リゾカジ カジノレポート

独逸カジノ賭け人の旅打ち日記⑰ カジノ「バート・ツヴィシェナーン」

* ヨーロッパ 2013/ 11/ 13 Written by 独逸の旅打賭け人

コメント( 2)

2013年10月25日 カジノ「バート・ツヴィシェナーン」

 ドイツのバート・ツヴィシェナーン(Bad Zwischenahn)という地名を知っている日本人は、まずいないと思う。読み方でさえ難しい。
ブレーメンから北西の北海の方に向けて列車で約1時間、日に何本しかないIC特急が義理のように停まる小さな駅である。筆者が25年余り前に一度訪れた時には、駅にはタクシーが1台もおらずに、駅の傍のレストランでコーヒーを飲んで、近くの町からタクシーを呼んでもらったのを思い出した。
今回もタクシーのことは心配だったが、25年余りの間に様変わりしていて、駅の周りに建物も増え(と、いっても日本のように5、6階もあるようなビルは建たない)、北と南のどちらの出口にもタクシーが客待ちをしていた。

バート(温泉)という名前が付いている地名だけに、温泉があるリゾート地と思われるが、駅前の雰囲気からはそのようには思えない。
カジノは駅からタクシーで10分足らずの場所にある。白川郷の合掌造りにちょっと似た『ヤクトハウス』と呼ばれる歴史的な建物の中にある。この建物の中にはレストランやスパ、さらにホテルも併設されている。建物の裏側には湖があり、ホテル専用のヨット・ハーバーも設置されていてちょっとしたリゾート施設になっている。

 以前はオープンが14時になっていたので、それに合わせて13時少し過ぎに駅に着く列車に乗ったが、途中で踏切の遮断機が下がらないアクシデントがあって相当遅れ、タクシーで着いたのは14時ちょうど位。
レセプションで登録すると、入場料は無料との嬉しい話だが、カジノ内に入ってみると誰もいないし、ルーレット台でのプレイの準備もされていない。怪訝に思って入場のチェックをしているクラークに聞くと、テーブルゲームは16時からというではないか。以前は間違いなく14時からだったし、今回もホームページで確認した時は14時だったのだが、どうやらそれはマシンゲームの時間のよう。
周りには何もないこの場所で2時間を潰すのは大変だが、勝負前に何かアクシデントがあると勝てるというジンクスを思い出して、まあ納得することにした。
いくつかのレストランとカフェがあるようなので、まずはいちばん空いているカフェに入りそこの自慢らしいケーキとポット入りの紅茶を注文。これで30分。
小雨も止んだようなので、表に出て裏のハーバーの辺りを散策。ゆっくり巡ってカジノに戻っても、あと45分。この頃になると、マシンのルーレットに何人かの客が付いていた。筆者はマシンゲームは全くやらないのでよくわからないが、しばらく前から多くのカジノにマシンのルーレットが設置されるようになった。
今日はなにしろ暇なので、少し離れた場所からプレイのやり方を学ぶつもりで観戦してみた。キャッシャーでチップを買うのかと思ったが、現金の札を一枚ずつ入れている。勝った時の返金はどうなるのかという疑問を持ちつつ見ていると、盤面はコンピューター・グラフィックスではなく、生のウィールに機械的に球が投げ込まれている。この辺りはドイツ的な感じがするのだが、数字とアウトサイドにはテーブルゲームと同じように賭けられるが、ゾーンでの賭ける場所(G、K、Or、0/3)がない。賭ける枚数も1枚ずつ指定しているようで、賭ける技や強弱を生かすには全く向いていないようではある。何人かの賭け人が賭けていたが、どう見ても手持ちの金額は増えていなかった。

 そんなことをしている内にようやく16時になり、ルーレットがオープンした。
会場内のルーレット台の設備は、クイックテーブルが4台。これに本格的なビッグテーブルが1台置かれていたが、脇に電光表示盤もなく、チップを置いておく設備もない所を見ると、この台はプロモーション等用のもので、普通の営業には使われていないようである。
カードテーブルは、ポーカー用が3台、ブラックジャック用が1台設置されているが、当然この時間には稼働していない。
オープンしたのは、4台のルーレット台の内の2番台。事務所の方から熟年の男性のピットボスと中年の女性のクルーピエの2人組が出てきて、準備にかかった。しばらくして、中年の男性2名が現れ、2人のスタッフと握手をしながら、チップの枚数チェック等をしていたので、1人は州の税務の立会人、もう1人はハウス側の責任者だろう。
台の周りには、筆者以外誰もいない。さきほど、立ち見していたマシンルーレットには何人かの賭け人がいるが、こちらに移動してくる気配はない。
昨日は、グリーンのカラーチップで敗退したので、今日はダークブルーのチップを選んで10ユーロと指定する。

