リゾカジ カジノレポート

マカオのカジノ

* マカオ 2007/ 10/ 04 Written by ちくわ

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8月22日からマカオへの6日間の旅が始まった。

JALの731便。
私は、香港行きのフライトをエコノミーだが2階席の非常口の席に乗り込んだ。
ここは足が伸ばせて、しかも客室乗務員さんが目の前だ。自分の中では「エコノミーファーストクラス」と呼んでいる。
前日は徹夜した。週末にはito氏と高尾山に登ったから、身体は満身創痍、いつでも落ちる状態だ。
通路をはさんだ反対側の「エコノミーファースト」の座席にはサングラスをかけたワケありっぽい女性が座っていた。オレンジ色のワンピースが眩しい。
この女性は、香港に着いたら、ペニンシュラあたりで会社の上司と落ち合って、エルメスかなんかのバックでも買ってもらうんだろう・・・

飛行機は定刻に離陸して一路香港に向かう。
「本日は気流の影響で大変揺れることが予想されます・・・」
機長のアナウンスが流れる・・・

はっと気づくと客室乗務員が
「お客様、お客様、大丈夫ですか!!」と隣で叫んでいる。
隣のオレンジのワンピースの女性が、足元に倒れている。どうやら息をしてない様子だ。
顔は青ざめている。危険だ。

「どなたかお医者様はいらっしゃいませんか?」
まさか本当にこんなドラマのような場面に出くわすとは・・・
しかしお医者様はいない。だれもが心配そうに彼女の様子をうかがっている。

「お客様に体調を崩された方が出ましたので当機は成田空港に引き返します」
と機長のアナウンス。
口には出さないが、全員、ため息をつく。

私の出番か・・・
「ちょっといいですか・・・」と横たわっている女性に近づく。
「お客様は・・?」と客室乗務員。
「救命師の資格を持ってます」と、私。
これはウソだ。私は教習所で人工呼吸の練習しかしていない。しかも免許取り消しの講習の後だ。

私は、慣れた手つきで女性の衣服を脱がす。
やらしい気持ちはないが・・・ちょっといい身体かも。
心肺蘇生の措置を施す。
「死ぬな!死ぬんじゃない!!」
乗客も客室乗務員も機長も私を応援してくれている!
ん?機長も?おいおい飛行機の運転はどうなってんだ?

「う、うーん」
彼女が息を吹き返した。よかった!全員から拍手が沸き起こる!

「当機はこのまま香港空港に向かって飛行を続けます」
とコックピットに戻った機長がアナウンス。

よかった、よかった。
オレンジの女性も何とか落ち着いてミネラルウォーターを口にした。

まずは良かった。善行だ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ゴンゴゴゴゴー・・・・シュー

はっ
いつの間にか飛行機は香港空港に到着していた。
何だ。夢だったのか・・・・・

皆、一斉に飛行機から降りる準備をしている。
オレンジの女性も私の目の前を礼も言わずに歩いていく。

そうか、命の恩人にそういう態度か!ちょっとカワイイと思って!

私は、いつか医師の免許でも取ってやろうと決意して、飛行機を降りた。

さあ、マカオに向かおう!
夢の中だが善行はした。
必ず勝つにちがいない。





香港の空港からマカオに入るには幾通りかの方法があるが、今回私は、上環のフェリーターミナルに行く道を選んだ。ホテルの予約をする為だ。

列車を乗り継ぐ手もあるが、ここは一路、リムジンバスに乗ることにした。
これなら30分ほどでフェリーターミナルに着く。値段は45HKD。
空港から直接マカオに行くフェリーよりも実はこれが一番早い!

A11のバス停は何度も乗ったバスだから慣れたもんだ。

フェリーターミナルに着き、旅社を回ってみる。
今回の狙いは「スターワールドホテル」である。
今回の旅行はホテル代なんてケチらないのだ。ゴージャスに行くのだ。

「一泊3000HKDです。」とオヤジ。
「高い!もっと安い部屋はないのか?」
「スターワールドは今、人気でスイートルームしかないよ」とオヤジ。
・・・ダミだ。

結局最初の二泊は金龍ホテル。
次の2泊だけスターワールドホテル。
最後の日はゴージャスにクラウンホテル。

まあ、いいや。

何とかホテルをゲットして、フェリーに乗り込む。
フェリー代金は旅社のサービスだ。
ホテル代は安く、フェリー代はタダ。50HKDプラスすれば豪華位もOKなのだが、今回はパス。

