リゾカジ カジノレポート

リゾカジ家族旅行記 【ゴールドコースト】

* オーストラリア 2000/ 02/ 14 Written by GAKU

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 オーストラリアのゴールドコーストは、僕の一番のお気に入りリゾートです。海、太陽、自然、テーマパーク、マリンスポーツ、ゴルフ、ショッピングにカジノまで、およそリゾートの必要条件は全てそろっています。何より老若男女問わずに楽しめるところが、リゾカジ家族旅行派にも最適なリゾートといえると思っています。  今回のゴールドコースト訪問は3回目。いずれの場合もゴールドコーストのみ7日間の旅程での滞在で、他の都市をまわることはしません。移動だけでも時間が無駄になるし、1週間いても飽きることがないからです。

 今回の旅行をどんな形でレポートしようかと考えましたが、ご興味のある方のためにご参考になればと思い、旅行記の形にすることにしました。また、少しですが旅行上のPointを付け加えておきました。

※Point:ビザの取得
以下のページの「ビザ・ETAS情報」を参照するとよい。オーストラリア政府観光局

■第1日目

 新東京国際空港より21:45発 JL-761/QF360便(共同運行便)にてブリスベンへ。機中3歳の娘はすぐに熟睡。6歳の息子もGameBoyでしばらく遊んだ後、就寝。エコノミークラスのシートも、子供達にとってはビジネスクラスの広さ。苦にならないようである。

 成田発のオーストラリア便はほとんど夜発なので、行きの機内でいかに睡眠をとるかが、第2日目以降の体調に大きく影響を与える。分かってはいるのだが、いつも僕は行きの機内では寝られない。そのため、オーストラリアに着いても、ほとんど徹夜状態で第2日目を迎えることになる。残念ながら今回もそうであった。機中泊。

■第2日目

 現地時間の朝7時頃ブリスベン着。日本時間より1時間早いが、時差が気になるレベルではない。荷物受け取りのターンテーブルのところにGold CoastのJupiters CASINOとBrisbaneのTreasury CASINOによる巨大なルーレットのオブジェがあった。この時点から人をワクワクさせる嬉しいオブジェだ。

※Point:入国時の注意 
オーストラリアは食品や動植物製品の持ち込みに大変厳しい。持っていても自分で破棄するか、(ゴミ箱が置いてある。)申告して判断を仰ぐかすれば何も問題はない。「持っているのに申告しない」ことに対して厳しいだけである。子連れの場合は、機中に持ち込んだ日本からのおやつや、離乳食などが要注意である。

 徹夜明け状態で、今回のツアーのオプションでたのんでおいた Dream World に出発。ここはコアラを抱いて写真が撮れるし、カンガルーにエサをあげることもできる。しょっぱなから子供達にオージー気分を満喫してもらおうという寸法だ。案の定、子供達は大はしゃぎ。大人向けのアトラクションも充実しているのだが、僕は寝不足でそれどころではなかった。5時間の自由時間の間じゅう、子供達のペースに振り回されっぱなしであった。

 その後サーファーズ・パラダイスに移動。ここはゴールドコーストの中心地であり、DutyFreeShppersやおみやげ屋などが軒をつらねる買い物天国でもある。ツアー参加ということで、日本人ばかりの免税店へ連れていかれることになったが、僕は全然興味がないので集合時間まで街をブラブラ。5年前に来た時よりもいろいろなお店ができていて、華やかな町並みである。買い物好きの方には十分満足できるのではないかと思う。あまり買い物に興味のない僕でも、この街だけは歩いていて飽きることはない。

 ただ、注意してほしいのは日本人の客引きのいる店。特に実害があるというわけではないのだが、一気に興醒めしてしまう一瞬である。個人的な意見としては、客引きのいない店の方が見て楽しいものがいっぱいあるというのが実感である。

 午後4時、やっとチェックイン。今回のホテルはConcorde Hotel。サーファーズ・パラダイスの中心から道路一本隔てた立地だが、子連れでも特に遠くはなかった。ツアーに参加する場合、ホテルの立地を事前に把握しておかないと、子連れの場合は大変である。あまりに安いツアーでは、とんでもなく街から離れたホテル指定のものもあるので、要注意。

