リゾカジ カジノレポート

独逸カジノ賭け人の旅打ち日記26 カジノ「ベルリン」

* ヨーロッパ 2014/ 03/ 04 Written by 独逸の旅打賭け人

コメント( 3)

 2014年1月21日 カジノ「ベルリン」

 ベルリンは統一ドイツの首都である。西ドイツの時代はボンが首都。日本のように一極集中していないドイツでは、どちらの都市も首都の感覚は薄い。それでも統一以降、この街の中心部では大工事が続いて、近代都市としての風格が出来てきた。政治の中心というよりも、文化都市の色彩が強いようである。

 筆者は統一後まもなくのベルリンのカジノを一度、訪れたことがある。当時は、オイローパ(ヨーロッパ)センターの中にあったはずである。実は、このあたりの記憶が余り定かではない。街自体が雑然としていた記憶だけがある。


 現在のカジノは、ベルリンの中心ともいえるポッダム広場の傍にある。ソニーセンターからも近いところにあるが、付近にはベルリン・フィルハーモニーのコンサートホールや絵画館、新ナショナルギャラリーなどの文化施設に囲まれ、隣は国立図書館という文化的立地のど真ん中に新設されている。
地下2階から地上3階までがカジノという巨大な施設(2階はミュージカル劇場)だが、テーブルゲームは「カジノ・ローヤル」と名付けられ、エレベーターで3階に上がった所に設置されている。この3階は広いスペースを贅沢に使って、ルーレットはビッグテーブルが3台、クイックテーブルが4台配されている。カードテーブルは、ブラックジャック用が5台。
地下2階から1階(グランド・フロア)までは、全てマシンゲームで埋め尽くされているが、マシンのルーレットの多さが目立った。地下1階にはマシン・ルーレットが32席、1階にもマシン・ルーレットが26席配されているが、面白いことに1階ではクルーピエ(?)が、真ん中のウィールの傍に立って玉を投げ込んでいるのである。
マシン・ルーレットは完全にグラフィックのものと、ウィールが本物で機械的に玉が投げ込まれるものの2種と思っていたが、このベルリン・カジノのものはより本物に近い。平日の午後も早い時間だというのに、相当数の賭け人でマシン・ルーレットが賑わっているのもこのあたりが理由かもしれない。

 3階の「カジノ・ローヤル」のオープンは15時。入場料は、平均的な2、5ユーロ。チケットは厚紙のカード型のものが多いのだが、ここではプラスチックのカード。このカードは記念品として持って帰ろうと思っていたが、帰る時に出口の器械で回収されてしまった。消耗品としないで繰り返し使っているのだろう。
3階へはエレベーターを使わないと行くことが出来ないが、オープンの10分前にエレベーターの鍵が開けられた。

 会場に入ると、すでに数人の賭け人がいたが、ルーレット台は中央部の1番台のビックテーブルだけでプレイの準備がなされていた。筆者はここ数年は、クイックテーブルでのプレイを主として、ビッグテーブルでは基本的にプレイしないことにしている。
1番大きな理由は、プレイテーブルが大きすぎて、簡単に賭ける数字に手が届きにくいこと、特にビッグテーブルでは賭け人は座ってプレイするのが前提なので、3人のクルーピエのほかに8つの椅子が用意されていて、これに賭け人が座ってしまうと、外側から数字に賭けること自体が不可能になってしまう。
2つ目の理由は、台付属のカラーチップがないことである。自分専用のカラーチップであれば、賭けた場所や枚数を記憶していなくても、間違いなく当たれば配当してもらえる。ビッグテーブルでは、基本的に誰でも使うノーマルチップを使用するのが前提なので、混同されるトラブルも起きやすい。ノーマルチップにラインなどを入れたカラーチップも用意はされているが、種類も少ないため、常連でないと使わせてもらえない。
3番目の理由はプレイのスピードが遅いこと。機械的にチップが分類、集約されるクイックテーブルと違って、外れで引いたチップはひとりのクルーピエが専門に、金額別にチップを拾ってウィールのすぐ外側のチップ置き場に集める作業をしている。それとあわせて、椅子に賭け人が座ったために、数字に賭けられない後ろに立つ賭け人からの注文を受けて、代わりに数字に賭ける作業が延々と続く。この時間がバカにならず、クイックテーブルと比べると1投ごとの時間は、倍くらいかかるのである。

