リゾカジ カジノレポート

寒くなってきたソウル

* 韓国 2012/ 12/ 08 Written by 中宝

コメント( 2)

 またまたソウルです。真冬のソウルは寒すぎて歩くのも厳しいですが、まだそこまでではありません。しかし、冬の方がソウルっぽいというか、街の趣きがあるように思います。

 今回は、真冬に備え、東大門で革製品を買ってこようと思いました。よって、金浦空港から、空港鉄道でソウル駅まで行き、地下鉄に乗り換えます。光熙市場(カンヒシジャン)がいいというので、その2階の革製品を扱ってる店がたくさん並んでいるところに行きます。男性ものを扱っているのはその中で1割もないでしょう。一番品物のあった店で、革のジャケットをさくっと購入します。少しだけ値切りましたが、きっと大儲けだったことでしょう。

 さて、腹ごしらえです。今回は牡蠣スンドウプ。忠武路にある「ナムォンチプ」という店です。ここは松茸料理でも有名なのですが、もうシーズンは終わったようでした。松茸スンドウプの写真はおいしそうでした。
 はじめてこの店に来た、とおぼしき老夫妻が入ってきて、壁のメニューを見て、ここはなにが自慢なの?と店の人に尋ねます。どれもおすすめですよ、とでも言ったのでしょう。まだ迷っている老夫妻に、奥の席にいた若い女性グループが、ここは絶対スンドウプ、おいしいわよ、とすすめます。老夫妻はおすすめにしたがったようでした。なんだかいい風景です。
 こちらもジョンの盛り合わせと牡蠣スンドウプをお願いします。あつあつで運ばれてきたスンドウプは、貝と牡蠣のダシが効いて、豆腐に染み込んでとてもおいしくなっていました。ジョンは衣がほとんど卵。ピカタみたいですが、おいしかったです。
 

 地下鉄でCOEXに向かいます。COEXはたいへんな人出です。飾りつけも、クリスマス色が濃くなっています。サンタの格好をしたキャンペーンガールさんがいます。カメラを向けるとポーズをとってくれました。

 インターコンチネンタルにチェックイン。ここはカジノに直結しているのがやはり強みです。さっそくカジノに行きます。人は今日は少ないですが、ディーラーの数も少ないです。常連のおじいさんが、バカラの新卓をなぜあけない?と噛み付いています。「あの方はほぼ毎日来てるらしいよ」と隣に座った日本人の方が教えてくれます。私らは運よくシャッフルであいた5万ミニマムのスクイーズバカラの卓にもぐりこんだのでした。

 セブンラックCOEXは12月1日より、VIPフロアを除き、全面禁煙になったようです。そう張り紙もありましたし、実際注意されている人もいました。完全には徹底してはいないようでしたが、どうなるのでしょうか。今までも内側のラインの卓は禁煙だったり、少しづつ喫煙者に厳しくなってきているようです。


 とりあえず、勝負は進みますが、まずまずですが、増えません。自分がカードを触ると、ゼロにこそなりませんが、目が3枚引いても上がりません。
 前半は1回ペアがったくらいで、ペアが出ません。そのうちペアは出ましたが、タイが出ません。
 一進一退でしたが、突如後半でタイが出始めました。出る時は続くのがバカラの不思議です。タイとペアに少しづつ置いたチップのせいで、どんどん儲かりだします。そのボックスが終わってみると、160万ウォンほど浮いておりました。隣の方も、うまく流れに乗って、チップを増やされたようです。なかなか機を見るに敏のすばらしい打ち手でした。共闘できてよかったです。
 次のシューはそうはいきません。とろあえず一旦ヤメます。共闘された方も知り合いと会うとかで、退席されます。潮目が変わるような気がしました。

 晩御飯は、行ってみたいところがありました。「又来屋」という店です。乙支路4街に本店があります。冷麺とプルコギで有名です。以前行ってみたのですが、昼のピーク時を少し過ぎた時間だというのに、すごい行列で、入ることができませんでした。高級車がどんどん細い路地にきていて、ビックリしたものです。
 この店の江南店が、COEXのすぐ近くにあるのです。三成駅からCOEXの反対方向に向かって坂を上がると、右手に店が見えました。受付に一人だと告げると、少し待ってね、とのこと。それほど人数は多くなさそうです。

 10分ほど待って、どうぞ、と案内されます。座敷です。水冷麺とユッケを頼みました。プルコギは考えましたが、今回はパス。次回の課題です。ユッケは150グラム、と明記されています。
 隣の席は三世代の家族連れ。この店はソウルでも安い店ではありません。かなりの高級店ですから、きっと裕福なご家族でしょう。小さなお孫さんたちが騒いで迷惑ではないか、とおばあちゃんが私に気をつかいます。お孫さんたちはおとなしく、ちっとも迷惑ではないのですが、そういう気配りも上品な家族でした。
 ユッケが来ます。シャリシャリに凍ってます。下に大量の梨が敷いてあります。店員さんがごま油をかけて、上手くほぐすように混ぜてくれます。
 おかずも上品で、おいしいものでした。キムチと、キムチではない生白菜に唐辛子をあえたようなシャキシャキのサラダが出て、それがなかなかおいしい。どこもおかわりをしています。私もおかわりをもらいました。
 ユッケはいい肉だなあ、とすぐにわかります。梨の甘みと歯ごたえが肉と合います。焼酎にピタリです。
 ほどなく冷麺が来ます。スープを飲んでみると、牛のダシがキチンと出ています。しかし、澄んでいるスープです。麺は蕎麦粉を7割使っているそうですが、日本蕎麦のような香りがします。冷麺なのですが、たとえば「竹やぶ」のせいろのような、なんだか清冽な完成度があります。きちんと噛み切れますし、かといって途中で切れてしまう脆さはない。なるほど、ここの冷麺を韓国一に挙げる人もいるというのもわかる気がします。酢やからしももちろん用意されていますが、私は最後までなにも使わずにいただきました。キムチも入れるのはやめておきました。それほど味が強いわけではないのですが、レベルが高いなあと感じさせる冷麺でした。
 食べ終わった頃を見計らって、生姜茶と梨の切ったのを持ってきてくれます。これがまたおいしいです。
 帰り道、さすがにだいぶ冷えてきています。急ぎ足で戻りましたら、焼酎も回ってきました。今日はこのまま、寝てしまいましょう。1シューと半分しかしていませんが、とりあえず、100万ウォンくらい浮いています。あとは早朝にしようと思い、部屋に引き上げます。久しぶりに、部屋でテレビを見たりして、のんびりいたしました。

 朝は5時半に起きます。普段の休日にはそんな時間に起きるのは絶対無理なことなので、面白いですね。カジノに下りていって、少しだけやりますが、いいカードが全然引けないのは変わりません。今回の症状は、3枚目になってもピクチャーばかりでちっとも数が上がらないこと。テーブル全体のプレーヤーの運気も悪かったようで、小波はありますが、誰も勝ってません。1シューで撤退いたします。だいぶ儲けを減らしましたが、ミニマムでやっていたのも幸いしました。計算するとまだ5万円ほど勝っていました。今回はこれでよしとしましょう。精算しちゃいます。

 まだ8時すぎです。一人フグをすることにします。新沙の「ハルメポックッチッ」に行くことにします。24時間営業なので、朝にフグを食べることが出来ます。また、ここには、一人用のフグスープ定食があります。高級なトラフグでなくサバフグを使っているから安いのですが、それでも7000ウォンはお値打ちでしょう。
 セリとモヤシが入っています。フグは3切れですが、ダシはよく出ています。辛いのと辛くないのがあります。辛い方を頼んだつもりでしたが、出てきたのは辛くない方でした。まあ、ケンチャナヨ、です。
 私だけでなく、韓国の方で一人で来ている人もいました。フグ皮のあえものがおかずで出ますが、これがなかなかです。
 フグコースで、最後の雑炊だけ食べたい、なんてよく言いますが、それをメニューにしたようなそんな感じです。大変満足してホテルに帰ります。この店にはもちろんトラフグの普通の鍋もあります。しかし、一人の朝なら、サバフグのスープ定食で十分だな、と思いました。
 もうカジノは打つ気がないので、2度寝します。昼になって、なにもしてないのにお腹だけは減っているのに気づきます。さあ、チェックアウトして昼ご飯に行きましょう。