Point:おすすめのホテル
値段と立地との兼ね合いで、子連れ旅行におすすめできるホテルは、グレード順に、・ANA Hotel・Courtyard Surfers Paradise Resort(旧Ramada Hotel)・Novotel Beachcomber Surfers Paradise もちろんもっと沢山のホテルやコンドミニアムが好立地に存在するが、パッケージ・ツアーでよく目にするのは上記のホテルである。ツアー代金との兼ね合いで考えれば、今回のConcorde Hotelも及第点である。

 また、同じくらいの立地では、Crown Towers Resortもおすすめできるコンドミニアムだ。女房に言わせれば、子連れ旅行の場合は、部屋に洗濯機と乾燥機のあるコンドミニアムや、コインランドリーのあるホテルであることも重要なポイントのようだ。もちろん、航空券とホテルの予約さえあればよいのだが、子連れの場合は合計金額を比較すると、パッケージ・ツアーの方がお得なことが多い。条件をいろいろ比較してみることをおすすめしたい。

 街をブラリと散策し、Orchid Ave.にあるお目当てのCosta D'Oro(イタリアン・レストラン)で夕食。7年前に初めて来た時から、ここのSPGHETTI MATRICIANAとSPGHETTI CARBONARAにハマっている。12:00pmから6:00pmまでは、全品25%OFFでお得。オープンカフェで、家族連れでも気軽に入れるのがまた良い。パスタは一品A$10.90。子供達も大好きで、是非一度試していただきたいパスタだ。

 夕食後、早速 Conrad Jupiters へ。サーファーズ・パラダイスの隣街のブロード・ビーチにあるので、歩いてはちょっと無理。タクシーで6~7分ほどで、料金はA$7.50からA$9.50程度である。

 カジノに入る手前にあるKinoを息子にやらせる約束で、初日は家族みんなで行った。前回は大勝ちしたJupiters Casino。いつ来ても胸踊る場所である。早速PLAYERS CLUBであるCASINO Rewardsに入会し、いざゲームテーブルへ。(五代さんに感謝!!)

Point:両替
 カジノのキャッシャーは両替レートが悪く、空港の両替所なみである。しかし、その日両替した分はレシートがあれば深夜午前2時までは、同じレートで再両替してくれる。日本円を残したい人はこちらをすすめる。 その際の注意点としては、(重要!!)・レシートを必ずもらうこと。何も言わないとくれないことが多い。"Can I have a reciept ?" や "Would you give me a reciept ?"などで通じるはず。・再両替したい意志を伝えること。深夜午前2時までは再両替できるのだが、その意志を伝えておかないと午後10時に銀行が現金を取りに来て、日本円が無くなってしまうので、応じてくれなくなる。 両替する際に、"I would like to chage this money back into Japanese Yen, later."などと伝えておけば、レシートとは別の紙にサインを求められる。そうしておくことで、その日本円は、深夜午前2時までホールドされる。「日本円はいらん。とにかく少しでも多くのA$が欲しい!」という人は、日本でA$のT/Cを用意するか、現地ではELKHORN Ave.にあるGalleria Shopping Plazaのならび、数軒海よりのところにある両替所が街で一番レートが良いようである。(すいません、名前忘れました。) ここでは、日本の銀行のA$ T/Cへの両替レートとほぼ変わらないレートで、日本円キャッシュをA$キャッシュに両替できる。もちろん、手数料なし。小さく勝った場合の日本円への再両替もここが良いと思われる。大きく勝った場合はJennyさんのご意見通り、CITIBANKのお世話になるのが良いかも。

 滞在5日間の前半に軍資金が無くなっては困るので、本日の軍資金合計は5万円。カジノのキャッシャーで両替し、およそA$680であった。

 Black Jackが一番好きなゲームなのだが、大きく勝てるチャンスのあるルーレットやシックボーも大好きである。旅行中の遊び金を初日に作ろうと企んでいた僕は、気付いた時にはルーレットのテーブルに座っていた。CASINO Rewardsのカードと一緒に現金をディーラーに渡し、A$10のカラーチップに替えてもらう。

