リゾカジ カジノレポート

独逸カジノ賭け人のケチケチ旅打ち日記番外編 カジノ「コンスタンツ」

* ヨーロッパ 2015/ 06/ 15 Written by 独逸の旅打賭け人

コメント( 5)

 2015年5月21日 カジノ「コンスタンツ」

 ドイツの5月は、1年の内でいちばん美しく楽しい季節。木々の緑が一斉に芽吹き、花々は美しさを競い、暗く長い冬を室内で暮らしていた人たちは、輝く太陽と青空の下に飛び出していく・・・そんな季節なのである。
この季節にドイツ人が待ち遠しく食べるのが、『スパーゲル(ホワイト・アスパラガス)』。昨今は日本でも高級食品店に並ぶが、とにかく高価。ドイツでは、この季節になるとどこのレストランにも、店の前にスパーゲルの料理案内が出る。
茹でたものをそのまま、オランダ・ソース(マヨネーズ)かバターの溶かしたものを掛けて食べるか、生ハムやシュニッツェル(薄いカツ)と併せて食べるかするが、まさに春を満喫する味といえる。

 今回のドイツへは、このスパーゲルを各地を巡って食べ歩こうという旅。もちろん、スパーゲルに合わせるのは、その地のビールやワインであるが、連れを伴っているので、カジノには足を向けないと決めている。
デュッセルドルフから入り、ハノーファー、ベルリンを廻って3日目。今日の泊まりはコンスタンツ。ドイツで一番大きな湖、「ボーデン湖」に面した町では一番大きく、歴史も古い。以前レポートしたリンダウはこの湖の東端の島、コンスタンツは西端にあたるが、船で湖上を行くとリンダウまで3時間程かかる。
宿泊するホテルは、このホテルのバルコニーから見るリンダウ湖に登る朝日の美しさはドイツ1と言われている「シュタイゲンベルガー・インゼル・ホテル」。
このホテルは旧市街や中央駅に近い湖畔に飛び出した出島のような島に、13世紀に建てられた修道院を改装したもので、この出島自体がこのホテルの占有になっている。

 ディナーを予約してあったが、時間が20時過ぎになるのでまだだいぶ時間があるということで、連れの許しを得て2時間だけカジノに顔を出してみることにした。コンスタンツのカジノは湖畔のプロムナードにあるが、さいわいこのホテルからならば歩いて10分とはかからない。
カジノ到着は18時10分。5台あるルーレット台の内4台が稼動しているが、賭け人は各台に4、5人ほどで閑散としている。このカジノはバーデン・バーデンのカジノと姉妹カジノということもあって、ルーレット台はビッグ・テーブルが主体であったが、現在では全てクルーピエが1人だけのクイック・テーブルに置き換わっている。

4台の電光表示盤の直近の出目を一瞥して、1番台を選んでダークブルーのカラーチップを10ユーロと指定して50枚両替する。このカジノの電光表示盤は直近10目しか表示されないが、その出目は次の通り。カッコ内はゾーンの表示。
[19(△)-11(K)-24(K)-7(△)-11(K)-2(△)-12(0/3)-20(Or)-11(K)-35(0/3)]


[筆者はヨーロピアンルーレットの37数字の盤面を4つのゾーンに分けて捉えている。
① 0/3(ゼロ・スピール・・・盤面の中心数字26の左右3数字ずつの合計7数字のゾーン)・・・4枚賭けることで、0、3、12、15、32、35が出た時は17倍、26が出た時のみ35倍の配当。
② △(筆者独自の概念で一般的な名称はないが、0/3の外側5数字ずつの合計10数字のゾーン)・・・6枚賭けで、4と7、18と21、19と22、25と28の間にシュバルで各1枚、離れている2と29は単独で賭けると35倍になってしまうので、2は0と、29は26とにシュバルで賭けてティップを避ける。配当は各数字とも17倍。
③ K(クライン・セリー・・・0/3の対面の12数字のゾーン)・・・6枚賭けで、5と8、10と11、13と16、23と24、27と30、33と36の間にシュバルで各1枚が賭けられ配当はいずれも17枚。
④ Or(オフラン・・・△とKのゾーンに挟まれた左右合計8数字のゾーン)・・・6と9、14と17、17と20、31と34の間にシュバルで各1枚、離れた1だけは単独数字に置かれ当たれば35倍になる。17はシュバルが2枚で34枚だがティップは不要。
要するに、26と1だけは当たれば35倍になってティップの対象となるが、それ以外の数字は17倍なのである。
賭け盤のゾーン賭けには、G(グロース・セリー)の表示があって9枚のチップで17数字をカバー出来るようになっているが、このGは0/3と△のゾーンを合わせたもの。範囲が広すぎて賭け効率が悪いので、筆者はこのGを二分しているのである。]
また、今回の旅打ちから出目表の書き方を変えた。原則、数字に賭けずゾーンだけなので、賭けたゾーンにあらかじめ斜線を引いておく。出た目は○で記入するので、当たれば斜線と○が重なることになる。「見」の場合、出目数字の欄にあらかじめ斜線を引いておくことにする。

