リゾカジ カジノレポート

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*韓国

スコーピオンは釜山の天国で七色の夢を見るか?

Written by マカオの帝王

投稿日:2011/10/15

コメント(3 件)

*

Casiono Report

■ 9月16日(金)

関空11時50分発のアシアナ航空OZ143便は、飛び立ったかと思うと、機内でサンドウィッチを食べている間に、13時20分に釜山の金海国際空港に到着した。
(注) 間違いでは有りません。今回は釜山のカジノのレポートです。

きっかけは先月末に、当方のBJにおける “師匠(6歳年上)”からの一本の電話だった。

「あぁー、××(当方の名前)さん。 今度の三連休の前半、16日から18日に軽く釜山に行きませんか?」

この “師匠” とは当方の香港駐在時代から数えて20年以上の付き合いになるが、遠征する場所はマカオ、ソウル、オーストラリア、マニラ、と変われども、プレイするのはBJのみ。 しかもビッグベットも複数ボックスでのプレイも一切せず、常にワンボックスで、ミニマムベットの2~3倍までのレンジで淡々とプレイを続け、流れが悪くなると即休憩し、カジノからのコンプ等は端から期待せず、何とか大会や何とかパーティや何とかキャンペーンには全て背を向け、それでいて4回に3回は最終日に、遠征費を差し引いてもプラスで纏めるという、凄腕の持ち主だ。

「16日から18日ですか……、16日は平日なので休まないといけないし、18日の午後には大阪で約束があるし、夏休みのマカオの勝ち分は株式に投資中で手持ちの軍資金は乏しいし、そもそも三連休で飛行機やホテルは混んでいるのでは?」 と過去に韓国で余り良い思いをしたことが無いので、気の進まない理由を並べるも、
 「18日は朝出発なので、午後に大阪なら大丈夫ですよ。実質二日なので軍資金もそれ程必要ないし、行きも帰りも三連休をずらしているのでエアもホテルも確認済です。一日位仕事を休んで、一緒に行きましょう!」
師匠に押し切られる。


初めての釜山に到着。

金海国際空港のゲートを出ても、過去に何度かソウルのウォーカーヒルに行った時のように送迎のクルマがある訳でなく、空港の出口の銀行で15万円=約205万W(レートは1万円=136,500W)で両替した後、一人5千Wを払ってバスに乗り、市内中心部にあるロッテホテルへ向かう。

このロッテホテルの2階に、釜山のセブンラック・カジノがあるのだが、本日の宿泊はというと、これも師匠のお勧めで、ここから徒歩約10分のところにある、東横イン(西面店)な為、バスから降りて歩いてホテルに向かう。
チェックインを済ませて、再び徒歩でロッテホテルに戻り、2階のセブンラックに向かう。
入り口でパスポートを出し、会員カードを作成し、初回サービスとして1万Wのクーポン券を貰う。

今回の軍資金は通常のマカオ遠征の約三分の一の半束。
師匠がBJオンリーな為、必然的にBJ台に座る。

200万Wを初回のバイインとして投入する。
当方がラストの3ボックス、師匠が3番に座り、ミニマム5万WでのBJが始まる。

最初は少し勝つも、途中から負けが込み始める。

流れが悪いと判断した師匠は席を立ち、プレイ終了。
ボックスの数を維持する為、4ボックスでプレイしようとするとディーラーから「最大3ボックスまで」とクレームが入る。

仕方なく3ボックスでプレイを続ける。
依然として悪い流れが続く。

初回バイインの200万Wはジリ貧で50万Wとなる。
と、ここで 「ギィー! ガ・ガ・ガ・ガ! ギィー! ガ・ガ・ガ・ガ!」と耳を劈くような音が響きだす。 入り口で受付の女性に警告された、“リニューアル工事”に伴う騒音発生だった。

『どうやらこのテーブルの向こう側で工事しているようだな? どうりで空いていた訳だ。流れが良いなら兎も角、こんな煩いテーブルでこれ以上勝負が出来るか! 撤収だ!』

師匠と合流し、セブンラックを出る。

ロッテホテル前でタクシーに乗りこむ。

向かう先は……、釜山にあるもう一つのカジノ、海雲台のパラダイスしか無かった。

ウトウトしている内に、釜山パラダイスに着く。

ここでもカードを作り、ルーレット専用の2万Wのクーポン券を貰う。

中に入る。
狭い。

バカラに関しては、何故か中国人専用エリア、日本人専用エリアと分かれているが、BJについてはミニマム1万Wの台が1台、それとミニマム10万Wの台が1台のたった2台しかない。