 蛇足だが、僕のルーレットの基本戦術を述べてみたい。基本戦術と呼ぶと大袈裟に聞こえるので、楽しみ方と言った方が良いだろうか。

 ルーレットに必勝法など存在しないのはご周知の通りであるが、適当に賭けていると、よほど運がないかぎりすぐに一文無しになってしまうゲームでもある。どんな賭け方でも良いと思うが、ルーレットでは特に、自分なりのベッティングのルールを決めて、ペースを乱さないように、それに従うことが良いように思っている。

 これは私見であるが、ルーレットプレーヤーを極端にわけると2タイプいると考えている。1つのタイプはインサイドベッツに、これでもかというぐらいチップを張りまくるタイプ。外れたときのリスクも大きい。日本人のオヤジに多いように感じる。1度当たると、当て続けたいためか、どんどんチップの張る数が増える傾向にある。ついには、ほとんどすべての数字をカバーし、アウトサイドベッツで例えれば、まるで赤と黒に同時に賭けているかのようである。

 もう1つのタイプはアウトサイドベッツオンリーの人。どちらかというと堅い賭け方。掛金が大きい場合が多い。

 話が長くなったが、私の基本戦術は、アウトサイドベッツのコラムまたはダズンの3ケ所のうち、2ケ所をカバーする賭け方が基本である。最初はA$10ずつ2ケ所に賭け、外れたらA$40ずつ2ケ所、また外れたらA$130ずつ2ケ所というように掛金をアップしていく。当った次点で賭金をまた最初に戻す。3回連続外したときは合計A$360の負けとなるので、3回連続で外したときまでを1セットとする。

 やってみると分かってもらえると思うが、よっぽど運が悪くない限り、A$100からA$150くらいまでは順調に増えていくことが多い。シングル0の存在はあるが、3回のうち2回は当たる計算なので、3回連続で外すまでは、しょっちゅう当たっているわけである。これは何より精神的に良い方向に働く。負けが込んでいたり、しばらくやってもトントンだと、イライラがつのり、正しい判断が下せなくなったり、ペースを乱す原因になるからだ。いわゆる、当たり癖をつけるという感じだろうか?

 そしてこの方法で得た利益分をインサイドベッツのストレートアップに4~5点くらい一気に賭ける。そう簡単に当たるものではないが、利益分で賭けるので、精神的にも良い。当った場合は一気に軍資金がふくれあがるのはもちろんのことである。

 当たり前だが、この方法は「必ず勝てる」ものではない。しかし、アウトサイドベッツの堅い賭け方と、一発大当たりを狙うインサイドベッツの賭け方の両方が楽しめるので、結構気に入っている。A$360まで軍資金がない場合は、ミニマムレートに応じて、最初の賭金を少なくすればよい。

 30分くらい経ったところで、数ゲームKinoで遊んだ家族が先にホテルに帰った。 前述の基本戦術でA$200ほどプラスになっているが、ストレートアップに賭けて外れた。1点A$50で4点賭けなので、当るとA$1750の配当である。せっかくカジノにきているのだから、少ない軍資金でもこのくらいの夢のある賭け方もたまにはしたい。なあんて、外れた時の言い訳であるが。

 3回連続外したところで、ルーレットテーブルを離れ、Black Jackやシックボーをやったが、結局軍資金がなくなりゲームオーバー。考えてみれば初日から5万円の負けは痛かった。やはり、ギャンブルに寝不足は厳禁か?(これも言い訳。)

■第3日目

 朝からサーファーズ・パラダイスの街を散策。朝食は街に出れば食べるところが沢山ある。特にTHE ESPLANADE・ELKHORM Ave.・CAVILL Ave. あたりを歩いてみれば良いと思う。 海岸沿いを歩き、子供達を砂浜で遊ばせる。ゴールドコーストと言われるだけあり、この砂浜がずっと続く風景は一見の価値あり。しかし日中は暑すぎて長くはいられないので要注意である。