 ドイツの30カ所のカジノに挑戦して、あまりのティップの大きな額に気付き、なるべくティップを渡さなくて済むように考えたゾーン主体のケチケチの旅打ちでは、何とも面白くないことは、ケチケチ旅打ち日記⑩「シュロス・ベルグ」の最後に書いた。博打としての面白みを増すために今後はゾーン中心としながらも、アウトサイドを生かしたり、確度が極めて高い時に限り、数字に挑戦していくとも書いた。
今夜のプレイでは、その考え方に立って実践をしてみるつもりである。

この1番台の直近の10回の出目を見ると、G(0/3+△)とKが規則的に出て、8投目の20でこの規則を破ってOrが出た。大目は10投目に初めて出たが、それまでは小目が強い。この流れがどうなるか・・・
参戦1投目は、Orを狙って5枚。
出た目は、9。Orが当たって17枚の戻り。
次は、目の流れが、0/3-Or-K-0/3-Or と来ているので、当然Kに6枚。
狙い通り、Kの36が出て、17枚の戻り。
次はアウトサイドの小目と大目が行ったり来たりなので、小目に4枚。0/3を押さえで4枚。
出目は、4で0/3は外したが、アウトサイドの小目は12枚に。
次は、3目毎のOrを狙う。
狙い通り、Orの14が出て17枚の戻り。
都合89枚になって、この辺りまでは調子がいい。
次は目の流れから、Kと読んで6枚。
ところが、出目は0/3の32でこれは外す。
次は目の流れから、Orになるはず。
ところが、何と32のリピート。0/3である。
今度こそOrと、自信を持ってW賭けで10枚。
狙いは外れ、出目はKの36。力を入れるとこんなもの。
さて、次はKと0/3の両賭けで10枚。さあ、来い!!
何と出目は、14。Orである。一目早く出てくれれば狙い通りだったのに。
次は、0/3だろうと4枚。
33が出た。Kの数字。Orの1の隣の数字でもある。
先ほどまでの好調がうそのよう。
33はOrに近い数字なので、次はOrに5枚。
出た目は21で、△の数字。ここで原点割れ。
次はKに戻ると見て、6枚賭け。
全くのチグハグで、出た目はOrの34。自信喪失。
次は、「見」。
4が出た。△の数字。
ジグザグで、次はOrだろう。
出た目は18。△が続いた。マイナス一途。
次こそ、Orと狙うも・・・
出た目は、5。しばらく出なかったKの数字。
ここまで外れるとは・・・。次はヤケ気味に、△とKの両賭けで12枚。
得てしてこんなものと、出目は0/3の15で全くの外れ。
急転直下で、手持ちは21枚だけとなってしまった。