ちょっとお腹が空いてきた。
考えれば、機内食も食べてない。

そこでフェリーの中でカップラーメンを食べた。おすすめは牛肉ラーメンだってんで。(写真)
おそろしくマズい。しかも揺れる揺れる。
胃の中から食べたラーメンが何度も食道を往復する。
ラーメンの汁が船が揺れてこぼれる。
隣の女性が露骨にイヤな顔をする。

す・スマン・・・・

この日、香港マカオは大変な悪天候で、めずらしく船が揺れたそうだ。

マカオに着いても気持ち悪い。
イミグレに辿り着くも、長蛇の列だ。
こんな時、並ぶ場所を間違えるとヒドイ目にあう。
私は「香港居民」と「ビジター」の両方をあつかっている列に並んだ。
実はこれは必殺ワザである。
香港人はすぐに終わるから早くススムのだ。
案の定、どんどん先に進んで、イミグレを出た。

さて、金龍ホテルだ。
どうやって行こう?タクシーも長蛇の列。ホテルからのバスは近すぎて出てないようだし。
歩いて行くのも大変だ。雨が降ってるし。

「社長、乗ってイクカ?」と人力車のジジイ。

「雨が降ってるからムリだ」

「屋根はついてるよ。ほら」と、蛇腹になった屋根を指差す。
うーん、アジアのどの国に行っても人力車はボッタクリだからなあ。
「ジジイいくらだ」
「300HKD」
「だめだ」
「200HKD」
「ムリだ」
「180HKD」
スーツケースを持って立ち去ろうとすると
「50でいい。社長、50HKD」
「分かった。じゃあ5分でホテルまで到着したら50払おう」
「分かった」
ジジイの足では絶対に5分はムリだと思っていたが、ゆうに15分はかかった。
でもすごく頑張ったので60HKDあげた。ハアハア言ってるし。


また善行をした。


金龍ホテルにチェックイン完了。
カド部屋のなかなかいい部屋だ。

マカオの初日の夜は、小さく頑張る。
ことに決めていた。

まずは、精神統一しよう。
ベッドに座って目を閉じる。

やめた。

TVのスイッチをつけると「西遊記」をやっていた。
やっぱり本場中国の西遊記はリアルだ。
孫悟空はサルだし。猪八戒はブタだ。
しかも、孫悟空が本気で強い。本場の中国拳法を駆使して、牛魔王をやっつけた!!
いいモノを見た。

今回は軍資金を
1.勝負するお金
2.使っちゃイケナイお金
3.絶対使っちゃイケナイお金

の3通りに分けて持っていった。1.2.3.が1:2:5の割合だ。

1.のお金を持って、サンズまで行く。
バカラをする。わずか10手で倍に増える。
ようし、この調子だあ。
BJをする。
2000ドルくらいすぐに勝って、上々の仕上げ。

貯まったポイントで飯でも食べようとカウンターに行くとスタッフの女性に、「カードチェンジ」と言われて新しいカードをもらった。あれ?色が赤いゾ?

ルビーカードだ!

私は昨年一年間ずっとこのルビーカードを目指して頑張ってサンズに通ってきた。
年間2000ポイントというのは私レベルのギャンブラーが年に数回のマカオの勝負ではなかなか貯まらない。
我ながらよく頑張った。 せっかく戴いたルビーカードがあるんだからってんで。 ルビールームでタダ飯をいただいた。 コンジー(おかゆ)にバナナと、お腹に優しい夕飯となった。
そして、しくじった。

タダで食事して打たないってのも失礼だからルビールームで打った。 まず、1.が溶けた。 アイヤー。 金龍に戻って2.を持ち出す。 2.は1.の倍のスピードでなくなる。 金龍に戻って、3.のお金に手をつけた。 そして、相性のいいスターワールドへ向かう。 まだ初日なのに・・・・ 今年初めてのプライベート旅行なのに・・・ なんだか泣けてきた。

スターワールドに着いた。 あいかわらずのお出迎え。長身のモデルさんがカジノに誘ってくれる。 バカラは平日の夜とはいえ、ものすごい人だ。ハッキリ言って、今いたサンズよりも圧倒的に賑わっている。 2階のメインフロアーでウロウロしていると、2目以上は絶対に落ちない罫線に出会う。

ここで迷う。 この罫線は過去の罫線であってこれからの罫線ではない。 でも、きっと次も2目で切れるだろう。 でもひょっとしたらどんどん下に落ちていくかもしれない。 うーん。 次は魂の1万張りを決めていたので、悩んだ。 そして「これで負けたら今日は辞めよう」←こう言って辞める人は少ないが。 と決めて、2目切れでバンカーへ。

これが正解。ナチュラル8 次もその次も、その次も。気がついたら確立変動状態魚群リーチで1.と2.を取り返す。 ドライバーはずっと私。 気がつくとプラス5単位の大勝利。 皆嬉しそうだ。 やはり、マカオは後ろにチャイニーズを従えてずっとドライバーを続けるキャロさん流が醍醐味だ。 最後初めて3木目が出た時は、ため息が会場に響き渡ったが、誰もその場を立ち去らなかった。私の次の一手を皆さん待ってた。

でも私は立った。 初日なんだから・・・・ カクテルのおばちゃんに100ドルあげた。 高額スロットマシーンに100ドル食べさせた。 タクシーの運転手に100ドルあげた。 町のスーパーでチェリーとシャンパンを買って、一人でホテルでお祝いした。 明日はグランドリスボアだ!

目覚めは最高だった。
金龍ホテルのベッドはおそろしく硬い。これが背骨に良かったのか?
シャワーを浴びる。ここの石鹸はオイルのような石鹸だ。洗い流すといつまでもヌルヌルしている。
ここは改善して欲しい点だ。
頭をセット。香水をちょっと。歯を磨いて。
金庫に3.のお金をしまって、1.と2.と昨日の勝ち分をゼロハリのカバンに入れる。

さあ、出発。
グランドリスボアへは、ウィンの隣から地下道が出来ているとのことだ。これを使ってみよう。(写真)
地下道はまだ出来たばかりでキレイだ。
最後の出口をエスカレーターで登るとそれは現れた!!

グランドリスボア

正直、コレを見ると、漫画「カイジ」のパチンコ台の「沼」を思い出す。
悪魔の要塞だ。
どうにもやっつけられてしまいそうに挫ける気持ちをたたき出して、近づいていく。
正面の入り口に近づくと、ものすごい風が吹き出している。東京ドームの入り口と同じだ。
中に入ると、1Fはあまり人がいなくてゲームも数が少ない。
2Fに上がると、そこはサンズと同じようにバカラ卓の海だ!
ただ、サンズと違って、テーブルは直線的に並べられ、チップは昔ながらの強化プラスティックのチップだ。カチャカチャと音がする。
私が座ったのはミニマム300HKDのテーブル。
罫線は特筆すべきものではなかったが、まあ楽しく過ごせればいいやっと。
しくじる。
またしくじる。
マカオの罫線はどうも座る卓によってパターン化してる気がする。
落ちてる罫線はとことん落ちる。
横に伸びたらどんどんヨコ。
クソ罫線はいつまでもクソ。
案の定、いいとこなく、持っていった資金の半分が溶ける。
同じテーブルで仲良く遊んだオネーチャンもしくじったようだ。
シューが終わった時点で
「隣はイイ罫線アルヨ」
とのことで、行ってみる。
なるほど、テンコテンコのヨコツラだ。
それいけ!
ってな具合で元気よくヨコに張ってみた。取り返しの張りは大きい。
皆、私の張ったプレイヤーに続いて張っていく。
カードが配られる。
相手のカードを先に見ようと「あけなさい!」と叫ぶが、ディーラーは首を振る。
そうかリスボアは順番にしかカードを表にはしてくれないんだった。
それなら・・・と
絞る。
サンピン・・・いいぞ。
リャンピン・・・・・・あかん。6と4のブタ。
「オープン」
相手は、絵札と6の合計6。ちっ。
三枚目のカードがきた。
祈るようにカードを絞る。周りは「サンピン」「サンピン」コールだ。
しかし私は
「ガウ!(9)」と叫ぶ。
サンピンで8ならよいが、6,7なら相手にもう一枚のチャンスを与えてしまうからだ!
ゆっくりカードを起こす。
足がある。そして、ヨコにじっくり絞っていく。
セイピンだ。
「セイピン!」と叫ぶ!
先ほど仲良くテーブルを移ったオネーチャンも「ガウ ガウ」と応援してくれる。
よし。
ダイヤのセイピンは深い。
真ん中にマークが・・・・・
ありゃりゃ。10だ・・・
私は、4、6、10の「シロブタ」
後ろにいた人たちは、一人、二人と去っていく。
気が付くとひとりぽっち。オネーチャンも去った。
仕方ない・・・
私はトイレに行った。
お小水をしようと、前の人がどいてすぐ便器の前に立ったら、なにやら足元が、青くなっている。
私のウエスタンブーツがどんどん青くなっていく・・・
そう、ここのトイレは、お小水の便器の足元もブルーレットが流れる仕組みになっているのだ(泣)
ツイてない。

