リゾカジ カジノレポート

独逸カジノ賭け人の最後の旅打ち日記 (第7夜)カジノ「バート・ヘントハイム」

* ヨーロッパ 2016/ 12/ 11 Written by 独逸の旅打賭け人

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 2016年11月9日 カジノ「バート・ベントハイム」
 (プレイは一時中断され、スカイ・アイで確認・・・)

 バート・ベントハイムはオランダとの国境に近い、小さな村である。ここには、ベントハイム城という古城の他には特に見るべきものはない。国境の町だけに、昔からカジノだけはあった。30年くらい前まではドイツカジノの隆盛期で、多くの人で賑わっていたが、今やその面影もない。
カジノのオープンも19時になってしまったので、この村に泊まらざるを得ない。昨夜泊まったデュッセルドルフからは、2時間掛からないで着いてしまうので、途中寄り道して、オスナブリュックに行ってみることにした。ここは、今まで訪れたことはないが、歴史のある旧市街(アルト・シュタット)がよく知られている。オスナブリュック中央駅のひとつ手前に、アルト・シュタット駅があるので、ここで降りればとの博打勘で降りてみたら、観光地駅なので急行も止まる割には、無人駅のうえにコイン・ロッカーがない。カートを引いてのアルト・シュタット巡りは無理なので、もう一度列車でオスナブリュック中央駅に向かう。

 旧市街は昔は城壁に囲まれていたようで、古い門などは残っていたが、大聖堂を中心にこじんまりと纏まっている。市庁舎前の広場で写真を撮っていたら、結婚式を挙げたばかりのカップルが、市庁舎から出てきた。カメラを構えていたのを見て手を振るので、とりあえず、パチリ。2人とも嬉しそう。市庁舎で結婚式を挙げているのは、ドイツでは何処でも見る光景。結婚式場など商売として成り立たないだろう。
昼時になったので、どこかに入ろうと思ったが、良さそうなレストランが見当たらない。そんな時に便利なのが、市庁舎の地下にある「ラーツケラー」。歴史的な市庁舎の地下には、ほとんどある。もともと、市庁舎に用があって遠くからやってきた農民等のための食堂から始まっているので、比較的安くて旨い料理を出している。
まだ、空いていたがきれいなレストラン。時間も余りないので、ビール(ヘフェ・ヴァイス)と昼のお薦め料理を頼んだ。料理は、大きな2本の焼きソーセージでドイツのレストランでは何処にでもある料理だが、ここのものは事の他、上品で旨かった。夜に来れば、本格的に楽しめるレストランのよう。ウェートレスの動きもキビキビと模範的。ドイツでは、こんな出会いが嬉しい。

 バート・ベントハイムの駅に着いたのは、15時少し過ぎ。ホテルへは駅からの道をまっすぐ、歩いて10分ほど。ベントハイム城の麓の集落の中心に位置している、白亜のきれいな建物。
カジノのオープンまでは時間があるので、ベントハイム城を見学。ドイツの古城は観光客に自由に歩き回らせないで、ガイドツアーがほとんど。この城では、5ユーロの入場料で、全ての建物に自由に入れた。ただ、地下牢からいくつもの高い塔まで階段ずくめ。城壁の銃眼から村の全景が見れるのは、面白かったが、それ以上に疲れた。
中途半端なオープン時間なので、城門前のブルグ・カフェでケーキとコーヒーで小腹を満たす。

 カジノはホテルから歩いて4、5分。村の中心の通りに看板だけが出ている。
入場は、19時ちょうど。
レセプションのある1階から階段で上がった2階がプレイルーム。部屋の中央に大き目のクイック・テーブルが2台置かれ、その周りをたくさんのマシンが囲んでいる。ドイツの歴史あるカジノの風格は微塵もない。

オープンしているのは、1番台。ダークブルーのカラーチップを50枚受け取る。最初のウィールが廻り始めた時に、隣の2番台でもオープンの準備が始まった。
もちろん、ドレスコードなどなし。賭け人も数人はルーレット専門に賭けているが、ほとんどはマシン主流で時々ルーレットにチップを置く賭け方。
しばらくは、バーカウンターに腰掛けて出目の流れを観察する。

