リゾカジ カジノレポート

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*マカオ

幻の「マカオ ボーリングオフ会」【総集編】②完

Written by マカオの帝王

投稿日:2016/01/18

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*

Casiono Report

■ 10月11日(日)

朝9時、室内電話が鳴る。

『別にモーニング・コールを頼んだ覚えはないのに……』
と思いつつ受話器を取ると、今日マカオ入りする予定の香港駐在時代の先輩、Iさんだった。

既にリタイアし退職金を元手に、埼玉で“プチ・デイトレーダー”生活を送っているIさんとは、かれこれ四半世紀の付き合いである。

リンちゃんを起こすが、低血圧の為、起きようとしない。

よく世の中には“ワタシ、低血圧なので朝は弱いのよ……”と嘯く女子がいるので、当初はてっきりその類いだと思っていたのだが、ある時病院で血圧を測ると、最高が80! 最低が48!とメーターが壊れているのかと思われるような数字が表示されたので、最近は無理に起こさないようにしているのだが、今日ばかりは起きて貰うことにする。

ブツブツ言いながら、リンちゃん起床。

ロビーでIさんと落ち合い、近くのローカル旅行社でIさんのホテルを予約する。
(ネット予約より、現地で直にする方が、その日の“掘り出し物”を拾える可能性があるので、ホテルに特に拘りが無ければ、この方が若干お得である)

少し時間を潰した後に、11時にグランド・リスボアの部屋に戻る。

このIさんとは、中国返還前の古き良き大英帝国の植民地:香港で、“借り物の場所、借り物の時間”を共に過ごした間柄であり、マカオでも述べ約100回近い遠征を共に闘った“老朋友”でもある。

リンちゃん、Iさんと一緒に11時半に、リスボアホテル内の“新エリートルーム”に行く。

ヤーロさん、発見。

公式の“ボーリング・オフ会”が無くなったことは掲示版で知っていたが、非公式の“ボーリング大会”があるのかどうかを尋ねると、「あぁ、4時に4人以上集まれば実施するつもりです」との返事が返ってくる。

ただ限られたマカオ滞在期間中に、何のプライズも懸っていない、純粋な親睦の為のボーリング大会(それも開催されるかどうかも曖昧な……)に馳せ参じる為に、何処かの鉄火場から撤収して、午後4時にこの馴染みの薄い“新エリートルーム”に戻ってこられるか、というと自信は無かったので、生返事を返す。

続いて中宝さん、発見。

バカラをプレイ中だったので、シューが終わるのを待つ。

12時過ぎにシューが終わり、他のメンバー数名とリスボアホテル近くのローカル四川料理店に向かう。

ここは当方の好きな青島ビールが有るのと、料理全般にリンちゃんの好きな“辛さ”が溢れている為、お気に入りの一つである。

一同、本格四川料理を堪能しつつ、カジノ談義の後、一人平均120$(安い!)を支払い散会。

一旦、グランド・リスボアに戻り休憩。

(Iさんは一人泊まっているホテルであるホリディ・インでブラックジャック)

3時にIさんに電話する。

どうも1台しか動いていないブラックジャックの台の運気が悪いようで、場所を変えたい、とのこと。

ここは、どす黒い紅色の500$チップが好みで無い為、殆どプレイしたことが無かったのだが、ウィーンで久しぶりに“共闘”することが決まる。

誰も座っていないテーブルをオープンさせ、当方が左から3ボックス(内一つはリンちゃんのダミー席)、Iさんがトップバッタ-という、いつもの布陣でプレイ開始!

昔取った何とやら、ですぐに調子が出てくる。

Iさんは堅実にミニマムちょいのフラットベットで徐々に増やす。

当方は右から順に300-500-800、若しくは400-600-1,000という、“プチ・フィボナッチ”戦法で、例え最初の2ボックスが倒れても、ラストボックスで勝利し、何とか凌ぐ。

