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| 国境巡りとポイペット、マカオ |
| Written by 果汁先生 |
投稿日:2007/07/23 |
「各自一週間程度の連続夏季休暇を取得するよう強く推奨する」とのお達しが会社からあったので、急遽熟考。よーし、前から行きたかったカンボジアポイペットに行こう、マカオもしばらく行ってないので最近開いた周辺ボーダーの探索もするぞ、ということにした。
急なことでチケットが取れない。日本の3連休をからませたためだ。まぁ取れなければ仕方ない、休暇延期だ。と思ったところ3日前の発券リミット日の夕刻に取れた、との連絡。これはもしかして吉兆、それとも罠?
1.タイカンボジア国境とポイペットカジノ
成田から香港経由でバンコク着はもう夕方。空港変わっても渋滞はすさまじくスクンビットエリアに入るともう真っ暗。ポイペットの行き方が良くわからないので片っ端から旅行会社に寄って尋ねる。
カジノツアーもあるらしいが取り扱っている旅行者がわからない。やはり朝早く出るビザ取りツアーに参加するしかないらしい。
でも翌朝早いのいやだし、今はとても疲れてる。タイマッサージにもゆっくりと行きたい。
ホテルタクシーは国境まで5000バーツ(約19000円)、一般タクシーに明日の朝行ってくれる?いくら?
と交渉したところ2500バーツなら行くという。カジノ帰りなら勝っても負けても安いものだが、出陣前には不思議と異常に高く感じる。
まぁいいや、起きれたらバス乗り場に直接行って交渉しよう、ということにした。
翌朝、あっさり早起きした。8時半に出るらしい一番遅いツアーに電話したところ「客が少なくそのバスはない。7時のバスはいま出た。今日はもう他の会社もないよ。明日乗るなら予約しないとダメ」とのこと。そんな時間的余裕はない、ホテルのポーターのおじさんたちに一般ルートを相談したところ、皆カジノのことはよく知らない。でもあちこち電話してくれて国境タイ側のアランヤプラテート行きはモーチットのターミナルから出るらしいことがわかった。
やはりタイ人は親切だ。さっそくホテルに荷物を預け高架鉄道でモーチットへ。そこからタクシーで数分。まぁまぁのターミナルだ。
アランヤプラテート行きは10分後、212バーツ、安い。さっそく乗り込み出発。客は5人くらいしかいない、大丈夫か?バスは北上し旧空港横を通ってアユタヤ方面へ。
ん?なんか遠回りじゃないか。しょっちゅう路線沿いのターミナルに止まる。いつの間にか満席だ。でもなかなか着かない。4時間半かけてアランヤプラテートに到着。その頃には客もほとんどいなかった。
バスを降りるとバイタクが寄って来る。「カンボディア?乗れ」というので乗る。怖そうなおじさんだ。100
バーツという言い値は多分高いがちょっと怖いので少しだけ値切る。
バイタクは飛ばす。もしこのまま脇道に入られて運ちゃんの仲間に囲まれたら終わりだ。たぶん完全
犯罪成立。なんて思っているうちに5分で国境着。
んー、初カンボジアだ。
以前のレポート情報通りの面倒臭い出国〜ビザ取得〜入国の手続きを終える。
危なそうなビザ手伝い人が寄って来るが、国境係員や警官も雰囲気はあまり変わらない。
発給所前でいきなり警官らしい人にパスポート出せ、と言われやられたかと思ったら本当に警官だった。ビザ申請書類を書こうとしたら「俺が書いてやる」と怖そうなオジサンが書いてくれる。代書屋みたいなものでチップがいるのかと思ったら本物のビザ発給員だった。
緊張感のある国境だ。
出国所と入国所の間に7つ(8つかな?)のカジノホテルがある。とりあえず一番大きそうなホリデイパレスに宿を取ることにした。立派なホテルに見える。2万バーツのプロモーションチップ(ノンネゴチップ)購入で部屋提供ということなので、お願いした。
ちょっと待ってね、今ATMでバーツの現金を出すから(郵便局とシティバンクの提携カードね)、どこにディスペンサーがあるの?といったところ、「ポイペットではおろせない、キャッシングも出来ない」という。
困ったな、と思ったら
「大丈夫、タイ側に行って引き出して来ますから、暗証番号と金額をこちらに書き込んでください」という。
よくあることらしいし、上品でキレイなお姉さんだし、大丈夫だとは思うが、堂々と暗証番号教えろとはねぇ。まぁちょっとレートは悪いが現金を使えばいいということにした。
●バカラ天国
とりあえずカジノ巡り。宿泊するホリデイパレスのカジノはいまいち。BJもない。
ポイペットリゾートはもっとも高級でハイローラー専用だがテーブルはバカラのみ。
ゴールデンクラウンは老舗らしいが小規模で併設のプリンセスもしょぼい。
ゲンティンはいい雰囲気で2階にはスポーツブックもある。ヨーロッパのドッグレースが放映されている。当然チャレンジしたいが、客はゼロで従業員もまったくやる気ない。やめた。
でもカンボジアでヨーロッパのドッグレースが買えるのに比べ日本の賭博後進国ぶりはどうだろう。
スターベガスは遠いので行かなかった。結局BJがあるのはトロピカーナとグランドダイヤモンドのみ。しかもグランドダイヤモンドには唯一クラップス台がある。プレイするのはこの2ヶ所に決定された。
それにしてもバカラ中心、マカオ以上のバカラ天国だ。しかも100バーツ(370円)から絞れる。カードの原価が負担にならないのか?
