リゾカジ カジノレポート

リゾカジの穴場、パースで勝負!

* オーストラリア 2001/ 07/ 16 Written by イチロー

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どうしてパース?

 いままでカジノ好きの私は、地元タイは禁止なのでやむをえずマニラ、カンボジア、ネパールなどを攻めていた。しかしそれらは所詮アジアはアジア、カジノだけをやりに行くのならともかく旅情は味わえない。不思議なものでディープなアジアのど真ん中、タイにいると西洋的な都市に衝動的に行きたくなる。  しかしアメリカは好きだけど遠いし、ヨーロッパは行く前の根回しが大変。もっと気軽にぶらっと行けるところはないかと時刻表ウォッチングしているうちにパースというのが目に入った。確か兼高かおる世界の旅で「世界で一番住みたい町」なんていうのが記憶の片隅にある。しかも所要時間を見るとバンコクから7時間足らずである。日本まで6時間だからほんのちょい居眠りを追加すれば着いてしまう。そしてカジノを調べるとバースウッド・カジノ・アンド・リゾートという立派なホテルつきである。

 さっそくFAXで問い合わせると次の日すぐにレスが来た。しかもバンコクにあるそのカジノの営業所からであった。そのカジノはタイを営業拠点と考えているようである。後でわかったことだが、他にもシンガポール、マレーシア、香港など東南アジアの拠点に営業展開をしているようである。私はその日の午後には飛行機を予約した。

いざパースへ

 さっそくバンコクの営業所に今度のタイの連休にいく旨を伝え部屋をカジノレートでとることと、パース空港への迎えを頼んだ。カジノはやけに愛想が良く「ついでにビザも私どもでとってさしあげます」などと気味悪いほどの気配りだった。

 よくよく考えるに今南半球は冬、オフシーズンであった。機体は骨董品屋が喜びそうなエアバス333。ま、ローカルルートじゃしょうがないか、チケット代も16,000B(4.5万円)と破格の安さだし。そして2回の味もそっけもない機内食と浅田次郎の単行本2冊を読み終えた頃、深夜のパース空港に到着した。

パースという街

 お迎えの車に乗って約20分、深夜の東京ドームみたいなかっこうをしたカジノホテルに着いた。そしてさっそくカジノに行ってお約束の5000A$をカジノに預ける。そして部屋に案内される。良い部屋である。ゆったりとした広さがとってあり、調度品も落ち着いた物が選ばれ、シャワールームがバスとは別にある。造りは5つ星仕様の上にプールサイドからパースの街を一望できる眺めも良い。

 次ぎの日コンサルジュに頼んでレンタカーを手配してもらう。余談だが、ここに来たら必ずレンタカーを借りたら良い。値段はカムリクラスで55A$(4000円)と安いし、右ハンドルで道は空いてるし、運転していることがこんなに快適に感じられる所はない。

 パースの街並みは水と木々で彩られた自然の中に建物と道を上手にはめ込んだ感じである。最初に町があってあわてて自然をつけたしたどこかの町とはゆとりが違う。大きなビルの一つさえ不思議なくらい絵になっている。街の真中でさえ歴史を感じさせる石でできた建物やそのまま映画に出てきそうな中央駅、その北側にあるミニチャイナタウンのおいしそうな店など。そしてうれしいのが、ちょっとした店でも各種の生ビールとライトなワインが楽しめる。

 そしてちょっと郊外まで足をのばせばヨットハーバーや漁港があってそこでもとれたてのシーフードを楽しむことができる。他にもゴルフとダイビング好きにはたまらないらしいが、そういった時間と体力の消耗は今回は避けることにする。

 やっとカジノの話だが、ここはかなり大きな一般用と、まあまあ大きなVIP用がある。一般用は主にBJとルーレットが主でテーブルが全部で100台くらいだろうか、賭け金は小さく10-30A$くらいが平均である。VIP用はそれにバカラ(絞りあり)が加わり、テーブルは全部で20台くらい、平均ベットは50A$から上は、もうさまざま、1回の賭け金2万A$なんて大バカヤロウもいた。

 たいていそんなやんちゃな奴が集まるのがバカラ台で、私も末席に加わり1回100A$なんてかわいい賭けを繰り返していた。しかし夜もふけて大口たちも帰っていった後、だんだん私とディーラーの差しの勝負っぽくなってきた。こちらも徐々に賭け金を上げていき一時1000A$勝負をしてやられた時はさすがに熱かったが、その後長いピンポンにうまく乗ることができた。これはすごく楽でこちらが強いというより、相手が0とか2とか弱い数字ばっかりである。こちらは絞るのも面倒なのでパーッと表向きに投げてやるときれいにナチュラルがはいっている。圧倒的な勝利で途中1回のダマシが入ったが13回勝つことができ、負けを取り返した上に+3000A$までいって初日は引き上げた。

 今回は特にバカラはついていた。じわじわ減って原点を切ろうとすると、長ツラやピンポンがやってきて戻すのである。また今回のツキを象徴したのがルーレットだった。私はあまりルーレットはやらないのだが、ある台でやたら同じ目が出ているのがあった。表示されている中で5回くらい出ていたので、何気なくその数字に25$を置いたらストンと入ってしまった。これにはびっくりしたが、ついている時はこんなものである。

 勝つと気持ちが大きくなるのが常で(所詮あぶく銭だからか)、私は浪費に走った。高いものを食べ、服を買って、レンタカーを乗り回す。しかしそうは使えないものである。それでも最後の日には持ち金とんとんまで使うことができた。私は最近は「自分は所詮プロじゃないのだから、カジノで勝つべきではない」と考えている。人に言わせると負けすぎておかしくなったのだろうと言う人もいるが特に否定はしない。

カジノウオッチング

 さてカジノの楽しみは大口賭博人(俗に言う鯨)達の賭けっぷりを見ることである。今回は2日目にかの有名な森0博氏を見たことだ。知らない人のために前振りを入れると、氏はオーストラリア在住の有名なギャンブラーで、我々めだかギャンブラーのバイブルとも言える本を何冊か出している。氏の本の中で時々パースまで足を伸ばすこともあると書いておられた。

 私がVIPルームのバカラテーブルのある部屋に足を踏み入れると、異常な緊張感が高まっている。そしてそのテーブルの中央に一人の存在感のある男がチップを要塞のように積み上げて座っていた。茶のジャケットを着てメガネを少しずり落としながらパイプをくゆらす様は本で見た本人そのものだった。

 氏は毎回賭けない。むしろ平均すると5回に1回くらいしか賭けない。でも賭ける時はザーっていう感じで1回2000A$くらいづつ賭けている。私は氏のヨミをマスターすべく同じ目に賭けていくことにした。そして緊張のまま1時間が過ぎたろうか?私はおかしなことに気がついた。チップが減っている!まさかあの氏が負けるとは?と思いつつよく見ると氏は賭ける時必ずその1割分くらいをタイに賭けている。ん、この弱気はどうしたことだろう?そうか、最近調子が悪いのか?などと疑問に思った。

 また、場にいる他の誰かが氏と反対側に賭けたりするとひどく嫌がって賭け金をスーっと引いてしまうのである。おかげで誰も反対側に賭けられない。氏は凄くわがままだった。

 何となく??を感じ出した頃一人の男が入ってきた。氏の友人らしくその男は氏に中国語で話しかけた。すると氏は中国語で返したのである。しかもネイテイブな発音で!氏は森0博に良く似た中国人だった。

コンプ状況

 さてホテル、食事代の精算である。最初に賭け金の0.5%がコンプに回されると聞いていたが、あんなホエールの中で大丈夫だろうか?と若干不安だった。しかし一般のところは別にしてVIPルームでは最初にカードは?と聞いてきて、手渡すとすぐにコンピュータにオンライン登録してくれる。私は1日10時間平均でベット金額100~200くらいだったがフルコンプを受けられた。

コンプ金額
ホテル代 150*4=600$
食事代  100$(もっとホテルで食べればよかった)
合計   700$

オーストラリア発券のチケットに関する考察

街中の旅行代理店で調べたことで面白いことがわかった。
例えばバンコクーパースを全く同一のチケットを買った場合比較すると
バンコク発券         16,000B        
パース発券     960A$(23,000B) 
となってバンコク発券はかなり安い。しかしこれがビジネスクラスになると
バンコク発券         57,000B
パース発券   2,395A$(57,000B) 
と全く同一の料金設定をしてある。すなわち一般大衆向けのエコノミーはその国の物価水準に合わせた価格設定をしており、ビジネスに乗るようなお金持ちは同一料金を払えということだろうか。

それから国内線と言うのはかなり高い
例えばパースーメルボルン間は 595A$(4万円、14,000B)

感じたこと

ここはカジノだけやりにくるのはもったいない。瀟洒なホテル、落ち着いた街並み、おいしいワイン。。。それに口数の少ない彼女がいたら最高だろう。


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