ブラックジャックを二人でプレイした場合、感覚的には、

①二人とも勝利!・・・・・30%
②どちらか一人が勝利・・・30%
③二人とも敗北・・・・・・40%

となるような気がするが、この日は稀にしかない、愉しい時間が二人(リンちゃんも含めると三人)に訪れる。

「アナタ! なかなか調子良いですねぇ! また勝った! 爪楊枝頂戴ね。Iさんも良い調子、このまま頑張ってねェ!」

上機嫌のリンちゃん。

Iさんの手持ちのチップが1万$を超える。

バイインが5千$だから、プラス5千$である。

当方はちょうどその倍なので、約1万$のプラスである。

『もう少しで良い、このままの流れで“ドリームタイム”よ、続いてくれ……』

そう思った瞬間、突然Iさんから驚きの言葉が発せられる。

「それじゃあ、僕はここでストップします。ホリディ・インでの負けを回収し、少しプラスになったので、ここらで一区切りし、勝ち癖を付けないと……」

長年の付き合いで、Iさんが所謂 “勝ち逃げ、負け逃げ”の達人であったことを思い出した。

『そうだった……、この人は良い時も、悪い時も、とことん勝負せず中庸を守ることで、カジノと付き合い、還暦まで生き残ってきたのだ。そのプレイスタイルは重々承知しているつもりだったが、しかし、この良い流れの真っ最中にそのスタイルを“発動”しなくてもなぁ……』

Iさんが抜けた途端に、流れが変わった。(変わってしまった……)

何故かディーラーがバストしなくなり、当方の勝ちが溶け始める。

「アナタ! さっきから負けてばっかしじゃないか!もう止めろ!」リンちゃんから強制終了の声がかかる。

勝ちが3千$まで減ったところで、ディーラーのアップカードが“9”、当方といえば400$、600$、1,000$の全てのボックスが18という苦しい局面となる。

『17で死ね!』

心の中で祈る。

1枚目が2で11となる。

2枚目も2で13となる。

3枚目も2で15となる。

普通はここらでテンカードだが、何故かもう1枚“2“が出るような気がした。

4枚目は、予想通り“2”(ポーカ-ならクワッド!)で美しいセブンティーン バスト!

何とか+5千$は死守する。

ここでIさんから、食事休憩の提案が出る。

さすがに潮時と思い、手仕舞う。

ロイヤルホテルの近く(東望洋街31)にある、1982年開業の由緒ある? 地元密着のタイ料理店、“曼谷”にタクシーで移動する。

店は満席であった。

「今日は予約でいっぱいだよ」と若い店の店員に告げられる。

一瞬、諦めようかと思ったが、ここでリンちゃん登場。

「あなた達ねぇ、この二人はあなた達がガキ子供の時からこの店によく通っていた常連客さんよ! 20年以上前から、続くで来ているんだから、何とかしなさいよ!」

リンちゃんの気迫に圧倒され、店長らしきおっさんと何事か話し合った後に、2階に案内される。

2階もほぼ満席であったが、何とか座ることは出来た。

ここから、薄暗い外の景色を眺めながら、いつもの定番料理(トムヤムクンと牛肉のそぼろ風)をオーダーする。

四半世紀に渡り、食べ慣れた料理が出てくる。

幾らでもビールが飲める。

ほろ酔い状態となり、窓から見慣れた景色を眺めていると、一瞬今がいつなのか分からなくなる。

「アナタ! 大丈夫か?」

リンちゃんに20世紀末から2015年に連れ戻される。

こうして、時の流れに取り残された、ローカルレストランでの晩餐は終了した。


■ 10月11日(日)夜

食事の後は勝負再開である。

タクシーでMGMへ向かう。

『やっぱりマカオでのBJはMGMだな、ルールといい、雰囲気といい、一番しっくりくる……』

ミニマム500$の空き台が有ったので、オープンして貰い左端から3ボックスを当方(+リンちゃん)が、その右隣にIさんが座った。

バイインの2万$を全て黄色チップに換える。

流れはまだら模様、先頭のIさんのボックスは屑手が多く、当然バイインの1万$は削られる。

当方はと言えば、勝負のラストボックスが絵札2枚の20となることがやたら多いのに助けられ、その前の2ボックスが駄目でも何とか踏み留まりつつ、時折りあるディーラーのローカードからのバストの際には、その分だけチップが増える、といった展開が続いた。