Gは二目としか続かないので、強い流れとはいえないものの△から0/3へ移りつつある感じがする。
そこで、次の目は0/4にWで8枚、そして△に6枚で万全にGを狙う。
出た目は、35。Wなので、34枚の配当。手持ちも、41枚に増えた。
0/3が2投続いたので、次はKだろうと6枚。
19が出て、これは外れ。Gが3投続いたことになる。これをどう読むか?
もう1投△が続くと見て、△に賭けるも、
出目は、24でKの目。外してしまった。
次は、強めに出ているGに戻るとみて、0/3と△で都合10枚の賭け。
残念にも、出た目は5。Kの目である。手持ちも、20枚を割ってしまった。
Kが2投続いたので、もう1投Kだろうと6枚を置く。
33が出て、これは当たった。
次は、Kから離れてGに戻るだろうが、0/3か△か?
よ~し。0/3が強張って来ているので、0/3に4枚。
残念にも、7が出た。Gの数字ではあるが、0/3ではなく、△の数字で逃がす。
次は、Kが3投続いた後なので、Kに戻ると見て、6枚。
出た目は、15。0/3の数字。一目ズレたチグハグさである。
△と0/3でGが続いたので、次はもう1投G。と見て、0/3と△の両賭けで10枚。
出た目は、5。Kに戻ってしまった。手持ちは僅かに10枚。トホホである。
次は、間違いなくK。Wに掛けてもいいほどなのだが、Wで賭けるには12枚必要。改めて、両替もしたくないので、やむなく、Kに6枚。
これは、狙い通りで、出目は33。17枚が戻る。
次は、先ほどもKが3投続いているので、当然K。今回は賭けるチップはあるのだが、強めに出られず6枚賭け。この辺が我ながら、情けない。
でも、出た目は30で見事(?)当てて、17枚の戻り。
次は、Kが3投続いた後なので、0/3、大目、2列と狙って、0/3に4枚と併せて、26/29、32/35に各2枚、26と32に各1枚の数字を狙ってみる。
出た目は、惜しくも12。0/3は取れたが数字は外す。12は35の隣の数字。
次は、間違いなくもう1投G。今回はチップもあるので、勝負手と出よう。
0/3にW、そして△にもW。一挙に20枚の賭け。
得てして、このように力を入れると外れるもので、今回も大外れ。
出目は、10。Kの数字。
先ほども、Kは3投ずつ続いているので、今回もK。アウトサイドから見ると、大目、3列を強く指しているので、ここでは勝負手としよう。
まず、Kに6枚、36ツボツボ(36を中心に左右2目ずつ、27-13-36-11-30)に5枚、27、30、36に各1枚、あと1枚のチップがあるのでこれを24に。
手元の19枚のチップを全て賭けた。まあ、取られたら止めればいい。
祈るつもりでウィールを見つめていると、
止まったのは、27。一番濃い数字。配当は、121枚。30と36が出ても同数字の配当。
ティップは3枚渡して、118枚が手許に。当然、今日一番の手。
次は、Kが続くことは確かだが、アウトサイドからは、3列、前半位しか読めない。仕方がないので、KをW賭けにしてみよう。
さて、出た目は何と、9。しばらく「死に目」になっていたOrの数字。それでも、前半、3列は合っている。
次は、Kに戻ると見ていいだろう。アウトサイドからは、大目、3列が強く読めるので、今一度、勝負手。先ほどの27を取った時とまったく同じ賭け目で、19枚賭けてみよう。流れは、悪くないのだから。
さて、出た目は、先ほどと同じ27。大当たりである。配当は121枚。ここでも、3枚のティップを渡し、ネットで118枚の勝利。手持ちのチップは200枚を越えた。
次は、もう1投Kと見るも、さきほど「死に目」のOrが出ているので、これも押さえて、KのWとOrで17枚の賭け。
出た目は、4。Gの内、△の数字が出てしまった。
さて、肝心なのは次の目である。
アウトサイドからは、大目、3列が読める。と、なれば、27/36のラインを再度狙ってみるべきだろう。
そこで、2回の27が取れた時と全く同様に、19枚賭け。
筆者の気持ちにも余裕が出てきて、当たっても良し、外れても良しの達観。
正に、事実は小説よりも奇なりで、
出た目は、30。大当たりで、配当は27同様、121枚。3枚のティップを渡し、ネットで118枚の勝利。あるんですね、こんなことが。
この辺が止め時なのだが、盤面のチップは引いてないので、次に30がリピートで出るか、27/30に3枚置かれているチップに当たる27が出れば、ますますラッキーということもないわけではない。
次は、Kに敬意を表わして、Kに6枚。
出た目は、残念にも、32。0/3の数字である。
次は、Kに戻りそうな気もするので、KにWで12枚。
ところが、出た目は17。「死に目」のOrを先ほどは気に掛けていたがここで出た。
よし、次はOrのリピートを狙って、Orに5枚。
出た目は、12。0/3に戻ってしまった。チョロチョロと手持ちが減っていく。やはり、先ほど勝ち逃げすべきだった。
次は、Orに戻ることを狙ってみよう。そして、押さえに0/3に4枚。
出た目は、リピートの12。0/3で17枚が戻る。
さて、次だが、もう1投、0/3とOrを狙ってみる。意外とOrのツラの展開があるかもしれない。
そして、出た目は、何と27。先ほどの2回の大当たりの数字。これを外してしまったのは、止めろとの天意だろう。潔く、ここで撤退。
時間も19時50分。ディナーの20時はおおむね守れそうである。