 ゲーム好きの息子を満足させるべく、CAVILL Ave. にあるゲームセンターに入る。日本のゲームセンターと比べると明らかに規模の小さいところだが、点数によりチケットが出てくるゲームがあり、その枚数により景品と交換できる。子供には魅力的な景品のようである。3歳の娘はバービーちゃんやディズニーのシールと交換してご機嫌だった。ちなみにPRADISE CENTREの2階には本格的なゲームセンターがあり、ボーリングや実弾射撃場まであったりする。

 ホテルで必要な子供のおやつや飲み物などを調達するために、PRADISE CENTRE地下にあるWOOL WORTHSというスーパーマーケットに行った。日本ではつまらないスーパーマーケットも、海外にくれば別だと思う。変わった食材がたくさんあって料理をしない僕でも思わず買いたくなってしまう。コンドミニアムに泊まったら、1度くらいは自分達で食材を買い込んで料理しても良いかな。

※Point:ミネラルウォーター
 オーストラリアのレストランでミネラルウォーターを注文すると、スパークリングウォーターが出てくることが多い。その時はSpring waterと注文すれば良い。アイスティーをたのんでも、スパークリングウォーターで出来たアイスティーが出てくることもあった。まぁ、それはそれで結構美味しかったが。

 サーファーズ・パラダイスには、このPRADISE CENTREをはじめ、多くのショッピングアーケードが存在する。それらをすべてまわろうと思ったらちょっと気が遠くなるほどである。買い物好きの方には何日いても飽きないかもしれないので、家族できてもきっと奥様は満足するはずだ。ただ、日本人観光客が多いので、ブランド物は人気商品が品薄になりがちのようである。

 昼食後、タクシーに乗り、僕は Jupiters Casinoへ。家族は Jupiters Casinoの近くにある大型ショッピングセンターのPacific Fairへ遊びに行った。

 ここはものすごく広い敷地の中に、大小数多くのお店が揃っている。トイザらスまであり、子供達が遊べるところもたくさんあるので、家族連れにはおすすめだ。子供用の遊び場には、迷子防止の気配りもしてあり、そういう意味でも安心できる。この日午後6時からはオプショナルツアーに参加予定なので、5時にホテルに集合することで別行動とした。

 昨日は初日から5万円の負け。ちょっと痛かったが、気分を切り替えて楽しもうと考えた。カジノのキャッシャーで10万円をA$に両替し、ゲームテーブルへ。ルーレットの基本戦術は変えず、貫いていこうと心に決めていた。この日は好調で、A$25でのストレートアップを早々にゲットし、その後もちゃくちゃくとストレートアップをゲットしていった。4時30分くらいまでに昨日の負け分を取り戻した上、A$200ほどプラスをつくり一安心。本日の軍資金10万円は日本円に再両替した。帰りにKino1ゲームA$2で25回分のチケットを買い、A$50を支払った。結果は明日以降の楽しみとして帰った。

 6時からは「わくわく夜行性動物ツアー」に参加。このツアーはオーストラリアの野生動物を、日本語を話すオージーガイドと共に、日没後の自然公園に観察しにいくというものである。コアラ、カンガルー、ワラビー、ポッサム、ペリカン、ワニ、コウモリ、カモノハシなど多くの動物を見ることができた。オーストラリアの動物はほとんどが夜行性とのことで、やはり夜の方が元気なようであった。

 ツアーの前に訪れたレストランでオージービーフのステーキを食べたが、濃厚なソースで結構美味しかった。陽気なオージーの弾き語りを聴きながらの食事で大変楽しかった。途中アボリジニのダンスを観る時間もあったりと、なかなか満足できるツアーであった。帰りが10時ころになり、子供達の体力が少し心配だったが、子供なりに一生懸命がんばったようで、泣き出すこともなかった。

■第4日目

 朝7時50分出発で、「カランビン野鳥園」と「Sea World」をまわるツアーに参加。この2つのスポットはかなり離れたところにあるので、効率良くまわりたいと思い、あえてツアーに参加した。「カランビン野鳥園」は自然公園のようになっているので、「Dream World」よりも自然な形でコアラやカンガルーなどに会うことができる。

