リゾカジ カジノレポート

独逸カジノ賭け人の旅打ち日記⑯ カジノ「バート・ハルツブルグ」

* ヨーロッパ 2013/ 11/ 01 Written by 独逸の旅打賭け人

コメント( 2)

 2013年10月24日 カジノ「バート・ハルツブルグ」

 バート・ハルツブルグは旧西独と東独との国境となっていたハルツ山地の中心の町(村と言った方が当たっているだろう)。
隣町のゴスラーと併せて,魔女達が箒に乗って集まってくる町として知られており、山中だけに樹木を素材としたおもちゃやクリスマス用品が作られてきた。
ハノーファーから列車で1時間余りで行けることもあって、夏のシーズンや週末にはハイキング客で賑わっている。

 こんな小さい町にもカジノがある。筆者は25年余り前に一度だけ行ったことがあるが、戦果とカジノ自体の印象の悪さもあって、その後は訪れていなかった。
その一度だけの訪問時、手持ちの現金(当時はドイツマルク)が底をついてしまったので、日本円を両替しようとキャッシャーに行くと、若いクラークは日本の紙幣を見たことがないようで、奥から各国の紙幣をコピーした分厚いファイルを持ってきた。
日本の部には現行紙幣と並んで一昔前のものもコピーされて入っていたので、これで両替できると安心していると、渡した1万円札をいきなり消しゴムで擦り始めた!!どうやらこの札がコピーしたものではないかと疑ったようだが、いくら擦っても変化がないとわかると、大きな電球が付いたスタンドを持ちだして、入念に見つめている。
透かしを確認しているようなので、今度こそ大丈夫と思っていると、いきなり日本円の札を返してきて、「駅前の銀行に行ってくれ」と一言言って、カウンターを閉めて奥へ入ってしまった。冗談ではない。今日は土曜で銀行は開いていないだろうと言っても相手はいない。

やれやれと思って出口に向かいながら、上着のポケットに手を入れてみると、何とポケットの中にある小銭等を入れる小ポケットに20マルクのチップが1枚残っているではないか!

これも箒に乗った魔女の助けかと思わずニンマリ。1枚だけなので、常識的にはアウトサイドに賭けるべきだが、両替の不運の後だけに、ひょっとしたらと数字に賭けてみることにした。すでに近くのルーレット台のウィールは廻っていた。
ひとつの数字を思い浮かべようと念じていると、浮かんだ数字は、『14』。球が止まる寸前、「フィアツェーン」とクルーピエに20マルクチップを投げると、ほとんど同時に球が落ちた。何と信じられないことに、見事、14!!
700マルクが配当される。

これで、今日は奇跡が起きると思ったのもつかの間。15分程でこの700も見事に消えてしまったのである。


 そして、今回の訪問である。
以前は15時にオープンしていたのが、何と今は19時になっている。クローズは午前1時。19時に始まるのも珍しいが、1時に閉めてしまうのはもっと珍しい。
カジノはテラ銭商売であるから、長くやればやるほど利益は増えるはずなのだが、1日の営業時間が6時間というのは他では見られない。
19時からの参戦ではハノーファーからの往復は無理なので、このカジノの近くに宿を取った。ただ、カジノの近くに泊まって挑戦すると、経験則的には負けることが多いので用心が必要と心を引き締める。

 何と、驚いたことにカジノの場所も移転していた。以前は森の中の瀟洒なリゾートホテルの1階を使用していたのだが、今回はクアハウス風の風格と外観を持つ大きな建物の中で営業されていたのである。
建物の正面に2000という数字が彫り込まれていたので、2000年にこの建物が新設され移転したようである。これだけの投資をしながら、1日で営業している時間がドイツカジノ最短の僅か6時間というのも理解しにくいが、ドイツ的な事情があるのかもしれない

 入場は18時55分。入り口にはレセプションはあるが、ゲームセンターのような感覚。クロークを聞いたら、傍にハンガー掛けがあって自分で掛けろと言われた。それでも入場料は2ユーロ。

マシンばかりが設置された通路を進んで行くと、ルーレット台は一番奥の隅に2台設置されていた。クイックテーブルだが、他のカジノより少し大きい感じがする、大勢で掛けるには便利かもしれない。2台とも19時ちょうどにウィールが廻りはじめた。早速、1番台でグリーンのカラーチップを10ユーロで指定する。筆者以外の賭け人は、老夫婦が椅子に座ってゲームの展開を見守っているだけ。クルーピエは若い女性だが、手捌きは悪くない。
 
第1投からの出目は、
19-1-36-34-22
誰も掛ける人がいないまま、クルーピエはウィールを廻しているので、このあたりで筆者に笑顔で誘ってくる。次は小目の1列と読めたが、ここでは我慢して見。
出た目は、10。やはり、賭けるべきだったと一瞬、悔やむ。

