リゾカジ カジノレポート

梶野レポート④ ちょっぴり不満なコペンハーゲンのカジノ

* ヨーロッパ 2011/ 08/ 04 Written by 梶野克己

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 ④「カジノ・コペンハーゲン」(訪問日2011年7月9、10日)
 コペンハーゲン中央駅から歩いて約20分、バスで10分ほどのホテル「ラディソンブル・コペンハーゲン」の1階にある。経営は、世界で約80カ所のカジノを展開する「カジノ・オーストリア・インターナショナル」だ。

 入場料は90デンマーククローネ(約1440円。1クローネ=約16円)。オーストリア国内の同じ系列カジノでは、入場料を払うと、それと同額か多少プレミアムをつけた額のティップをくれるので実質無料なのだが、ここでは何もくれなかった。それでこの入場料は高い。同じ系列カジノでこれだけ経営方針が違うのも理解しがたいが、デンマークではカジノに対する課税が厳しいのだろうか。

 ただし、同ホテルの宿泊客には、フロントで1ドリンク付きの無料入場券をくれることが2日目になって判明(カジノ受付で教えてくれた)。ホテルのチェックインの際、従業員は何も言ってくれず、部屋の案内書にも書いていなかったので、今後このホテルを利用して勝負する方は注意するようにしましょう。

 内部は1フロアだけで、中央のバー、両替所をはさんでテーブルゲームとスロットのコーナーに分かれている。30代くらいまでの若い客が多く、Gパン、Tシャツ姿も目立ったが、家族がジャージ姿で入場しようとした際には注意され、部屋まで着替えに帰ったので、一応のドレスコード基準はあるようだ。

 BJテーブルは4台。最低賭金50クローネ(約800円)が2台、100クローネと200クローネ各1台。サレンダーなし、ダブルダウンは9~11のときだけ…など、ほぼ欧州標準ルールだったが、こちらがブラックジャックになると、ディーラーが当然のようにチップ(心付け)を請求してきたのにはびっくり。最初はディーラーによって違うのかなと思っていたが、別の女性ディーラーに代わっても同じで、しかも額は賭け金の最低1割と制度化されているようだった。

 これまで数十カ所のカジノを訪問しているが、こんなに露骨にチップを請求されたのは初めてで、これでは「心付け」というチップの主旨に反している。これならブラックジャック成立時の配当は1.4倍と最初から決められていた方がましだ。そのまま渡すのも癪なので、チップ分の10クローネを次の賭け金100クローネの前に置いて「次の勝負に勝ったら20クローネ渡す」と、ジェスチャーで交渉したが、「それはできない」とやんわり断られた。

 そんなこともあって、戦績は2日間合計でマイナス。下見で1人入った初日は1時間半ほどプレーしてプラス640クローネ(約1万円)と何とかプラスを維持したものの、家族3人無料で入れた2日目は、2000クローネ(約3万2000円)が30分足らずでなくなった。くやしいので家族を部屋に帰し、3時間ほど粘って半分ちょっと取り戻したが、結局は初日に間違って払った入場料と“強制チップ”の分だけマイナスという結果に終わった。

 なお、カジノ内での両替は1万円が582クローネ(1クローネ=17.18円)。同じ日のコペンハーゲン空港内の両替所が621クローネ(16.10円)だったので、カジノ内の交換率はかなり悪い。ただし、ここも交換時のレシートを示せば、同じ率で円に再交換してくれる(当日限り)。




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