 今回はANAの最終便ではありません。滞在時間は短くなりますが、16時台の飛行機なので、昼ご飯まではいただいて帰れます。


 選んだのは「江南餃子」です。地下鉄の江南から歩きます。ここの名物はカルグクス。ほかにはマンドウがあります。自家製の辛い浅漬けキムチも評判です。というと、あれ、と思う方もいらっしゃるかも知れません。ソウルには「明洞餃子」という人気店があります。文字通り明洞にある行列のできる店で、ソウルを旅したことがあれば、行ったことがあるという方も多いと思います。

 実はこの店は「明洞餃子」で長い間働いた方が出した、いわば暖簾わけの店。本店との関係も良好であると聞きます。「明洞餃子」の欠点は、大変人気で、並ぶこと。ここ江南ではまだそこまでの混雑ではないようです。
 丁度12時頃でしたが、テーブルにつくことができました。カルグクスを頼むと、あっという間にできてきます。ほぼ単品で勝負している強みです。
 鶏の濃厚なダシに、稲庭うどんのようなつるつるのカルククスの麺。炒めた豚ひき肉がアクセントになり、コクを増しています。ワンタンが食感を変えて、飽きないで食べ進めるようになっています。スープは少しとろみがつき、冷めにくくなっています。そして、とても辛いがおいしい浅漬けのキムチ。
 カルグクス屋さんのキムチは旨いと言われるそうですが、ここもそうです。別々にいただいても、カルグクスに混ぜてもいい。まったく本家と同じクオリティーだと思います。長い年月をかけて、練られた食べ物だなあ、と思います。
 小さな栗入りのご飯もつきます。ダシをいれて雑炊みたいにしてもいいし、合間に食べてもいい。栗がご飯に少しだけ甘みと食感の違いを与えています。
 嬉しいのは、キムチやご飯もお代わりが可能だということです。可能どころか、たえず店員さんがテーブルを回って、お替りがいらないかどうか聞いて、足してくれます。麺も替え玉が無料なのです。7000ウォンの大満足の贅沢でした。

 お腹いっぱいで江南の街を歩きます。ここも開発が進み、大都市になっています。ソウルの街は活気があります。輸出は好調だが、庶民の暮らしは楽ではないと聞く韓国ですが、活気だけは日本よりあるように思えます。

 今回で、今年の韓国行きは終わりです。次回は1月中旬になります。きっと、もっと寒いことでしょう。


このReportへのコメント(全 2件)

2012/12/10(Mon) 10:40

madamada

中宝さん、お疲れ様でした。
またまた充実した食リポート、しかも“B”の方…大変参考になりました。

中でも水冷麺「又来屋」。なんと“竹やぶのせいろ”とは――――――(本店に行った事ないので真の“竹やぶの味”を知っている訳ではないのですが、箱根で感服させて戴きました)
いつものツレに伝えたら「絶対に行く」と暴れだすこと間違いなしです。ユッケも大好きですし。
ただ、来年2月に予定しているソウル復帰戦は、仕事仲間との“男子ツアー”…なのでツレは行きません。
暖かくなったら連れていってあげることにします。

江南餃子のカルグクスは、今の季節によさそうですね。
それにしてもなぜ<餃子屋→なのにカルグクス>なのでしょうねぇ?
ソウルのお店はこういうの多いですね。私の好きな江南麺屋も名物はカルビチムですし、
以前いったソグルロンタンというお店は、元来ソルロンタンの店なのに、今はサムギョムサルで有名です(笑)こういううんちくあるお店、またいろいろ教えてください!


2012/12/10(Mon) 11:14

中宝

madamadaさん、こんにちは。
韓国はB級が充実してますよね。
「又来屋」さんはお二人ならプルコギもぜひ頼まれるといいと思います。
この鍋のふちのところに煮汁が流れるようになってまして、冷麺の麺だけを
頼みまして、そこに泳がせておいていただくのです。ほとんどのテーブルで
それを頼んでました。すき焼きの汁をご飯にかけていただくようなものだと思います。

江南餃子、もとの「明洞餃子」からのネーミングだと思います。この「明洞餃子」は最初は
「明洞カルグクス」という名前だったのだそうです。そうすると周囲に類似店が
同じ名前で出てきて、本来の店との区別がつかなくなったため、あえて
「明洞餃子」と名前を変更したのだとか。

「江南麺屋」はマストリストの上位にあります。ぜひ行かねば。(笑)


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