リゾカジ カジノレポート

敵討ちか返り討ちか?

* 韓国 2013/ 04/ 09 Written by 中宝

コメント( 2)

 今から思えば、最初から波乱の予感でした。

3月30日、いつもの朝便、羽田発金浦行き、NH1161が機材変更でした。7時45分まで、チェックインができなくなってました。
 国内線用の飛行機を急遽持ってきたようで、ビジネス設定じゃなくなりました、と言われました。それはいいのですが、とりあえず中に入れてくれればラウンジが使えるのに、気がきかないなあ、とは思いました。
「つるとんたん」はあいていましたが、我慢してチェックインできるようになるのを待ちます。はじめは7時30分と言っていたのが、45分まで引っ張られました。大急ぎでいつものかき揚げそばをいただきます。

 食事も機内ではサービスできないとかで、急遽鶏飯かなんかとお茶のパック。ゲートでコンビニ袋を手渡されます。8時に出て11時すぎに着いちゃうし、ご飯が口にあう韓国ですので、別にそれは私的には構わないことでした。でも、どうせなら国内線のプレミアムクラスで出してるミシュラン3つ星「鮨 よしたけ」の鮨にしてくれればいいのに。

 個々の液晶画面もなし。席の番号はそのままでいいそうです。よくわかりません。機内サービスはお茶と水とジュースくらいで、極端に品目が少なくなってました。機内販売もなし。
 封筒に1万円が入ったものを渡されました。ビジネス設定じゃなくなったおわびということでした。これって一律なのでしょうか? 私は韓国発券の往復で取ってますので、7万円寂です。日本発券だと、10万円を超えるはず。7万円の1万円はけっこうな割り戻しでありがたいことですが、日本発券の方は、どうなんでしょうね?
 マイルはどうかな、と思ったら、後で見ると普通にビジネス設定で加算されていました。

 フライトは順調でした。金浦空港について、空港鉄道でソウル駅まで行きます。そのまま1号線で鐘路5街まで行きます。「チャンスポッサム」が昼に選んだ店です。

 鐘路5街から日本のかっぱ橋のような道具屋街を歩いて行くと、とても食堂とは思えない店が見えてきます。何屋さんだか外から見ただけではまったくわかりません。ネットは便利ですね。プリントアウトした写真と同じなのを確認して、中に入ります。
 ポッサムペッパン、定食をお願いします。9500ウォン。ゆで豚をキムチやアミの塩辛と一緒に食べる料理です。

 ここはお客さんが来る食堂でもありますが、道具街で働く人々が店を空けないで食事できるように出前を頼む店です。よく頭の上に定食のお盆を何段にも載せて届けるおばさんを見ますが、その定食を作っているところなのでした。
 ひっきりなしに電話がかかってきます。しかし、そんな中でも、注文があってからキムチを切り、ゆで豚を切り分けるようです。大きな塊から豚を切り出します。おかずもたくさんで、テーブルが豊かに見えます。

 ゆでた豚は、思いのほか脂が落ちて、癖もなく食べやすい。キムチと一緒にすると、ぐっと深みが増します。韓国が誇る最強のタッグの一つです。
 ここの特徴は、ご飯のおいしいこと。たぶんたくさんの量を炊いているからでしょう。店も力を入れていると思われます。
 その間にも、たくさんの出前が出ます。ビビンバやチゲもあるようです。

 量はかなり多いです。キムチがちょっと濃い目になっているのも、ゆで豚と一緒だとちょうどよくいただけるように計算されている感じです。おかずとしていい具合です。途中でおばさんが「ご飯は足りてる? おかわりは?」と聞いてくれます。言葉はわからないけど、「パッ(ご飯)」という単語で、そう言ってくれてるのがわかります。ありがたいけど、とてもとても入りません。「ありがとう、十分です」と答えて、とりあえずゆで豚は全部やっつけます。
 お腹いっぱいになりました。お腹を叩いて、満足です、と告げると、おばさんはとびっきりの笑顔で答えてくれました。

また地下鉄を乗り継いで、COEXに向かいます。チェックインして、カジノに降りていきます。今回はゆっくり打つのをテーマにしました。

 卓にも恵まれ、いい感じで一体感が出ます。しかし、いい感じで打っていると突如やってきました、絶不調の波。
 私の場合はわかりやすく、絞ったカードが合計でゼロになります。絵札なら3枚絵札です。この前兆があると警戒します。1回や2回でおさまれば、普通に戻りますが、3回続くと、どん底状態突入です。どんなに罫線を読もうが、どんなにツイてる人に乗ろうが、しばらくダメです。

