力とは。
 法律にも明記してあるとおり、極めてグレードの高い総合的なエンターテイメントを提供できる施設を作りたいと考えています。その施設全体を回していくエンジンとして、世界百三十か国以上で合法化されているカジノというゲーミングを認めていこうというのが、IR推進法案の考え方です。
 グレードが高くサービスが行き届いたホテル、それに付随する世界一流のレストラン、バラエティー豊かなショッピングゾーン、さらには国際会議場や展示場、シアターなどのすべてを通じて、質の高いエンターテイメント空間を提供しようという計画です。カジノというゲーミング場だけでなく、さまざまな魅力についてさらに理解が進むと良いと思います。

――有難うございました。

(写真)インタビューの様子。国際観光産業振興議員連盟幹事長 岩屋毅衆議院議員

#51 エンターテイメントとしての魅力の発信。「カジノ」から「カッシーノ」へ。 2016/06/17

 私が「カジノからカッシーノへ」という提案をはじめて聞いた時、提案者の目の前で思わずのけぞってしまいました。というのも、この言葉は私が初めてカジノ・IRに携わった10年以上前からすでに知っていましたが、長く使っていない言葉だったからです。しかし、提案をきちんと聞いていく中で、私もこの言葉を使いたくなってきました。

 「カッシーノ」という表現について、私が最初に触れたのは2003年に作家・浅田次郎氏の著書「カッシーノ!」(ダイヤモンド社)を手に取ったときでした。こちらの「コラム#17」でも簡単に取り上げましたが、この本は事前調査がしっかりなされていたため、私がカジノ・IRのテーマを掘り下げるにあたって読み込んだ本のひとつです。本が発刊された翌年に私はカジノ誘致業務に携わることになり、その会社の代表もこの本を気に入り、事務所には山積みになっていました。この本は、私にとって古き良き思い出の一冊です。

 その当時、「IR」という言葉は日本にはまだ存在してしませんでした。現在のIR議連が発足する前で、永田町には自民党の有志議連として「国際観光産業としてのカジノを考える議員連盟」しかなかった時代のことです。一方で、大阪商業大学の谷岡一郎教授の「カジノが日本にできるとき」(PHP研究所・2002年)には、現在のIRの概念について正確に描かれていました。ラスベガスなどにIRが存在していたものの、その概念を正確に表す日本語表現がまだなかったことから、当時は文献によって「カジノリゾート」「カジノホテル」「メガリゾート」など表記が分かれていました。

 一方、シンガポールではちょうど同時期に進んでいたカジノ合法化の過程で「Integrated Resort」という造語が用いられ、これが国際的に一気に広がりました。日本でもこれ以降Integrated Resortの邦訳として、「統合リゾート」「総合リゾート」という表現が徐々に散見されるようになります。当時を良く知る関係者に話を伺うと、2010年に発足した「国際観光産業振興議員連盟」が発足し、略称として「IR議連」「IR推進法案」という用語を用いて報道されたことをきっかけに、「IR」という表現が一気に社会へ発信されていったそうです。

 IRとは「カジノを含む統合型リゾート」のことで、シンガポールの「リゾートワールド・セントーサ」(RWS)、「マリーナベイ・サンズ」(MBS)の二つのリゾート施設をモデルケースとしています。RWSのオープンが2010年1月、MBSが同年4月、IR議連の発足も同年4月なので、まさに時代の潮流を捉えた動きだったといえます。ふたつのIRではカジノ施設は総床面積の5%以下、エリア内にホテル・ショッピングモール・レストラン・会議場および展示場施設などの施設を含んでいます。

 一方で国内では以前よりIRという言葉が「インベスター・リレーションズ」の略語として浸透しており、そのことが啓発活動のハードルとしていまだに立ちはだかっています。またIRという表現は都市型リゾートとは親和性が高い一方で、地方誘致の現場からは規模が大きすぎるのではという声も聞かれ、実際に地方の誘致運動の中には「ヨーロッパ型カジノ」「地方型IR」などの表現が併用される例も見られました。私にはカジノ+小規模ホテルなどもイメージしやすい「カッシーノ」という表現は、ちょうどここに当てはまる気がします。

 他方で残念ながら、「カジノ」という表現には社会に根強い抵抗感があります。これはカジノが問題というよりも、日本では長らくカジノが禁止されてきたため、一般の方がカジノという言葉を目にするのは「違法カジノ摘発」というニュースが一般的という事情が影響しています。バドミントンのオリンピック選手が通ったとされる暴力団関係者が運営している「闇カジノ」と、IR推進法案で導入される「IRの中の『管理されたカジノ場』」とでは扱っているゲームの種類こそ同じですが、これを同類として扱うことは闇金と銀行を一緒くたにするような乱暴な議論です。この「管理されたカジノ場」がカッシーノにあたるわけです。