取り敢えずキャッシャーで軍資金を補充する。
ここでのレートは空港よりも良く、1万円=141,000W。
10万円を両替する。

ルーレットでクーポン券を元手に少し勝ち、再び軍資金を200万Wとし、師匠と共にBJ開始。
(尚、師匠の意向でミニマム1万Wのテーブルでのプレイとなる)

途中でラストボックスが空いたので、即席を移動する。
調子はマァマァ。

同じBJ台なのに、何となくセブンラックとの違和感を覚えたので、良く見るとセブンラックは全部で6ボックスだったのに対し、パラダイスは一つ多い7ボックスであった。

『そうか! どうりでパラダイスの方がカードの流れが良く見える気がしたのは、毎回サンプルが一つ多かったからだ。マカオのようなエンドレス・シャッフルマシーンでのBJの場合、確率的にはほぼ独立事象となるのに対し、韓国のようにハンド・シャッフルの場合、出現するカードは従属事象となる為、ゲーム毎にラストボックスでプレイする者のアドバンテージは僅かながら大きくなる訳だ……』

普段はBSに基づいたプレイがモットーであったが、1~6ボックスに絵札が殆ど出て無い時は、ディーラーの3に対して、こっちが12の時はステイすることにした。

また、その反対に1~6ボックスに4や5がやたらと多い時は、ディーラーの絵札に対して、ローカードから16になった場合、普通ならヒットするところだが、もう4も5も残り少ないと判断し、ステイを選択することにした。

毎回平均20万Wずつベットし、少しずつ増える。

九州から毎月来ているという、日本人のおじさん3人組と、師匠も調子はマズマズの様子。

200万W → 350万W となり、セブンラックでの負けを回収した時点で食事休憩とする。

タダの鰻定食とビールを頼む。(お味はマァマァ)

師匠に戦績を尋ねると、毎回平均5万Wから10万Wのベットにも関わらず、驚いたことに110万Wのプラスとのこと。
セブンラックではマイナス30万Wで打ち止めにした為、ここまででトータル+80万Wである。

『こっちがやっとチャラに戻した所なのに、チマチマベットで勝利とは……、さすがは師匠だ』

食事後、師匠にこれからどうするのか尋ねたら、「今日はここまで。後は適当にビールでも飲みながら休憩しているので、ホテルに帰る気になったら声をかけて頂戴。それまではどうぞご自由に……」とのお言葉。

その言葉に甘え、BJ縛りが無くなったので、食後は一人で釜山初のバカラにチャレンジ!

ミニマム10万Wの共通エリアのテーブルに座る。

最初は韓国、それも釜山の田舎カジノの平場と軽く見ていたが、1番ボックスの中国人と思しき若い男は総額約7千万W分のチップを積み上げていた。

真ん中には当方を含め日本人が4人、その中のチップリーダーは約3千万Wの年配の“社長”と周囲から呼ばれるメガネの男性。
と、そこに海外在住の韓国人らしき長身の中年男性が現れ、100万Wの小切手を100枚、総額何と1億Wをテーブル上にぶちまける。

『おいおい、そりゃ何だ? そんなに軍資金が有るのなら奥のVIPエリアでやれよ! まてよ、確か奥は日本人若しくは中国人専用だったな。そのどちらでも無い場合は、ハイローラーと言えどもこんな平場でプレイすることになるのか……、それにしても1億Wとは……』

こうして中韓両陣営に挟まれた状態で、釜山でのバカラが始まった。
始まったのだが、余りバカラをしている気がしない。

ゲームの多くは、右端の中国人が2~3百万Wをプレイヤーにベット、それに対し左端の長身の韓国人が5百万Wをバンカーにベット、日本人4人が適当にベットするという構図で進行し、中国人が3勝2敗ペースで徐々にチップを増やしていった。

それはまさに昨今のエレクトロニクス業界の縮図であった。

日系エレクトロニクスメーカー全てが束になっても、韓国のサムソン一社に敵わない。
そのサムソンが最近は中国系に押され、凋落しかかっている模様。

時たま、長身の韓国人(仮に“サムソン”とする)がルックした際に、日本人の“社長”が果敢にも中国人に挑戦するが、6,7をメイクしても、ローカードから軽く回し蹴りを食らい、敢え無く敗れさる、といったケースが続く。