資金のほぼ全てを溶かし、エスカレーターに乗る。
しくじっちゃったなぁ・・・
と落ち込んでると、私のカバンが開いていて、後ろから知らないオジサンが、私のカバンの中身を盗もうとしている。
オジサンと目が合う。
その瞬間、オジサンは韋駄天のごとく逃げる。
下りエレベーターを駆け上がっていく。
私も、急いで追いかける。
オジサンがエレベータから5メートルほど逃げたところで、私が後ろから体当たり。
「ジャンピングニーパット」を決めた。
中学の時から教室の後ろで磨いた技だ。
オジサンをセキュリティーに引渡した。
なんかツイてない・・・
すぐそばのスロットマシーンに座って、500ドル食べさせる。
落ち着こう。
しかし、この後、座ったスロットマシーンが、大爆発。
例の汽車ポッポの台なのだが、白いボールが5個全部一列にならんで、どんどんクレジットが貯まっていく。
フリーゲーム中にまたフリーゲームが入る。
もう止まらない。
ってな具合でハンドペイ。全部取り返してしまった。

グランドリスボアをクタクタで出発。
帰りに、リズボアの「江戸」でカツどんとソーメンを食べる。
あいかわらずマズイ。
外に出て、ウィンの噴水を見た。
最近のここの噴水は水だけでなく、曲にあわせて火も噴く。
まずは、良かった。
明日からはゆっくりやろう。
明日はリゾカジメンバーが総勢15名集まる日だ。
私の応援の為だけに・・・・・

う、うーん
ここはどこだ?
そうだ、昨日はグランドリスボアの帰りにリオのサウナに行って、マッサージの後、爪を切ってもらって、耳掃除してもらって、頭皮マッサージ、大胸筋マッサージ、更に調子に乗ってハンドマッサージとフルコースでやってもらっているうちに、寝てしまったようだ。

ボーっとしながら金龍に戻り、荷物をスーツケースに詰め込む。
今日からはスターワールドホテルに移動だ。他のメンバーもほとんど到着だし。

タクシーで11HKD。スターワールドに到着。
フェリーチケットで購入したクーポンを見せると、どうやら最初の一日目がデラックスルームで、二日目がエグゼクティブルームだったようで、これでは、明日はまた部屋移動になってしまう。
カウンターの女性がニコッと笑って、「二泊ともエグゼクティブで、朝食付き。同じ部屋ですよ!」と言ってくれた。
今日はツイている。

エグゼクティブルームは通常のエレベーターでは到着できない。専用エレベーターを使うことになる。
部屋は、さすがに豪華だったし、使い勝手が良かった。
景色もリスボア、ウィン、マカオタワーなどが一望できるいい部屋だ。
今日は、まるさんが夕方来て、この部屋をシェアする。
たぶん感動するだろう!

TVをつけると、西遊記がやっていた。
昨日の時点では、孫悟空が三蔵法師からお目玉をくらって、破門となったのだが、今日は・・・ 孫悟空はサルの国のボスとして君臨していた。
メスザルをはべらせて、楽しそうだ。
いいモノを見た。

なんか、リゾカジメンバーが沢山来るからか、ウキウキしてきた。
お金も十分あるし。まずは、どっかへ行こう!

あえて、スターワールドでなく、ファラオに行ってみた。
勝ちも負けもせず、楽しく一時間ほど楽しんだ。
カジノを出て、見渡すと、ここは買い物天国。
ゼニア
パテックフィリップ
ベルサーチ
などなど・・
ベルサーチの前を通ると、オネーチャンがおいでおいでをしている。
ちょうどいい。カジノは寒いから長袖のシャツでも買おう!

しかし、彼女が勧めてくれるシャツは派手な柄のものばかり。
私は普段、黒い服しか着ない。男はクロだ。←と勝手に思ってる。
しかし、どうにも黒いシャツがベルサイユのバラみたいなフリフリのばかりなので、仕方なく派手なシャツを購入。なんと2700HKD。高い(泣)

だまされた気持ちで、その服を着てスターワールドに帰る。

小一時間が過ぎただろうか
まるちゃんからやっと到着したとの連絡。

ロビーで待ち合わせると、AOさんと一緒にやってきた。
「ちくわさーん・・・プププ」

AOさんも私を見て嬉しそうだ。
「マカオを楽しみましょう・・・プププ」
何か楽しそうだ。

しばらくして、ゴンさんteshiさん、にこちゃん、カニもなかさん、ドレちゃん、ゆみりん、パチョくん、そのべくんが集まってきた。
「ちくわさーん! プププ」
やっと理解できた。
このシャツがこっ恥ずかしいのだということが。
食事は焼肉に行くことになったので、その前に部屋に戻ってシャツを着替えた。
高かったのに・・

まだ今回のメンバーのセンスが私に追いついていないのだと自分に言い聞かせ、カジノに戻るとエレベーターの脇のテーブルが人だかりですごいことに。

なんとまるさんが、バカラで2個2個をずっと絞り続けているという。
近づくと、嬉しそうに
「僕より大きな額を賭けている人も、僕に絞らせるんですよー」
だと。
相方の調子がいいことはいいことだ。
このまま勝ち続けてね!まるさん。


注文過多の焼肉パーティーは隣の東大門というレストラン。の予定だったが、場所は更に奥の「水戸黄門」という所。
あいかわらず量が多い。
女性がいるんだから手加減しろよ・・とも思ったが値段の割りにはおいしいのでよしとしている。

カジノに戻って、皆でバカラをしていると、ようやく「がちんこさん」から電話が。
ほどなく、現れた!おじょさんも一緒だ。
「今回は中国人と一緒にバックベットで勝負しようと思ってます」
なんて言ってるので、まあ、がちさんが小さく張るときゃ付き合いますよ。
みたいな感じでおじょさんとテーブルを探す。
するとがちんこさんが、「すごい罫線でてますよー」
と情報をリーク。
すぐに行ってみると、ヨコにずっと走っている罫線だ。

試しに300ほど張ってみる。当たる。
また張ってみる。当たる。
そろそろ切れごろかと思ってもずっとヨコ。
皆集まってきた。
いつの間にか私がドライバーとなり、絞る。
プレイヤーに我々の仲間で集めたチップを乗せる。


二枚で合計5という「ポチェポチェ(屑手)」のカード
バンカーは4.
そこで私のとこに来た3枚目はなんと「6」で合計1になってしまった。
ところが決まらずで、バンカーの3枚目が「6」
勝ってしまった。
いくらやっても負けないで、25目くらいの今回初めてみるロングランヒットだった。
さすがはがちんこさん!


こんな感じで今日も更に勝ちを伸ばして終了!
明日はリゾに徹するぞー

今日も元気に朝起きた。
今日の予定はプールに飲茶と。

TVをつけると西遊記がやっていた。
今日の孫悟空は破門がとけて、三蔵法師ら一行と旅を続けていた。
孫悟空も嬉しそうだ。
やはり旅には仲間が欠かせないということか・・・
いいモノを見た。

グランドリスボアのロビーに12時に待ち合わせ。ここから飲茶のランチの予定だ。
ロビーに到着すると、昨晩というよりさっきまでゲームをしていたがちんこさん達以外は皆さん集まっていた。
昨晩というより、朝方に到着したkonkonさんもいらっしゃった。

今回の目的の場所は「翠園」と書いてジェードガーデン。
飲茶のおいしいお店として、前回makkooさんに教えていただいた店だ。
ここの「ブルーガール」というビールで「スペアリブの豆鼓蒸し」を食べるのが絶品なのだ!