 また、取材を続けてきた私の立場としては、「エンターテイメントとしてのカジノの魅力」が十分に社会に伝わっていないという問題意識を常に持っていました。数か月前、別の関係者と会食していた時に、日本の人気バンド「ラルク・アン・シエル」が昨年夏に大阪・夢洲で開催したコンサート「LIVE 2015 L'ArCASINO」が話題に上がりました。エンターテイメントとしての魅力が社会に伝わった良い例ですが、ここでも「IR」という表現ではちょっと堅苦しいのではないかと感じていました。こういった例でも「カッシーノ」という表現がピッタリなのではないかと思います。

 念のため言っておくと、IRという表現を否定するつもりはありません。要は適材適所で、「カッシーノ」という表現の方がピッタリはまる場面が実は多かったのではないかということですね。IRとはもともと「カジノを含む統合型リゾート」。都市型の「IR」と地方型の「カッシーノ」、あるいはエンターテイメントやゲームとしての魅力を伝える言葉として「カッシーノ」を用いることは、私はとても良い取り組みだと思います。

 IR議連は参議院選挙終了後、今年秋の臨時国会でのIR推進法案の成立に向けて準備を加速していくものとみられます。しかし、法案の成立というものは政治レベルだけの話でなく、世論や報道での取り上げ方も間接的に影響を及ぼしていくわけです。インターネットで賛否両論を引き起こしたことをきっかけに、メディアでも取り上げられ始めているようです。これまで社会に発信されてきた「IR」と並んで、「カッシーノ」が新たな魅力を伝える概念として社会へ広がるといいですね。

(図表)カジノを含む統合リゾート(IR)の政治、経済情報のポータルサイト「カジノIRジャパン」より引用

#51 IR議連幹事長・岩屋毅衆議院議員インタビュー②「今後のスケジュール」 2016/06/16

IR議連幹事長の岩屋毅衆議院議員のインタビュー。今回は2回目です。

――IRは観光立国の切り札として必要であるということでしょうか。
 その通りです。六千万人もの方々に来ていただくということになると、日本の観光産業が多様性を備え、従来の観光スタイルにプラスアルファの魅力作りとして必要です。一方で観光のための予算は常に足りておらず、文化財の維持修復のための予算も我が国は諸外国に比べると格段に少ない状況です。そういった財源をどうやって作っていくのかと考えた場合、やはりIRの必要性は今まで以上に高まってきています。

――議連は次期臨時国会でのIR推進法案の成立を目指すと。
 もちろんそのつもりです。我が党はもうすでに党議決定済みで、公明党さんとも調整の上で当時の維新の党、次世代の党と共同で国会へ法案を提出しているわけです。政府もIR推進法案の成立を見越して内閣官房に特命チームを作り、世界各国のIRの事情も研究して、資料も作り上げているので、これはもう国策になっていると言って良いと思います。政府の成長戦略や参議院選挙における自民党の政策集の中にもIRという文言は記されているわけですから。

――IR実施法案について。
 国会でIR推進法案が成立したのち、政府において「IR実施法案」(仮称)が作られる流れで、そのための準備も進んでいるのではないでしょうか。ただし法案に記載してあるとおり、第三者のご意見も十分に聞いた上で法案を作るため、IR推進法案の成立後ただちにIR実施法案の提出というわけにもいかないと考えています。必要なプロセスをきちんと踏んだ上で、できるだけ速やかに国会に法案に出していただきたい。

――予想される今後のスケジュールについて。
 我々IR議連の思いとしては、次期臨時国会でIR推進法案を成立させ、来年の通常国会の期間中にIR実施法を国会に是非提出してもらうというスケジュールで進みたいと思っています。

(続く)

#50 IR議連幹事長・岩屋毅衆議院議員インタビュー①「臨時国会成立に向けて全力」 2016/06/14

通常国会の閉会に合わせ、IR議連幹事長の岩屋毅衆議院議員へのインタビューを行いました。今回はその第一回で、三回に分けて掲載します。

――前国会の総括からお願いします。
 前国会はどうしても参議院選挙を直後に控えた国会ということで会期延長もなく、早い段階から「特定複合観光施設の区域の整備の推進に関する法律案」(IR推進法案)の審議をすることは難しいだろうという判断に至っていました。したがって「国際観光産業振興議員連盟」(IR議連)としては、次期臨時国会でなんとしても、今度こそIR法案推進の審議を行い、成立させたいと考えています。