平均のベット額が50万W程度では、絞る機会が殆ど無い為、バカラをしている気分になれない。

全体的には中国人が優勢で、総チップ量が1億Wに迫る勢いの中、“サムソン” はジリジリとチップを減らす。

師匠が現れる。

「調子はどうですか?」

その時点ではマイナス50万Wであったが、プレイヤーの中国人が2、バンカーの “サムソン”が6の状態から、中国人がお得意の回し蹴りで6を引っ張り8にまで上げるものの、“サムソン”が意地で3を引き返し、逆転勝ちしてくれたお陰で、いつものようにバンカーに50万Wベットしていた当方は勝利となり、パラダイスでのバカラはチャラとなった。

「今一つです。けど、何だか疲れました。ホテルに帰りますか?」

10万Wチップを100万Wチップに換え、ディーラーに終了を告げる。

“中韓対決”が続くバカラ台を後にし、釜山の初日の(生温い)戦いは終わった。

■ 9月17日(土)

7時半に目を覚ます。
シャワーを浴びる。
一泊約4,500円なので文句は無いのだが、ここ、東横インの洗面所には歯ブラシも剃刀も何も無い。
予め、過去にマカオのホテルから捕獲した膨大なストックの一部を持参していたので事なきを得たが、初めての人は面食らうことだろう。

日本の東横インと同じく、無料の朝食を軽く食べ(但しお握りは無く、代わりにパンと朝っぱらからキムチが有る)8時50分発の、東横イン前からパラダイスへ向かう無料のシャトルバス(1日4便)に乗り込む。

東横インでは、至るところに “ECO” の文字が躍っていたが、移動にも積極的にバスを使う、地球と環境に優しい “エコ・ギャンブラー” の誕生だ!

何箇所か停まりながらバスは走り、10時前にパラダイスに着く。

『さてと、今日こそ、その名の通り “パラダイス” を愉しませて貰うとするか……』

昨日と同じく、師匠とミニマム1万WのBJ台に座り、ゲーム開始。

途中で日本より持参したタバコ(パーラメント・ライト)が切れる。
ウェイトレスに空箱を渡すと、「ロングは無い。ショートでも良いですか?」と尋ねて来る。
無言で頷くと、程なくショートのパーラメント・ライトを持ってきてくれる。

代金を払おうとすると、「サービスです」 とのこと。
ビールはタダでも、タバコは有料かと思っていたが、この点に関しては良心的だった。

但し、肝心のゲームの方は、一人だけズルズルと沈む。(マイナス約100万W)

平均的には、こんな感じ。
1番から6番まで、師匠を始め昨日と同じ九州からの3人組の皆さん、19から21とマァマァ。
当方のみ18。
ディーラーのアップカードは “8”
『これはプッシュだな……』
そう思いながら見ていると、裏がエースで一人負け。

そうかと思うと、こんな感じ。
1番から6番まで皆さん、17から19と今一つ。
当方はAと5。
ディーラーのアップカードは “9”
『よし、19以上を作るぞ!』
そう思いながらヒットすると2が出て18に。
『“9”が相手ならもう一枚!』 とヒットすると今度は4が出て12になる。
『それならば、もう一枚!』とヒットすると絵札が出て一人だけバスト。

ディーラーの裏は8。
あっさり17で確定し、またも一人負け。

『18でステイしていれば勝っていたのか……、けどなぁ』

お腹が空いてきたので、師匠と食事休憩を取る。
当方はカルビ定食とビールを注文する。
タダのカジノ飯にしては、なかなか美味しい。

さて、ゲーム再開! と思ったが食事休憩中に席が一つ塞がり、空きが一つとなる。
好きなラストボックスが塞がったのと、それまでの不調から空きボックスは師匠に譲り、当方はバカラでの勝負を選択する。

バカラゾーンにも天国(パラダイス)は無く、一進一退の際どい勝負が続く。

3時間が経過する。
師匠が現れる。

「調子はどうですか?」

その時点ではバカラに関してはちょうどチャラであった。

逆に師匠に対し本日の戦績を尋ねると、またまた驚いたことに食事後もコツコツ増やして、結局今日だけで130万Wのプラスとのこと。
昨日の80万Wと合わせると210万Wの勝ちだとか。