オープンからの出目は、
13-35-30-2-6-8-17-5
であるが、出目の流れの特徴としては、小の目に寄っていることと、G(グロース・・・盤面の中心数字26の左右8数字ずつの合計17数字のゾーン)とK(クライン・・・Gの反対側の12数字のゾーン)が2回交互に出た後、Or(オフラン・・・GとKに挟まれた左右合計8数字のゾーン)に移り、その後はKとOrが交互に出ていることか。筆者はGを26を中心にした左右3数字、合計7数字のゾーン0/3(ゼロ・スピール)とその外側Or寄りの左右5数字ずつの合計10数字(19-4-21-2-25、28-7-29-18-22)を△の印で表して、2つのゾーンとして分けて捉えている。

ここから参戦。
中年女性のクルーピエはまだ未熟なようで、球を投げながらピットボスから色々注意を受けている。賭け人が多い時の未熟なクルーピエは困りものだが、筆者がただひとりの賭け人ならば、一向に気にならない。勝てさえすればいいのだから。

まずは、数字を追わずにゾーンに賭けて流れをつかむ。カッコ内の数字は当たった時の配当のチップの枚数。

-8-6(17)-10(17)-5(17)
ここまでは、5から K-K-Or-K-K という流れを、Orではチップ5枚、Kでは6枚をゾーンに賭けて当てたもの。

-25-32(121)
この32は、大目の2列を出目表で読みこんで大きく取れた。

-16-19-36-1-14(17)-36-25
長くGが出ていなかったが、この25からはGに寄ると見た。

-18(35)-19(17)-30-29(69)
25、18、19、29はいずれもGの内の△。ツラ目を狙った。

-0-31(17)-14(87)-31(17)-3-1-6(105)-14(52)
ここの展開は、0から G(0/3)-Or-Or-Or-G(0/3)-Or-Or-Or と、流れを読んで14と6は大きく取れた。

-13-0(35)-21-0(70)
0は1回出ると、集中的に出やすくなることが多く、その習性を狙った。残念なのは、その後。何と、直前の0の後に出ていたのと同じパターンに。

-21(35)
1枚は押さえていたが、この流れでは4枚程度は押さえておかなければいけなかったのである。

-5-35-34(35)
この後の出目はジグザグで0/3の2列と読む。

-35(121)
次は当然、Orの大目が小目。ただし、1列はない。と、読んで6と9に厚く賭ける。33と22にも押さえ。

-9(122)
この2投は大きかった。次はGに戻ると読む。

-22(35)
22はその前の出目の9の隣の数字。次はOrに戻りそうだが、出目表からは大目の2列。26/35に厚く賭ける。

-32(121)
これも、狙い通り。次は、出目表から大目の3列。

-30(156)
ここまで出目表からの読みが見事に当たるのも珍しいが、クルーピエが未熟で基本的なルールどおりに球を投げてくれているのが良かったのかもしれない。

次は、大目の1列と読んだが、出目は、
-19
狙いから大きく外れたので、ここで終了とする。

この時まで誰も賭け人は現れず、クルーピエと一対一の勝負となった。

戦績はプラスの2900ユーロ、別途にハウス側へのティップは31枚、310ユーロ。
昨日のマイナス分をカバーして900ユーロが浮いた。これは出目表を最大限に活用できた成果である。
終了時間は、17時30分。まだ、表は明るい。


このReportへのコメント(全 2件)

2013/11/16(Sat) 12:12

GAKU

>独逸の旅打賭け人さん:

クルーピエとのヘッズアップで快勝するなんて流石ですね(^_^)v


2013/11/22(Fri) 01:59

独逸の旅打賭け人

GAKUさん

いつもコメントをありがとうございます。昨夕までドイツに今年最後の旅打ちに行っており、ご返事が遅くなりました。お許しください。
この、バート・ツヴィシェナーンのカジノは、小規模ですが人のよさそうな田舎のスタッフが多く、ブレーメンからも簡単に行けますので、フレーメンを訪れた際は足を延ばすことをお薦めします。ブレーメンのカジノは結構渋いので、むしろ、ブレーメンのカジノに行かずにこちらに行った方がいいかもしれません。


コメントの投稿

投稿するにはログインが必要です。
会員登録がお済でない方は≫コチラ

PASS: