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| ラスベガス ミラージュで8泊 |
| Written by ぐるぐる |
投稿日:2006/09/04 |
「のっとり女−A」
前2回のシューではほとんど手持ちのチップに変わりが無く、「ベネチアン」でのブラックジャックが小一時間ほど経過した時です。 それまでファーストベースでプレーしていた自分と、アメリカの中西部からでも着たような雰囲気の40代の男性のサードベースの間に割り込むように、彼女は座りました。 小柄ながらやや中年太りの体躯に、外気温を思わせるノースリーブ上着からは、大きく胸元がはだけて見えていました。しかし彼女の様子はどこと無く落ち着かないのです。ブラックジャックを始めてまだ間もない事が数回のプレーで直ぐにわかりました。
しかし新しいシューが始まり彼女が来る前は、ファーストベースの自分のカードに明らかにツキが感じられていたや先です。ディーラーがバーストした直ぐ後 ミニマム$25−プレーから、一気に$200−にベットを上げたとき、「2+8」が来ました。 ディーラーは7+Xです。 チャンスとばかりダブルダウン。 「T]が転がり「やったー」と内心喜びました。
となりの彼女は「7+5」です。しかしステイのサインです。 「止めてくれー」と叫びそうです。サードベースの男性と一緒に「ヒットがBS」とアドバイスしましたが聞き入れられません。 サードベースの「T+T」がステイした後、ディーラーには「7+9」+「5」。 全滅です。 彼女は両サイドからの文句を理解できずに不思議そうな表情です。 しかしそれでも彼女は席を立とうとしないのです。この勝負の山に、勝てませんでした。
頭を冷やす為にゆっくりとトイレから戻り、しばらく隣のテーブルから彼女の様子を覗いていました。居座り続けた彼女のチップは増えていくのです。私はテーブルに置いてあったチップをポケットに放り込みキャッシャーに向かいながら、「神様、このずうずうしい女に天罰をー」
「のっとり女−B」
「ミラージ」のカジノが冷房が効きすぎてあまりにも寒く、隣の「フォーラムショップス」で買ったサマージャンパーを着て、「シーザスパレス」で少し小型のバラックジャックテーブルに居ました。夕食時間の少し前、だんだんと込み始めてきた時です。体の大きい自分は、狭い隣のファーストベースを開けて右から2番目でプレーしていました。それまで4番と最後の5番(サードベース)の3人の間に、一見40代の見るからに日本人と思しき女性が新しく座りました。 しかし、小柄小太り、大顔のプロレスラー風のディーラとのやり取りで、彼女からネイティブな発音が聞こえ、直ぐに違う事がわかりました。
新しいシューが始まって、ディーラーに「T」[A]が続き、時々思い出したように私が1番と2番の2箇所賭けをすると、上手く行きます。 しかし、3番席の彼女にはなぜか運が来ません。 自分がまたシングルハンドに戻した時、彼女は「ダブルハンドしてもよいですか」と私に尋ねました。「OK]と返事をしながらまた少しプレーが続きました。 その間彼女はちらちら自分を気にしている様子なのです。
そして思い余ったように「今ダブルハンドしたい。(グニュグニュ)」、と言った瞬間に、大顔のディーラーはすかさず「ここは彼のプレーしている場所です。できません。」ときっぱりと断りました。 私はなにが起こったのか一瞬わかりませんでした。
彼女はダブルハンドする為に、今までプレーしていた私の場所(2番)を自分に明け渡して、私には1番(ファーストベース)でプレーしろという意味なのです。
驚いたのは私です。 生まれてかつてこんな経験はありません。まして彼女は私よりずーと後にこのテーブルに来たのです。 しかし彼女は席を立ちません。 もちろん私に彼女が吸い始めたタバコの意味はわかりません。
おもむろに席を立ちトイレに向かいながら、「神様、このずうずうしい女に天罰をー」。
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