リゾカジ カジノレポート

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*韓国

『チキ男にもできたBJ戦略』~半ガク&〇モン式・改/2013初戦ソウル~

Written by madamada

投稿日:2013/02/21

コメント(7 件)

*

Casiono Report

 『やり方は3つある。正しいやり方、間違ったやり方、そして俺のやり方だ』

 生粋のリゾカジストの皆さんに今更説明する必要もないだろうが、今やオスカー監督の誉れを手にしたマーティン・スコセッシが、もう20年近く前に撮った「カジノ」に出てくる名台詞である。
 諸事情によりカジノから離れていた私は、この3つ目の「俺のやり方」を求めて、この8か月間、ずっと様々な妄想を重ねていた。

 妄想の中では、倍プッシュを続けていく事も簡単だった。しかし現実にそれが出来るのかというと、筋金入りチキンハートの私には無理だ。
 
 それほどにチキンならば、カジノ遊びなどやめればいいと云う人もいるが、その選択肢は選べない。
 だって堪らなくブラックジャックというゲームが好きなのだから。ただこのゲームを趣味として一生続けるのには、とんでもないリスクも存在するので、そのリスクを少しでも減らす(=あわよくば儲ける)戦略が必要不可欠だ。

 果たして〝チキンな男〟に最も適したBJ戦略とは―――――なんぞや? その答えに近づくべく、遂に私は封印を解き、ソウル行きを決意した。
 

 今回の旅は、仕事仲間6人+現地合流1人という、私としてはかなりの大ツアー。ソウルは実に一昨年の12月以来である。
 このツアーが実現した背景には、エアアジアの航空券が往復諸経費込15000円というキャンペーン価格だった事がある。

 航空券は、大きな比率を占める「カジノ必要経費」であるが、最近は随分抑える事ができるようになった。まさにLCCさまさま、だ。

 ちなみにエアアジアは、通常座席のシートバックは、かなり垂直である。(但しシートの質感は悪くない)
 もちろん足元も広いとは言えない・・・のだが、メタボの私が座っても膝が前席に当たる事はなかった。

 短距離移動であれば充分と云えるだろう。…が、もう少し楽に移動したければ、+1300円のホットシートなるものをお勧めする。


 私は、この有料座席指定を行わなかったが、友人のK君が1人、このホットシートを予約
(ヘッドレストの色が、通常は黒、ホットシートは赤と云うように、一目で〝こいつ、金払ってんな〟というのが判る仕組みになっている)
 今回の往路便では乗客の誰一人、この追加料金を支払わなかったようで、2列あるホットシートはK君一人であった。
 …故に、K君は行きも帰りも3席フルに使っての「悠々自適・寝移動」となった。(復路便には、K君の他にカップルが一組いた。もちろんK君とは列違いであった)

 もっとも、この噂が広まり、皆がホットシートを予約するようになったら、その優位性はなくなる。 ガラ空きの今がチャンスかもしれない。

*

*エアアジア・ホットシート(K君撮影)一般席は満席でした

 ■ソウルツアー初日■

 午後5時半、到着。仁川空港の外に出ると、顔に冷たいモノを感じる。
 ―――――雪であった。

 寒いとは覚悟していたが、やはり寒い……いや、冷たい風が当たると、ちょっと痛い感じもする。
 6人は体を震わせながら、セブンラックの送迎車に乗り込んだ。目的地はヒルトンである。

 本当は私はCOEXに行きたかった。しかしカジノどころかソウル初めての者もいたため、ヒルトンを選択。やはりソウル駅&南大門まで徒歩5分の好立地は魅力的である。

 送迎車内から、先発隊としてヒルトンに乗り込んでいたバカラ好きなOさんにメール。すると…「苦戦中・100万ウォン負け」との返信が。

 う~ん…Oさんに勝っておいて貰って、夕飯を驕って貰おうと画策していたのだが―――――目論見が外れそうだ。
 加えて、先遣隊Oさんの勝ち負けは、今回の旅の「明暗」にも繋がっているような気がする…のっけから、やな予感。

 そして19時過ぎ、ヒルトン到着。早速カジノでOさんを探す・・・と、カードを絞りながら満面に笑顔を浮かべている。これはもしや…

私「もしかして、その笑顔は?」 Oさん「はい。あのメールのあと、取り戻した上、イエロー3枚上積みしました」

 ええ?メールから1時間程しか経ってないのに? やるなぁ、Oさん。

Oさん「夕飯はどこ行きます?7人前でも大丈夫ですよ。僕はレバ刺し喰いたいなぁ」
私「じゃあ、マジャンドンに行きましょう。僕も行った事は無いのですが…信頼できる情報筋から、レバ刺し食べ放題の情報を得ています。さらに髄刺しもあるらしいんですよ」

 信頼できる筋とは当然リゾカジだ。これほど〝生きた情報〟はない。(中宝さん、しゃんぱんさん、ありがとうございます)

Oさん「いいですねえ~。じゃあ、切り上げます。丁度、抜けた方がいい頃合いだったんです」
 …という事で、早速タクシー2台に分乗し馬場洞(マジャンドン)へ。

 この日のソウルは、翌朝までに16.5センチも積もる、この冬最大の積雪を記録。
 タクシー運転手に「マンジャンドン」と告げると、どうやら南山の“山越え”が嫌らしく、何度も「相当時間かかりますよ、美味しい店、(近くに)私、知ってますよ」と勧められる。
 だが、その誘いに乗ることなく、初志貫徹・馬場洞へ。


 大雪の中タラタラと走るも、30分後、無事到着。タクシー運転手もさすがに〝もう仕方ない〟という気持ちになったのか、「あの辺がお店ですよ」と親切に教えてくれる。
 ただここに落とし穴が―――――

 運転手が指した方向に店があったのは間違いないが、これは裏側であったのだ。 う~ん、店の入り口が一向に見当たらない。
 
 7人で戸惑っていると、ある店の中からオバちゃんが「入っていくかい?(言葉は全く判らないので推定)」と顔を出した。
 「美味しい?」と日本語で尋ねる私たち。すると「オイシ、オイシ、サイコーよ」とオバちゃんが日本語で答える。

 (あやしい…)誰もがそう思ったが、深々と雪が降る外を長く徘徊していたくはないので、この店に入ることにした。

 店名は『テグチッ(大邱店)』―――――あとあと調べると、それなりの有名店であった。
(市場の入口の方から見ると、シャンパンさんが通う龍門の一つ奥にあたる)

 声を掛けてきたのは、名物おばちゃんらしく、店内に入ってからもなかなかにノリがいい。
 「オバちゃん、レバ刺しねー」と頼むと、以下の皿を3つ持ってきてくれた。そう、この地区では、レバ刺しとセンマイ刺しが突出しなのだ。早速、食す。

*

*裏口から入った大邱

*

*レバ刺し&センマイ刺し(突出しにつきタダ)

 うま~~~~~~~い!!!!
 ああ、久しぶりのレバ刺し! 今や日本では味わえない、この食感!

