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マカオ カジノリゾートレポート
新年快楽!2008
Written by マカオの帝王 投稿日:2008/1/11

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マカオで自分なりに決めているルールが三つある。

 一つ“飲酒ギャンブル事故の元”
 二つ“バカラは一人で”
 三つ“勝ち過ぎた台には戻らない”

 けれども、正月気分でたらふく飲み食いした後、弛緩した気分のまま同行者のおだてに乗りさっき勝った台に戻った瞬間、上の三つのルールは頭から消し飛んでしまった。
 『手元には幸運の5千ドルチップが28枚、その上日本円の百万は手付かずのまま! このまま軽く勝ちを上乗せして“マカオの帝王” グランド・リスボアで復活や!』
 さっきと同じ8番の席に座り罫線も見ず、いきなりバンカーに“幸運の5千ドルチップ”をベットする。
 (この時は、グランド・リスボアの5千ドルチップが、12月にテニアンのブラックジャック・トーナメントの際、途中まで勝利をもたらしてくれた500US$チップと同じ、“幸運のチップ”に思われた・・・)
 
 しかしP9:B4であっさり負ける。
 「今の、5千ドルですか?」とツァーの同行者が話しかける。
 返事をする間もなくカードが配られ、またもMIN500ドルの若いメガネの男に、P8:B3で転がされる。引き分けを挟み、その次はP1:B2で辛うじて勝つものの、プレイヤーの連勝はあっても、バンカーが連勝することは一度も無く、5千ドルチップは減り続ける。
 
 「こんなにプレイヤーが勝つんなら、少し賭けてみよか?」と呟きながら、隣の席の同行者がMINの500ドルをベットしたのは何とプレイヤー!
 P7:B6でこれまたプレイヤーの勝利。 次も当方がバンカーに5千ドルベットしているのが分かっていながら、同行者はまたもやプレイヤーにオレンジ色の500ドルチップをベットする。
 P5:B4であっさりプレイヤーの勝利。
 嬉しそうにコミッション分の25ドルを差し出し、500ドルを受け取る同行者・・・
 
 相手が年長者であることを考慮して、出来る限り穏やかに口を開いた。
 「ナイス勝利! これで950ドルのプラスですね。 それだけあればさっき案内した、元祖リスボアホテルの地下の、回遊魚のお姉ちゃんと“特別マッサージ”をしてもお釣りがきますよ。僕の方はもう少し時間がかかりそうですから、先に部屋に戻ってくれていいですよ(今この瞬間、この場から消えてくれ!)」

 「そ、そうかぁ・・・じゃ、お言葉に甘えて・・・」と、鈍いながらも気配を感じてそそくさと席を立つ同行者。

 対面の若いメガネ男のチップは増え続ける。
 『なんか見覚えがあるような気がするなぁ・・・十分の一の少額ベットに転がされ続けるこの風景は。 そうか! 晩飯前の“怪しい中国人”が今の自分、あの時の自分が対面の“メガネ男”という訳か・・・』

 久しぶりにバンカーがナチュラルで勝つ。

 このシューが始まって以来、バンカーの連勝は一度も無い。

 『この“メガネ男”が、汚い反目張り野郎か、それともプレイヤー大好き人間か、確かめて見るか・・・』
 そう考え、2500ドルをプレイヤーにベットする。
 一瞬うろたえる“メガネ男”、そして10秒後、何と初めてバンカーに500ドルをベットする!
 『そうか・・・やっぱり君は“反目張り野郎”だった訳やね』

 不思議と腹は立たない。

 プレイヤーは7+1=8、『やっぱりバンカーの連勝は無かったか・・・』
 そう思った瞬間、バンカーの“メガネ男”が8+1=9を出す。

 もう、後は一直線だった。
 罫線も勝負も関係無い。
 バンカーサイドで自分が絞るだけ。
 
 いつのまにか席が埋まり、プレイヤーの側に各人のチップがうず高く積まれるようになっても、最後まで流れは変わらなかった。
 
 アルコールの酔いが醒める頃、最後の5千ドルチップが溶けた。
 
 席を立ち、グランド・リスボアを出て、タクシー乗り場に向かう。
 
 『まだ日本円の百万は手元にある。24時間営業の、カシノ内より1万円で10ドルは交換レートの良い両替屋は通りの向こうだ・・・』
 
 (それも有り、一旦グランド・リスボアを出た)

 『ホテルに帰って寝るか、両替してもう一勝負するか?』

(つづく)

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