Integrated Resort インテグレーテッド リゾート

佐藤亮平の VIVA! IR!!

IR推進法案や各地の誘致の動きから、エンターテイメントとしての魅力まで。
Integrated Resort(統合型リゾート)とは何か?を様々な角度から、専門記者がレポートしていきます。

佐藤亮平 Profile

民間でのIR誘致調査に従事したのち、2011年よりカジノ・IRの取材を開始。専門誌「カジノジャパン」記者、IRの政治・経済情報ポータルサイト「カジノIRジャパン」記者を経て、現在フリー。

#108 「特定複合観光施設区域整備推進本部」が初会合を開催 2017/04/05

 4月4日午前、官邸で「特定複合観光時節区域整備推進本部」の初会合が開催されました。推進本部は昨年12月に国会で成立した「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律」(IR推進法)三章の規定に基づくもので、同法附則の「三章の規定は(略)政令に定める日から施行する」の”政令”(平成29年政令第41号)の定めにより、3月24日に発足していました。

 IRの設置というものはこれまでこのコラムでも見てきたように観光振興、地方創生、経済活性化、雇用創出などの効果が期待されています。一方で同時に、安易な施行にはギャンブル等依存症、マネーロンダリング、青少年への悪影響、反社会勢力の関与などのマイナス面が起こる可能性もあり、IR導入のメリットを最大限に享受するには、マイナスの効果を最小化するための対策が必要になるわけです。観光政策は国土交通省(観光庁)、地方政策は総務省、経済政策は経済産業省がそもそもの所管であり、省庁の横の連携が必要になるわけです。

 そのため、IR推進本部はそういった要請を踏まえ、本部長は安倍晋三内閣総理大臣、副本部長は菅義偉内閣官房長官および石井啓一国務大臣、そして本部員としてすべての閣僚が参加しています。会議の中で安倍首相は、「クリーンなカジノを含んだ、魅力ある「日本型IR」を創り上げたい」と話していました。

(写真)4日の特定複合観光時節区域整備推進本部で挨拶する安倍晋三首相。首相官邸HPより引用

#107 厚労省がギャンブル等依存症について記者会見を開催 2017/04/05

 3月31日朝、「ギャンブル等依存症対策推進閣僚会議」で発表された論点整理の中にギャンブル等依存症に関する疫学調査の予備調査の結果が盛り込まれたことを受け、厚生労働省は同日午後に記者会見を開催しました。国内では類似の疫学調査が2013年度に実施されていましたが、政府の成長戦略にIRの検討が盛り込まれたことを受けて内閣官房にIR推進の特命チームが立ち上がった直後の2014年の8月頃からテレビ・新聞などがスポットを当て、「国内のギャンブル依存症536万人」という報道が相次いでいました。会見には本年度の疫学調査を担当した国立病院機構久里浜医療センターの松下幸生副院長、2013年の疫学調査を担当した樋口進院長が出席しました。

 厚生労働省の研究班は現在、ギャンブル等依存症ないしギャンブル等依存が疑われる方々の国内人口に占める割合について、平成28年度、29年度の二か年で調査を進めています。今回発表された調査というのはあくまで予備調査であり、スクリーニング調査の診断基準として「The South Oaks Gambling Screen」(SOGS)の有効性を検証する目的で行われています。

 会見によると、今回の調査ではSOGSが5点以上、過去一年以内でギャンブル等依存症が疑われる方の割合は成人の0.6%、生涯を通じてギャンブル等依存症が疑われる割合は2.7%と推計されました。2013年度の調査では生涯で4.8%と推計されていましたが、前回調査では全国で調査を行っていたのに対して今回はそのものが11都市のみであり、調査方法も前回は自記式のアンケート調査であったのに対して今回は面接と診断であるなど前提条件が異なっており、「これをもって(前回調査より)増えた、減ったという話は早い」(樋口院長)との説明がなされていました。

 今回の予備調査の結果を検証してその課題を踏まえるかたちで、29年度の本調査を実施する予定です。

(写真)3月31日に厚生労働省で行われた記者会見の様子

#106 「ギャンブル等依存症対策推進関係閣僚会議」が開催されました 2017/04/02

 3月31日朝の閣議前に「ギャンブル等依存症対策推進関係閣僚会議」が開催され、その中で「ギャンブル等依存症対策の強化に関する論点整理」が決定されました。

 閣僚会議は昨年12月にIR推進法案が成立したことをきっかけに、政府一体となって包括的な対策を推進するために設置されました。国内では公営競技や遊技などのギャンブル等依存症者が存在していますが、それら産業を所管する省庁は現状では分かれており、それらとは別に医療政策等を所管する厚生労働省も存在しています。そのため内閣官房長官の主宰で、幅広くギャンブル等依存症全般について関係行政機関の緊密な連携により対策強化に関する検討を進めているのが、この閣僚会議ということになります。

 31日の閣僚会議で取りまとめた論点整理は検討事項を整理したもので、公営競技や遊技におけるギャンブル等依存症対策についての取り組みや、医療・回復支援、学校教育、消費者行政などについてギャンブル等依存症対策の現状と課題を明らかにしています。前日の30日には自民党、公明党がそれぞれ党内で取りまとめた論点整理を菅官房長官に申し入れており、閣僚会議の論点整理も与党の申し入れを踏まえたかたちです。

 菅義偉官房長官は会見で、「今後これを踏まえ、具体的な対策やその実施方法について更に検討の上、本年夏を目途に取りまとめをする予定」と話していました。具体的には、①公営競技やパチンコにおける本人や家族の申告によるアクセス制限、②簡単にお金を賭けられるインターネットでの勝馬・車券・舟券等投票券について対応、③パチンコ・パチスロ遊技機の射幸性抑制、などについて早急に具体化し実現することとしています。

#105 公明党依存症PTが菅官房長官に依存症対策を要望 2017/03/31

 公明党ギャンブル等依存症対策検討プロジェクトチームは30日、首相官邸にて菅義偉内閣官房長官に対し「ギャンブル等依存症対策に係る要望」を申し入れました。申し入れには対策チームから桝屋敬悟座長、佐藤茂樹副座長、佐藤英道副座長、熊野正士事務局長、伊藤孝江事務局次長が立ち会いました。

 コラム#102で紹介した通り、公明党では昨年12月に党内にPTを設置。今月28日午前にPTがギャンブル等依存症対策の論点整理を取りまとめ、午後の党政調部会長会議で承認されています。自民党では「IR実施に向けた制度・対策に関する検討PT」でギャンブル等依存症について議論しているのに対して、公明党では28日の部会長会議でも「規制と振興が一緒ではいけない」(桝屋座長)との発言も上がっています。

 出席者によると、菅官房長官も論点整理に対して前向きに応じたそうです。政府・与党のあいだでギャンブル依存症対策の推進について一致したことになり、依存症対策の推進が期待されています。

(写真)申し入れの様子。佐藤茂樹衆議院議員ホームページより引用

#104 自民党政務調査会が「ギャンブル等依存症対策論点整理」を政府に申し入れ 2017/03/30

 自民党政務調査会は30日午後、首相官邸において政府に対し「ギャンブル等依存症対策の強化に向けた論点整理」の申し入れを行いました。自民党政調からは「IR実施の向けた制度・対策に関する検討PT」の岩屋毅座長、西村康稔座長代行、牧原秀樹事務局長、鈴木馨祐事務局長代理、上月良祐事務局長次長が申し入れに立ち会い、政府からは菅義偉内閣官房長官が文書を受け取りました。出席者によると菅官房長官は「政府の対策にしっかりと反映させたい」と話していたそうです。

 昨年末の衆参両院におけるIR推進法の国会審議において、国内の既存の公営競技や遊技などのギャンブル等依存症についてスポットが当たりましたが、今回の一連の議論と申し入れにより、IR推進本部や有識者会議などを立ち上げる環境が整ったことになります。(2017/3/30 16:41)

#103 速報・自民党が「依存症対策の論点整理」を了承。午後に官邸に申し入れ 2017/03/30

 自民党は30日午前、国会内で政調審議会を開催。その中で「ギャンブル等依存症対策の強化に向けた論点整理」が報告され、一部修正ののち了承されました。論点整理は「IR実施の向けた制度・対策に関する検討PT」(自民党IRPT、座長・岩屋毅党 中央政治大学院長)でまとめられたもので、28日のPTで意見集約し、座長一任となっていました。

 論点整理は、同日午後にも菅義偉内閣官房長官に申し入れされる見通しです。(2017/3/30 11:45)

(写真)30日の自民党政調審議会、奥左から三番目が茂木敏充政務調査会長

#102 公明党依存PTが論点整理をまとめる。30日に官邸に申し入れ 2017/03/29

 公明党の「ギャンブル等依存症対策検討PT」(座長・桝屋敬悟 党厚生労働部会長)は28日朝に国会内で会合を行い、「ギャンブル等依存症対策の取り組みについて(論点整理)」をまとめました。論点整理は同日午後の政調部会長会議で報告され了承。これにより、党として了承されたことになります。

 公明党では昨年12月22日に厚労省からヒアリングを行ったことを皮切りに、各公営競技や遊技の監督省庁、ギャンブル依存症問題を考える会の田中紀子代表理事、国立病院機構久里浜医療センターの樋口進院長、NPO法人リカバリーサポート・ネットワークの西村直之代表理事、シンガポール国家依存症管理機構(NAMS)代表のクリストファー・チョク博士、オレゴン研究所研究主幹ケン・ウィンタース博士からヒアリングを行ってきたほか、今年2月には奈良県内の支援施設の訪問調査を実施しています。

 文書では、ギャンブル等依存症の実態把握と診断基準の策定が必要であり、今後進める対策の基礎として継続的な実態把握が必要と記載。さらに、対策の求められる方向性として、ギャンブルは存在そのものをなくすことは困難としたうえで、①予防教育と啓発活動、②多岐にわたる人材育成とネットワークの確立、③業界の自主的取り組み、④各省庁の枠組みを超えた取り組み、⑤ギャンブル等依存症対策のための法制化、⑥依存症対策の深化、が必要としています。

 また、現在行われているギャンブル等の規制のあり方について制度・規制とギャンブル等依存症の関係について検証し、関係団体の意見なども踏まえて議論を進めると記載。現在の法規制の見直し、新たな法規制の両面で必要性を検討するとしています。IRの取り扱いについては、「既存のギャンブルあるいは遊技とIRとはいささか趣きを異にしている」(桝屋PT座長)ことから、全国的に整備されるものではないものの、他のギャンブル等と比べて射幸性が高いことなどから、「別途検討する必要が認められる」としています。

 論点整理は30日午後に菅義偉内閣官房長官に提出予定。法制化するのかどうか、その際は議員立法あるいは閣法とするかといったその後の見通しについては、「政調会長と相談しながら進めたい」(桝屋PT座長)と話していました。

(写真)30日午後、国会内で開催された公明党政調部会長会議

#101 自民党IRPTが論点整理。31日に政府に申し入れ 2017/03/28

 自民党政務調査会のもとに設置されている「IR実施の向けた制度・対策に関する検討PT」が28日朝、自民党本部で開催されました。今回はギャンブル依存症問題を考える会の田中紀子代表理事からヒアリングを行ったほか、執行部から「ギャンブル等依存症対策の強化に向けた論点整理(案)」が示され、議員間で質疑と意見交換が行われました。

 考える会の田中代表は自助グループなどの関連団体の立場として、日本国内のギャンブル等依存症の現状などの説明を行いました。会議は非公開で私は廊下で待っていましたが、田中さんはいつもの調子で講演を行ったようで、時折爆笑が廊下にまで響いていたことが印象的でした。

 今回の会合は後半の時間の中で依存症対策強化について、PTの岩屋毅座長から論点整理案が示されました。文書は岩屋座長の一任となり、今回のPTで参加議員から出た意見を反映したうえで30日の政調審議会に諮られ、その日の午後にも申し入れとして政府に提出される見込みです。

 論点整理の中身については、①ギャンブル等依存症対策の抜本的強化・速やかの実施、②定期的・制度的な実態調査の実施、③施行者・事業者による家族・本人の申告にもとづくアクセス制限、④医療体制の整備・回復のための民間支援団体への支援拡充と関係機関の連携体制構築、⑤ギャンブル等依存症に対する正しい知識の普及・啓発のための教育的取り組み強化、⑥政府一体となった包括的な対策推進ための体制整備、⑦以上の対策を推進するためのギャンブル等依存症対策の基本理念・基本計画の策定を規定するプログラム法の整備。以上の七点です。

(写真)3/28の自民党IRPTの会議の様子

#100 「リゾカジナイト大阪~パラダイスシティの秘密~」がジラフ大阪で開催 2017/03/26

 3月最終週の25日、大阪なんばの道頓堀川に面した場所にある関西最大級のクラブ・GIRAFFE OSAKAで開催された「リゾカジナイト大阪~パラダイスシティの秘密~」に私も参加してきました。このパーティーは来月20日に韓国・仁川空港そばに韓国初のIR「パラダイスシティ」がオープンすることに合わせて開催されたものです。

 GIRAFFE OSAKAの最上階のダンスフロアに三台のブラックジャックテーブルが置かれ、多数設置されているモニターにはパラダイスシティの映像が流れていました。この日は「全日本ブラックジャック選手権2017」を同時開催。参加者は受付時に選手権参加・不参加を選択し、規定のゲーム数終了時にチップ数が多い上位七名が決勝に勝ち上がり、優勝者にはリゾカジナイトオリジナルのトロフィーが贈呈されました。

 パーティーはフリードリンク・ブュッフェ形式で、バーテーブル、DJブース、ソファー席もあるので、ゲームに参加せず、パーティーの雰囲気を楽しんでいる人も多かったようです。イベントのMCは高杉まどかさん。予選と決勝の間にはタレントの赤井英和さんのトークショーも行われました。

 参加者は友達同士で誘い合わせてきた人のほかリゾカジメンバーも多く、ブラックジャックテーブルでたまたま隣同士になった人が知り合いで、旧交を温める一幕も。一階の受付ではカジ郎さんがお出迎え。金のスパンコールのジャケットでマジシャンかと見まがう衣装は参加者の皆さんにも好評だったようです。リゾカジナイトは次回、4月14日(金)「パレスホテル東京」で開催予定です。

(写真)「リゾカジナイト大阪~パラダイスシティの秘密~」で久々に再会したリゾカジメンバーのお二人

#99 「特定複合観光施設区域整備推進本部」が発足 2017/03/24

 3月24日、「特定複合観光施設区域整備推進本部」(IR推進本部)が発足しました。IR推進本部は昨年十二月に成立した「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律」(IR推進法)の条文に基づくもので、本部長は安倍晋三内閣総理大臣、本部員には全閣僚が就任することになります。副本部長は菅義偉官房長官、石井啓一国務大臣の二名です。

 これに伴いこの日の朝の閣議において、特定複合観光施設区域整備推進本部設立準備室長の森重俊也室長をIR推進本部の事務局長に充てる人事を決定。霞が関ビルの12階にある内閣官房の担当部署でもこれに合わせ、看板も衣替えしていました。

 IR推進本部の設立に伴い、推進法の成立後一年を目途として準備されるIR実施法案の審議に向けて、今後はギャンブル等依存症の議論に限らず広範なテーマの議論が展開されることになるでしょう。日本のIRにとって歴史的な第一歩を踏み出したことになります。今後の議論が楽しみです。

(写真)3月24日、看板を衣替えした「特定複合観光施設区域整備推進本部事務局」

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