 僕の子供達はオージーの動物が大好きなので、今回の旅行は動物三昧となった。ここはロリキートと呼ばれる七色の鳥に餌づけができることでも有名で、訪れたら是非トライしてもらいたい。腕にとまられたりするとちょっと痛いので注意が必要。餌づけしているところを写真に撮ってくれるが、後でとなりのおみやげ屋で買うことができる。A$7だったが、要らなければ買う必要はない。

 しばらくして「Sea World」に向かう。ここはその名の通りのところで、イルカや水上スキーのショーで有名である。子供や大人向けのアトラクションも充実していて、どちらも非常に楽しめる。

Point:Sea World Nara Resort
 ここに隣接する「Sea World Nara Resort」というホテルは、モノレールで「Sea World」と連結している。大変きれいで立派なホテルだが、サーファーズ・パラダイスからちょっと遠すぎて、滞在中の観光のメインをサーファーズ・パラダイスやカジノにおきたい家族旅行の方にはちょっと不便かもしれない。しかし、「Sea World」を思いっきり楽しみたいという方には、絶好のロケーションであることはいうまでもない。パッケージツアーではここのホテル指定になっているものも多いので、よく検討した方が良いと思う。

 子供達はCARTOON NETWORKのキャラクターでいっぱいの、CARTOON BEACHというエリアがお気に入りだった。ここには小さい子供も楽しめる乗り物が沢山ある。このエリアの中央付近にある噴水のようなところで、水遊びをさせた。となりのショップから替えの服や水着を買ってきて、ずぶ濡れになってもいい準備をしたが、狂ったように遊び続けていた。子供達に後から聞いても、オーストラリアで一番楽しかったことはここで遊んだことだと答えるくらい楽しかったようだ。

 このツアーは丁度良いくらいの滞在時間なので、見どころの多いゴールドコーストを沢山まわりたい方にはおすすめである。 夕方、Conrad Jupitersへ。Jupiters Casinoの前には「La Trump」という高級貴金属時計店がある。中に入るとドアがロックされるので、Just Lookingではちょっと入りづらいかもしれない。見たところA$1、000以下の商品はなさそうである。ちょっと見渡すとA$10、000以上のものが多い。前回の訪問では大勝ちしたので、女房にここでショパールの指輪を買ったことがある。今回はそこまでの勝ちは見込めそうもないので、A$400くらいの予算で財布を買う約束をした。ということで、本日の目標は+A$400とした。

 またしてもカジノのキャッシャーで10万円をA$に両替し、ゲームテーブルへ。またまたルーレットである。この日は出入りが激しく増えたり減ったりだったが、一時+A$1、500までいった。最後に+A$2、000にしようともくろみ、コラムの2カ所にA$500ずつ賭けた。が、見事に外れ。結局+A$500で本日終了。一応目標は達成したので、女房には体裁がたつ。後ろ髪をひかれながらホテルへ帰った。ちなみに昨日賭けたKinoはA$8.50の配当だった。

■第5日目

 この日からはオプショナルツアーの予定を入れず、終日自由行動とした。サーファーズ・パラダイスの街をゆっくり散策。 ショッピングアーケードのRAPTIS PLAZAで、きれいなブルーを基調としたオブジェを売っている店をみつけた。陶器で出来たその商品はどれも大変きれいで、部屋にはあまり装飾品を置きたくない僕でも、思わず買ってしまった。手頃な値段のものから、A$2、400くらいの大きな絵まである。「いつか家を建てたらこの絵を玄関に飾りたいなぁ。」としみじみ思った。オーストラリアらしい、ちょっと気の利いたおみやげを買いたい方には良いかもしれない。航空便で日本まで送ってくれるサービスもあって便利だ。

 昼食はショッピングセンターのフードコートに入った。ゴールドコーストでは多くの国の料理が味わえる。高級レストランからフードコートまで、僕の知っている限りでも、オーストラリア、イタリア、フランス、タイ、ベトナム、インド、中国、韓国、日本など、一度の旅行では食べきれない。食べることが趣味の方も、きっと満足するのではと思う。

 午後からはやはりConrad Jupitersへ。家族はまたPacific Fairへ向かった。しかしこの日は絶不調。肝腎の勝負所をことごとく外してペースを乱し、昨日までの勝ち分を全て吐き出してしまった。ツカないときは我慢が必要だが、日本では最近勝負事をやっていないせいか、自己管理ができなかった。そんなわけで早々にホテル帰還し、ホテルのプールで子供達と遊んだ。

 夕食はOrchid Ave.にあるNEW SOULという韓国料理店。ここも7年前に来た時からのお気に入りである。他の韓国料理店にも行ったことがあるが、ちょっとパっとしなかった。日本ではなかなか食べられないプルコギが美味しく、値段もリーズナブルだ。プルコギは韓国語で焼肉を意味するらしいが、ここでいうプルコギは野菜とお肉がたれに漬け込んであるもので、韓国では普通に食べられるものだ。石焼きビビンパも大変美味しかった。ここのお店のご夫婦(多分)は親切な方々で、開店時間前に入れてくれたり、寝てしまった娘を食事の間だっこしていてくれたりと、たいへん良くしてくれた。

 夕食後、またしてもConrad Jupitersへ。しかし、自己管理ができない僕はペースがつかめず、長時間善戦はするものの、結局は大きく勝負に出て外し、10万円の負けを喫した。勝ち分で明日(最終日)遊ぼうという計画がパァになってしまった。これがギャンブルだから仕方がないが。こんな時はあきらめて、明日一日楽しく過ごそうと頭を切り替えるに限る。

■第6日目

 ゴールドコースト滞在の最終日である。日中はおみやげを買ったり、ホテルのプールで遊んだりしてゆっくりした。

 泣いても笑ってもカジノに行けるのは今日が最後。せっかく来たのだから、楽しまなければ損だ。よく考えてみると、今回のカジノはルーレットがメインになっていた。肝腎のBlack JackやSic Boはほとんどやっていない。「めったにやらないマシンゲームや、他のテーブルゲームも少しくらいやらないとリゾカジ派とは言えない。」などと勝手な考えに至った。

 午後、最後の5万円の軍資金を手に、いざConrad Jupitersへ。前回大勝ちしたSic Boで勝負することに決めた。Sic Boはつまり大小のことで、他のカジノの大小よりはハウスエッジは小さいものの、ゲームとしてはやはりハウスエッジが大きい。

 ここで、またしても蛇足だが、僕のSic Boの基本戦術を述べてみたい。基本的な考え方としては1から6までのナンバーに賭ける。しかも一回につき2点ずつだ。Sic Boは同じ目がトリプルで出た時は、12倍の配当になる。僕の知る限り、他のカジノの大小では、トリプルが出ても3倍にしかならないのでSic Boはお得なのだ。この2点賭けを両方当るまでを1セットとし、両方外れたら倍賭けしていく。例えば最初はA$10ずつ、次はA$25ずつ、その次はA$50ずつ、その次はA$100ずつ、最後はMAXのA$200というように両方当るまで倍賭けしていくのだ。

 チップの単位の関係上、A$10の次はA$25としている。単純に考えると両方当った時点でA$20からA$30の利益になる計算だ。これだけでは、最後のA$200を外した時点で、合計A$770という大きな負けを喫することになり、あまり良い賭け方には見えないかもしれないが、たまに、賭けた2点に3つのサイコロの目がすべて収まることがある。例えば1と6に賭けていて、1が2個と6が1個出た場合がそうだ。賭け金が大きい時にこれが出ると一気に利益がでる。

 また、最大の目的はもちろんトリプルの12倍の配当である。運良くA$200賭けたときにトリプルが出ると、A$2、400の配当となるからだ。もちろん、トリプルをとるのはめったなことでは出来ないが、この賭け方をやってみると分かるのだが、両方当ったり、両方外したりすることはあまり多くなく、片方当って片方外れるパターンが多いのだ。その時は勝ち負け無しなのだが、こうやってゲーム数を消化していくと、トリプルの出現の可能性も高くなっていく。負けた時のリスクも大きいが、勝ったときも大きい可能性がある賭け方だと思っている。

