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ブルームズベリー・リゾーツ、メトロマニラ北東部に新カジノ建設へ

2015/ 09/ 30

ブルームベリー・リゾーツを率いるフィリピンの富豪エンリケ・ラソン氏は、マニラの北東にあるケソンシティに4億ドル余りを投じて新たなカジノリゾートを建設する計画を明らかにした。来年半ばにも着工し、2019年中に完成させる予定という。フィリピンでは過激な麻薬撲滅戦争で知られるドゥテルテ大統領が、違法ギャンブルの取締り強化にも力を入れているが、ラソン氏はこうした動きについて、自社を含む正規のカジノ事業者にとってはむしろ追い風と捉えている。ドゥテルテ大統領は中国との関係改善を望んでいると言われており、実際にフィリピンを訪れる中国人旅行客の数も伸びているという。中国人及び韓国人旅行客は、ラソン氏の所有するカジノ施設「ソレアリゾート」にとって、最も重要な顧客となっている。 フィリピン政府の統計によると、2016年上半期のインバウンド旅行客数は前年比14%の298万人で、韓国人、アメリカ人、中国人がそのトップ3を占める。ブルームズベリー・リゾーツの2016年上半期の売上は前年比17%増と好調だ。ソレアリゾートが海外旅行者や富裕層などハイエンドな顧客層を対象としていく一方で、新たに計画されるケソンシティのカジノは、よりローカルな顧客層に的を絞っていくのではないかとの見方もある。 By Resocasi.com