●不思議ブラックジャック
トロピカーナのBJは100−2000バーツと200−4000バーツが各1台。
8デッキの手シャッフル、ノーホールカード、レイトサレンダー、スプリットは2回まで。
ディーラーは若い女性で快調なスタート。こちらがBS通りのプレイであることを彼女も理解しており、リズムがいい。
あるとき、ローカード2枚にローカードを引き11になった。彼女がダブルダウン?と訊いてくる。とても感じのいい冗談だ。
しばらくしてまた同じ状況、どうしてダブルにしないの?と言うので冗談のつもりでチップを置いた。すると彼女がカードをくれる。ピクチャーだ?????
いいの、もらって?
ダブルダウンはいつでもOK、という。ポンツーンではない。ポンツーンは別にある。混乱してきた。もしかしてBJってそうだったのか?
俺はこの20年間こんなことを間違っていたのか、と自問する。まさか。これがどこかで読んだことのあ
る、極めてまれに存在するBJということか。でもいいルールだ。
グランドダイヤモンドのBJはBJでなく、Triple BJだという。
プレイヤー側に各自3ヶ所のベットエリアがあり、ディーラー側も1・2・3と書いてある。つまりプレイヤーのアクションは何ヶ所賭けようが同じだが、ディーラーの2枚目以降は同じフェイスカードを使って3回やるのだ。たとえばプレイヤーが3ヶ所賭けて(金額は同じでなくてよい)18になり、ディーラーのが17、18、19なら勝ち、プッシュ、負けとなりそれぞれ精算する。
1ヶ所しか賭けなければ普通のBJと同じだし、他に客もいないので普通にプレイした。何度か3ヶ所賭けをしたが、あんまり意味がない。これなら3倍賭けるかこちらで3ヶ所開いたほうが楽しい。でもこんなBJ、知らなかった。
●為替レートの魔術
1現地通貨が日本円でいくらになるのか。台湾ドル・フィリピンペソ・タイバーツが3円前後軍団として自分の中でカテゴライズされている。15円前後の感覚なのが中国元、香港ドル、100を単位とした韓国ウォン。100円以上が豪ドル、米ドル、ユーロだ。
この3層ははっきりとイメージが分かれている。ここのBJは200−4000。
賭けているうちにバーツが香港ドルの感覚になってきた。つまり思ったほど賭けていない。好調だったのにあんまり勝っていないとあとから気付く。なんか損した気分だ。で、浮き分を持ってクラップス勝負。少しずつ沈んでいくが、とても楽しい。
カンボジア人には近い過去に悲しい歴史があり、多くの人がそれを引きずっているはずなのに、ディーラー達は皆明るい。
最後にパスラインマックスベット。ポイント立ってダブルオッズにアクロス。ディーラーたちも皆応援してくれるが、一発でセブンアウト。おどけてひっくり返る。同情しながら笑ってくれる。
2.香港―シンセンの新しい国境
バンコクから香港に戻り、中国シンセンに船で入る。かつて長期滞在した都市で今でも知己が多い。カジノとは関係ないが、7月1日に開通した香港〜シンセン間の2つの国境を見に行った。まだ両側の体制が整っていないのかそれほど利用者はいない。
これで香港〜シンセンの陸路は5ヶ所となる。香港・マカオ・広東の網の目化がますます進んでくる。
3.珠海横琴〜マカオコタイ通関
国境巡りは続く。次なる目的地は今年5月1日に開いた珠海横琴〜マカオ通関だ。
シンセン蛇口港からマカオに行くにはマカオ粤通ターミナル行きに乗るのがいい。1日3本。しかも7月からは蛇口〜マカオ新フェリーターミナル路線も就航し始めた(1日2本)。
しかし今日は珠海九州港行きに乗る。このルートを取る場合には一般的には珠海ゴンベイから陸路でマカオに入る。
しかし最近のゴンベイは混みすぎでどうにもならない。そこで便利なのが珠海ワンチャイ港からマカオ粤通ターミナル行きの渡し船に乗るルートだ。わずか5分、通関も早いし、問題なのはマカオ側から渡ったときにタクシーがないことくらいだ。しかし今日はここにも行かない。
九州港からタクシーの運ちゃんに横琴通関でマカオに行く旨を告げる。しかし運ちゃんは行ったことがないという。もう開いて2ヶ月なのに通関できるかどうか知らないと。でもゴンベイは今日も2時間待ちだからいい作戦だ、だいたいの場所はわかる、というので行ってもらう。
思ったより遠い。タクシーで50元以上、15分もかかった(珠海のタクシーは大幅値上げされていた)。
横琴通関到着。大きい。建物の前には車が1台あるだけ。警備員が一人。閑散とし過ぎている。今この瞬間にもゴンベイには何千人かが並んでいるはずなのに。本当に通関させてくれるのか?
マカオはすぐ目の前だが。運ちゃんには多めに渡して5分だけ待ってくれ、5分経って出てこなかったら帰っていいと伝える。
建物に入るととても涼しい。それはそうだ今日は外気温38度といっていた。20本くらいあるカウンターで開いているのは2本。中国人用と外国人用。誰も並んでいない。あっさり中国出国。
建物を出るとバスがある。これに乗って蓮花大橋を渡りマカオ側通関に行く。3元。
バスの乗客は3人くらい。ちょっとして中国人の家族連れが入ってきて出発。蓮花大橋はかなり高い。コタイ地区を見下ろすことができる。とっくに開業したグランドウォルドゥ、海側からはほとんど完成に見えるベネチアン、まだまだ遠いギャラクシーメガリゾート、なんか趣味の悪そうなMGM。それにしても大きい。
ちょっと前までこのあたりは全部海だった。タイパ競馬場のスタンドからはいつも海が見えていた。なんて思っているうちにマカオ入管に到着。こちらもがらがら、あっという間に入国。出入国に関しては極楽だ。
出れば38度の灼熱。タクシーは1台もなく、工事車両が通るだけ。バス停はあるが、数人のおじさんが半裸でかなり待っている様子。とりあえずバス停で待つが日陰もない。汗が噴出す。15分ほどでバス到着。
どこ行きでもいい、とにかく乗る。涼しい、天国だ。バスは地元の高校生やおばちゃんで席が埋まっていた。まぁ、タクシーが拾えるところで降りればいい。バスはベネチアンの前を通り進む。クラウンカジノの近くまで来たので、降りてクラウンへ。ちょっと遊んでから半島側のホテルに行く。
このコタイ通関はまだマカオ側の整備が出来ていない。中国側もだけど。しかし、中国国内から珠海の空港を経てくる団体には使い勝手がいいはずだ。今日は見かけなかったけどきっとそんな団体があるのだろう。
個人で行くにはマカオ側から誰かに迎えに来てもらわねばならない。マカオから珠海に出るときは・・・交通機関はない、たぶん。まぁ、コタイのホテル群完成の暁には、きっとゴンベイ並みの大混雑になるんだろうな。サンズやリスボアの前を通らずに滞在を完結する大陸からの旅行者も出てくるだろう。
それにしてもマカオの変貌はすさまじい。
ということで、駆け足のポイペットマカオ行が終了。ポイペットで勝ったバーツとおなじだけの額をマカオでHK$負け、つまり5倍近く吐き出したことになる。高い通関料だった
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