 大事なポイントは、倍賭けは機械的に淡々と行うこと。賭け金がA$100くらいになってくると弱気になってきて、つい倍賭けをやめたくなってしまうが、それではこの賭け方の意味が無くなってしまう。全て負けるとA$770になるので、「試しにちょっと。」という賭け方ではないが、ご参考までに。

 上記の賭け方で、しばらくして+A$700ほどになった。しかし合計ではまだA$700ほどマイナスであり、勝ち分があったころから比べるとA$1、500くらいマイナスである。自分で書いておいてなんだが、カジノにおいてこういう考え方は良くない。つまり、前回の負けを考えてはペースを乱す元になるのである。

 案の定、負け分を取り戻すべく、最初の賭け金をA$10からA$25あるいはA$50にアップさせてしまい、倍賭けが続かず負けを喫してしまうことになった。このときばかりはさすがにアツくなってしまった。これで終わりと思うと悲しいものもあった。しかし、どうあがいても仕方がないのでホテルに帰った。

 夕食後、軍資金を使い切った僕に、女房がそっと3万円を渡してくれた。「せっかく来たんだから、最後に楽しんできたら。」という一言に、アツくなっていた僕はハッと我にかえった思いだった。せっかく楽しもうと思って、さっき行ってきたばかりなのに、全然楽しまずに逆にアツくなって帰ってきてしまったのだ。女房に感謝し、最後の夜の勝負に行った。もちろん、楽しむために。

 今回ほとんどやっていなかったBlack Jackのテーブルについた。MIN A$10のテーブルである。(この他MIN A$25のテーブルもあった。)息子のためにチップのおみやげが必要と思い。わざとA$15の賭け金にした。Black JackのときにA$1と¢50チップが手に入るからである。そこで手に入ったA$1と¢50チップはポケットにしまうことにした。

 ほとんどA$15のフラットベットだったにも関わらず、数時間で+A$350ほどになった。ポケットはA$1と¢50チップでパンパンである。しばらく前から中国人女性2人が、僕に相乗りし続けている。「この人達がいなくなったころが止め時かな。」と思っていたが、なかなかいなくならない。なぜか好調だったからだ。結局、深夜12時近くなったのでやめた。+A$500ほどだった。

 キャッシャーで日本円に再両替しようと思ったが、さきほど両替した3万円しか日本円が無いとのこと。「※Point:両替」のところで述べたが、僕がこの日の午後両替した分は、再両替したい意志を伝えていなかったので、銀行が持って行ってしまったということである。そういう訳で残念ながら、この勝ち分はここで日本円にすることはできない。明日の朝の出発も早いので、空港の両替所の悪いレートで再両替するしかない。しかたがないので、最後にちょっとルーレットをやることにした。

 A$5ずつ、今回のラッキーナンバーと決めていた5、7、20、22、26の5点に賭けた。すると見事に20が出て当り、配当A$175。続けて同じところに賭けるとまたまた7が出て当り、3回目も5が出て当った。勝ってもしょうがないので、自分のおみやげにA$100のチップ1枚とA$25のチップ4枚を持って帰ろうとポケットにしまった。最後にもう一度同じように賭け、「おっ、26!」と思ったが、隣の0。これでおしまいとした。

 今回のカジノは結局15万円ほどの負けとなったが、女房のお陰で気分良く終わることができた。リゾカジ家族旅行には女房の理解が不可欠と再認識し、偉大な女房に感謝した。

■第7日目

 朝4時20分起床。バスにてブリスベン国際空港に向かい、9:30発 JL-767/QF369便(共同運行便)にて成田へ。帰国。 以上、あまりに個人的な旅行記になってしまいましたが、リゾカジ家族旅行派の方に、何かお役に立つことがあれば幸いです。個人的な主観が多い内容なので、間違っていることも多いかと思いますが、ご了承ください。

 総合的に見てゴールドコーストは本当に良いところです。リゾカジ家族旅行には特に良いと思います。ちなみに僕はまたいつか行くつもりです。


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