初投からの出目は次の通り(カッコ内はゾーンの記号)。
15(0/3)-10(K)-24(K)-34(Or)-19(△)-5(K)-1(Or) 
 
筆者は、ヨーロピアン・ルーレットの37の数字の盤面を4つに分けてゾーンで狙うことを中心に攻めているが、今回はその4つに分けたゾーンでの賭けをわかり易くするために、使用するオリジナルの出目表を作り直した。0/3(ゼロ・スピール)-△-Or(オフラン)-K(クライン・セリー)という流れで記載できるようにしたので、次に出るゾーンの推理がしやすくなった。
また、数字に当たった時に渡すティップの大きさを再認識し、それも合法的に節約しようと考えたのがこの4分割法でもある。

0/3(ゼロ・スピール)は、ヨーロピアン・ルーレットの盤面の中心数字26の左右3数字ずつの7数字(12-35-3-26-0-32-15)に4枚のチップを賭け(0/3、12/15、32/35のシュバルに各1枚、26は単独賭け)、26に当たった時には35枚、それ以外の数字では17枚の配当。

△は筆者独自の記号と概念のゾーンだが、0/3の外側左右5数字ずつの合計10数字(22-18-29-7-28、19-4-21-2-25)のゾーンで、6枚のチップを賭ける。4/7、18/21、19/22、25/28はシュバル(2目賭け)になり、当たった時の配当は17枚だが、2と29は独立した位置にあるので、2は0と、29は26とシュバルに賭けることでティップを避けることが出来るようにした。

Or(オフラン)は、26から見て3時と9時の方向にある左右合計8数字(17-34-6、1-20-14-31-9)のゾーンで5枚のチップで、6/9、14/17、17/20、31/34のシュバルと1の単独数字に賭けることになる。1に当たった時には35枚、17は2つのシュバルに賭けているので34枚の配当になる。

K(クライン・セリー)は、盤面の中心数字26の対面の12数字を指すが、6枚のチップで、5/8、10/11、13/16、23/24、27/30、33/36の6ヵ所のシュバルに賭けることになるので、どの数字が出ても17枚の配当になる。

出目表には、ゾーンに賭ける時は当該のゾーンのスペースに斜線を引き(ダブルで賭ける時にはXの形)、実際に出た目の当該のゾーンに○印を記入する。

 15投くらいまでは、「見」の積もりだったが、Orの1が出たのがいけない。
思わず、バーカウンターから離れて、ルーレット・テーブルヘ。
3投目から、K-Or-△-K と来て、今、Orの1が出たので、次は流れから△。と、
6枚賭け。
出目は、17。Orのリピートになってしまった。
賭けの1投目が当たると、幸先がよかったのだが・・・
玉を投げているのは、若いクルーピエ。ピット・ボスは中年男性。
賭け人も、マシン中心の連中なので、風格も何もない。ジャケット姿などもほとんどいない。
次こそと、△と6ヵ所のシュバルに賭けるが、
出目は、3。初投以降、出ていなかった0/3の数字である。
次は、Orに戻ると、5枚賭け。
何と、出目は0。1投前に3が取れていれば、ここでも17枚の配当になったのだが。
それでは、次は、0/3とOrの両賭けで9枚を置く。
ところが、出目は27で、両所とも外れ。27はOrの6の隣なので、狙いは悪くなかったのだが、どうにも流れに乗れない。
Orに寄っているので、次こそ、Orと5枚置く。
出た目は、33。Kの一番端の数字で、隣はOrの1なのである。
2回続けて、一目ずれている。
次こそ、Or以外にない、再度5枚賭け。
31が出て、これは取れた。今日最初の当りで、配当は17枚。
さっきも、Orは2投続いたので、もう1投Orに5枚。
ところが、出た目はウィールの中心数字の26。0/3に賭けていれば、配当は35枚だった。
Orの次は0/3に流れる公算が強いので、Orと0/3の両賭けにすべきだった。と、反省しても後の祭り。
次の、6は0/3に賭けて外し、
さらに、次の24は0/3と26ツボツボ(35-3-26-0-32)の両者に賭けて、外してしまった。

ここで、次の500を投入。最初の500で当たったのは1度だけ。
それも、僅か17枚!!
次こそ、0/3とみて、0/3と26ツボツボに併せて、9枚賭け。
出た目は、Orの14。かすりもしない。
26が出ているので、このあたりで間違いなく、0/3のゾーンは出るはず。
と、次は、0/3と26ツボツボ、さらに、Orにも5枚賭けて、都合14枚。
今回は、やっと出てくれた。
出目は、0/3の35。26ツボツボでも当たっているので、配当は52枚。
今日最高で(これが、情けないが)、ティップを1枚。

次の14は、Orと26ツボツボの併せ賭けで、17枚の戻り。
その次の34は、Kに張って当たらず。
次は、Orに戻るとみたが、18が出て外し、
その後の、34も0/3に行くと見て、これも外す。
さらに、次の3投、-24-30-33 は
いずれもOrと読んで、全てスカ。
せっかく、少し取り戻したのも、返してしまった。

0/3を追いすぎて、深みに嵌ってしまったようなので、冷静に攻めよう。
Kが3投続いたので、次はKはないので、
Orを主軸に、0/3を押さえにして、都合9枚の賭け。
出目は、29。Orと0/3に挟まれた△のゾーンである。残念。
次こそ、Orと、5枚賭け。
出目は、35で0/3のゾーン。今回は、押さえの0/3を外したことが悔やまれる。

よ~し。次こそ、Or。
Orに5枚。アウトサイドから、中目の2列と読んで、
14、17、20に各2枚。1と33に1枚ずつ。
ウィールが廻って、玉が落ちたのは、Orの20。
見事に取って、配当は87枚とテーブルを見てみると、Orの枠に置かれた5枚がない。本来は、5枚の内の1枚を、17と20のシュバルに置かなければならないのに、外れのチップと一緒に引いてしまったよう。
早速、クルーピエにクレームを付ける。
そんなチップは無かったと言っているので、ピット・ボスに向かって繰り返す。
ピット・ボスもノーとしか言わない。
当たった20は、Orを狙った数字として置いていたのだと説明し、その流れで、他に1、14、17、33にも置いていたと主張すると、困惑したように、携帯電話を出して掛け始めた。
どうやら、カスイ・アイでチェックするよう。
プレイは中断され、数分が過ぎる。ビット・ボスは何回かの応答の後、Orのゾーンに賭けられていたことを認め、筆者のカラーチップを1枚、17と20とのシュバルに置いた。
これで、配当が付けられて、87枚が戻る。不愉快だが、ティップを2枚。
それにしても、一言の侘びも無いのは、許せない。
場も白けてしまったし、これで少しは浮いたので、一瞬、ここで止めてしまおうかと思ったが、大人気ないので続けることに。
まあ、今のアクシデントは作為があったとは思えない。単純に2人がぼーっとしていただけだろう。

[ 閑話休題 ]
・カラーチップの有利性・・・今回のトラブルでは、スカイ・アイのチェックで事無きを得たが、アメリカン・ルーレットのように色の付いたチップを使わないことが当たり前のヨーロピアン・ルーレットでは、ノーマル・チップ主体なので、誰のチップかでトラブルが起きることが多い。最近は、賭け人も減っているので、この種のトラブルは減っているが、往時には賭け人同士でのトラブルが頻繁に起きた。山のように賭けられたチップのほとんどはノーマルの同じものなので、悪意がなくてもトラブルは置きやすい。賭けた全てのチップの位置を記憶しておく苦労は並大抵ではない。
そんなときに便利で安心して使えるのが、カラーチップ。1人の賭け人の専用チップになるので、賭けた位置を記憶している必要はなく、当たったら自動的にクルーピエは配当を付けてくれるので、言葉の問題も心理的な不安もなくなる。
スカイ・アイのチェックでも、カラーチップは有利なはず。差別化されていることで確認をしやすい。
往時は、カラーチップは顔見知りでないと、なかなか使わせてもらえなかったが、最近は賭け人が減ったことで、早い時間なら誰でも希望に応じてもらえる。ぜひとも、利用してみて欲しい。