 まいったなあ、と思いました。長い日程なら、やめちゃうところです。マカオなら、他のカジノへ放浪の旅に出るところです。韓国はそれができにくい。開いている卓も少ないし、席を一旦離れてしまうと、いいポジションを確保するのは至難の業です。ましてや弾丸日程です。しかし、経験則で言うと、この最初の段階で止めるべきなのでしょうがそれはなかなか難しいです。

 今回は逆に実験です。幸い、その卓でそれまで友好的にプレーしてきたおかげで、他のプレイヤーがミニマム以下でも乗らせてくれます。休み休み、ほんのちょっとだけで回復を待ちます。これがなんと、2時間続きました。その間、勝率は2割を切っていたろうと思います。
 その間、同じ卓のみなさんも、あまり浮上した人はいませんでした。みんな歯をくいしばって頑張っている感じ。
 途中、ワインをひっきりなしに飲む日本人の方が、酔いが回ったのか、急に調子を崩し、脱落しかけましたが、さらに飲むという酔拳発動でオールインから盛り返し、皆の喝采を浴びてました。ナイスファイトでした。かなり戻したところでその方は引き上げられました。

 そのうち、実感として、最悪期は脱しました。しかし、劇的に勝てるようになるかというと、そうはいかない。4割程度の勝率にはなっているようです。まあまあ、それくらいなら、駒の上げ下げでなんとか戦えます。少しづつチップを戻します。最低は6000000ウォンくらいへこんでいました。
そこから半分戻したところで寝ます。昼に腹一杯食べたおかげで、あまり空腹ではありません。フルーツを口に放り込んで、就寝しました。
 

 翌朝は6時に起きます。調子は戻っているでしょうか? 絞ると、そこそこ数になります。けっこう普通の状況のようです。ここで一つか二つツラでも来れば、一気に戻せるのですが、残念ながら小戻り目。小戻りを上手く読んで同じ目に固執しない方が上手く取れているようでした。私はここぞでヤラれ、浮上が難しい。粘ったけど12時頃、あきらめました。しかし、ここでも日本人、中国人、その他の国の方といい感じで打てました。

 最後、キャッシュバックのプロモーションチップが2枚溜まりましたので、交換し、張ってみましたが、2戦2敗。タダ取られです。ダメですね、こういう時は。結局4000000ウォンの負けになりました。連敗です。

 清算して、部屋に帰り、気絶するように1時間寝ます。こういう時にアンバサダー会員はいいですね。16時まで部屋が確保されています。

 昼はカジノの近く、三成飲食店密集地帯の中の「ポンガ」という所に行きます。「本家」と書きます。ウサムギョッ(牛肉の薄焼きサムギョッサル)が有名な店です。豚よりも上品で軽い感じです。 あっという間に焼けます。牛ならではの旨みと、フルーツなどを使ったタレが上手くからんでいます。これでもか、と野菜が出されます。この野菜で巻いていただくのです。
 テンジャンチゲや海鮮合わせ味噌(ヘムルサムジャン)も頼みます。「元祖サンパッチッ」にメニューが似た部分があるなと思ったら経営が同じなのでした。道理で野菜が豊富で種類があるはずです。海鮮合わせ味噌が肉と合って旨いです。ソースも独特なもので、いろんなソースや味噌を付けると、いろんな味が楽しめます。
 これ、日本でもやれば流行ると思います。ずいぶん支店があるようで、海外にも進出しているとか。日本にはまだないそうです。ヤケ食いでおかわりまでしちゃいました。もう一口も食べられません。

 帰りに、タコの絵が描いてある店がありました。チュクミとよばれる小さなタコは、春が旬です。その専門店なのでした。あれもいただいてみたいものだなあ、と思いました。

 帰りのフライトは20時の便。けっこういっぱいでした。
今回は負けたので、モノレールと電車を乗り継いで家まで帰ります。不思議な負け方でした。と思ったら、次の日株が大調整。アベノミクスのメッキが剥がれてきたのかと思いましたが、翌日から乱高下。日銀総裁の発表で垂直上げと難しい展開となりました。なんとなく、そういう日本経済全体の流れの乱れも、賭け事では影響するような気がします。

 次回はどうなるのか。毎回が勉強です。


このReportへのコメント(全 2件)

2013/04/10(Wed) 12:16

madamada

中宝さん、お疲れ様でした。
やはり最初の直感が当たっていたのですね…でも、到着早々ではなかなかやめられません。
苦しい選択でしたね。

それにしても、あの道具屋街のロコ店にまで足を伸ばすとは…もはや京極さんの域を超えています(笑)


2013/04/10(Wed) 14:59

中宝

madamadaさん
不調を感じ取ったら、やめられるようになれば、一流でしょうね。
その境地まで、がんばります。(笑)

また春は春でおいしそうなものが旬になってきてます。
平和が続くといいなあ、と思います。


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