『せめてバカラでイエロー1枚だけでも勝って、チャラに戻したい!』

そう思っているところに、昨日の “1億W韓国人(仮称:サムソン)” が再び登場する。

『また1億Wか?』

しかし、彼が財布から取り出したのは青い “保管証(9,000,000W)” だった。

『どうやら昨日の1億Wは全部掏ったみたいだな。落ち目の “サムソン” など怖くない。“水に落ちた犬は叩け”だ! 悪いが叩かして貰う!』

師匠に向かい、後ワンゲームだけ待って貰う。
落ち目のサムソンがプレイヤーに900万Wベットする。

それを見て、当方はバンカーに百万Wベット。

と、そこに現れた中国人美女が、いきなりバンカーに200万Wをベットする。

絞りの権利を奪われたので、一瞬チップを引こうとも考えたが、『待てよ、怪力のヘブライ人サムソンは、ペリシテ人の美女デリラにその怪力を封じられたあげく、敗れたのだったな……』 と思い直し、そのままにする。

プレイヤーが懸命にカードを絞るが、オープンされたのは2枚とも5!

それに対し、バンカーの美女がチラッと見ただけでオープンしたカードは5と9の4点。

『この4は強い……』 そう感じた。

“サムソン” が3枚目のカードを絞る。
どうやら4サイドのようだ。

『これは10だな……』 と思った瞬間、“サムソン” がカードを放り投げた。
案の定、3枚目は10で、バンカー勝利!

『やはり “デリラ” が勝ったか……、まだまだ勝てそうだが、自分で絞れないとバカラは面白くない。ここらが潮時だな』

「お待たせしました」
と師匠と共にパラダイスを出る。

せっかくなので “観光” を開始する。
海雲台のビーチをグルッと一周し、免税店を回る。
何も買わず、約1時間後、タクシーに乗りこむ。

ガイドブックに載っていた、釜山の観光地であるチャガルチ海鮮市場に行くが、師匠曰く、「魚の臭いに耐えられない……」とのことで、露天でお土産用にキーケースを買っただけで撤収。

釜山観光はこれにて終了。

再びタクシーに乗り込み、西面(釜山中心部)のロッテホテル裏手へ。
師匠推薦の店で、定番の韓国焼肉を食べる。

油が溜まらないよう、斜めになった鉄板の上で焼くというスタイルで、ビールも飲んで二人でたったの5万W、ウォン安のお陰でコスト・パフォーマンスは大変良かった。

食事終了後、他に行く宛も無いので、再びセブンラックへ。

さすがに土曜日の夜だけあって、店内は賑わっていた。
かき入れ時だからか、リニューアル工事も一時中断している様子で、壁の向こうから騒音も聞こえてこなかった。

『よし、これなら勝負出来る!』

そう思い、師匠を誘うが、何故か余り気が乗らない様子。
(所謂一つの“勝ち逃げ”モード)

『それならば、短期決戦!』

と奥のバカラエリアでの勝負を決め突入すると、その内の3テーブルは満員で何やら大賑わい、1テーブルだけ韓国では珍しく白人が一人で淡々とプレイしていた……

消去法で白人のテーブルに座る。
会員カードを出し、取り敢えず200万Wをチップと両替する。

と、この時、カジノのマネージャーらしき黒服が現れ、当方の顔をしげしげと眺めた後に、妙なことを告げる。
「あぁー、××(当方の名前)様。前はメガネを掛けていたと思いますが、メガネはどうしましたか?」

韓国では、随分前にソウルのウォーカーヒルにメンバー登録しただけだったが、その時のメガネを掛けた写真のデータが残っているのだろうと思い、「視力が回復したので、メガネは不要になった。 だけど、そもそも、そんなことはどうでも良いではないか!」と言い返すと、何やらモグモグと言いながら、黒服は消えていった。
今のは何だったのか? と思いながら、セブンラックでのバカラが始まる。

第1ゲーム
白人がプレイヤーに百万Wベットする。
当方がバンカーに50万Wベットする。
白人、いきなりナチュラル8!
当方、絵札とエースで負け。

第2ゲーム
白人が再びプレイヤーに百万Wベットする。
当方がバンカーに50万Wベットする。
白人、またもナチュラル8!
当方、またも絵札とエースで負け。
『これは、バカラなど止めてBJをやれ! という神のお告げか……』