Orの次は0/3が出やすいので、0/3と26ツボツボを主軸に、押さえでOr。
出目は、6でOrの数字。17枚が戻る。
次も、もう1投、0/3と26ツボツボ。
出目は、16でKの数字で外す。
しばらく出ていなかったKが出たので、もう1投Kだろうと、
Kに併せて、36ツボツボ(27-13-36-11-30)と24に1枚。
出目は、Orに流れて、9。外してしまう。
さっきも、Orは2投続いたので、
次は、Orと5枚賭け。
出目は、7。△の数字で外れ。

ここまで、6(Or)-16(K)-9(Or)-7(△)と規則的に出ているので、
次はOrと、Orに併せて、1、6、9、31、34、33に各1枚。
何と、出目は1。Orで一番大きな配当になって、70枚の戻り。ティップは2枚。
狙い通りの目が出てくれた。
先ほどの規則性に則れば、次はK。
アウトサイドからも、3列、後半と読めるので、
Kと併せて、36ツボツボと24に1枚。
これも狙い通りで、出目は36。配当は、52枚。ティップに1枚。
さて、次だが、経験則的には、36ツボツボのラインが続きやすいので、
Kと36ツボツボ、27/30、33/36のシュバルに2枚ずつ、24に1枚。そして押さえにOrの布陣で攻める。
出目は、21。△に移ってしまった。
ここが、止め時なのだが、泊まるホテルが近いのがいけない。

次は、Orと5枚賭け。
出目は、19で△が続いた。
そして、ここからがドツボに。
-14(Or)-29(△)-15(0/3)-20(Or)-23(K)-31(Or)-10(K)-36(K)
8投全てを外してしまった。特に31は36ツボツボのラインと見て、強く攻めたのが外れ、その影響で2投後の36も取れなかった。

次は、ここまでOrを2投追って、続けて外れているが、ここが勝負ともう1投。併せて、1、6、9に各1枚。
さすがに、これは取れた。
出目は、17で34枚の戻り。
次は、Kに戻るとみたが、
出目は、34でOrが続いてしまった。
次こそ、強めに出ているKと見て、
Kに併せて、36ツボツボと24に1枚賭ける。
11が出て、ツボツボの数字なので、戻りは52枚。ティップに1枚。

次の3投、
-12(0/3)-7(△)-4(△) は外してしまう。

次は、0/3に戻るだろう。
0/3と26ツボツボ。押さえに、Kに6枚。
出目は、30。0/3周辺は外れたが、押さえで取れて、17枚の戻り。
次も、もう1投、0/3と26ツボツボ。また、押さえで、Kにも6枚。
何と、出目はリピートの30。押さえのシュバルがダブルなので、戻りは34枚。
次の17は、0/3と△の両方でG全部に賭けて外してしまった。
先ほども、Orは2投続いたので、
次も、Orと5枚賭け。
運のいいことに、最大配当の、1が出てくれた。ティップを1枚。
Orが2投続いたので、次は、0/3に寄るはずと、
0/3 と26ツボツボ、そして押さえにOrに5枚。
出目は、8でKの数字。
さっきも、Kは2投続いた。
次も、Kとみて、Kと36ツボツボ、そして押さえにOrに5枚。
出目は、7。△の数字。

はい、ここで撤収。やはり、先ほど止めておくべきだった。
後悔、先に立たず!!

終了は、20時40分。
キャッシャーで両替して、浮きは僅かに400。
渡したティップは別途に8枚80ユーロ。
僅かに勝ったのだが、今回の旅打ちでは、プラスが500を超えない場合は勝としないと決めているので、ここバート・ベントハイムでは負けとなる。
まぁ、風格も愛嬌もないカジノなので、これが最後でも残す思いは皆無である。

今回は、少し早く終わったので、どこかのレストランで夕食が摂れそうである。
 

明日は、リゾート・ホテルに付属する「バート・ツヴィシェナーン」のカジノを攻める。
今回は、このリゾート・ホテルに泊まることにしてある。


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