次の2投、
-29-9 は見。
さて、ここから本格参戦。カッコ内の数字は当たった時の配当のチップ枚数。

一般的にはヨーロピアンルーレットの盤面は、G(グロース・・・盤面の中心数字26の左右8数字ずつ合計17数字のゾーン)、K(クライン・・・Gの反対側の12数字のゾーン)、Or(オフラン・・・GとKの両者に挟まれた、26から見れば3時と9時の位置にある左右合計8数字のゾーン)の3つのゾーンに分けて捉えられるが、筆者はこの内のGを2つのゾーンに分けて、26を真ん中にして左右3数字ずつの7数字の0/3(ゼロ・スピール)とその外側のOrに寄った左右5数字ずつの合計10数字(19-4-21-2-25、28-7-29-18-22)を異なった概念で捉え、この10数字は△のマークで表示し、盤面全体を4つのゾーンに分けて捉えている。
これによって、Gのゾーンのツラ目で0/3のゾーンが続く時と、△のゾーンが続く時で賭け方を変えることで、数字狙いを集約化出来るのである。

-5(17)-16-4-2-34(17)-28
いいところなしで、最初の500を失う。
この辺りから、両台とも3、4人の賭け人が参加しだした。
ここで、初投からのGは全て△に寄っていることに気が付いた。これは注目すべき点。

-4(35)
早速に△狙いで取る。
-20(17)-27(35)-4
この△の4を落としたのは痛い。ところが、次が、
-0
これは取れない。ところが、次も、
-0
何とリピート。流れに乗れそうだったのが、これで一気に崩壊。
まあ、次は見も面白くないので、Orに5枚。
-16
当然、外れる。
-19-0(35)
今回の0は取れたが、0が出るとゾーンの出目の読みが中断されるので困ったことなのである。
-13-1(35)-32-18
読めないまま、次の500を投入。

-17(35)-13(87)-18-22
この辺りから、Gは△のオン・パレード。
-10-19(35)
この19は△狙いで的中したが、いかんせん読み切れないので大きく賭けられない。
-24-2
この△の2は外すはずないのだが・・・。ここで、500を投入しトータルで2000に。

-8(17)-10(35)-20(35)-21(35)-6-25-20(52)-12(70)-19(17)
少し読めて来たが、確信ある賭けには至らず。
-13-22(35)-2(35)-17(17)-24(70)-26-20(87)-32(35)
大賭けはできないものの、当たりの確率は高まってきたが、26を落とすあたりは本格的な調子とは言えない。
-10-21-16(17)-15(70)-5(17)-21-26(35)-30(121)
今回の26は取れ、次の30は狙い通りで流れに乗れるかと見えたが・・・

20(17)-11-22-24-1-14
長くOrを追っていたのだが、22はOrの9の隣の数字で、9の代位と見てOrに寄ると見ていたにも拘わらず、Orの代表数字1をずっと掛け続けながら(3枚賭け)、この時だけ魔が差したように置き忘れていた。この1が取れれば、次の14も取れていたはず。
このような時には、これ以上続けるべきではないという、「博打神のお告げ」。

ちょうど、2000も全て失った。
まあ、このカジノとはもともと相性が悪いのである。
戦績はマイナス2000ユーロだが、ティップは別途に26枚、260ユーロ渡している。
今日のバート・ハルツブルグ戦は、今年(2013年)の秋の旅打ちの第一戦であったが、残念にも敗退してしまった。明日は、ブレーメンを越えて西に向かい、瀟洒なリゾート地、「バート・ツヴィシェナーン」のカジノを攻める。

 まだ夜も9時前だが、ホテルに戻るとレストランではすでにキッチンの火を落としたので料理の注文は出来ないと言われ、ジンクス通りになって気を落としている身に、最後の決定的な一撃を受けたのである。


このReportへのコメント(全 2件)

2013/11/16(Sat) 11:29

GAKU

>独逸の旅打賭け人さん:

いつも詳細なレポートをどうもありがとうございます(^_^)!

相性が悪いカジノってなぜか存在しますよね。カジノの雰囲気やサービスは良いのに勝負はダメとか(>_<)

それにしても、1日の営業時間が6時間のカジノって一体(笑)?


2013/11/22(Fri) 02:18

独逸の旅打賭け人

GAKUさん

コメントありがとうございます。
週末の夜にどれほど賑わうかは判りませんが、6時間という営業形態からはそれほど期待できないと思います。日本の地方都市も夜の早さは相当のものになってきましたが、このバート・ハルツブルグという町も夜は早いようです。9時にはどこのレストランもやっていないのですから。やっと、ギリシャ料理の飯屋(レストランというよりもその方が近い)を見つけて餓死せずに済みました(笑い)。最近、ドイツではギリシャ料理の店が増えました。安価なことと、夜遅くまで開いていることでは、まるで一時の中華料理店のよう。成功した中華料理店は今や、日曜も休んだり、閉店時間も早い等、一流店並みになってしまいましたが。
もともと、この町は東独と西独の間のハルツ山地の山間の町。ハイキングや山歩きの健康志向の観光客で中心で、カジノはそぐわないのかもしれません。いつまで続くか心配です。パチンコ並みのマシンゲームはそれなりなのでしょうが。


コメントの投稿

投稿するにはログインが必要です。
会員登録がお済でない方は≫コチラ

PASS: