リゾカジ カジノレポート

テニアンでリゾ&奮闘記

* サイパン・テニアン 2008/ 02/ 12 Written by きむたけ

コメント( 4)

皆さん、初めまして。きむたけと申します。いつも皆さんのレポートを楽しく拝見させていただいております。


今回、夫婦で4年ぶりにテニアンに行ってきたので、最近ここでのテニアンのレポートがないので、情報提供も兼ねてレポートを書いてみようと思います。
(※注:自分は生粋の庶民派ギャンブラー。ここの常連様方からすればお恥ずかしいような額でプレーを楽しんでいます。ここの常連様方はレポート中の金額を10倍に想定して読んでいただければ幸いであります。笑)

<出発>
自宅から成田までは車で4時間弱。サイパン行きの飛行機は10:30発なので2時間前には空港に着いていたいことを考えると自宅を朝の4:30には出なければならない。
まだ真っ暗な真冬の早朝に体を震わせながら自宅を出る。早起きが苦手な自分だが、こういう時は目覚めがいい。早朝にコンビニなんかに寄りながらドライブするのも遠足に行くようなワクワク感があって嫌いではない。
つくば市の近くを走っている頃に徐々に空が明るくなってきて、ちょうど筑波山のあたりから朝日が昇り始めた。眩しい。日の出などめったに見る機会がないのでちょっと感動。「これからの勝利を暗示するような日の出ではないか!」と自分に言い聞かせる。こういう時はなんでも運気に結び付けて考えたくなるものだ。
成田のパーキングに着き、そこからの送迎バスの中ではBGMにカルチャークラブの「カーマは気まぐれ」が流れていた。懐かしい。ん?サビの部分の「カーマ♪カマカマカマ♪」が「カーモ♪カモカモカモ♪」に聞こえなくもないような・・・。いやいや、そんなことはない!(汗)。
軽快なBGMに乗せていざ、出発!!

<1日目>
サイパンに着くと、パッケージツアーの移動手段であるテニアン行きの高速フェリーをキャンセルし、テニアン行きのセスナ(フリーダムエアー社 往復1人$64)を個人手配。国際線のターミナルを一旦外に出て、右に行くと右手に小さな建物があるのでそこでチケットを買えばいい。4年前にテニアンに行った時は高速フェリーを利用し、あの上下左右の3次元の揺れに地獄を見た。フェリーは本数も少なく出発まで港で待たされることになる上に、あの揺れに1時間も耐えなければならない。その点、セスナは空港から移動する必要もなく、ピストンで1日何往復もしているのですぐに乗ることができる。噂通りの年代物のオンボロタクシーのようなセスナであったが、10分もかからずあっという間にテニアンに到着。フェリーに比べればまさに天国。空から見るとサイパンとテニアンは目と鼻の先の距離であることを実感。

テニアン空港にはダイナスティホテルへの直通電話があって受話器を取れば繋がるようになっており、すぐに迎えに来てくれる。ほどなくしてホテルに到着。天気は快晴だ。部屋に着き、セーターをポロシャツに着替える。すがすがしい。寝不足の妻はすぐにベッドに寝転がる。自分も少しは横になりたかったのだが、「ちょっとだけ行って来る」とさっそくカジノに出掛けるのだった。

まずはカジノ内を散策。前回来た時はあまり賑わっていないという印象だったのだが、今回はそれなりに賑わっているではないか。前回は12月の前半、今回は中国の旧正月にも近い1月の後半ということもあって時期的な違いなのだろう。賑わっていると言っても席はいつでも空いているし、あくまでもそれなりではあるのだが、自分にとってはこのくらいがちょうどいい。客層はやはり中国人が多く、次いで日本人、韓国人といったところか。

今回のカジノ予算は2,000US$。これは私と妻を合わせての額であり、私ほどはカジノをしない妻の分を差し引けば自分が自由に使える額は約1,500US$。庶民が一度の旅行で使うことが許されるカジノ予算としてはこの辺がギリギリのところだろう。上限を気にしながら戦うのは非常に厳しい。実は、この他にも精神的なアドバンテージを得るために、妻が成田でトイレに行っている間にこっそりと自分のお小遣いを$300両替したのだが、その時に妻に見つかって「こ、これはあくまでも予備だよ、予備!」となんとか切り抜けた(汗)。合計$1,800を4泊に配分しながらうまく戦って行かなければならない。負ければオレのお小遣いはゼロだ。