 戦績は、当初の両替500ユーロを差し引いて、2130ユーロのプラス。
ティップは3枚ずつ3回、90ユーロ渡しているが、こんな勝ち方であれば、渡すことに不満はあるはずがない。
今回は、ケチケチに徹しながらカジノらしい充感を味わうトライだったが、思った以上にうまくいった。
筆者がゾーンをベースに数字を狙う必殺の賭け方は二つ。一つ目は、今回で活かされたが、Kのゾーンと大目、3列を援用した27/36を狙うケース。Kに6枚、36ツボツボ(36を中心にして左右2目ずつの5目賭け)、27/30、33/36に各2枚、単独数字では、27、30、36、24に各1枚の計19枚掛け。27、30、36が出れば121枚、11、13、24が出れば52枚、33が出れば51枚、それ以外のKの数字では17枚となる。
もう一つは、Gのゾーンと大目、2列を活かしたもの。0/3に4枚、26/29、32/35に各2枚、25、28、26、32に各2枚、29に3枚、35に1枚の計20枚の賭け。
26と29が出れば139枚、32が出れば121枚、35ならば86枚、25か28ならば70枚、それ以外の0/3のゾーンの数字ならば17枚となる。手持ちに余裕があれば、7と2に各1枚置いておけば保険になる。
Kのゾーンを狙える出目は、今回のケチケチ旅打ちでも9戦目のトリアーのオープン直後にあったが、意識的にオープン時に遅れていったことと、ゾーン以外に賭けることを忌避していたので、大勝は逃してしまっている。
0/3のゾーンでの狙いの出目は、20年ほど前のヴィースバーデンやバート・ピルモント、バート・キッシンゲンではよく出たが、最近は狙える出目がとんと出なくなってしまって、一連の旅打ちでも狙う機会がなかったように思う。
また、アウトサイドを出目の流れの参考にするのではなく、直接攻めるのは今日は1回だけやってみた。今日の台を囲んでいた賭け人のひとりがアウトサイドの前半・後半だけを狙い続けていて、1回の掛け金は300ユーロに固定していたが、8勝2敗くらいの戦績を上げていた。やり方によっては効果的なので次のケチケチ旅打ちでは、アウトサイドも狙ってみたい(いくら勝ってもティップは不要なので)。

 ドイツの30カ所のカジノ旅打ちでの戦績は、30戦20勝10敗。ここで勝った20カジノを対象にケチケチの旅打ちを続けて、現在まで10戦して6勝(実際は11戦しているのだが、バート・ライヘンハルでの第1戦は鉄道のストライキで行くことが出来なかったリンダウの代わりなのでこれは除外)。残った10ヵ所のカジノは、北から「キール」、「バート・ベントハイム」、「バート・オエンハウゼン」、「カッセル」、「アーヘン」、「ザールブリュッケン」、「ヴィースバーデン」、「バーデン・バーデン」、「リンダウ」、「バート・フュッシング」である。
今年の秋からの旅打ちでは、この10ヵ所のカジノを対象に、今日活かせた賭け方で挑戦してみたい。
この内、「バート・フュッシング」は足の便が余りに悪いので、30のカジノに入れていなかった「マインツ」と入れ替えるかも知れない。


このReportへのコメント(全 5件)

2015/06/19(Fri) 08:07

みさんこ

いつも楽しく拝見しています。
ドイツのカジノは経験ないですが静かにルーレット楽しめそうですね!
私は、仕事で、大連にいて、夕方はソウルに入りますのでヒルトン突撃してきます‼


2015/06/19(Fri) 08:58

独逸の旅打賭け人

みさんこ さん

コメントありがとうございます。
大連でお仕事ですか。いい街ですね。大連は。
私も古いホテルが好きで、瀋陽(奉天)の旧満鉄のホテルや上海の和平飯店、上海大廈や新城飯店に泊まりに行きます。ただし、真冬と真夏は泊まれません。エアコンが効かないので。和平飯店は改装してから値段が高すぎて行けなくなりましたが、それまでは上海でのに常宿していました。
大連には何回か、路面電車に乗るためだけに行きました。1元で乗り放題(大連駅を越えると2元ですが)のあのような電車に乗れるのは、世界中でも大連だけではないでしょうか。
小生は、絶対的に勝てないので、アメリカンルーレットはやりませんが、是非ドイツで楽しんでください。ミュンヘン空港のそばにカジノはありませんが、デュツセルドルフ空港のそばにはアーヘン、フランクフルト空港のそばには、マインツやバート・ホムブルグ、ヴィースバーデンがあります。
ご健闘を!!


2015/06/23(Tue) 00:24

みさんこ

ありがとうございます。ドイツのカジノは厳かな雰囲気しますね。

ソウルやマカオに慣れるとそれがスタンダードになりますので。(笑)

ソウルはマーズの影響下で、カジノも3割位減ってました。

大連の路面電車は私も好きです。その終点辺りに住んでます

来月は1年半ぶりに大連からマカオ上陸を考えています


2015/06/23(Tue) 17:06

yab

独逸の旅打賭け人さん

今回もルーレットの賭け人の心理状態が伝わってきてドキドキしました。カジノだけでなく田舎のドイツの街の情報が楽しめて、いつかゆっくりと行って見たくなりました。次回も楽しみにしています。


2015/06/23(Tue) 17:22

独逸の旅打賭け人

yab さん

いつまで経っても、修行中で恥ずかしい限りです。次の目の予測では、当たるよりも外れる方が多いことに最近気づきました。この辺の機微が征服できれば、勝率も上がるかと思います。
それでも、負けても楽しいのが博打です。


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