――次期臨時国会の状況は。
 次の臨時国会がいつ始まり、どう展開するのかはまだ定かではありませんが、参議院選挙の結果を受けて徐々に固まってくることになります。TPP法案も積み残しており、総理は経済対策のための大型の補正予算を組む考えでしょう。そのため少し長めの会期で、その間に消費税の再延期のための法律改正も行うことになり、タイトでタフな臨時国会になると思います。
 IR推進法案はここで成立させておかないとタイミングを失ってしまう可能性も出てきます。成立に向けて全力を尽くしていきたいと思います。

――前国会会期中におけるIR議連の活動は。
 3月29日に幹部会を開催し、関西経済同友会の皆さんから大阪でのIR構想についてのヒアリングを行いました。幹部会には自由民主党、公明党、民進党、おおさか維新の会、日本のこころを大切にする党の各党から約10名の国会議員が参加し、議連の活動方針についても協議しています。
 これとは別に、細田会長と私、萩生田事務局長の三役での打ち合わせを重ねました。各党、特に野党の姿が変化し、選挙に向けて野党結集の動きも活発化していたので、腰を落ち着けてご相談する環境でなかったことも事実です。それらも参議院選挙が終われば落ち着いて行くとみられ、そのタイミングを捉えて時期臨時国会が始まる前に体制の再構築を行いたいと考えています。

――政府の動きについて。
 政府は今年3月にインバウンドの目標を大幅に上方修正しました。「2020年に二千万人」「2030年に三千万人」としていた従来目標を、「2020年に四千万人」「2030年に六千万人」という極めて大幅な目標を上方修正しています。どうやって四千万人、六千万人という数を達成していくのかという点を突き詰めていけば、やはりIRは必ず必要になると思います。(続く)

(写真)インタビューの様子。国際観光産業振興議員連盟幹事長 岩屋毅衆議院議員

#49 4月23日の「全国カジノ賭博場設置反対連絡協議会」について 2016/05/30

先月の4月23日、大阪のあべのハルカスにおいて「STOP!カジノ化する日本」題する集会が開催されたので、そちらの取材に行ってきました。これは「全国カジノ賭博場設置反対連絡協議会」(反対協議会)という団体が主催している集会です。

今回の反対協議会では、大阪市を中心に都市計画や街づくりに携わっているシンクタンクの㈱地域計画連地区研究所(アルパック)の杉原五郎会長が登壇し、「うめきたなど都心集中型の再開発して、危険な街をそのままにしている」と大阪市の成長戦略を批判。ただし、アルパックのHPを確認すると同社は大阪市から「大阪駅北地区全体開発構想・都市空間形成のあり方検討調査」を受注しているようで、発言との整合性に疑問を感じました。杉原氏の発言によると、同氏は大阪府中小企業家同友会で副代表理事を務めているそうです。

現在、マスコミなどで問題になっているギャンブル依存症については、医療法人藤井クリニックから精神保健福祉士の藤井望夢氏が病気について説明。藤井氏の説明はクリニックでの経験を踏まえたバランスあるものでしたが、IR推進法案の賛否についての名言はありませんでした。

挨拶に立った二人の政治家の間からは、ギャンブル依存症についてちぐはぐの声が上がっていました。日本共産党衆議院議員の清水ただし氏は、自身が参加する「ギャンブル依存症対策推進のための超党派勉強会」の取り組みを紹介。勉強会は「ギャンブル依存症問題を考える会」(考える会)の田中紀子代表理事がオブザーバーをつとめています。

一方で、昨年四月の泉佐野市長選で共産党の推薦を受けて落選した竹崎博一氏は、今年三月に同市内で考える会が主催したセミナーの様子について、田中氏が市役所担当者との挨拶を交わした点を問題視。さらに「参加者は無料と書いてあった」と考える会がカンパを集めていた点についても批判。しかし竹崎氏の挨拶の直後、その日の反対協議会でも最後にカンパを集めていました。

今回は清水氏、竹崎氏のほか大阪市会議員、横浜市議会議員が挨拶として登壇。政治家の登壇はすべて日本共産党議員所属の議員および推薦の落選者で占められ、共産党一色という印象を受けました。また、反対連絡協議会代表の新里宏二弁護士は総括の冒頭、囁かれる衆院選を控えた清水氏を激励していました。

(写真)当日の会場の様子

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