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| ラスベガス ミラージュで8泊 |
| Written by ぐるぐる |
投稿日:2006/09/04 |
それは確かにMGMで50代の女性の天国と地獄の後日でした。 ミラージのMIN.$25テーブルで、一人でちまちまプレーしている時の事です。 約1時間ほどの間に真ん中でプレーしていた自分の両サイドが次々と敗退していました。 ある人はバイインで、$300ほどをチップに変えたり、プレー中にチップが無くなり財布から$10や$5札を組み合わせて、最後の運試しを試みたり、なかなかプレーヤーにツキが回っていない時でした。
ディーラーの交代があった時でした。左側後ろからいきなり$1000−3枚の$3000−チップが出て来たのです。 おもむろにサードベースを見ると、カジュアルな服装だけど上品な身なりの50代の西洋人男性が、腰掛けました。 交代したディーラーがブラック色の$100とグリーン色の$25チップに代えようと手を伸ばすと、彼は「そのまま」と言いました。いきなり$3000−を賭けたのです。 確かに少し前からこのテーブルの状況を見ていた気配を感じてはいました。 驚いたのは私です。私は時々は$50−程度のプレーですが、ほとんどミニマムの$25でプレーしていました。 一瞬「どうしたらよいだろうか」と思いました。 自分の$25−のプレーが、隣の$3000−プレーヤーに直接影響することは明らかなのです。 改めて意を決しました。「自分は自分」いくら彼がハイカード待ちでも、自分が16では、ヒットして親の8+Xに挑戦しなければなりません。
彼はたてつずけに3回破れ$8000−がディーラに渡りました。彼は「3回連続か、ムニャムニャー」と独り言。ディーラーも、後ろで見ているピットボスも粗相が無いように真剣です。彼はポケットから$10000−チップを出して$1000−チップに代え、さらに$6000−をベットしました。 女神は来ません。 そして$4000−。
彼は一度も勝つ事無く、$18000−が無くなり席を立ちました。 テーブルを離れる後姿を見ると彼の手には数枚の$10000−チップが見えていました。 約10分間の出来事です。
「フゥー」と変なため息をして、また私の$25プレーが続けられました。
「アアー、シンドイー」。
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その新しくディールする交代待ちの彼女はしばらくの間ピットボスとなにやら話をしていました。 小一時間ほどサードベースでプレーしていた私は、現在のディーラーがもう間も無く交代し、明日の休日を楽しみして居ることを、シューとシューの合間のシャッフルの時間にそれとなく交わしたお喋りで知っていました。 そしてさっぱりとした様子で仕事を終え、今のディーラーと変わってピットボスとお喋りしていた彼女が新にカードを配り始めました。 既に老眼鏡を掛け、目じりには深いしわが刻まれた彼女の表情には、長年カジノのディーラーで生計を立ててきた雰囲気が漂い、明らかに自分よりも年上である事が判りました。
最初は気に留めていませんでしたが、彼女のディールするカードは、いつも震えているのです。 そして老眼鏡を通して下目使いにカードの数字を確認する様子がありありとわかりました。 その時です、彼女はハードの17からついついもう一枚引いてしまったのです。 「オーレディー 17」即座に私はその事を言いました。 「ハット」気づいた彼女は後ろのピットボスを呼び処置を尋ねます。 ピットボスは何も無かった様に最後の余分なカードを始末して、ディーラーの「17」として精算させました。
ここから意外な展開になりました。それまでミニマム$25でちまちまプレーしてジリ貧の自分のカードにいきなり「A]と「T]のラッシュなのです。 直ぐに運を感じて「$150],[$200]と賭け続けて、あっという間に$3500−程稼ぎそれまでマイナス$1500程沈んでいた状況からプラス$2000−まで増やし、スレンダーで溜まった$1−コイン数枚をチップとしてテーブルを去りました。
$25プレーヤーの自分には、僅かなコンプしか期待できない事が判り、「ミラージ」からストリップ通りをはさんだ向かいの「ベネチアン」に行った2日目です。見るからに小柄な彼女は東南アジア、一見フィリピン人とわかる顔立ちでした。しかしとても流暢な英語を話すのです。 またやや細面ですがどこと無く品のある顔立ちには、思わず見惚れてしまうほど高貴な感じさえ漂っているのです。
普段、氏素性などはめったに聞かない自分ですが、思わずおしゃべりを始めてしまいました。彼女はダウンタウンで11年、ストリップ通りのカジノで4年働いていました。 おそらく少しずつ信頼できるディーラーとしての経験を買われて今の地位に這い上がってきたと思われました。 シューの合間に、このテーブルで次々を負けていくプレーヤーについて、バイインの額があまりにも少ない事、毎回のベット額が直ぐに大金となり、なかなかミニマムでチャンスを待てないこと等を私なりに話しました。 もちろん私が約$2000−のチップがあるにも拘らず、ミニマムベットでプレーし続け、チップが減らない事はお見通しでした。 休息で一度離れた彼女が戻ってきても、私にはなかなかチャンスが来ません。 今が潮時と感じてチップ精算を頼みました。
「WIN ?」と彼女は聞きました。「YES $200−」と答えた私に、「OK GOOD LUCK、 I HAVE A GOOD TIME]と聞きながら、私は彼女の後ろに居たピットボスにコンプを尋ね、すぐ向かいにあるヨーロッパ風の「GRAND LUX CAFE」で「SAMUEL ADAM’S LAGER BEER」と大ぶりの「ニューヨーク ステーキ」をガブリと、ぱくつきました。 「SO GOOD」。
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