日本に留学中のマカオ人のパチョくんがいるので、注文は非常にスムーズ。
すぐに、ブルーガールが運ばれてきた。(写真)
幹事のまるさんの音頭で乾杯が行われ、宴は始まった。
おいしいのなんのって。
それでも最後はたくさん余ってしまい、ジャンケンで負けた人が食べることに。
私は負けなかったが、実は負けた人がうらやましかった・・・

昼食後は、近くのエッグタルトの店でデザートを食べて、グランドリスボアへ。

2Fのフロアで勝負となった。
このときは、AOさん、まるさんに助けられた。
最初に座った卓であっという間に2万が溶ける。
しかし、AOさん、まるさんのテーブルに移ると連勝連勝!!
最初のヘコみを取り戻した段階でバカラは止め。
ずっとスロットマシーンで勝負した。
この日は2000くらいのプラスで楽しく終了。

この後、セナド広場の前にあるポルトガル料理の店で夕食。
カニカレー
アフリカンチキン
スペアリブ
など、おいしいポルトガル料理に舌鼓を打った。
帰りには地元のおいしいミルクプリンを食べた。

プールに行く時間はなかったので明日の朝にした。
毎日、少しずつだが、少しだけ勝って寝ている。
そして体重も少しずつ増えている。

もうこの絶好調は誰にも止められないかもしれない
~Dont Stop Me Now~だ!


しかし、翌日はトンデモないコトになった。

目覚めは爽快だった。

どうも、まるさんのバクチの調子が悪いらしい。
一緒にバッフェで朝食を食べたが、どうもしくじった様子だ。
今日はクラウンホテルに移動なのに、朝からカジノへ行ってしまった。
あせりを感じる・・・

TVをつけると西遊記をやっていた。
今日は孫悟空が孫悟空と戦っている。
ニセモノの悪い孫悟空と、良い孫悟空が戦っているらしい。
やはり、自分自身が敵だということか・・・まるさんに伝えよう!
いいモノを見た。

私は、カジノへは行かず、プールに行った!
スターワールドのプールは「カジノジャパン」の特集を見てから、どうしても行きたかったのだ。運がよければ石坂ちなみちゃんのような美女もいるかもだ。

天気は晴れていたが、プールは人がまばらだった。
ここのプールは17階にあるのだが、プールのヘリがビルのギリギリのところにあって、水が流れて滝のようになっている。今にも下界に落ちそうだ。

ちょうど私の横たわったデッキチェアーの前にオレンジ色のビキニを付けた美女が日焼けをしている。
どうせ、この女性もハイローラーの中国人のお供でカジノについてきて、夕方には、フランクミューラーかなんかの時計でも買ってもらうんだろう・・・

はっと気が付くと前にいた女性が溺れているではないか・・・

夢の中で人工呼吸をして助けたのだが、夢が覚めるとやはり礼も言わずに去っていった。

カジノに行くと、まるさん、AOさん、そのべさんが、一緒にバカラを打っていた。
どうやら調子がいいようだ!まるさん頑張れ!

午後3時になって、最後のホテルであるクラウンホテルに移動した。
タイパ島だ!

到着すると、うやうやしく迎えられ、「ホテルはどこか?」と尋ねれば、
「チェックインは最上階にアルヨ」という。
38Fまで一気にエレベーターで登ってチェックイン。
実際、部屋に入るのに2時間くらいかかったが、入った部屋は素晴らしかった!!
ウエルカムフルーツまで置いてある!
これは、ウィンにも負けてないな・・・ってのが感想でした。
AOさんが「ちくわさん慰労会」を開いてくれて、おいしい中華を食べた。
気を使ってくれてありがとう!AOさん。
さて、クラウンのカジノホストに挨拶をすると、以前サンズのホストだったMさんがクラウンに変わっていて、VIPルームやらを見学させてくれた。
さらに上階のVIPルームに行くと、遠くに見慣れた方がいた。
しゃんぱんさんだ。
VIPルームでもさらに区切られた豪華なテーブルでしゃんぱんさんは、ゲームをしていた。
「やあ、いらっしゃい」としゃんぱんさん。
調子が良さそうだ。そしていつものように楽しいお話をしてくれた。
一時、しゃんぱんさんと談笑して、またMさんにハイローラーの個室を見せてもらった。そこは明らかな豪華な作りで、表示されたテーブルのミニマムは・・・
80000HKDだった。
私では1回負けたら終わってしまう部屋だ・・・
上には上があるんだなぁと思い、一般フロアーへ。