第3ゲーム
白人がプレイヤーに百万Wベットする。
当方がバンカーに50万Wベットする。
白人、今度はナチュラル9!
当方、絵札2枚で負け。

第4ゲーム
白人がプレイヤーに百万Wベットする。
当方がバンカーに50万Wベットする。
白人、バカラ。
当方、AA(エースが2枚)!
白人、3枚目・・・9!
当方、3枚目・・・絵札。

僅か4手で2百万Wを失う。
不思議なことに白人は、当方が現れてから4連勝したというのに、少しも嬉しそうではない。





脳内が妄想モードに突入する。

『おかしい、何故プレイヤーばかり勝つ……。それに, あの写真の確認に現れた黒服も妙だった。そうだ! 今日、入り口でカードを見せた瞬間に、奥のバカラエリアに指令が飛んだに違いない!「今から、毎回バンカーにベットするカモがそちらに向かうので、全勝負プレイヤーが勝つ様にセットしたテーブルを1台用意し、アルバイトの白人を一人座らせておけ! それから、賑やかしの台にもサクラを座らせ、盛り上がっている風を装え! 兎に角、カモを生きて帰すな!」くっそう、セブンラックめ!』

ふと気が付くと、白人は姿を消していた。

『お役御免、という訳か……』

場内を散歩していた師匠が登場し、最後に少しだけBJをする、とのこと。
席を立ち、BJ台に向かう。

幸い、ミニマム5万Wの台が1台空いていたので、当方が5番・6番ボックス、師匠が4番ボックス、2番、3番は共に初老の日本人、1番は小太りの中国人、という面子で、今回の釜山遠征最後のBJがスタートする。

(注) ここで韓国のBJに詳しい人に質問です。何故パラダイスのBJは7ボックスなのに、セブンラックのBJは6ボックスなのでしょうか?
 (セブンラック! と名乗る位なら、7ボックスにすれば良いのに……)

バイインは今回の釜山遠征の生き残りの150万W。
取り敢えずはこれで勝負することにする。
(手持ちのウォンで最後の勝負となった際に、仮にダブルやスプリットになったとしても、テーブルで日本円を出せばプレイを継続出来るという点は、マカオと異なり韓国のメリットであった)

滑り出しは上々。
150万W → 250万W と増える。

師匠は完全に流しモードで、微増に留まる。

毎回ペアに3万Wベットする1番の小太り中国人は、異常な頻度でペアを当て、ペアの配当だけでチップを積み上げる。

2番と3番の初老日本人コンビも微増。

午後10時半、ここで「少し疲れたのでホテルに帰ります……」と師匠退場。
(今回も200万Wオーバーの勝ちが、これで確定する)

『よし、これで韓国BJのMAX3ボックスでの“帝王式”の開始だ!』
と意気込むが、すぐに4番ボックスに中年の台湾人が割り込んでくる。

仕方なく、2ボックスでのプレイを続ける。

この台湾人、ベットはミニマム+αだというのに、やたらと態度がでかい。

後ろの連れと耳障りな台湾語(注:一般的には中国語の中でも、広東語が騒がしく、北京語は上品だと言われていますが、長年、香港・マカオで広東語を聞き慣れた当方にとっては、逆に北京語の方が耳障りに聞こえます)でペチャクチャと喋り、ちびちびと300米$ずつ両替し、挙句の果てに、当方のタバコの煙が煙たいので、灰皿に水をかけて消せ! とのたまう始末だ。

これには普段、滅多な事では腹を立てない当方もカチンときて、「ここはスモーキングテーブルだ。タバコが嫌ならお前がどこか他に移れ! 別に頼んで座って貰った訳じゃないぞ!」と、英語で反論する。
幸いにも、このテーブルの他の客も全員スモーカーだったので、無言の圧力となる。

中国語しか分からないのかも知れないが、ニュアンスは伝わった様子で、ブスっと押し黙る。

この台湾人は、B/Sに関しても良く分かっておらず、以下;

ケース① ディーラー・・・“7”
台湾人・・・Aと6の17でステイ
当  方・・・同じくAと6の17からヒットし5を引くも次が7で19
ディーラーの裏はAで18。

ケース② ディーラー・・・“8”
台湾人・・・16からステイ
当  方・・・同じく16からヒットし3で19
ディーラーの裏は絵札で18。

ケース③ ディーラー・・・“9”
台湾人・・・Aと7の18でステイ
当  方・・・同じくAと7の18からヒットし2で20
ディーラーの裏は絵札で19。

このように同じ局面で、

台湾人・・・ステイし負け、
当  方・・・ヒットし勝ち!

というケースが何度かあり、台湾人が追加の米$を投入する度に3番ボックスの初老の日本人男性に向かって、「ブラックジャックのやり方を知らない奴は、やっぱり負けますねぇ! ズルズルと追加で両替を余儀なくされ、何とも哀れなものだ!」と日本語で真横から“傷口に塩”を塗り込んでやると、ようやく自分がこのテーブルにおける“ペルソナ・ノン・グラータ(=歓迎されざる人物)”であると悟ったのか、何やら台湾語で悪態をつきながら、12時ジャストに隣のテーブルに移動していった。

早速、その空席に手提げカバンを置いて埋める。
遂に韓国におけるMAXの3ボックスでのプレイが可能となる。

1番から3番の“同士”3名は、当方が4番の空席を埋めるのを歓迎している様子。
この間に手持ちは約500万Wに増えていた。

『リミッター解除、帝王式BJ(1-2-3)モード発動!』
心の中で小さく叫んだ。

■ 9月18日(日)

基本的に、4番に10万W、5番に20万W、6番に30万Wベットし、多少の浮き沈みはあるものの、“帝王式BJ(1-2-3)モード”は順調に機能し、ワンシュー毎に、俗に言うところの“イエロー” 1枚ずつ増え続けた。

途中で3番の初老の日本人男性が姿を消し、そこにルールをろくすっぽ知らない、若い日本人男性観光客軍団が、ミニマムの5万Wを握り締め入れ替わり立ち代り座り、ディーラーの絵札に対し、6+3の9からダブルしたり(勿論負け)、同じくディーラーの絵札に対し、Aと5でステイしたり(これはディーラーのバストで勝った)するのも、海のように広く大きな心で受け止め、プレイを続行した。
(よくB/Sを知らないプレイヤーとの同席を嫌がる人がいますが、当方は余り気にしません。B/Sを知らないが為に、負けて損をするのはその当人であり、他の人はプラス・マイナス、ゼロの筈だからです)

「おい、見ろよ! あの左端に座って4番から6番に毎回10万Wから30万W賭けている高そうなスーツを着た男の人を……。手元のチップは全部で一千万W以上はあるんじゃねぇか! やっぱりカジノには凄い人がいるもんだなぁ……」
20代と思しき日本人観光客グループの話し声が後ろから聞こえてくる。

帝王式BJはディーラーを飛ばし続け、一つの壁と思われていた一千万Wをあっさりと突破した。

ギアをチェンジし、4番に20万W、5番に30万W、6番に50万Wと、(2-3-5)モードを採用する。

その後もチップは増え続け、1,500万Wの壁も突破し、瞬間的に勝ち金が日本円で一束となるラインにまで達した。

午前3時、2番の日本人男性が席を立つ。

観光客の数も減り始める。
1番の中国人は相変わらず元気だったが、ボックス数が不安定になる。
それが災いしたのか、ディーラーが息を吹き返し、負けが込み出す。

『どうする、手仕舞うか? だが、まだ朝まで3時間ある。もしここで止めたりしたら、それを人は “勝ち逃げ” と呼ぶのだろうな……、“帝王の辞書に勝ち逃げは無い!” 朝が来るまで、プレイ続行だ!』

1番の中国人と二人で、何故か急に飛ばなくなったディーラーが相手の空虚な戦いが続く。

ダブル、それもソフトのダブルがさっぱり決まらなくなり、そのままだとディーラーがバストしていたのに、当方がソフトのダブルをしたばっかりに、ディーラーが20,21に成り上がる、といったケースが連続したのに嫌気が差したのか、1番の中国人も姿を消した。

たった一人の孤独な戦いが続いた。

そして朝を迎えた。


セブンラックを後にし、ホテルに戻り、シャワーを浴び、帰りの仕度をする。
7時45分に、ロビーで師匠と合流し、タクシーに乗りこむ。

「あれからどうでした?」と師匠。

「夜中の午前3時頃には約一束のプラスでしたが、結局全部溶けました。まぁ、追加の日本円を投入しなかっただけ、マシですが……」

「そうですか……、それにしても、どうして勝っている内に止めなかったのですか? 今回は元手も少なかったのだから、一束勝ちなら十分だったのでは?」 と師匠。

「それは、説明するのが難しいのだけれど、確かイソップに “蠍と蛙” というこんな話があるのです……」

空港へ向かうタクシーの中で、イソップ物語の始まり始まり……

  「蠍(スコーピオン)と蛙」

昔々ある所に一匹の心優しい蛙がいました。
そこへ一匹の蠍がやってきて、蛙に話し掛けました。
「向こう岸に渡りたいのだけど、ちょっと僕を乗せてくれないか?」
蛙は答えました。
「それは駄目だよ。もし君を載せたりしたら、僕は君に刺されちゃうだろ」
蠍は言いました。
「ばかだなあ。もし僕が君を刺したりしたら、自分も一緒におぼれてしまうじゃないか」
「それもそうだなぁ・・・」
優しい蛙は蠍を向こう岸に連れて行くと答えました。
蛙は蠍を背中に乗せ、ゆっくりと川を渡り始めました。
だんだんと向こう岸が近づいて来ました。
その時、蛙は突然背中に鋭い痛みを感じました。
蠍が蛙の背中を刺したのです!
薄れゆく意識の中で、蛙が蠍に尋ねました。
「どうして僕を刺したりしたの?」
蠍は言いました。
「仕方が無いんだ、これが蠍の性(サガ)なのだから……」
二匹は静かに川の底に消えて行きました……

「成るほど、つまり君は根っからの“蠍(スコーピオン)”な訳だ」と師匠。

「そう言うことです。 そこにカジノが有り、手元に軍資金と拘束されない時間がある限り、その時点で幾らプラスだとかマイナスだとかに関係なく、目の前の卓上で刺す(=プレイする)のが、蠍(=ギャンブラー)としての本能な訳です。それはマカオでも釜山でも変わりは有りません。今までも、そしてこれからも、恐らく人生最後の瞬間まで、僕はこの本能の赴くままに行動することでしょう。これが蠍の選んだ道です……」

タクシーは釜山の金海国際空港に着いた。

こうして人生初の、マカオと比べると何もかも“安・近・短”であった、延べ僅か44時間の釜山遠征は幕を閉じた。


*このレポートはリゾカジ.SNSの日記を転載したものです。

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このレポートへのコメント(全3 件)

2011/10/17(Mon) 12:24サイゴンサイゴン

マカオの帝王様

こんにちはサイゴンサイゴンです。
帝王の今回の釜山リポート読んでまして、自分の釜山旅行のパターンとそっくりなので可笑しくなりました。金曜から入り、金海からバスでロッテへ、歩いて東横イン、セブンラックとパラダイスを行ったり来たり等々。釜山は日本人プレーヤーにとっては最も案近短なカジノだと思いますが、
エアー、ホテルのコンプまで届かない、私クラスのプレヤーにとっては非常に行きやすい場所です。カジノ旅行が海外旅行である現在、旅費という最大の控除率をどうするかが一番の課題です。
釜山のセブンラックは雑多な客層、サービスのレベル(工事騒音!)等色々ありますが、私は一番好きなカジノです。 深夜のBJテーブルでいつか3ハンドの帝王式BJにお目にかかれる日を期待してます。
ご指摘のBJ席数の違いは、特に理由はないのでしょうが、セブンラック(6人)よりパラダイス(7人)のテーブルの方がサイズが大きくファーストベースVVサードベースのハンドがお互いに
見にくいので、近眼の私はあまり好きでありません。




























2011/10/19(Wed) 22:07マカオの帝王

サイゴンサイゴンさん こんばんは!

何故か今週は、リゾカジではマイナーな釜山のカジノがランキングでワン・ツー・フィニッシュ?となり、変な感じです。

元々、コンプには捉われないことを心がけているので、その意味では韓国カジノ好きの“師匠”にまた誘われたなら、再訪する予感を感じている、今日この頃です。

最近、“55億負けた”とかで、“マカオの帝王”ではなく、“マカオの大王?”が世間を騒がせていますが、お互い負けずに頑張りましょう!

2011/10/20(Thu) 10:08サイゴンサイゴン

マカオの帝王様

”マカオの大王”に座布団一枚!
それにしても、ほんとに55億、ティッシュみたいに溶かしたとしたら、
それはそれで凄いですよね。

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