 そんなことで、筆者はオープンに合わせて立ち会っているマネージャーに、クイックテーブルはいつオープンするか聞いてみた。少し考えてから、15分後と言う返事。多分、普通は16時頃に始まるのだが、日本人がわざわざ来ているので早めに開けようと思ったらしく、近くの黒服を呼んで何事か伝えた。

そうこうする内に、15時ちょうどに1番台のウィールが廻った。

初投は、8。
見ていても、この台でプレイする気はないので、バーカウンターへ。コーラを頼んで5ユーロ札を出すと、昨日とは違ってきちんとお釣りをくれた。
バーカウンターからも1番台の出目は電光表示盤で解かるので、見るともなく見ていると、

-17(Or)-33(K)-1(Or)-28(G)-32(G)-34(Or)
ゾーンは規則的に出ている。
[ヨーロピアンルーレットの盤面の数字は、一般的には3つのゾーンに分けられる。盤面の中心数字は0ではなく左隣の26であるが、この26を真ん中にして左右8数字ずつの合計17数字がG(グロース)、26の対面の12数字がK(クライン)、GとKに挟まれた左右合計8数字がOr(オフラン)という3ゾーンである。筆者はこの内のGを26を中心にして左右3数字ずつの合計7数字を0/3(ゼロ・スピール)、その外側の左右合計10数字(19-4-21-2-25、28-7-29-18-22)を△の印で表して、全体を4つのゾーンとして捉えている]

この流れなら参戦しても、面白そうである。早速1番台に向かい、10ユーロのカラーチップをもらえるかと500ユーロ札を出して聞いてみると、OKの返事。このような時には、500ユーロ札が役に立つ。市中では金額の大きい500ユーロ札は迷惑がられるが、カジノでは別格。大量に玉を持っていると思って、一目置いてくれる。なんと、この10ユーロのカラーチップは金色に輝いているではないか。これは、幸先いい印か?

次は、Orと狙っていたが、両替に手間取り賭ける時間がなかった。

-1
そんな時に、Orでも最も配当が大きい数字が出る。

実質、ここから参戦。最初は慎重に少ない枚数を賭ける。
ここで、傍のクイックテーブルのウィールが廻りだした。賭け人は誰もいない。筆者の要求でせっかく早めに開けてくれたのに、クルーピエには失礼してしまった。ゴメン。
次は、Kと見てKのゾーンに6枚。

出た目は、
-12
次は、Orに戻るだろう。

-23
Kに流れた。次こそは、Or。

-1(70)
数字とOrで取れた。次も、Or。

-8
Kに流れた。次こそ、Or。

-7
Gも△のゾーン。次はKに戻って2列。

-11(52)
狙い通り。この台には3人のクルーピエが付いているが、その内のひとりは、若くてかわいらしいメッチェン(娘さん)。この天使のようなメッチェンが数字が当たるたびににっこり微笑んでくれる。微笑みながら、金色のチップの山を押し出してくれるのだから、これはうれしい限り。ここは、ベルリンか天国か。

-12-3-22(17)-30
Gの3投の後、Kが出た。出目表からは間違いなく、大目の3列。もう1投Kと見れば、27/36のライン。得意とするところなので勝負に。27/30、33/36に各2枚、27、30、36、24に各1枚、それにKのゾーンに6枚。