この日のマカオは落雷につぐ落雷の最悪の天気。
メンバー全員が揃った21時過ぎには、クラウンカジノ自体が停電になってしまった。
カジノゲームは緊急電源があるのか問題はなかったが・・・
エアコンが完全に停止した。
我々皆で座ったテーブルもディーラーがウチワを扇ぐ始末。
そんな時だった。

プレイヤーに大玉を賭けたまるさんの手に「バンカー」のカードが配られた。
というか暑くて誰もこのミスディールに気づかなかった。

まるさんの渾身の絞りは「7」

勝った!配当が付くその時、ディーラーが犯したミスに気が付く!
配当は付かず、フロアやらホストやらがゾロゾロと集まってくる。

「今のゲームはお客様の負けですね」

一度は納得したが、同じケースでその日にノーゲームになったことも判明した。
カメラチェックではディーラーの間違いであることが判明したが、引き下がらない!

「このカードはまるさんが絞ったから7になったんだ」と。

しかし、カジノ側は
「でもそのカードはバンカーのカードだよ」と

でも、しかし
「それはまるさんが「触った」瞬間に7に印刷されたのだぁー」と主張!

この事件は、結果「ノーゲーム」となったのだが、皆、暑さでボーっとなっていた最中の出来事だった。断っておくが、我々は極めて紳士的に対応した。
今となっては笑い話だが、
私は今も、あのときに正しいカードが配られていても「まるさんは」勝ったと信じている。


こんなトラブルもあり、カジノが異様に暑くなってしまったし、明日のフェリーのチケットも購入しなくちゃあ・・・
ということで、我々はサンズに向かった。
まるさんは依然マイナスである。

サンズのロビーに到着した。
ここではフェリーチケットを買うことができる。また貯まったポイントで購入することも出来る。この点は評価したい。

私とまるさんがチケットを購入しようとカウンターで並んでいると・・
「不段派專人從東南亞各國等地挑選高質素的越南・・・・・・」
と見知らぬオバチャンが話しかけてくる。

「なんだ?なんだー・・・」

「?里可以看到玻璃面具,星河?月,犬夜叉.......????」

カウンターのお姉さんにオバチャンが何と言っているのか聞いてみた!

「彼女はカジノでしくじったので、あなた方に香港行きのチケットを買ってほしいとのことです」

私も、まるさんも気持ちは一つだった。

「喜んで!」

二人とも、ここで善行すれば最後に必ず勝利の女神が微笑んでくれると確信したのだ。
彼女に180HKDのフェリーチケットを買ってあげた。おつりが20HKDあったが、
まるさんは、

「なにか温かいものでもお食べ」

と渡してしまった。
そして記念撮影!
善行した後は気持ちが良い。
まるよ、その精神の安定が勝利を生むのだよ・・・・私は心の中でつぶやいた。

フェリーチケットを入手したまるさんはAOさん達の待つクラウンに帰っていった。
私は、ゴンさん、teshiさんらと一緒に最後はサンズで勝負だ!
3Fの大小で100ドル「小」に置いてみた。
しくじった。
善行の効果はまだ出てないようだ。

バカラ卓に皆さんで座る。
しかし、ここでアラブ系の石油王のような方が大暴れし始めた。
「????? ??????? ???????? - ????? ?????!!!」ドカンと、チップを叩きつける!・・・
負ける。
「?????? ??????? ???????? - ????? ??????ギャーギャー」とお怒りだ。
「おいおい、なんか戦争みたいになってきましたね」
なんか殴られそうな勢いだ。
しばらくしていなくなったかと思ったら、また襲来してきて暴れる。
さすがにまいった。
そうこうしているうちに、teshiさんがニコニコしながら戻ってきた。スロットマシーンでJPを当てたとのこと。
「1ドル機でフルラインで、ぜーんぶ同じライオンの柄が揃ったと思ったら、それからクレジットの額がとまらなくなっちゃって・・・・」
笑いが止まらなくなっちゃった感じのteshiさんだった。
ずっとヘコんでた額を最終日に取り戻したばかりか、大きくプラス。
よかった、よかった。teshiさんは途中、ワケの分からないスロットマシーンにやられたり、今回はあまりいいところがなかっただけに皆も嬉しかった。
石油王もうるさいし、teshiさんも勝ったし・・・ということで、私は今回の勝負を終了した。
クラウンにいるまるさんだけが心配だった。
これをもって、私のマカオの勝利は確定した。
十分満足できる内容だ!


