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| マカオのカジノ |
| Written by ちくわ |
投稿日:2007/10/04 |
8月22日からマカオへの6日間の旅が始まった。
JALの731便。
私は、香港行きのフライトをエコノミーだが2階席の非常口の席に乗り込んだ。
ここは足が伸ばせて、しかも客室乗務員さんが目の前だ。自分の中では「エコノミーファーストクラス」と呼んでいる。
前日は徹夜した。週末にはito氏と高尾山に登ったから、身体は満身創痍、いつでも落ちる状態だ。
通路をはさんだ反対側の「エコノミーファースト」の座席にはサングラスをかけたワケありっぽい女性が座っていた。オレンジ色のワンピースが眩しい。
この女性は、香港に着いたら、ペニンシュラあたりで会社の上司と落ち合って、エルメスかなんかのバックでも買ってもらうんだろう・・・
飛行機は定刻に離陸して一路香港に向かう。
「本日は気流の影響で大変揺れることが予想されます・・・」
機長のアナウンスが流れる・・・
はっと気づくと客室乗務員が
「お客様、お客様、大丈夫ですか!!」と隣で叫んでいる。
隣のオレンジのワンピースの女性が、足元に倒れている。どうやら息をしてない様子だ。
顔は青ざめている。危険だ。
「どなたかお医者様はいらっしゃいませんか?」
まさか本当にこんなドラマのような場面に出くわすとは・・・
しかしお医者様はいない。だれもが心配そうに彼女の様子をうかがっている。
「お客様に体調を崩された方が出ましたので当機は成田空港に引き返します」
と機長のアナウンス。
口には出さないが、全員、ため息をつく。
私の出番か・・・
「ちょっといいですか・・・」と横たわっている女性に近づく。
「お客様は・・?」と客室乗務員。
「救命師の資格を持ってます」と、私。
これはウソだ。私は教習所で人工呼吸の練習しかしていない。しかも免許取り消しの講習の後だ。
私は、慣れた手つきで女性の衣服を脱がす。
やらしい気持ちはないが・・・ちょっといい身体かも。
心肺蘇生の措置を施す。
「死ぬな!死ぬんじゃない!!」
乗客も客室乗務員も機長も私を応援してくれている!
ん?機長も?おいおい飛行機の運転はどうなってんだ?
「う、うーん」
彼女が息を吹き返した。よかった!全員から拍手が沸き起こる!
「当機はこのまま香港空港に向かって飛行を続けます」
とコックピットに戻った機長がアナウンス。
よかった、よかった。
オレンジの女性も何とか落ち着いてミネラルウォーターを口にした。
まずは良かった。善行だ。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ゴンゴゴゴゴー・・・・シュー
はっ
いつの間にか飛行機は香港空港に到着していた。
何だ。夢だったのか・・・・・
皆、一斉に飛行機から降りる準備をしている。
オレンジの女性も私の目の前を礼も言わずに歩いていく。
そうか、命の恩人にそういう態度か!ちょっとカワイイと思って!
私は、いつか医師の免許でも取ってやろうと決意して、飛行機を降りた。
さあ、マカオに向かおう!
夢の中だが善行はした。
必ず勝つにちがいない。
香港の空港からマカオに入るには幾通りかの方法があるが、今回私は、上環のフェリーターミナルに行く道を選んだ。ホテルの予約をする為だ。
列車を乗り継ぐ手もあるが、ここは一路、リムジンバスに乗ることにした。
これなら30分ほどでフェリーターミナルに着く。値段は45HKD。
空港から直接マカオに行くフェリーよりも実はこれが一番早い!
A11のバス停は何度も乗ったバスだから慣れたもんだ。
フェリーターミナルに着き、旅社を回ってみる。
今回の狙いは「スターワールドホテル」である。
今回の旅行はホテル代なんてケチらないのだ。ゴージャスに行くのだ。
「一泊3000HKDです。」とオヤジ。
「高い!もっと安い部屋はないのか?」
「スターワールドは今、人気でスイートルームしかないよ」とオヤジ。
・・・ダミだ。
結局最初の二泊は金龍ホテル。
次の2泊だけスターワールドホテル。
最後の日はゴージャスにクラウンホテル。
まあ、いいや。
何とかホテルをゲットして、フェリーに乗り込む。
フェリー代金は旅社のサービスだ。
ホテル代は安く、フェリー代はタダ。50HKDプラスすれば豪華位もOKなのだが、今回はパス。
ちょっとお腹が空いてきた。
考えれば、機内食も食べてない。
そこでフェリーの中でカップラーメンを食べた。おすすめは牛肉ラーメンだってんで。(写真)
おそろしくマズい。しかも揺れる揺れる。
胃の中から食べたラーメンが何度も食道を往復する。
ラーメンの汁が船が揺れてこぼれる。
隣の女性が露骨にイヤな顔をする。
す・スマン・・・・
この日、香港マカオは大変な悪天候で、めずらしく船が揺れたそうだ。
マカオに着いても気持ち悪い。
イミグレに辿り着くも、長蛇の列だ。
こんな時、並ぶ場所を間違えるとヒドイ目にあう。
私は「香港居民」と「ビジター」の両方をあつかっている列に並んだ。
実はこれは必殺ワザである。
香港人はすぐに終わるから早くススムのだ。
案の定、どんどん先に進んで、イミグレを出た。
さて、金龍ホテルだ。
どうやって行こう?タクシーも長蛇の列。ホテルからのバスは近すぎて出てないようだし。
歩いて行くのも大変だ。雨が降ってるし。
「社長、乗ってイクカ?」と人力車のジジイ。
「雨が降ってるからムリだ」
「屋根はついてるよ。ほら」と、蛇腹になった屋根を指差す。
うーん、アジアのどの国に行っても人力車はボッタクリだからなあ。
「ジジイいくらだ」
「300HKD」
「だめだ」
「200HKD」
「ムリだ」
「180HKD」
スーツケースを持って立ち去ろうとすると
「50でいい。社長、50HKD」
「分かった。じゃあ5分でホテルまで到着したら50払おう」
「分かった」
ジジイの足では絶対に5分はムリだと思っていたが、ゆうに15分はかかった。
でもすごく頑張ったので60HKDあげた。ハアハア言ってるし。
また善行をした。
金龍ホテルにチェックイン完了。
カド部屋のなかなかいい部屋だ。
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