出た目は、
-30(86)
狙い通り。次はGに戻るだろう・・・

-17-35-19(35)
Gが続くと見て、19は取れた。当然、次もGか?  26/35のラインを狙う。

-26(104)
出目表の通り。次も、出目表から2列の中目。

-14(87)
これも予想通り。メッチェンの微笑みも止まらない。

-4-26(35)-18(35)-13
Gが3投出て、Kに。Kはしばらく出ていなかったので、続く可能性、大。

-13(52)
もう1投、K。

-16(69)
運良く、前のKの13の賭け分も生きた。
幸い、誰も台を囲む賭け人用の椅子には座らない。これなら、何処からでも数字に手が届くし、もし届かない数字なら自分で移動して賭けることが出来る。椅子に座るのは年配の女性が多いのだが、その多くはグループでやってきて、ポーチを持参してその中にチップを出し入れして賭けているので、盤上も占領されて賭けにくいことこの上ないのである。今は賭け人のほとんどが男性なので椅子を使わず、お互いに賭けやすく環境でプレイが出来る。

そして、次の目もKと見るが、

-15
Gに戻ったので、後2投はGが続くはず。

-26(70)
Gのど真ん中の数字。もう1度G・・・

-1
これは取れない。

-8
Kに移る。この前のKは3投続いたので、出目表からKの3列・・・

-36(87)
狙い通り、もう少し厚く賭けるべきだったか。もう1投K。

-10(52)
調子が出てきたのだが、この後がいけない・・・

-22-15(17)-6(17)-29-10
出目表での目もバラバラで読めない。ただし、△が強まりそう。
次は、後半、大目、1列と読めるので、25、28に各2枚、押さえで29、31、34に各1枚。さらに0/3のゾーンに4枚。

出た目は、出目表どおり。
-28(70)
次は数字は読めないので、とりあえずKに6枚。

-18
△だった。間違いなく△が多出しそう。
後半、3列、△から

-21(70)
これは取れる。△3投の後なので、Kの小目で勝負。

-10(122)
狙い通り。次は△に戻るはず。

-19(35)
次も、△だろう。

-28(105)
いい当りが続く。次も△と読んだが・・・

-10
そして、今度こそ△と狙うが・・・

-27
△は当分出ずに、Kに寄りそうなので、ここで撤退。Orは10投「死に目」になっている。これの戻りは狙えそうだが、深追いは禁物。

終了は16時40分。1時間半の勝負だった。開けてもらったクイックテーブルはほとんど賭け人が付かず、クルーピエが退屈そうに球を投げていた。

戦績は、プラスの3100。ティップは30枚、300ユーロである。久しぶりの大勝であるが、勝ち分に比べてティップが少なく済んでいるのは、効率のいい当りが続いたから。これで、ホーエンジーブルグでの負け分を十分にカバーできた。
このカジノの天使のような「メッチェン」に感謝、感謝!!

明日は今回の旅打ちの最終日。ベルギー国境の温泉町「アーヘン」のカジノを攻める。

             
 
 



このReportへのコメント(全 3件)

2014/03/06(Thu) 18:07

空回り

いつも楽しく拝見しております。

韓国のセブンラックヒルトンでは
テーブルではアメリカンルーレットですが、
マシンではヨーロピアンルーレットの配列となっています、
またマシンといってもディーラーが玉を入れるタイプのものでした。
やっていませんが^^;


2014/03/07(Fri) 05:59

独逸の旅打賭け人

空回りさん

コメントありがとうございます。
マシンルーレットがヨーロピアンスタイルとは知りませんでした。
おそらく、ヨーロッパの製造メーカーのものを使っているのではないでしょうか。
1枚ずつ賭けなければいけないので、ゾーンで賭けることが出来ないのではと思うのですが。
でも、当たってもティップを払わなくてすめば、ヨーロッパスタイルのマシンは一考出来るかもしれません。長期間ルーレットをやれば、トータルでの勝ち分よりティップ総額の方が多くなることもありますので、数字に当ててティップを払わなくていいのは、すごいことです。
韓国のどこのカジノでしょうか?


2014/03/07(Fri) 15:40

独逸の旅打賭け人

空回りさん

失礼しました。
セブンラックヒルトンですね。
小生は、ウォーカーヒルでしかルーレットをやったことがありませんので。
古い話です。
一度、下見に行ってみようかと思っています。


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