 速攻でおばちゃんにお替りをお願いした。(ホント、これがタダなんて信じられない)
 但し、タダだと思って食べ過ぎると、急性痛風になる事もあるらしい。気を付けねば。

 続いてユッケ。なんとも大盛だ。おばちゃんが豪快に混ぜてくれて、さぁ、どうぞと出してくれる。

 うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ―――――! さいこ―――――――――――――――お!

 見た目は決して良くないが、久しぶりの生肉の感触で舌全体に幸せが広がる。これぞ〝口福〟だ。

 メインは、お店の勧めてきた「山盛り韓牛セット」
 カルビもロースもハラミも、なんでも上手い!しかも、ここについていたマッシュルームが、また堪らない!傘の部分にエキスが溜まるので、それを零さないように口に運ぶ。

 ああ、ホント、大雪の中でもここまできて良かった。
「焼くと椎茸よりマッシュルームの方が旨いんだな」と一同合点し、マッシュルームだけのお替りをお願いする程だった。

 ソウル初日の宴は、大満足。みんな食べ疲れが出る程。
 …と、ここでOさんが「あれ、なんか忘れてません?」と大切な事に気づく。

 そうだ、髄刺しを食べていなかった―――――すぐ注文。
 情報通り、山盛りで出てきた。

*

*山盛り髄刺し

*

*おばちゃんによる手混ぜのユッケ

 日本では、元々、そう食べるものではないし、私も食べた事がない。
 危険部位だけに、さすがに躊躇して食べない人、7人中3人。

 ふ~ん、白子みたいな感じなんだな。プニプニした食感が愉しい…が、もう腹が一杯だったせいか、正直、レバ刺し&ユッケほどの感動は無かった。

 ちなみに料金、7人がたらふく食べて30万ウォン。一人あたり4.3万W≒4000円弱。安っ!

 あ、人に驕って貰っておいてその言い方は失礼ですね。 Oさん、ご馳走様でした。ああ、満腹満足―――――


 大邱店を出ると、雪は勢いを増していた。道路には、タクシーどころか、車もほとんどいなくなっている。
 これは困った……ガイドブックによると、駅までは徒歩15分とある。果たして凍えずに辿りつけるのか?

 しかし、気温は意外と温かった。いや、温かいというと語弊があるが、歩いているとぽっかぽかと、どこか心地よい。
 さほど苦も無く、馬場駅に到着。ソウル駅経由でヒルトンに戻る。

 さぁ、これからOさんと「いよいよ本気勝負!」……の、筈だった。
(今回のメンバーで、軍資金50万以上を持ち込んだのは、私とOさんのみであった)ところが―――――

 Oさんは、出発前夜ほぼ徹夜(まぁ、私もそうだけど)、僅かな仮眠のみで朝一でソウルにやってきた。
 にも関わらず、みんなの夕飯代を稼ごうと、到着するやすぐ勝負してくれていたのだが、その責務を果たした安心感からか、ホテルの部屋に入るなり、意識を失ってしまった。まさに爆睡状態。

 これを起こすのは忍びない…。しかもOさんは、明日の夕方に帰京。そのまま、また徹夜仕事に向かうという強硬スケジュールである事も判っている。(他メンバーは、明後日の夕方帰り)

 結局私は、他の5人の初心者と共にカジノへ。 とくに人生初のカジノ体験であるK君は、見るモノ全て興味津々。
 K君「これはなんていうゲームですか?」「あの黄色いチップは幾ら?ええ、あれ一枚でそんなにするんですか?」と、ナゼナゼ小学生と化している。

 多少、面倒くさいが、それを無下にしてはいけない―――――と自分に言い聞かせる。
 やはり人間、「初体験」が何事にも重要なのだ。

 カジノという異空間は、ただでさえ初心者に冷徹だ。もう少しハウス側も、初心者を取りこもうという工夫をしたら如何かといつも思う。 
(もっとも儲けにならない〝めだか〟には、カジノ側は来店欲しくないのかもしれないが)

 きっと今回の私の対応が、K君がカジノ好きになるかどうかの「分岐点」―――――その信念のもと私は、各ゲームを説明して回った。


 ヒルトン7LUCK内は、かなり混んでいた。 バカラやBJの安レート卓は勿論の事、10万W卓まで、ほぼ満席状態。やはり雪のせいで客が多いのか?
(もっともBJやバカラに初心者は放りこめないが…)

 皆に希望をとると、やりたい種目は「まずはルーレット」で一致した。
 2500Wから賭けられるのが、その理由……だが、ルーレットで、まとめて5席が空いている筈はない。私は空いてる席をすかさずキープし、同卓ではないにしろ、とにかく5人を座らせる。
 そして賭け方が判らない初心者に、卓を交互に回ってルール説明も。……って、俺はツアコンか? まだゲームを1シューもしてないのに、かなり疲れたttttt

 どうにも疲れたし、BJ卓も空いていないので、誰もいなかった販促ルームにて暫し休憩。

 30分後―――――ルーレット卓を覗いてみると、K君の姿が無い。何でもBJの方に行ったようだとの事。


 果たしてK君は1万卓を、後ろから“見”していた。

「これ、どうやって入ったらいいんですか?」 K君、戸惑っている様子。見ればカタツムリの1万卓。ずっとゲームが続くからディーラーにも聞きにくかったそうだ。

「席が空いたら、入っても平気ですよ」 「でもさっき、ゲーム終わりを待って、って云いましたよね?」 「ああ、これはCSMと云って~(云々の説明)」

「なるほど」とK君が納得した10分後、丁度0時を迎えたところで、一人が席を立った。

 嬉しそうに座って、さぁ、人生初BJスタート! 
 日本人の方々も何人かいたので「初心者なのでよろしくお願いします」と挨拶するK君。私は後ろからアドバイス係に。
 言葉が判る方々は、皆さん、笑顔で挨拶を返してくれた。まぁ、いい感じの場だ、と思った。

 しかし、である。 
 サードベースに座っていた中国人オヤジが曲者だった。

 重ねて云うが、K君は初心者である。BJはアプリのゲームでやっている程度。
 基本的なルールくらいは判っているが、そこはやはり、まだ実戦的とは云えない。

 ディーラーアップカードが6とか5では流石に引かないが、2~4の時、自分が14でヒットに行く事、たびたび。
 その都度、結果論で文句を云ってきたのが、サードベースの中国人オヤジだ。(但し、4で引いた時は結果的にローカードで事なきを得た)

 まぁ、中国オヤジの云う事も判る。だから私も引き終わったあとに、一応、「この場合のセオリーはね~」と、BSを説明した。
 K君も「ああ、なるほどですね」と一つ一つ理解していった。

 ただ、やはりというか、たまたまというか…程なくして、この手がきた。
 ディーラー3vs.12

K君「これはどうするべきなんですか?」

私「これは難しいんだよね~。BSでは実はヒットなんだけど、多くの人はステイだと思っているから…どっちでもいいんじゃない、好きな方で」

 K君の選択は―――――ヒット。 案の定というか、運悪くというか、絵札がきてバースト。
 次に「ヒット」を選択するのは、ラストボックスの中国人オヤジのみ。彼の手は9であった。

 中国オヤジ、よりによってダブルを選択―――――7が来て、16に終わる。
 ディーラーのホールカードは5、絵札を起こして18…中国オヤジ、撃沈。 そして口汚く(言葉は全く判らないのだが)K君を“口撃”してくる。
 自分が引かなければディーラー・バーストだっただけに、さすがにK君、ちょっと委縮気味・・・ついつい、私は後ろから口を挟んでしまった。

「大丈夫、気にすることないって。(中国オヤジに)おっさん、結果論でモノ言いすぎなんだよ。大体ダブルってなんだよ?あんたが間違ってんだよ」

 嗚呼―――――云ってから後悔した。場の雰囲気が一瞬で変わってしまった。

 参加していない後見人が、口を挟むべきでは無い。況して中国オヤジがダブルをしようが、それこそ中国オヤジの勝手である。
 だが、思考より先に口が早かった。同席していた皆さん、誠に申し訳ない事をしました。

 逆にK君から「まぁまぁ」と諌められた私…ホント、人間的にもmadamadaである。

 数分後、K君の横の男性が席を立ったのは、場の雰囲気が悪くなったと感じたからかもしれない。
 本当に申し訳なかった。その償いという訳ではないが、私が入る事にした。

 いつものように前置きが長くなったが、2013年・madamadaの初戦は、かくして、コンプ獲りには全く意味の無い「1万Wカタツムリの闘い」で幕を開けた。



■検証!半ガク■
セッション①   BUY IN 27万W CSM 1万卓



【半ガクとは?】 
 半ガクとは半額である。何に対しての半額かと云えば、リゾカジではお馴染みの「GAKUストラテジー」だ。
 昨年、初めてGAKUストに挑み、恐怖心に慄いた筋金入りのチキンmadamada―――――
 (ご存じ無い方は、『チキ男、GAKUストに挑む ほか2編』~2012年初戦・初めてのプサン遠征~参照)

 以来チキ男は考え続けた―――――GAKUストのベットアップ戦術は正しいのである。
 フラットベットは、単に運に任せる戦術でしかない…が、チキン男には、どうしても12単位⇒敗戦⇒20単位が堪えられない。
 そこで―――――多少、偉大なる戦術にアレンジを加えさせて戴き、「半分GAKUスト=略して半ガク」ならばどうだ?
 つまり…

 ●基本単位は2万W。(打たれ越し1万W)
 ●基本パターン、ベットアップ条件はGAKUストに準じる
 ●但しベットアップ単位はGAKUストの半額、6単位(12万ウォン) 
  しかもそれで負けた場合、2回目ベットアップは無し。 ベットアップに勝利して条件成立の場合に、6単位を続ける。



 GAKUストの基本精神は、自分なりのストラテジーを構築し、メンタリティーを維持することだと理解する。
 だからGAKUスト程の爆発力は無いが、敢えて、この半ガクを試してみようと考えるに至った。
 まぁ、単に「ベットアップ額の低い戦略」とお叱りを受けるだけかもしれないが…

 ちなみにバイインの27万Wは、GAKUストからは乖離しすぎているのだが、これは「コンプ獲りの為、アベレージを下げたくない=メンバーズカードを出さない=卓で両替ができない」という状況だった為、財布に入っていた現金を全て出しても、これだけしかウォンが無かったからである。本来の想定バイインは100万ウォン~200万ウォンなければならない。


 午前1時、セッション①スタート。
 調子は、まずまず。大きくは増えないが、水面下に沈みもしない。ただ、中々ベットアップモードは入らない。云わば停滞ムード・・・

 中国オヤジは、相変わらず口煩い。K君以外のプレーヤーの手にも、時折、文句をつけてくるが、
「気にしないでいいですよ、結果論ですから。このオヤジは結果論でしか物言えませんから」と、フォローもしたりした(つもり。それが本当にフォローになっていたかどうかは判らないが)

 ただ中国オヤジも文句を云いながらもシブトイ。なんとか、中国オヤジに“不利になるように”カードを回してやろうと思ったが、そんな器用な事がmadamada如きに出来る筈もない。
 更にこのオヤジ、結構ペアに賭けて効率よくゲットする。地味に増やしているようにも見える。…悔しい。

 そして2時間程が経過、ここまで10単位勝ち位の時に―――――ついにベットアップモードが入った。

 しかも入ったカードが、ディーラーアップ6、私5+5の10。
 当然、ダブルダウン―――――絵札が入り20。 

 ディーラーがホールカードを開ける―――想定通り絵札。
(よっしゃ、ベットアップでダブルダウン、最高!)と、心の中でガッツポーズをする。

 しかしディーラー3枚目は、5。 あっさり21を起こされた。

K君「残念でしたね~、勝ったと思ったのに」と悔しがってくれる。
私「いやいや、こういう事は、ママあるんですよ。勝ったと思っちゃいけないんですよ」と強がって見せたが、
(行って来いで24単位の損失かよ…トホホ)と、思い切り悔やんでいたのは云うまでもない。

 午前3時を前に、中国オヤジが席を立った。
 言葉が通じないのを云いことに、何度も何度も「結果論オヤジ」と口に出していた私…最後も「じゃあな、結果論オヤジ」と悪言で送り出すと、

オヤジ「ワタシ、スコシ、コトバワカルヨ」と、微笑を浮かべて立ち去ったのには、恐れ入った。
 う~ん、カジノの人間関係ってやっぱり深いなぁ……今思い返せば、もう二度と会わないであろうこのオヤジとも、なんか深い絆が出来てたような気がする。

 私はその後も半ガク継続。とにかく自分のメンタリティーを維持する事に務めた。その結果―――――


 午前4時半、初めての半ガクは、+12.5単位(25万ウォン)勝ちで終了。(CSMの為、シューは無し)
 27万Wのバイインが、52万Wになったのだから、まぁ、上出来としよう。

 K君は、当初1万円で入って、それがなくなって2万円を追加。残っていたチップは25万W。さほど大きな火傷はせず、ホッと一安心。
 何より「ブラックジャックって、愉しいですね~」と、心の底から愉しんでくれた様子だったのが、救いであり収穫であった。

 ゲーム終了後、一同を連れて、雪の中、お気に入りのサウナ「シロアム」へ。
 ―――――その道のりで驚いた事があった。

 それは午前5時にも係わらず、ビルの前で雪かきしている人の多いこと、多いこと。
 ほとんどのビルの前で、雪かきをしているので、歩道にはちゃんと通路がある。
 お蔭で、雪の中でも難なく歩いてシロアムへ行けた。やはり東京とは雪対策が違うっ!

 午前5時の入場料は1万W。やっぱりシロアムはお得感が高いなぁ。

 いつものようにアカスリもやったが、これまでと「アカスリ布」が変わっていた。
 結構、ソフト…というか、肌に優しい感じになった。またまたシロアム、ポイントアップ↑



 ■ソウルツアー二日目■ 
 
 行きつけのサウナ「シロアム」で目覚めたのは、午前10時を回った頃だった。
 皆で土産ショッピング&昼飯の為、集合を11時にしていたので、一旦、ホテルに戻る。

 ソウル駅周辺の道は、すっかり除雪され、道端に雪が積まれている以外、普段となんら変わりない。
 とてもこの冬、最大積雪を記録した翌朝とは思えない程スッキリ。凄いっ!

 ホテルのロビーには、これまたスッキリした表情のOさんが待っていた。
 午前7時に目覚め、朝カジノを済ませ、昨日の勝ちに更にイエロー1枚を上積みしたそうだ。

 またまたやるなぁ、Oさん。サクっと勝って、みんなに驕って、サクっと寝て、起きて勝つ!
 私も見倣いたいものだ。

 そして皆、集合。さぁ、まずはショッピング―――――の筈だったが、ここで、ちょっとトラブル。
 送迎をお願いしていた、行きつけの土産物屋が一向に来ない。

 電話して確認すると、私は「11時」と云ったつもりだったが、先方は「12時って思ってました」と云う。

 ふむ、思わぬ時間が空いてしまった。どうしよう………なんて思わない。

「じゃあ、ちょっと打ちますか?」 朝カジノで気分のいいOさんが私に持ちかけてきた。「良いですね~久しぶりの共闘ですね」

 Oさんは、リゾカジに投稿を始める前からの、私の数少ない「リアル・カジノメイト」である。
 ただ、子供が生まれ、彼はカジノを封印していたので(というか、必然的に封印させられた)、共闘は3年ぶり位になる。
 そこにK君もノって来る―――――どうやら彼も、すっかりカジノの魅力にハマってくれたようだ。

 K君、今日はバカラをやってみたいと云う。…とは云え、ミニマム10万とか20万は無理だ。安レートの空きを探すが…
 昼であっても、カジノは大盛況。開いている卓が少ないせいもあるが、とても入れそうにない。

「僕は後ろから見ているだけにするので、お二人で高額レートで、どうぞ」と、K君。

 そう云えば、このところ当たり前のように10万・20万レートで打つ様になった。
 
 怖いなぁ…やはりカジノの金銭感覚は、一般生活とはかけ離れている。これに慣れてはいけないなぁ…と思いつつ、でも慣れずには勝てないし。


 10万のバカラ卓を物色。だが、こちらも席は埋まっている。う~ん、座って打ちたいし。
 ふと、斜め対面を見ると、誰もいないBJの10万卓が。

 「Oさん、BJはダメですか?」「BJかぁ、全くやってないなぁ? まぁ、でもそうしますか」―――――という事で着席。

 私たち二人の後方で、K君が目を輝かせていた。

                    
■検証!○モン式・改■
セッション② BUY IN 40万円→45588000ウォン 10万ウォン卓 ハンドシャッフル


 これでやっと日本円が両替できる、と財布から所持金の半分、40万円を取り出す。Oさんも20万円(朝カジノで勝ちを確定させ、換金していたらしい)を緑のラシャの上に投げる。するとK君「かっこいい」―――――

 妙な所で感心している。K君、それは危険かもよ。

 ここからの戦略は「○モン式・改」。この○の中に入る言葉は“デュ”である。つまりデュモン式・改だ。

 これは、リゾカジでル・デュモンさんからストラテジーを教えて貰った事に由来している。(ル・デュモンさん、勝手に使わせて戴きました。すみません…)
 実はデュモンさんのストラテジーは、私が考えていた戦法と、結構、酷似していたのだ。

 私は当初、それを「利確打ち(株の利益確定)」と銘していたが、デュモン式の方が響きがいい。○モン式とまどろっこしい記述をしたのは、昔懐かしい、あの○モン式にあやかっている。だから、このストラテジーをやる前は、「デュモン、行くモン♪」と心の中で唄わなければならない(嘘)


【デュモン式・改とは?】
 元々考えていた名称の「利確打ち」からも推測できるように、一気に大幅な利益を求めるものではない。コツコツコツコツ積み上げる、耐え忍ぶ戦法である。

 ●1単位はミニマムの倍(10万卓の場合、20万) 打たれ越しミニマム 
 ●2連勝したら、ベットを30-40と上げるだけ。
  つまり、30に上げる事になった時点で20万×2連勝しているので、負けても10万の利益を確定させている。
  40万以降は、勝ち続ければずっと40万。これでコンプ獲りが楽になる筈である。負けたら基本ベットに戻る。
 ●基本ベットで3連敗したら打たれ越しに移行。
 ●ベットアップは、3単位60万。GAKUストのベットアップ基準を用いる。
  ベットアップでも勝てば、次は4.5単位相当の90万。(つまりここでも1.5単位30万は利確する) 
  さらに90万でも勝てば―――――って、そこまでの連勝は想定していない。その時の気分に任せる(イイカケ~゙ン♪)



 そして午前11時25分、セッション②スタート。
 記念すべき第1手は―――――あっさり負け。う~ん、前途多難なスタートか?

 ディーラーは結構強い。が、BSに準じて結構強気に打っていると、さほど負けない。最下点でも100万ウォン(5単位)で踏みとどまる。

 対してOさん。今回のカジノでは全てバカラで勝っていたので、BJは初めて。つまりおよそ3年ぶりのBJであるのだが、相変わらず強気(Oさんの打ちっぷりは、とにかくバンバン行って気持ちいい)
 10万で負けたら20万―――――20万で負けたら30万と、なかなかに攻撃的だ。

 私の転機は、30万を張った時の、Aのペア手。ディーラーは8…躊躇なくスプリット。絵札と9が来て、ディーラーホールカードは絵札。あっさりダブルウィン。

 さらに続いての40万ベットでも8のペア。ディーラーは絵札だったので、嫌な感じがしたもののスプリット。

 結果、3が来てダブル―――――4…あちゃあ、やっちゃったか?
 もう一手は2が来てヒット―――――絵札。
 ディーラーのホールカードは5。 そして3枚目は7  「ワンメニー」と、小さく呟いた。

 この2手で、ようやく水面上へ。あとは、取りたてて書く事もない、勝ったり負けたりの手だったが、程なくして赤いカットカードが出現し、ワンシュー目が終了した。
 この時、時間は11時45分前―――――あとワンシュー位ならできるか…と思っていたのだがOさんが変な事をのたまう。

「じゃあ、あとは頑張ってください」 「へっ?」 「いや、僕もうパンクしたので」

 自分の手に集中して、全く気付かなかった。 Oさんの手元から、チップが無くなっている。
 背後で見ていたK君の顔が、ちょっと引きつっていた。

 ええぇぇぇ?220万W、ワンシューで無くなっちゃったの?そりゃ確かに豪快に打っていたとは思ったが…

「すみません、私がBJやろうなんて云ったばっかりに」 
「全然、関係ないですよ。僕の打ち方が下手なだけです。ツキも無かった。それでもまだ20万円位は勝ってますから」

 Oさんは笑って済ませてくれたが、やはり罪悪感はつきまとう。ホント、すみません。私のワガママに付き合わせて。
 ディーラーに謝って、たったワンシューで私も席を立った。

【デュモン式・改 検証①】
 ゲーム時間 1シュー 約20分  結果+1.5単位(30万ウォン)勝ち。
 まさにトントンやね。う~ん、再検証要



 いきつけの土産物屋(と勝手に云っているが、実際は韓国海苔の卸商)の社長に送迎して貰い、昼食は、これまた私の行きつけ、新村の「ソソカルビ」へ。

 13時半に着いたにも関わらず、店内はかなりの大盛況。運よく2卓…というか、2ドラム缶空いていたので、すぐに着席・・・いや、ここは立ち食いなので、単にドラム缶の周りに立ち、焼き始める。

*

*ソソカルビ外観…客がいなければ潰れた店にしか見えない

*

*味付けカルビ 160g 14000ウォン

 相変わらず、ここの味付けカルビは絶品。しかも大人数で来るとバーベキューのようで愉しさ倍増。昨夜あれほど焼肉を喰ったというのに、7人で13人前=約2キロの肉を平らげた。

 お店を出た所で、ひとまず解散。それぞれ夕食まで自由行動。 私はOさんが帰京するので、見送りの為ヒルトンへと戻る。


■検証!デュモン式・改■
セッション③   BUY IN 470万ウォン 10万ウォン卓 ハンドシャッフル


 Oさんを見送った後、もちろんカジノへ。一人真っ直ぐ10万ウォン卓へと足を運んだ。。
 10万卓で開いていたのは2卓、その一つが明らかに雰囲気が良い。

 座っていたのは3人、全員日本人。
 ファースト&セカンドベースは、50代~60代前後の物腰柔らかそうな2人。会社の総務部長、経理部長といった感じなので、ここでは「部長コンビ」と表記させて戴く。

 サードベースは30代後半~40代、身長185センチはありそうな、なかなかに立派な体格の持ち主。その風貌は、いかにも人懐っこそうな「くまさん」といった雰囲気だ。
 この「くまさん」は、よく笑う。「ガハハ、ガハハ」と、その笑い方も豪快で、「ああ、この人がこの卓のいい雰囲気を作っているのか」と、すぐに合点した。

 シュー終わりを待って、「入っても宜しいでしょうか」と尋ねると、「どうぞ、どうぞ」と快く招き入れてくれ、15時40分、セッション③スタート。

 「結構、削られている」と嘆いていた部長コンビ…お二人とも1BOX・10万ウォンが基本ベット。
 デュモン式・改の私は20万ウォンからスタート。20万ウォンでは調子が良いが、ベットをあげていくとすぐ負ける。(しかし利確はしているので、それなりに貯金がある状態では闘えた)

 最も豪快に賭けていたのは、サードベースのくまさんだ。
 2BOX、基本50万ベット。2BOXとも負けても、気にせず「ガハハ」と笑いながらガンガン行く。そして結構、負ける。
 しかしペアにも5万ずつ張っていて、このペアが結構来るので、意外とチップの減りは遅い。

 1シュー目、私+30。
 結構、利確はしていたつもりなのだが、最後には結局、ほぼトントンラインまで削られてしまった。 

 先ほど、Oさんと挑んだシューより勝率は良かったと思うのだが、結果は同じ。う~ん、デュモン式・改は、勝ちにくいシステムなのだろうか?
 いや、まだ結論を下すには早いだろう。
 しっかり集中して、さぁ、2シュー目―――――と、これが奇蹟のシューとなった。

 決してディーラーが〝弱すぎた訳〟ではない。事実、部長コンビはかなりの苦戦を強いられていた。
 しかし、私に14~16が入ると、ヒットすればローかミドルカードが来る。とにかくバーストしない。

 バーストしないからと云って全勝する訳ではないが、バーストしなければ当然、勝率は上がる。

「う~ん、これはツイてるのかな」と呟くと、隣のくまさんが「滅茶苦茶ついていると思いますよ。羨ましい」……やはり傍目にもそう見えるらしい。

くまさん「よ~し、俺もあやかろう!はい」と元気よく、先ほどと変わらず50万をベットする。 こうして気分を盛り上げているのだろう。

 私も呼応して「そうですよね、元気よくですよね」と、デュモン式・改のルール通りにベットする。

「そうそう、元気よくね。やっぱゲームは調子にのってやんなきゃ、ガハハ」

 ベットはいつも通り、でも気分は調子に乗って! 
 まさにその通りだと思う。うん、この卓に入って良かった。

 そうこうしているうち、こんな手が入った。
 私はデュモン式・改のベットアップモード②、60万に勝って、90万を張っていた。

 ディール1枚目は4・・・う~ん、ベットアップではちょっと嫌な感じ。
 しかし2枚目―――――7。おお、11。だが…ディーラーのアップカードはK。

 昨夜の、嫌な記憶が蘇る。勝ったと思ったベットアップのダブルでの敗退。あの時は12単位負けても、たかだか24万Wの負けだったが、今ダブルで負ければ180万ウォンだ。
 う~~~ん、さすがに考える。

 そして下した結論は―――――ヒット。3枚目は絵札で21、対してディーラのホールカードは絵札。あ~あ…折角ベットアップモードで勝ったというのに悔しさがこみ上げる。

 そんな様子が見て取れたのだろう。部長コンビが、「しょうがいないよ、ベットあげたら、ダブルは行きにくいよ」「そうだよ~…それ幾ら?90…凄いじゃない」と、フォローしてくれた。
 くまさんも「そうそう、調子に乗り過ぎると痛い目にあいますから!俺なんか、いつもそう!」 ホント、いい卓。皆さんに感謝!

 そうこうしているうちにシューは終わった…が、実は私、天国シューの居心地に酔いしれ、終わった事に気付かず、またベットを出していた。

くまさん「終わりましたよ」   私「えっ?ああ、ほんとだ(ベットを下げる)」

くまさん「いついらっしゃったんですか?もう、どれ位やってるんですか?」

私「昨日です…が、本格的にゲームしたのは、これが初なんです」

くまさん「じゃあワンゲーム目で、そんなに勝ったんですね―――ならお節介ですけど、一度席を立たれてもいいんじゃないですか?」 

私「は?」

自分の手元を見てみる。確かに、50万ウォンを2BOXで賭け続けていたくまさん以上に、やたらとチップが積まれている。

くまさん「ホント、お節介ならすいません。でも今みたいなシュー、もうなかなか来ないと思いますよ。俺の経験上ですけど」

なるほど・・・それは確かにそうかもしれない。しかもくまさん、私が〝チキンな駆け出し〟である事を見抜いている。
私はその言葉通り、チップをまとめてディーラーに差し出した。
ブラックチップが3枚、イエローチップが4枚、パープルチップが1枚帰ってきた。

くまさん「(興味津々に)どれ位勝ったんです?」  私「(パープル1枚を見せ)これが勝ち分ですね」

くまさん「1ゲームで?ええ、いいなぁ!これでもう勝負しなければ、1ゲームで40万円勝ち確定ですよ!素晴らしいっ!」

 いえ、くまさん…こんな私に気を使ってくれる、あなたの方が素晴らしい。
 ホント、ありがとうございました。

 部長コンビがトイレから戻って来るのを待ち、挨拶をしてから卓を離れた。
 手の中には、憧れのパープルチップ。
 そりゃ、これまでにも手にした事はあるが、自分で稼いだのは、恥ずかしながら初めてである。


【デュモン式・改 検証②】
 ゲーム&時間 2シュー約40分  結果+23単位(460万ウォン)勝ち。
 しかしこれを、デュモン式・改の効果と考えていいのか…まだまだ検証がいりそうだが―――さぁ、どうする?

*

*二日目夕食 タッカンマリ 1羽18000ウォン

*

*念願の麻薬キンパッ 2500ウォン

*

*広蔵市場の夜屋台

 17時前にカジノを離れた私は、とりあえず皆との夕食の待ち合わせ場所である東大門へ。

 待ち合わせ時間の19時までショッピングをし、欲しかったアウトドア・ブランド「NEPA」のジャケットも手に入れた。

 その後の夕食は「タッカンマリ」・・・ジョニッパさんもご推奨のチンハルメに行こうと思ったが、余りの行列に断念。
 隣の「明洞タッカンマリ」で妥協する。・・・とは云え、味はこちらも十分満足のいくものだった。やはり冬のタッカンマリは最高だ。
 何故、ただの水炊きが、あんなに深い味になるのだろう? 日本でも、新大久保で一度食べた事があるが、やっぱりひと味、違うんだよなぁ。


 腹ごなしの意味もあり、広蔵市場までブラブラ徒歩で移動。念願の「麻薬キンパッ」を食す。

 謳い文句の“麻薬のように病み付きになる”―――とまではいかないが、チョイ足しのカラシ醤油をつけると、なかなか他にはない味になる。

 だが、その味以上に驚かされたのは、この市場の無数の屋台。まるでB級グルメイベントや物産展をやっているかのようだ。
 次の機会には、この屋台で一晩中食べてみたい。


 ヒルトン帰着は22時―――荷物を置きに一旦部屋に戻る。

 今回、ホテルの部屋は7人分の荷物置き場にするべく、1部屋を1泊ずつOさんと押さえた。
 1泊分のコンプ基準は、事前に販促に確認したところ、平均ベット20万/6時間。前回までは5時間だったから、やはり少し“厳しく”なっているようだ。

 当然、これまでのプレー時間では、コンプ基準に届くはずがない。

 しかしコンプ獲りの為に、再びゲーム卓につく気はなかった。
 1泊分など高々30~40万ウォン。1~2ベットで済むだろうから。

 ただ私の中で引っかかっていたのは、やはり『デュモン式・改』の検証が、まだ済んでいない事だ。
 2セッションで僅か3シュー。これで検証になっている筈がない。


 意を決して再びカジノへ。入って右奥の10万BJ卓を覗くと――――――部長コンビが一番端のテーブルで熱闘中だった。
 その隣のテーブルにはくまさんがいた。ちょうどカードシャッフルを待っているところ。私を見つけるなり、満面に笑みを浮かべてこう切り出した。

「あれぇぇ、戻ってきちゃいました?やっぱ止められませんか?」

「いえ、10万卓で打つのはやめときます。でも1万卓の方で遊ぼうかな、と」

「そうですか・・・それがいいですね。俺のほうは、もう止めたいんですけど・・・この人たちが止めさせてくれないんですよ」

 くまさんと同卓していたのは、香港人ぽい成金風紳士もどきと、如何にもベトナム風の中年オヤジ。
 カードシャッフルが終わった途端、くまさんに着席を急かしている。

「ほら、こうやってすぐ呼ばれちゃうんですよ。ガハハ、判った判った、呼ばれちゃあ、しょうがないよね~、ガハハ」

 例え日本人同士でなくても、くまさんは相変わらず最高のテーブルを生み出しているようだ。


 まだまだ初心者の身で「何を偉そうに」と云われるかもしれないが、私は『BJは団体戦である』という意見には懐疑的である。
 ただ、「団体戦ではない」という意見にも賛同しかねる。