Iさんが“他力本願”に切り替え、当方のラストボックスに相乗りを始める、すると何故か急に配られるカードが悪くなり、Iさんのチップが減るスピードが速くなる。
(当方はと言えば、様子見の4番、5番のボックスが何故か絶好調となり、BJやダブルダウンからの21!が連続して出始め、チップは増え続ける。そこで途中から、フィボナッチ戦法を止め、オール千$のフラットベットに変更する)

当方の黄色10枚のミニタワーが2から4になったと同時に、Iさんのバイインの1万$は消えた。

「どうも流れが悪いようなので、先にホテルに帰って寝ます……」と言い残し、Iさんは席を立った。

『まだまだ軍資金も時間もあるというのに、ここで席を立てるのがIさんの凄いところだ……、Iさんが還暦を迎えるまで、この残酷な美しい世界で生き残ってこれた理由がこれだな……』

その後、Iさんの後に、ルール無用の“大陸人3人組”が座り、バカラ感覚で3人共毎回基本5千$、勝てば倍、それも勝てば更に倍という、倍々戦法を、Aと3でステイしたり、絵札2枚をスプリットしたりという、無茶ぶりながら何故かそれが決まり、バンバンチップを増やすのを目にすると、戦意喪失モードに突入する。
5千$溶かし、本日のMGMでの勝ちが1万5千$に減った時点で席を立つ。

トイレに行き、キャッシャーで両替し、最後にもう一度帰り際に先ほどのテーブルを見ると、3人組が財布から千$札の束を出し、チップを補充しているのが見えた。

「アナタ、あの3人組、あっという間にみんな5~10万$負けたんだって……後ろで見ていたお姉さんが言うた……」とリンちゃん。

無言で頷く。

何故か、BJ熱が冷めてしまい、どうしたものかと思い出した途端、
「アナタ! 眠たくなってしまった。あのピカピカの新葡京に帰って寝ろ」とリンちゃんに言われる。

『いきなりポーカーで1万$負けたが、昔取った何とやらでBJで2万$は勝つことが出来た。幸い明日は深夜便だ、あと一勝負する時間はある。今日のところは大人しく寝るとするか?』

そのままグランド・リスボアに戻り、室内のミニサウナに入った後に窓際のジェットバスに入り直し、さっぱりした後で冷蔵庫の中の無料のビール(サンミゲル)を一気に飲み干し、少し枚数が少ないのが物足りないが、手持ちの千$札40枚を発券銀行、新旧、番号順に並べるという“帝王式リゾ”を儀式として行った後に、キングサイズベッドで眠りにつく。
(リンちゃんは蒸気サウナが気に入った模様……)


■ 10月12日(月)

ベッドの中で、『結局、昨日は4時にエリートルームに顔を出すことは出来なかったな……、4人集まっての‘ボーリングオフ会’は開催されたんだろうか?』とふと思う。

11時に起きて、リンちゃんを叩き起こし、リスボアホテルの中にある、ミシュラン☆の中華レストラン 「桃花源」でIさんと合流。

ここは値段の張る食材(アワビだの、燕の巣だのといった、さして美味しくもないのにやたら値段が高いやつ)さえ頼まなければ、雰囲気にあったプライスで美味しい中華を戴くことが出来る良いお店である。

正確な名前は忘れたが、要するに点心と、野菜と、焼き飯と、ビールを頼む。

どれも美味く、その割に値段は昨晩のローカルタイ料理屋の6割増し程度で収まったので、この為に用意したパタカで支払い、満足して席を立つ。

Iさんは朝も一人で一勝負したそうだが、結果は×だったそうで、今回のカジノは打ち止めを決め、早い目のフェリーで香港に渡り、ブラブラ観光をする、とのこと。

リンちゃんと、再びMGMに向かう。

平日の昼間のMGMは閑散としていた。

昨日と同じ卓に座り、昨日と同じようにベットする。

但し、今日はIさんがいない。

其のせいかどうかは不明だが、プレイ開始直後からチップが溶け出し、一度も浮上しない。

『ピラニアのいる川を渡る際、アマゾンの原住民は生け贄の動物を一匹放り込むそうだが、その生け贄がいないとなると……』

ボックスの数を増やそうが減らそうが、常にディーラーは絵札かAで、逆にこちらは屑手ばかり。

ズルズルとチップを減らし、気が付いた時には昨日 “帝王式リゾ” で整理した4万$が消滅していた。

「アナタ! 今日は駄目よ! もうここは止めるのこと!」

リンちゃんから強制終了の指令が下る。

仕方なく、グランド・リスボアに移動する。

再度、BJにトライするが、何の見せ場も無く、1万$が消える。

軍資金が残り約2万$となる。

ここで遂に“封を解く”決意をする。

(注)家庭内でリンちゃんから、“マカオのカジノ3原則”が発令中。

原則1)・・・ポーカーは動く金額が小さいので青(OK)
原則2)・・・BJはバカラより、まだマシなので黄(△)
原則3)・・・バカラは身の破滅につながるので赤(NG)

「リンちゃん! 両替のことを考えるともう余り時間が無い。なので最後にバカラをちょっとだけする。明白了マ?」

渋々頷くリンちゃん。

遂に、この1年間、封印されていた“バカラ”が解禁された。

最後の2万$を全て慣れ親しんだセンベイ型チップに交換する。

罫線はどうでも良いのだが、自分が絞ることが出来る卓を探す。

3人組だが、実質的にはベットしているのが一人で、平均ベット額が約5千$の、50代のとっつあん(+小姐2名)を発見。

少し離れて座る。

第1ゲーム。

とっつあんがプレイヤーに5千$ベット。

当然のことながら、当方はバンカーに5千$をベットする。

プレイヤーは5+2=7点。

当方の1枚目は額縁だったが、2枚目は足がある。
良い展開だ。

横から見る。

3ピン。

ここまでは良し。

そのままゆっくり斜めに絞り上げる。

忘れていた感覚が徐々に蘇って来た。

一つ付く。

これでもう負けは無い。

しかしここまでだった。

7対7のドロー。

仕切り直しとなる。

とっつあんがベットを1万に増やす。
対抗上、こちらも倍賭けする。

散々、2枚のカードを捏ね繰り回した挙句、出てきたのは最初と同じく4+3=7点。

それに対し、こちらは絵札+4ピン。

『良し良し! このままナチュラル9で勝利!』

一気に絞るが、出てきたのは“10”。

3枚目は絵札で見せ場無し。

とっつあんの取り巻きの小姐が、耳障りな喜びの声を上げる。

おかしいなぁ……、と思いつつ、何か違和感を感じたので卓上を見遣ると、爪楊枝が出ていないことに気が付く。

鞄の中から、爪楊枝の束を取り出し、その内の一本を口に咥える。

漸く、準備が整った。

とっつあんが再びプレイヤーに1万$をベットする。

望むところ! とこちらも最後の1万$をベットする。

『確か、明日のことなど何も考えず、目の前の刹那的な快楽の為に、持ち金の全てを投入するのが、中国で今流行の“月光族”とよばれる若い世代のライフスタイルだったな……。ここは中国の一部、マカオだ! 元祖“月光族”のパワーを見せてやる!』

あっさりと、とっつあんがオープンしたカードは絵札+3=3点。

其れに対し、こちらも1+2=3点と余りぱっとしない。

まずはとっつあんにラストカードが配られるが、何故か苦しそう。

『これは3ピンだな……、6以外ならOK!』

苦しみ抜いた末に、とっつあんがオープンしたカードは8!

3+8=1点で、労せずとも条件で当方の勝利決定!

一先ず胸をなでおろす。

ノーコミッション台なので、元金+丸々1万$を受け取る。

さて、問題は次である。

時間があれば1万$で良いのだが、その時間が無い。

『俺は“澳門月光族”だ! 月光族のモットーは唯一つ、“オールイン”あるのみ!』

無理やり自分に言い聞かせ、2万$をバンカーに張る。

それを見たとっつあんが、一旦バンカーに張ろうとした1万$チップをプレイヤーに移動する。

『良し良し、そうでなくちゃ……、さぁ、とっつあんよぅ、お互い愉しく絞りあおうぜ!』

心の中で呟く。

カードが配られる。

とっつあんがオープンしたのは、8が2枚の6点。

それに対し、こちらは絵札と3ピン。

勝ったも同然である。

ゆっくり絞る。

徴が見えた。

チャーシュー(7対6)で勝利!
『フェリーの時間を考えると、次が恐らくラストだ。行くぞ、連続オールイン!』

4万$をバンカーにベットする。

それを見たとっつあんは、手元の端数を含めた全額の17,350$を、プレイヤーにベット。

泣いても笑ってもこれが最後のオールイン対決である。

とっつあんも気合が入っている様子。

しかし、気合は空回りで、A+4=5点止まり。

それに対し、こちらの1枚目はA。

2枚目には、せめて足が欲しかったのだが、見えたのは最悪の“ガッタウ(=2か3)”

