リゾカジ カジノレポート

独逸カジノ賭け人のケチケチ旅打ち日記② カジノ「コンスタンツ」

* ヨーロッパ 2014/ 12/ 09 Written by 独逸の旅打賭け人

コメント( 4)

 
 2014年11月5日 カジノ「コンスタンツ」
コンスタンツはボーデン湖の西端に位置し、スイスと国境を接する歴史ある町で、4世紀にローマ帝国皇帝コンスタンス・クローレによって築かれたといわれている。ドイツ鉄道で港に接したコンスタンツ駅に到着すると、同じプラットホームの先端はスイス鉄道が使用しているという、まさに国境の町。
前夜泊まったガルミッシュ・パルテンキルヒェンからは直通の列車はなく、一度ミュンヘンまで戻ってフランクフルト方面に向かう幹線に乗り換え、ウルムの駅でローカル線に乗り換えるのだが、これも直通の列車はなく、途中駅で乗り換えなければならないという、鉄道では不便なちょうど盲腸のような場所にある。コンスタンツへの便はむしろ、ボーデン湖を走る連絡船やフェリーの方が便利なようだ。ボーデン湖畔では最も大きな港町というのが納得できる。
翌日訪れようとしているリンダウは同じボーデン湖畔の東端の町(島)だが、ここへもコンスタンツからは直通の列車はなく、少なくとも2回の乗換えが必要である。むしろドイツ鉄道ではなく、スイス鉄道とオーストリア鉄道を使って、ボーデン湖の南側を行った方が時間的には早く行ける。それほど、ボーデン湖自体が国境になっていて、生活圏的にはドイツ、スイス、オーストリアが一体化した地域でもある。コンスタンツとリンダウの方が同じドイツながら文化圏が異なるように感じる。
 今日から2泊するホテルは、駅から少し離れた旧市街の中心にある「ホテル・グラーフ・ツェッペリン」。ホテルの外壁には、全面に壮大なフレスコ画が描かれていて、ホテルというよりもまるで文化財的な建物のようである。

ボーデン湖畔にあるコンスタンツのカジノは、バーデン・バーデンのカジノと姉妹カジノにあたり、オープンは今どき珍しく14時である。
入場は、少し遅らせて15時10分。5台あるルーレット台(全て、今様のクイックテーブル)の内、入り口に近い、1番台と2番台が稼動していた。出目の状態がG(グロース・セリー)に偏っている1番台を選んで、まず10ユーロと指定したカラーチップ50枚を受け取る。

筆者は今回の旅打ちでは、カジノ側に渡すティップを出来る限り少なくしようと、今までと異なる賭け方をしている。従来は、ゾーンでエリアを見定めて、アウトサイドでの流れを援用して、出目を推測するという手法を取っており、確度によって厚く賭けているので、当たった時の配当も大きいがそれに比例して、ハウス側に渡すティップの額も大きくなっていた。
今回は2目に賭ける「シュバル」だけに賭けることによって、当たっても17枚、これであればティップの必要がない賭け方をしている。
37数字の盤面を4つのゾーンに分けて捉える。
①盤面の中心数字26の左右3数字の合計7数字(12-35-3-26-0-32-15)・・・0/3
(ゼロ・スピール)
②0/3の左右の外側5数字ずつの合計10数字(22-18-29-7-28,19-4-21-2-25)・・・
一般的な呼び名はないので、筆者はこのゾーンを△の印で表わしている。0/3と△の合計の17数字のゾーンは一般的にはG(グロース・セリー)と呼ばれ、一つのゾーンとして捉えられるが、範囲が広すぎるので筆者は二分して捉えている。
③0/3の対面の12数字(27-13-36-11-30-8-23-10-5-24-16-33)・・・K(クライン・セリー)
④△とKに挟まれた26からは3時と9時の方向にある左右合計8数字(17-34-6,1-20-14-31-9)・・・Or(オフラン)
0/3は4枚で押さえられ(離れている26だけに1枚、残りの数字は隣り合わせの数字と2目賭け)、△は6枚のチップで押さえられ(2と29は単独に浮いた位置なので35倍にならないよう、2は0と、29は26との2目賭け。0と26は0/3の数字である)、Kは6枚のチップで隣りあわせと2目賭け、Orは5枚のチップ(1のみ単数賭け、その他は隣り合わせに2目賭け)で押さえられる。1と26だけはゾーンで当たった時でも、35倍の配当になるので、ティップを渡さざるを得ない。

1番台のここまでの出目は、電光表示盤で確認できる。カッコ内は出目のゾーンを表示。
[17(Or)-19(△)-31(Or)-10(K)-20(Or)-35(0/3)-28(△)-32(0/3)-4(△)-2(△)-3(0/3)-10(K)]

ここから参戦
電光表示盤では、その前のKの後にOrが出ているので、Orに5枚。
出た目は、Kの33。33はOrの1の隣の数字。残念。
つぎこそ、Orと再度5枚賭け。
出た目は、何とリピートの33。なんということ、一目ずれていれば・・・
つぎこそ、Orと狙うも△の7。
昨日と違って、当初から外ればかり。
次も△と見たが、Kの24。
先ほどもKが続いたので、次はK。
やっと、Kの13が取れて、17枚。
もう一投、K。
出た目は、0/3の12。
どうも、読みが当たらないので、次は「見」
29の△。
0/3に戻るとみたが、
出た目は、Orの1。全くチグハグ。
そろそろ「死に目」のOrが続いて出そうと、3投続けて賭けるも全て△の出目で外れる。
-19(△)-2(△)-4(△)
え~ぃ。もう1投、Or。
出た目は、Kの30。次もKが続くはず。
ところが出た目は、△の22。
ここで、最初の500を失い、次の500を投入。
「見」を除いて、12投賭けて、当たったのは僅か1投。トホホである。
出目表で見ると、参戦以前からこの台は△が多出していることを再認識した。まだ、△が続きそう。次は△。
出た目は、Kの5。次こそ、△。
出た目は、やはりKの23。次こそ、△。
今回は、△の2。17枚が戻る。
次は、Kに戻るだろうとKに6枚。
出た目は、△の22。2投の△の後だけに、Kに戻るだろう。
ところが、ここで「死に目」の17。Orである。
よし、「死に目」の復活とOrに5枚。
出た目は、16。Kである。次は戻りのOr。
これは当たって、Orの31。17枚の戻り。
流れからすると、次はG。それも、0/3だろう。
これは当たって、15で17枚。次は行って帰るでOr。
だが、出目は、△の7。
今度こそ、Or。
出た目は、Kの23。当りが続かない。
半ば、ヤケクソでOrとKに併せ賭けで11枚。
ところが、まさにどん底のようで、出た目は△の7。
負けているとはいえ、負けているからこそ、ここで止めるのが正解・・・と思いながらも手が止まらない。
え~ぃ。次こそ、Or。
今回は当たって、Orの14。17枚の戻り。次も、Or。
何と次も、14のリピート。めでたく、戻りは34枚。初めて、当りらしい当りに。
よし、ここからOrのツラだ。と、Orに賭け続けたのだが・・・
-18(△)-35(0/3)-2(△)-12(0/3)-32(0/3)
見事に、5投はずして、さすがにOrは諦めた。
ここで、次の1投は0/3と読んだが、Kの27。
Kもここしばらく出ていなかったので、kのツラ狙いでKに6枚。
出た目は、Kの33。17枚の戻り。
次は、Orと下手に読んだが、
出目は、Kの16。まさに、Kのツラ。
次は、迷いなくKに。
出た目は、Kの8。次も、Kに6枚。
予想通りに、Kの11。
次も、もう1投Kと賭けたものの、
出た目は、△の18。
ここで、終了。
しかし、レポートなどしたくないような酷すぎる1戦であった。最初から流れに乗れた昨日のガルミッシュ・パルテンキルヒェン戦の後だけに、一層悲哀を感じた。

この時点では、3、4番台も開いて4台が稼動していたが、いずれもクイックテーブルなのでクルーピエは1人付いているだけ。ピットボスも2台の間にある高い椅子の上から監視しているだけなので、4台でも6人だけで運営されている。30分毎くらいに役割を変えるのに合わせて、交代要員が入って休憩をするようだが、交代要員を入れても8人で廻しているようである。12時間以上の営業なので、オープン時からの2台のクルーピエは2交替なのだろうが、後の2台は深夜までにはクローズさせてしまうだろうから、深夜3時まで営業しても、クルービエと監視役は12人いれば済んでしまう勘定。これがクルーピエが3人付く本格的なビッグテーブルなら、少なくても30人は必要なはず。クイックテーブルがいかに人的な省力化に役立っているかがよく解かる。

参戦1投目の33は、筆者の従来の賭け方からすれば、Orに5枚、アウトサイドから読んで中目は捨てて、小目か大目で3列とみて、6と9に厚く賭け、押さえに1と33に賭けていて、33は間違いなく取れていた。これがリピートになったことは、いい兆候だったはずなのだが。ゾーンだけで賭けると押さえが置けないために、流れた玉が取れないというジレンマは感じた。
結果としては、マイナスの260ユーロ。もちろん、ティップは1枚も渡していない。あれだけ負けても、金額的にはそう大きくはなっていないのがありがたいが、この手法に昨日は自信を持ったが、その自信は今日はちょっと揺らいでしまった。

今日は昼からずっと雨が降っている。秋雨にけぶる湖畔の風景は水墨画のようで捨てがたいものだが、石畳が濡れて歩きにくい。
以前来た時に、旧市街に旨いイタリア料理のレストランがあったことを思い出し、町なかを歩いて見たがどうにも見つからない。雨の中を30分以上歩いたので、服も靴もびしょびしょ。たしか、ホテルの2階がレストランになっていたと思い起こして、裏町までくまなく探してやっと探し当てた。何のことはない、泊まっているホテルのすぐ傍だった。
レストランの名前は、「バルバロッファ」。ホテルの中のレストランの割りに本格派。コンスタンツは国境の町ということもあるのか、ドイツ料理のレストランよりも、トルコやイタリア、ギリシャといったレストランの方が目立つ。
「バルバロッファ」では、オリーブオイルとバルサミコ味の野菜サラダと牛肉の薄切りをソテーしたものを食べたが、どちらもイタリア料理として本国並み。簡単に見える野菜サラダが絶品だった。先回は勝った後だったので、少し高いトスカーナのワインを頼んだが、今回はドイツビール一杯で済ませた。
明日は、筆者とは相性が割りといい「リンダウ」のカジノに臨む。



 
 
 




このReportへのコメント(全 4件)

2014/12/10(Wed) 13:40

yab

独逸の旅打賭け人さんこんにちは。

なぜか勝った後の勝負では負けてしまうことが多く、負けをできるだけ減らして、早めに切り上げるのはなかなか難しいことです。

今回のシリーズも楽しみにしています。


2014/12/10(Wed) 14:44

独逸の旅打賭け人

yab さん

いつも、コメントをありがとうございます。
ルーレットには常勝法はないと思いますが、ヨーロピアンルーレットの数字の配列の妙を利用して、多勝の方法に挑戦してみたいと思います。
まず、税金のようなティップの支払いを押さえるところから始めます。


2014/12/13(Sat) 14:20

みさんこ

いつも楽しみにしてます。

ルーレットをやる人間として、今後ともよろしくお願いいたします

わたしも今夜から三泊でソウルに一人旅します(笑)


2014/12/13(Sat) 19:10

独逸の旅打賭け人

みさんこさん

コメントありがとうございます。
先日のレポートでも書きましたが、アメリカンルーレットに替わってからは絶対に勝てないと思って、ソウルでプレイすることは無くなっていました。マシンならヨーロピアンスタイルだという情報を得てトライしてみたのですが、一蹴されてしまいましたが、今回のドイツでの旅打ちが無事終わりましたら、再度。ゾーンだけの賭け方で(この賭け方なら時間が少なくても狙える)、再度挑戦したいと思っています。ご健闘を祈ります。


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