世界のIR・カジノニュース

世界のゲーミング市場、VIP市場は底打ちか?!

2016/ 07/ 01

モルガン・スタンレーのレポートによると、世界のゲーミング市場のVIP売上はこれまで8四半期連続で減少を続けてきたが、2016年の第1四半期に来てようやく歯止めがかかった。アジア市場ではVIP売上が46億5,000万ドルと前四半期に比べ1%増加したという。しかしモルガン・スタンレーは2016年通年については、VIP売上は引き続き減少すると予想している。
世界のVIP市場の第1四半期売上を見ると、カンボジアが前期比175%の8,100万ドル、またサイパンも1億7,700万ドルと大幅に増加するなど、マカオ以外の伸びが目立つ。マカオの第1四半期のVIPバカラの売上は前年同期比では19.3%減だが、前四半期からは2.7%の増加となっている。依然として売上規模では断トツ首位のマカオだが、そのシェアは2012年の80%から2015年には65%へと縮小している。モルガン・スタンレーは、マカオのVIP市場は今年16%減となり、来年はそのまま横ばい(0%の伸び)で落ち着いていくと予想する。その他の地域では、シンガポールが今年10%程度の減となるも2017年には12%増へと回復、またフィリピンのVIP市場はマカオでの代理賭博(プロキシ・ベッティング)禁止による恩恵を受け、売上をさらに伸ばすであろうと予想されている。By Resocasi.com