韓国で外国人専用カジノを運営する主要3社、パラダイス(Paradise Co)、グランド・コリア・レジャー(GKL)、ロッテ・ツアー・ディベロップメントの2025年業績には明確な差が表れた。
パラダイスは2025年のカジノ売上が約9,005億ウォン(前年比9.9%増)と、3社の中で最大規模を維持した。主力のテーブルゲームが堅調で、年間テーブルドロップは約7.15兆ウォンに達している。12月単月では前月比でやや減速したものの、通年では安定感のある成長を示した。仁川の統合型リゾート「パラダイスシティ」を中心とする多拠点展開が、引き続き強みとなっている。
公的色の強い運営主体を持つグランド・コレア・レジャーは、2025年通年のカジノ売上が約4,253億ウォン(前年比8.0%増)と増収を確保した。一方、12月単月の売上は前年同月比6.4%減と弱含み、特にテーブルゲームの落ち込みが目立った。
年間のカジノドロップは約3.70兆ウォンと微増にとどまり、パラダイスと比べると回復ペースは緩やか。江南カジノが売上の柱となっているが、全体としては成長力に課題を残す内容となった。
最も高い成長率を示したのが、済州島で「済州ドリームタワー」を運営するロッテ・ツアーだ。2025年のカジノ売上は約4,766億ウォンで、前年比61.8%増と急拡大した。
来場者数も年間約59万人と前年から5割以上増加しており、集客力の急伸が業績を押し上げた。テーブルドロップも**約2.46兆ウォン(前年比62.2%増)**と大幅に増えている。一方で、ホテル部門は通年では減収となっており、今後はIR全体としての収益バランスが課題となりそうだ。
2025年は、パラダイスが規模と安定性で首位を維持する一方、ロッテ・ツアーが高成長フェーズに入り、市場構図に変化の兆しを見せた年だった。GKLは年間では増収を確保したものの、足元の勢いでは他2社に後れを取っている。訪韓外国人需要の回復が続く中、2026年以降は「安定成長型」と「急成長型」の競争が、より鮮明になりそうだ。