クラウンに戻って、一旦部屋に帰った。
すると、明かりがついている。・・・イヤな予感がした。
まるさんは、寝ようとしていた。

「どうだったの??」

「ほとんどやられました・・・・しくじりました(泣)」

そうか・・・でもまだ終わったワケではない!
私はまるさんに気分転換の為に、明日の朝起きたら、ルームサービスで朝食を食べることを提案した。
クラウンの朝食なんだから絶対ウマイよ・・・
注文して寝た。AM3:00だった。

AM8:00
「おはようごじゃーい」と朝方にルームサービスがやってきた。
まるさんは、キチンと対応したが、私は眠くて無視した。
チラッと見るとおいしそうな、朝食だった。
私はアメリカンブレックファースト
まるさんはマカオチャイニーズブレックファースト
二人で会話もなくモソモソと食べた。
実際、彼女や奥さんと食べるならともかく、まるさんもこんな中年男とこんな素敵な朝食を取るのはなさけなかったことだろう・・・・
まるよ、その怒りをバカラ卓に思う存分ぶつけてくるんだ!!・・・私は心の中でつぶやいた。
そしてまるさんは、出て行った。


TVをつけたが、西遊記はもうやってなかった。
無事に天竺に到着したのだろう。
今、中国では日本の西遊記が問題になっている。なぜ三蔵法師が女なのだと。
夏目雅子→宮沢りえ→牧瀬里穂→深津絵里
確かに、女だらけだ。
日本人は女性には頭が上がらないということか。
女性ディーラーには気をつけろということか。まるさんに伝えよう。
私がカジノにまるさんを迎えに行ったらまるさんは最後の勝負に出た。
ディーラーは男だ。
オールイン!
まるさんの手元に2枚のカードが。
渾身の絞り。
「足あるよ!」と私。
まだ終わっちゃあいない・・・
まるさんの頭にこのマカオでの思い出が走馬灯のように駆け巡った・・・かどうかは分からない。
そしてまるさんが出した「7」は相手の数字を駆逐した!
コングラッチュレーション!!
カジノの皆がエールを送った・・・・気がした。
まるさんは、トータルで勝てなかったが、最後に負けを大きく減らした。
まずい、チェックアウトしなくっちゃ。
配当を受け取り、そそくさと、カジノを出る。

フェリーターミナルに着くと、皆さんがおまちかねだった。
激戦を一緒に戦った同士たち。
フェリーから見えるマカオの姿は毎回違う。姿を変えていく。
この次はベネチアン。そしてMGM。
我々の前には大きな敵が姿を変えて次々に立ちはだかる!
しかし、けっして私はバカラを辞めない。←バカ
それが男の矜持である。

香港国際空港に到着。
まるさんに
「残念だったね」と言う。

「まだ終わっちゃいませんよ」

とまるさん。手元にはアップグレードされたビジネスチケットが。
まるさんの買ったチケットは「悟空」だった。
JAL732便は定刻に出発した。
自称「エコノミーファースト」に乗った私は、窓の景色につぶやいた。

「まだ始まってもいないさ」


このReportへのコメント(全 1件)

2007/10/11(Thu) 00:00

無量大数

ちくわさん、激面白い大作をありがとう。

9/29マカオ到着組全員がすでに拝読しており、イミグレはもちろん”ちくわスタイル”でしたよ(笑。
しかし、妄想間違い。航空機内でひっくりかえるのは美女ではなく、入れ歯が圧倒的に多し。1名30歳代がいましたが、離陸時には天国にいっていましたよん。マッサージで大汗をかき、機内食食べ損ね、空港ドクターに説明、しかし何の恩寵もありません。ビジネス席の隣に坐らせたら、引力であかんべえ顔になって乗務員が騒ぐので、バンドエイドで両目を塞いで、顎をハンカチで結んで可愛くしました。
その晩に、大きな食用蛙になってホテル室内にドタンバタンと侵入して、お礼を言いにきた若者でした。気持ちを受け取り、捕まえて賞味(美味しい)しようかと提案して、さらに相方に気味悪がられました(爆。


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