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高級ナイトクラブがシティオブドリームズ・マニラに展開、フィリピン市場への期待反映

2015/ 03/ 17

シンガポールのマニラベイサンズにある高級ナイトクラブ「Pangaea」がマニラのシティオブドリームズにも進出した。
ゲーミング産業では今、アジアで中国に次ぐ高い成長を見せているフィリピンへの期待が高まりつつあるようだ。
フィリピン政府も観光産業の目玉としてカジノリゾート展開に力を入れており、マカオやシンガポールの巨大市場の影に隠れがちではあるが、2013年のフィリピンのゲーミング売上は前年比10%増の22億ドルと着実に伸びている。
中国政府の取締強化を避け、マカオ以外のカジノに足を延ばす中国人VIP客が増加しているのもフィリピンにとっては好材料といえる。アナリストは、メルコクラウンがマカオで既にジャンケットオペレーターとの繋がりを持つことから、中国人VIP客の勧誘に有利になると見る。
だがカジノオペレーターがより期待を寄せているのは、実は地元客からの売上だという。マカオのカジノ売上が7割を中国人VIP客に依存しているのに対しフィリピンでは3割、つまり7割は地元客などからの売上だ。新たに開発中のマニラ湾岸一帯では、既に営業を開始しているソレアリゾート、シティオブドリームズの他に、2つのカジノリゾートが次々と開業を予定しており、規制当局は2020年にはフィリピンのゲーミング売上は60-70億ドル規模に成長していると予測する。