 例えて云うなら、卓球や体操の団体戦だ。(そう云えば、次の五輪からはフィギュアスケートも団体戦ができるなぁ)
 それは「個人の力量のぶつかり合い」である事に間違いはない。しかし個人の力量を超越した一体感が、時として勝負の行方を左右する、と思う。

 さらに全くお門違いの話をもう一つ、前回のWBC・韓国戦で負けたあと、イ○ローが吠えた。
 あの姿が、のちの決勝戦の勝利に結びついたように―――――1人の思いやムード作りが、他のメンバーにも伝わり最高の結果を生む。

 そんな想いを一層強くした、くまさんとの同卓であった。



■検証!デュモン式・改■
セッション④   BUY IN 100万ウォン 1万ウォン卓 CSM


 22時半、私は1万卓に入った。メンバーは、7人中5人が中国人。
 別に彼らのプレーを批判する気はない。しかし消極的プレーの多さは、やはり気になる。
 (15・16はとにかくステイ。ディーラーアップが絵札以外のダブルチャンスも、ほとんどダブルをしない)

 別に文句が多いとかは無かったのだが、面白くなかったし流れも良くなかったので早々に切り上げる。

【セッション④結果】+6単位(12万ウォン)



■検証!デュモン式・改■
セッション⑤   BUY IN 100万ウォン 1万ウォン卓 CSM

         
 隣のテーブルでは、K君がファーストベースに座っていた。「どう?調子は?」と聞くと、難しい顔をして「また2万円突っ込んでます」と返ってきた。
 K君、ここまで合計5万円―――――初カジノの授業料としては妥当なところか?

 暫く見ていると、1席が空いた。すぐに着席する。

 その後、さらに2席空き、ここに私の友人2人(彼らも初心者/K君を見ていてBJに興味が湧いた)が加わり、身内4人が集まるテーブルに。
 陣容は、ファーストベースにK君、2番BOXにA君、3番にB君、4番に私、5番に若い中国人、6番にかなり可愛い女性、ラストBOXに日本人(この方は、往年の漫才師の青空○○さんに似ていたので、ここでは“キュージさん”と記す)

 キュージさんは、よく声を出す人だった。
 誰かのBOXにAが入れば「ナイスエース!」 12~16で妙手が来れば「ナ~イス、ヒット~~!」 
 初心者がBSを外しても、決して文句を云ったりはしない。(ちょっと渋い顔はしていたが)

 そんな雰囲気が、初心者たちには良かったのだろう。何度か“奇抜な手”を打ちながらも、K君、A君、B君は、少しずつBJを理解していく。

 5番ボックスの若い中国人はBSを全く理解していなかった。加えて、流れも掴んでいない…
 セッション④で同席した中国人たちと同様に、ダブルチャンスやスプリットを“活かさず”、2時間後、チップを全て溶かした。

 6番の女性は、BS通りの打ち手。ただ入る手が悪く、本線ではなかなか勝てない状況だった―――――が、この人、とんでもない「ペアの女王」であった。
 毎回、“誰かのBOX”にペアを張る…と、これが3回に1回は的中する。恐ろしいほどの確率だ。

 私もあやかろうと何度か“ご相伴”をさせて貰ったのだが、私がのっかると当たらない。彼女ひとりで張るとペアが入る。
 う~~~ん、これが“持っている”or“持っていない”の違いなのか?

 午前3時、キュージさんが「ああ、お腹減った~」と卓を離れたのを機に、私も席を立つことにした。
 キュージさんは、この卓のムードメーカーだと思っていったので、流れが悪くなると考えたからだ。(しかも眠気もきた)

 後で聞いたら案の定、その後、卓の流れは悪くなったらしい。
 しかし、BOXが4つに減った事で、新たな展開が…。

 女王が、全てのBOXのペアに賭けだしたのだ。しかもこれが、1ペアは必ず来たという。
 それを見ていたK君たち―――――同様に、全BOXペアに賭けはじめたそうだ。

 すると・・・卓はまさに「ペア祭り」に。
 ここまで、ほぼ50万Wを溶かしていたK君は、負け分を取り戻しただけでなく、逆に50万Wの「勝ち」を記録し、午前6時、勝負を終えた。
 ちなみにペアの女王は、K君曰く「黄色いのを2枚くらい持って帰った」そうだ。1万卓で、イエロー2枚。素晴らしいっ!

 私はこのペアの女王が、最初にディーラーと「日本語を喋っていた」と記憶していて、てっきり日本人だと思っていた。
 だが実は、国籍は中国だったそうだ。

 私が日本語で話しかけた際、〝聞こえていない素振り〟をされたので、無視されているのかと思っていたが、単に〝言葉が判らなかっただけ〟らしい…
 確かに着ていたのが「●orth ●aceのトレーナー」で、最近の日本人にしては珍しいなぁ、と感じていたのだが…納得。

 彼女は、私やキュージさんが声を出すこの卓を、結構愉しんでいたようで、急に二人ともいなくなったのを残念がっていたそうだ。
 しまった―――――もうちょっと仲良くなっておけば良かった……。


【セッション⑤結果】+12単位(24万ウォン)


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

2013初戦 ソウル 決算

セッション①(1万卓) 半ガク       +12.5単位  25万W
セッション②(10万) デュモン式・改   + 1.5単位  30万W
セッション③(10万)   〃       +23単位 460万W
セッション④(1万 )   〃       + 6単位  12万W
セッション⑤(1万 )   〃       +12単位  24万W
                     計+55単位 551万W


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 
 セッション②以外は、あまり褒められたものではないが、幸いにも全シューをプラスで追える事ができた。
 (1万卓はCSMなのでシュートは云えないのだろうが)

 【半ガク】は、結果から見ればセッション②の天国シューに次ぐ成績を挙げているが、基本的にフルボックスの卓で行うものではないような気がする。

 フルボックスだとベットアップモードが入る機会が多くなり、振り幅が大きくなる。(もちろん、GAKUストよりは小さいけど)
 リポートにも記した「ベットアップでダブル」などを外すと、かなり動揺する。どうせ動揺するならば、結果論で云うと、やはり【純生GAKUスト】で、一撃必殺を狙った方がいいのかもしれない。チキンハートには大変だけど…。


 【デュモン式・改】は、チキ男にとって、かなり心穏やかな戦略だった。(もちろん、セッション②の天国シューを味わっているからかもしれないが)

 バイイン金額はかなり抑えられる、と思う。今回の標準偏差は±10単位程度。バイインは基本の30倍でも充分耐えられるような……気がする。

 ただ、大勝ち出来る戦略でない事も確かだ。本当に地道に勝利を積み上げなければならないだろう。
 勿論この程度の事で、戦略を確固たるものに出来たとは思っていない。これでずっと勝てるなら、世の中は〝BJ長者〟だらけになっている。