『これはまずい……、1+3=4にでもなると、とっつあんに条件を与えてしまう。条件で死ぬのは御免だ! ここは2で合計3点の方がまだマシ、何も付くな!』

何とか祈りが通じ、1+2=3点となる。

とっつあんの3枚目は絵札で、5点のまま。

ちょっち苦しい。

絵札は御免! と呟きながら絞る。

何も見えない。

盲ピン(=1,2,3)である。

普通のコミッションバカラなら;

1・・・・・・合計4点で負け
2・・・・・・合計5点で引き分け
3・・・・・・合計6点で勝ち

となるのだが、この卓だと6で勝った場合は恐怖のコミッション(50%)を取られるので、現状の期待値は約0.83とマイナスである。

『あぁ嫌だ! こんなのは勝負じゃない! 負ければ全て失うのに、勝っても半分しか手に入らないとは……』

因みに柄は♢である。

勝負の醍醐味を味わうのに、中途半端な引き分けは不要だと考え、こうしたケースで個人的にしばしば行う、“真ん中先オープン絞り”をすることに決定。

(注)“真ん中先オープン絞り”とは、盲ピン(=1,2,3)の際、両サイドを隠しながら、カードの中央をいきなり見て、真ん中に何も見えなければ、それは“2”である訳だから、引分けで即オープンする。 真ん中に何か見えた場合は、“1、若しくは3”である訳だから、少しずつ絞り、たっぷりと地獄&天国(但しこの場合は半分だが)を味わう、変則的な絞り方である。

両端を隠しながら、真ん中を一気に見る。
真ん中には、はっきりと“♢”が見える。

『これで引き分けの可能性は無くなった。現状の期待値は0.75とますます不利になった訳だが、不思議とそんな気はしない……、今更カードは変えられないが、良く見りゃおっさんのAもこっちのAも両方とも♢だ。つまり、♢のAは2枚少ない筈なので、この勝負カードが♢3である確率は約4/7だ……、そんなに何枚も♢のAが出てたまるか!』

卓上の2枚の♢Aに、少しだけ勇気をもらう。

両端を少しずつずらす。

咥えた爪楊枝が折れる。

とっつあんがこちらを見る。

横からリンちゃんの応援の声が聞こえる。

赤い微かな尖ったものが見えた!
それは勝利の徴である。

♢の3をディーラーに投げ返す。

うな垂れるとっつあん……

2万$という、恐怖のコミッションと引き換えに、配当の2万$を受け取る。

財布の中にはまだ有るのかも知れないが、取り敢えず文無しになったとっつあんが、何やら悪態を付きながら小姐たちと席を立つ。

「アナタ! 良-かったねぇ、さぁ、帰りましょ」

時計を見る。
既に5時を回っていた。

両替し、フロントで荷物を受け取り、フェリー乗り場に移動し、6時半のフェリーに乗るには限界だった。

終了を告げる。

安心した表情のリンちゃん。

キャッシャーでチップを日本円に両替し、早歩きでフロントに向かう。

フロントに預けた荷物を受け取り、フェリー乗り場へ……

『何とか間に合った……、結局今回は、ポーカー・・・-1万$、BJ・・・-3万$、バカラ・・・+4万$のチャラだったな。ボーリング オフ会は幻に終わったが、辛うじて生き延びることは出来た。次は年末だな』

こうして久しぶりのマカオ遠征は、今回も巨人(=カジノ)に何の損害を与えることも出来ず、ただ徒に時間と体力を費やしたのみで終了したが、この残酷で美しい世界での“マカオの帝王”の闘いは続く。
                   


                 (完)

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