まずはBJで小手調べ。$5テーブルも席が1つ空いていたのだが、後ろに中国人の人だかりができていたのでなんとなく$10テーブルへ。いきなりディーラーとの1対1。一進一退を繰り返す。ほどなく遊んでややマイナスから盛り返してちょうどプラスマイナス0となった時になんとなく初日をそこで終えることが重要に思えて、まだ早い段階ながらサッと切り上げた。かみさんを長い間部屋に待たせるわけにもいかないし、その辺のバランスも大切だ。また、初日からいきなりフルスロットルで飛ばすのも体力的なペースが乱れるし、何よりもそれでは資金が持たない。引き際をわきまえることは勝利に繋がる。「よし、充分戦えるぞ」と手応えを掴んで部屋に戻る。

夕食のためにホテル内を散策。4年前に来た時は閉まっているところもあったホテル内のショッピングアーケードだが、一応すべてがテナントで埋まっていた。中にあるコンビニでは日焼け止めなどの日用品やミネラルウォーターやビール、サンドイッチなども売っているし、雑貨屋ではお土産やビーチで遊ぶためのサンダル等、ここで必要なものはすべてが揃うようになっている。
ショッピングアーケードの一番奥に、モンスターピザがテナントで入っていた(前回来た時はなかった)。初日からガッツリ食べる気はしなかったので、ここで夕食を簡単に済ますことに。中にはバーカウンターもあってお酒を飲むこともできるようになっている。スモールサイズのピザを頼んで自分でトッピングを選ぶ。来たピザは、「え、これがスモールサイズ!?」というほどデカい。バックリとかぶり付くと、これがけっこうイケる。サイドメニューで頼んだポテトも例のごとくこれまた大量で2人で食べきれない程だったが、なんとか完食。テイクアウトもできるし、おすすめです。



<2日目>
朝食をブロードウェイレストランで取って、さっそくビーチに出掛ける。テニアンではあらゆる面で「極上」を求めてはいけないが、海の美しさだけは「極上」。「テニアンブルー」と呼ばれる独特の鮮やかなターコイズブルーの海はここでしか見られないし本当に美しい。
タチョンガ・ビーチでライフジャケットとスノーケルセットを借りてさっそくスノーケル。透明度抜群の海はちょっと沖に出るだけで普通に珊瑚と魚が見られます。ビーチハウスのおっさんに「隣のタガ・ビーチまでスノーケルセットを持っていっていいか」と聞いたら最初はダメだと言われたんだけど、「1回崖からダイブしたらすぐに戻ってくるから」と言ったら「OK」と言われた。
タガ・ビーチはテニアンで最も有名な崖に囲まれた小さな入り江のビーチでまるで自分専用のプライベートビーチのようなところ。海に突き出た3メートルほどの崖の上から海にダイブできるようになっている。上に立つとちょっとだけ怖い。そこからダイブ!!


「ドボーン!!」
「気持ちがいい!!」
続いて妻がダイブ!!
「ドボーン!!」
「プハァ!!」
なんとも微笑ましい光景。
水面に顔を出した妻が何やら異変に気付く。


「あれ?」
スノーケルのゴーグルに付いていた空気を吸うチューブの部分が外れて無くなってしまったのだ。
「ちょっと待って、どこかに沈んでるんじゃないの?」
水面に顔を付けて探すとそれは海底に沈んでいた。


「あった!!」
だが、けっこう深いところにあって届かない。
「潜って取ってみる!」
そう言って泳げもしないのに海の中でライフジャケットを脱ぐオレ。


「ちょっと持ってて!」とライフジャケットを妻に渡し潜ってみるが、波も強く、浮力でなかなかうまく潜れない。
「ブハァ!!」「ダメだ、潜れない!!」
「私がやってみる!」と今後は妻が挑戦。
ジタバタと必死に潜ろうとしているが、お尻が浮いている。


「そんなんじゃダメだ!オレが行く!」
「あれ、どこだ?」「あそこか!」
波に揉まれながら必死に潜ろうとするオレ。


「グハァ!!は、鼻から海水が!!」
「ダメだ、浮いちゃう!」「上から背中を踏んづけてくれ!!」
「え、どうやって?」「波があってうまくできない、こう?」「グググ!!」
「グボァ!!」「苦しい!!」「ラ、ライフジャゲッド!!」
おバカな二人が必死になっているのを上から数人の中国人が何か言いながら見ていた。いったい何をやっているんだと思ったことだろう。


結局チューブは取れそうで取れなかった。物凄い疲労感。タガ・ビーチはけっこうな深さがあってライフジャケットなしで飛び込むのはかなり危険であることが分かった。
トボトボとビーチハウスに戻る二人。


「Sorry、これ、なくしちゃたんだけど・・・」
一瞬ムッとした表情を見せる店員のオッサン。
「それ、$45したんだけど、まあ$15でいいよ」
「悪かったね」と$15を支払う。
「No problem」
なんだか嫌な予感。こういう時は勝てる気がしない。

その日の夕食は日本食レストラン嵯峨野で鉄板焼きを食す。1人$25でリーズナブルな割りにはそれなりにウマイし満足度は高い。料理人のパフォーマンスもご愛嬌。バドワイザーをたらふく飲んで気分が良くなったところで、いざ、勝負へ。

昨日と同じBJ$10テーブル。やはり、日中の心身の疲れが残っているせいか、すこぶる調子が悪い。まったくいいところがなく、見る見るうちにチップが減っていく。
ここで妻も参戦。妻は「インスピレーション・プレーヤー」である。BJの基本的なセオリーは理解しているもののBS通りには打たず、自分のインスピレーションに従ってプレーする。BSではヒットでも自分がバーストしそうな予感がする時は決してヒットしない。逆にBSではステイでも時には強気にヒットする。これがけっこう当たるのだ。もちろん、長くプレーすれば必ず負ける打ち方だが、短いプレー時間でそれで勝てるのなら、また、本人がそれで楽しめるのならあえて余計なアドバイスをする必要もないし、それで良し。妻に限らず実際にBS通りにプレーしている人はほとんどいなかったしね。
とはいえ、時にはどうしても口出しをしたくなるのが人間というもの。ある時、ディーラーのアップカード6に対して妻の手は11。ガチンコのダブルダウン手である。妻はインスピレーションでピクチャーは来ないと思って普通にヒットしようとしたのだが、たまらず「そこはダブルでしょ」と口出しをする。


「え~、ホントに?」と嫌々ダブルをする妻。
来たカードは5。「ウゲッ!」
ディーラーは6から5を引き、ピクチャーを引いて21。
「ほら、バカ!!」とブー垂れる妻。


確率論でいくら説明しても、結果論と合致しなければ説得力がないのが何とももどかしい。なんだか納得のいかない妻はそこからリズムを崩してしまった。それ以降、極力口出しはしないように心掛けた(さすがに真剣勝負をしているテーブルのサードベースに座ろうとした時だけは引き留めましたが)。
この日は二人ともいいところがなく、それぞれマイナス$200づつで終了。まあ、これくらいなら全然許容範囲内だし傷口は小さい(と、自分に言い聞かせる)。



<3日目>
テニアンと言えば海亀。この日は海亀スノーケリングツアーを申し込む。ショッピングアーケード内にあるツアーデスクで誰でも申し込むことができる。
4WDのピンクのトラックの荷台に立ったまま乗って風を切りながら港まで運んでもらう。これがテニアンスタイルなのだそうだ。港からボートでポイントに向かう。ゴーグルを装着していざ、飛び込む。
水面に顔を付けると、「な、なんだ、これは!?」「深い、というより高い!!」
水深は20mくらいはあるだろうか。それでも海の透明度が高いので海底がクッキリと見える。海面から下を見ていると高いところを飛んでいるような錯覚に陥るのだ。
インストラクターに手を引かれながら亀を探す。しばらくすると、インストラクターが「ほら、あそこ」と指差す。最初は分からなかったのだが、よく見ると海底のあたりを亀が泳いでいる。そんなことを繰り返しながら合計4匹ほどの亀を見つけたのだが、ウ~ム・・・、亀は小さくしか見えないし海底にもさして変化はないので途中で飽きてしまった。とりあえず亀を見たいという人以外には、あえてお勧めするほどのものではないかもしれない。

この日の夕食はダイナスティコートで中華。こちらも1人$25でスープと炒飯、デザートが付いて2人ならばメニューの中から好きな2品を選べる(3人なら3品)。酢豚と、ホタテと茄子の炒め物をチョイスする。香港系資本のホテルということで期待していたのだが(前回来た時は定休日に当たってしまい食べることができなかった)、味は値段相応といったところか。

さて、3日目のカジノ。


このあたりから本気モードへと移行していくも流れは最悪。勝負どころのベットアップがことごとく決まらず私がチップをどんどん減らしていく中で、隣でインスピレーションプレーを続けている妻はチップをどんどん増やしていく。基本的にミニマムのフラットベットを続ける妻だが、流れがいい時にはここぞとばかりにベットを増やして強気に攻める。この辺のセンスは抜群だ。

今回のプレーで勉強になったのは、夫婦といえども決してチップをあげたり貰ったりするべきではないということ。自分がチップを減らしていく中で、私は隣の妻から度々チップを拝借していたのだが、妻がせっかく築き上げたチップの山を、流れの悪い私がどんどん吸い上げてしまい、妻は勝ち逃げするタイミングを失ってしまった。
また、逆に自分の流れが良くなり、妻の流れが悪くなった時に、どん底から這い上がった私がとりあえずプラス$100でもいいからキリのいいところで一旦席を立とうと思った矢先、手持ちの最後のチップを賭けた妻にダブル手が入り、「1枚貸して」とチップを持っていかれてしまい、席を立つタイミングを逃してしまった。結局その後、プラス分はすべて溶け、手持ちのチップもすべて失うハメに。

その後も調子が上がらずに、この時点でこの日の収支が私の分だけでマイナス$600。昨日のマイナス分と合わせればすでに$800負けていることになる。予算はお小遣いを両替した予備の$300も含めれば$1,800あるとはいえ、できれば予備のお小遣い分には手を出したくないし、そもそもプラスで帰ってくることが目的であるので、かなり苦しい状況に立たされていることになる。

BJでは勝てる気がしなかった私は、気分転換にカリビアンへ(ここではパシフィック・ポーカーと呼んでいる)。ジャックポットの額を確認すると、2万6千ドルほど。前回来た時は10万ドルを越えていたのだが、「まあ、それでも日本円で約260万か」と当たりもしないのに計算するオレ。
カリビアンをプレーしていると、なぜか後ろに中国人の人だかりができる。どんなカードが来ているか見ているのが面白いのだろうか。しばらくプレーする。後ろの中国人にも見えるようにゆっくりとカードをずらしていく。すると、8が3枚お目見え。「ホラ、来たぞ」とカードを指差しながら後ろを振り返る。「ウン、ウン」と頷くギャラリー。さらにカードをずらしていくと、8と2のフルハウス完成!!自慢げに再び後ろを振り返る。何か言っている中国人。おそらく「よし、行け!!」というようなことだろう。勢いよくベットするが、残念なことにディーラーはノーハンド。ジャックポットボーナスの$150を頂くが、うれしいやら悔しいやら。その後もカリビアンは調子が良く、プラス$200となったところで席を立つ(今回のカジノでBJの合間にカリビアンは何度かプレーしたのだが、カリビアンだけは一度もマイナスになることはなかった)。


これでトータルマイナス$600まで戻した。なんとかギリギリ立て直せる範囲内だ。すべては最終日へ。



<4日目~最終日>
昨日の亀ツアーで満足できなかった二人は、珊瑚スノーケルツアーを申し込むことに。こちらは港からではなく、ビーチからボートに乗り込み、そこからスポットまで運んでもらう。テニアンでは基本的に魚への餌付けは禁止されているとのことだが、ホテルの売店で買ったパンを持って行ったら撒いてもOKだった。けっこう適当である。亀ツアーと違ってこちらは見応え充分で、珊瑚が群生しているエリアをインストラクターの後を付きながら遊泳。魚の種類も豊富で撒いたパンに群がってきます。途中、インストラクターが潜ってナマコやらヒトデやらを取ってきて楽しませてくれます。

この日は評判の良いレンタルスクーターでの島内1周も実施する予定だったのだが、珊瑚スノーケルがけっこう長くてしんどくなってしまった二人は、ホテルに戻ってプールサイドのビーチチェアに寝そべってのんびりと寛ぐ。プールサイドバーで頼んだ「バナナロコ」とかいうカクテルがおいしかった。こういったゆっくりとした時間を過ごし、日頃の疲れやストレスを癒すのも悪くない。これぞ、南国での理想的な過ごし方と言えよう。

もしも自分だけであったなら、ともすればカジノに入り浸ってしまいがちになるところだが、限られた予算の中でそれはあまりにも無謀だし、今回妻と共にリゾートをバランス良く織り交ぜることでテニアンの魅力を改めて感じることができたし、それがいいブレーキにもなったと思う。

さて、身も心もリフレッシュもできたところで、いよいよ最終決戦。この日は徹夜も覚悟の完全勝負モード。
と、行きたいところだったのだが・・・これまでの悪い流れはそのままに、むしろさらに悪化していく一方。やること成すことがすべて裏目に。何とかせねば、と気持ちだけが焦る。

この日は日本人の女性ディーラーにも遭遇しました。最初は気付かなくて、テーブルでご一緒したダンディな中年男性とセクシーな若い女性の日本人カップル(ご夫婦?)とともに、「picture please!」「too many!」などと言いながらプレーしていたのだが、お互いに日本人だと気付いてからは「スプリットもできますけど、どうしますか?」とか「もう1枚下さい」とか日本語で会話しながらプレーしたんだけど、なんだかかえって違和感を感じてしまった。なんでも8ヶ月前から勤務している新人さんなんだそうです。テニアンで暮らすのは楽しいと言っておりました。

さて、そんな中でもチップは減り続けていく。午前2時を回るころにはカジノ内も徐々に人が少なくなってきます。眠くなったということで妻が離脱。これでブレーキが外れた自分はベット額が一気に増える。
そのままBJを続けていると、ベテランの女性ディーラーにチェンジ。この女性ディーラーはベテランの安定感があって会話も楽しく非常に感じがいい。カードをめくる時にも、例えば7が必要な時には「セブン!」とやさしく念じてくれます。ところが念じた通りにはまったく来ないんだ、これが。ダブルをした時も「ピクチャー!」と念じてくれるのだが、ことごとくローカードを引いてくる始末。あまりの酷さにカードをめくりながらディーラーも吹き出しておりました。
そんな流れの中でも自分がピクチャー2枚の20、ディーラーがローカードからバーストというベットアップのタイミングが入りました(注:GAKUストは未修得)。
手元にチップがないので$100札を両替し、一気に10単位をベットします。
眉間にしわを寄せながら「今はダメ。NO!NO!」とささやくディーラー。
すると、8と3が来て11、ディーラー5というダブル手が入る。
しばらく考え、再び$100札を両替し、さらに10単位を上乗せ。心臓バクバクです。
カードを指差しながら渾身の力を込めて「ピクチャーァァァァ!!!!」と叫ぶ。
少し焦らしながらめくられたカードは・・・なんと、「2」!!
自分はカードを指差したポーズのままフリーズ。
一息置いて、ディーラーは5から6を引いて11。もはやこれまで。終わった・・・。
ところが、ディーラーはそこから4を引いて15。「フィフティーン・・・」と焦らす。
再び「YES! YES! YES!」と息を吹き返すオレ。
カードを指差しながら再び「ピクチャーァァァァ!!!!」と叫ぶ。
めくられたカードは・・・・・


「6」!!「トゥウェンティワーン・・・」
再びカードを指差したポーズのままフリーズ。
ディーラーは首を横に振りながら申し訳なさそうにチップの山を回収していきます。

そのまま朝を迎え、手元に残った現金は$400。予備のお小遣い分$300には手を付けなかったことがせめてもの救い。
チェックアウトを済ませ、空港までの送迎の車が出るまで30分ほど時間があった。ここで再び悪魔が囁く。予備のお小遣い分$300を手元に残せば、あと$100勝負できる。妻と$50づつ分けてルーレットで1発勝負すれば当たれば36倍の$1,800だ。一気に負け分を取り返して逆転できる。「やめなよ~」という妻を引き連れてルーレットに向かう。傷口を広げる完全な負けパターンだ。
$100札をチップに替えて妻と$50づつに分けてしばらく見。
こういう時は威勢よく賭けても「0」か「00」に入ってショボく終わるパターンだ。それだけは避けなければならない。
しばらく見を続けていると、妻が何かを悟ったように「00」にチップを置いた。


「そうか、その手があったか!!」
勢いよく玉を投げ込むディーラー。回転が弱まり玉が落ちる。
一瞬「00」に入ったかに見えたが、惜しくも弾かれ玉は外れる。悔しがる妻。
自分はまだ見。
なんと、その次のターンに「00」が入った。
「1回早かった~!!」と再び悔しがる妻。なかなかの読みだ。
やはり来たか。賭けるなら次しかない。
ディーラーが玉を投げ込む。
目を閉じ、すべてのインスピレーションを集中させる。
ディーラーが「ノーモアベット」と言う直前、「カッ!!」と目を見開き、「ナイジェル・マンセルのレッドファイブ!!!!」とチップを叩き付けた。
回転が弱まり玉が落ちる・・・カ・・ラーン・・・・・。
落ちたところは、なんと・・・「0」!!
ガッビーン・・・・・!!
今回のカジノを象徴するかのような幕切れだった・・・。

こうして庶民は$300というお小遣いを手にしながら再び現実の世界へと戻っていくのだ。
1年後の再戦を心の糧としながら。

<テニアン総括>
青い空、美しい海、そしてカジノ。やはりテニアンは自分にとってのパラダイス(成績は散々でしたが)。日本から4時間弱という距離、フレンドリーなディーラー、両替が容易でレートも安定しているUS$でプレーできるなど、メリットも多い。テニアンではあらゆる面で「極上」を求めてはいけません。海外に行ったら1分1秒を惜しんでできるだけ多くの観光スポットを回りたい人、高級グルメを満喫したい人、ブランドショップでショッピングを楽しみたい人、リゾートそっちのけでカジノでバリバリに勝負したい人にとっては決しておすすめできる場所ではありませんが、リゾートをしながらのんびりとカジノを楽しみたい人にとってはテニアンは最高のスポットではないでしょうか。


このReportへのコメント(全 4件)

2008/02/19(Tue) 00:00

GAKU

きむたけさん、こんにちは(^_^)!
楽しそうなリゾと臨場感が溢れるカジ、バランスよく楽しまれた様子がイキイキと描かれた素晴らしいレポートですね!
テニアンは何度か行ったことがありますが、一度もビーチに行ったことがありません。というよりホテルの敷地を出たことがありません(爆)。外に出れば、こんなに素晴らしい世界があったのですね(^^ゞ。
またテニアンに行ってみたくなるレポートでした。ありがとうございます。


2008/02/21(Thu) 00:00

きむたけ

GAKUさん、こんにちは!
あの「GAKUスト」の考案者、GAKUさんからコメントを頂けるなんて光栄です。
私はまだ「GAKUスト」は未修得なのですが、不確定なインスピレーションに頼ることなく、またメンタル面での「ブレ」をなくすためにも、次回は是非「GAKUスト」をマスターしてリベンジを果たしたいと思います。
(今回はメンタル面のブレによって強気な勝負ができなかったことが敗因のひとつと考えます)

テニアンには何度か行かれているとのことですが、ホテルの敷地を出たことがないというその気持ちは分かります(笑)。
でも、目の前の美しいビーチにちょっと出かけてテニアンの風を感じるだけでも良いリフレッシュになりますよ。
かくいう自分もビーチに寝そべりながら、「今晩の勝負はどう攻めようかな」なんて考えてましたが(笑)。


2008/05/07(Wed) 00:00

ワカナ

はじめまして!
楽しく読ませてもらいました^^

私はまだまだ初心者なので、みなさんの記事を参考に
どこに行こうか検討中です;
中でもきむたけさんのレポートはとても興味深かったです!
美しい自然、ショッピングにカジノ...と満載なのですね
テニアン、私も行こうかなあと、前向きに検討中です!

ありがとうございました★


2008/05/08(Thu) 00:00

きむたけ

わかなさん、はじめまして。
何気に自分の投稿を読み返していたらタイミング良くコメントが入っていてビックリしました(笑)。
テニアンは美しい海とカジノ以外は本当に何もないところです。
非日常の中で日頃の疲れやストレスを癒してのんびりしたいという人には最高のスポットだと思いますよ^^。
(逆に多くを求めすぎると物足りないと思われる方もいるかもしれません)
ホテル内のショッピングアーケードは小さな雑貨屋とコンビニみたいなお店しかない本当に「おまけ」みたいなものです。
本格的なショッピングを楽しみたいのであれば、サイパンとセットにして行程を組まれることをおすすめします。
サイパンでショッピングやグルメ、テニアンではのんびり&カジノなんていいかもしれませんね^^。


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