 また今回は【カタツムリ】での闘いが、異様に長く続いた遠征だった。

 セッション⑤において、キュージさんが、こんな事を聞いてきた。「あのマシンの中は、本当にシャッフルしてるんですかねぇぇ?」
 そう疑問を抱くのも無理はない。本当に「ロー、ミドル」しか来ない時もあれば、「A、絵札」が怒涛のように続く時もあった。

 もしご存じの方がいれば教えてほしい。本当にカタツムリの中は、シャッフルしてるんですか?だってあのマシン、全く音もしないし…とてもシャッフルしているようには思えない。
 
 ただ私は、そうした流れも含めて、決してカタツムリを嫌っていない。否、むしろ歓迎していた。例えば、12vs.3のような「悩む手」の時、ローカードの流れならば、迷う事無くヒットを選択できるから。
 (逆に絵札、Aの流れの時は、12vs.3のような手にはまずならない)
 そしてまた、いつでも席を立てるのも、チキ男には嬉しい。シュー途中で「大勝」したが、ジリジリ削られて、早く止めたい…なんていう事が、私の場合、メンタルの崩壊を生む事もある。
 メンタルを維持する環境は、私にはとても重要なのだ。そこには意外と「カタツムリが有効」であると感じた。
 

 8か月ぶりのカジノ―――――2013年初戦。それは様々な意味で、とても実り多き旅だった。
 
 戦術検証に主を置きながら勝利できた。
 しかも初めて〝パープルチップ〟を勝ち取れた。
 さらに馬場洞という、又新たなB級グルメも知る事ができた。

 しかし、今回の闘いの実りはそれだけではない。
 
 K君をはじめ初心者軍団が、BJ好きになってくれた事。帰国した彼らはもう「次はいつにしましょうか?」とソウルへ想いを馳せている。

 そして何より、「くまさん」や「部長コンビ」さらに「ペアの女王」や「キュージさん」と同卓出来た事。
 
 彼らに会う事は、もう一生ないかもしれない。いや、多分ないだろう―――――しかしそんな一期一会が、私は堪らなく好きだ。
 一夜限りの人間関係だからこそ、その偶然にして最高の出会いに感謝する。

 嗚呼―――――やっぱりカジノは素晴らしい!

<了>

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このレポートへのコメント(全7 件)

2013/02/25(Mon) 10:04中宝

長編の力作、読み応えがありました。
しかし、改めてつくづく感じるのは、同席のお客さんに、実は
勝敗や楽しかったかどうかというのはかなりの部分が委ねられているのではないか、
ということです。特にブラックジャックはそうですね。
今回も、中国オヤジは別にして(笑)いいメンバーに恵まれましたね。
しかし、人を呼ぶのは人です。madamadaさんが、その卓をそういうようないい雰囲気に
していったのに違いありません。

いつものごとく、食べ物レポートも充実していて楽しかったです。

2013/02/26(Tue) 03:41かぶ

ちょっとだけ気になったので…。
9vs3はBS上はダブルで正解ではないでしょうか(韓国でも同じだと思いますが)。
もちろん結構なマイナスカウントならヒットが正解になる場合もあるので、
madamadaさんがちゃんとカウンティングをされていたのかもしれませんが…。
私の勘違いならば平にご容赦のほどを。

2013/02/26(Tue) 12:27madamada

中宝さん、今回も早速のコメント、ありがとうございます。

>人を呼ぶのは人です~

・・・と云って戴けるのは光栄ですが、私は〝まだまだ〟感情に流されてしまいます。
今回の遠征では、〝目標の打ち手〟が見えた事が、ホント、収穫でした。
くまさんのような打ち手になれる日がいつかくるのかなぁ~。なれたら格好いいなぁ、と妄想してしる今日この頃です。

>いつものごとく、食べ物レポートも充実していて楽しかったです

何を仰いますか・・・今回のB級グルメは、中宝さんをはじめリゾカジの皆さんのお陰です。
〝食〟の方は、中宝さんのような〝食い手〟を目標に頑張っていますwww

2013/02/26(Tue) 12:42madamada

かぶさん、ご無沙汰しています。

madamadaは、全くカウンティングなどしていません。
あくまで流れを雰囲気で見ているだけで・・・よって、9vs.3はダブルが正解ですね・・・

ただここで衝撃的事実――――――私はてっきりヒットだと思ってました・・・
(かぶさんのご指摘を受け、久しぶりにBS表を取り出し確認しました)

余程安全圏でないとダブルにいけないmadamadaのチキンぶりを、また露呈してしまいました(赤面)
中国オヤジに悪いことをした・・・あ、同卓していた人の中には「なんだ、こいつ?!」と思ってた人もいただろうなぁ~ああ、恥ずかしっ!やっぱり後悔先に立たずですね。気をつけねば。

2013/03/01(Fri) 11:28GAKU

>madamadaさん:
読み応えのある長編力作をどうもありがとうございます(^_^)!
久しぶりにカジノの臨場感を疑似体験出来ました。

半GAKUはバンクロールにもメンタル・コントロールにも優しい手法だと思います。
僕自身も、テーブルミニマムの条件さえ合えばそれを選択します。
残念ながらオーストラリアではテーブルが無いので難しいのですが。

次回の力作楽しみにしております♪

2013/03/02(Sat) 18:30madamada

GAKUさん、コメント有難うございます&勝手なアレンジしてすみませんm(_ _*)m

GAKUさんのBJ論には、本当にいつもお世話になっています。
思えば私がリゾカジに投稿を始めるきっかけは、GAKUさんのセルフレーティングシートでした。
あれをコピーして持っていったのが約2年前・・・以来、今でもずっと活用させて戴いています。

BJは本当にメンタルコントロールのゲームですね。
いつか純正GAKUストをやっても、(ベットアップで負けても)心穏やかにプレーできる打ち手になりたいです。

まもなく震災から2年ですね。復興が遅々として進まない様子をテレビなどで見ています。
現地の方々のご苦労は、私たちの想像を遥かに超えるものなのでしょうから、気軽にこんな言葉を発していいのかわかりませんが、どうか頑張ってください。
GAKUさんがBJ卓に戻って来られる日が、少しでも早く訪れる事を願っています。

そしてその時、同席させて戴けるプレーヤーになれるよう、精進していきたいと思っています。
(3vs.12のダブルが〝間違い〟だと思っているようでは、まだまだですね)

読むのが大変な長文駄文ですが、また投稿させて戴きますwww

2015/10/05(Mon) 11:47

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