リゾカジ カジノレポート

独逸カジノ賭け人のケチケチ旅打ち日記③-2 カジノ「バート・ライヘンハル」(第2戦)

* ヨーロッパ 2015/ 01/ 07 Written by 独逸の旅打賭け人

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 2014年11月7日 カジノ「バート・ライヘンハル」

 バート・ライヘンハル滞在2日目。DB(ドイツ鉄道)のストライキの件は、ここにいてはよくわからない。カジノが開くのは午後3時だし、ストライキの状況もつかんでいたいので、とりあえずミュンヘンまで出てみることにした。バート・ライヘンハルはローカル鉄道BLB(ベルヒテスガルテン・ランド・バーン)の沿線の駅なので、もとよりストライキとは無関係。ミュンヘン、ザルツブルグ間は、現在はドイツ鉄道とは別の鉄道の運営になっているようだし、ミュンヘンへはオーストリア鉄道がウィーンからザルツブルグ経由で看板特急のRJ(レイル・ジェット)を走らせている。オーストリア鉄道は、ドイツ国内でも予定通りの運行をしていることはわかっている。このRJは、ザルツブルグからミュンヘンまでノンストップで走る。
 BLBの現在の基点はザルツブルグ。ここから昨日乗り換えたフライラッシング駅を経由して、ドイツアルプスの麓の町ベルヒテスガルテンを結んでいて、バート・ライヘンハルはザルツブルグとベルヒテスガルテンのちょうど中間くらいに位置している。
 8時過ぎのザルツブルグ行きのBLBに乗れば、ザルツブルグでミュンヘン行きのRJにうまく接続する。RJは8両の客車を固定した機関車が引っぱる編成。機関車も客車も黒と赤を基調にした一体化されたデザインで塗装され、車体には大きな文字で『レイルジェット』と書かれており、精悍ながらシックな雰囲気。オーストリアのカラーは赤と黒。オーストリア航空の乗務員の服装も真っ赤である。ドイツと国民性は同じでも、色やデザインのセンスは南の隣国、イタリアに近いセンスを持っているようである。このRJは、ウィーンからは8両編成の列車を2編成つなげてザルツブルグに着き、ここで8両ずつ切り離される。前の編成は、ドイツのミュンヘン行き、後部はオーストリアの古都インスブリュックまでノンストップで走る。
 

8時56分定刻にザルツブルグを発車したRJは、予定より2分早く10時22分にミュンヘン中央駅に到着した。ミュンヘン中央駅は頭端式の大きな駅で、いつもはほとんど全てのホームに列車が入っているのに、今日は殆んどのホームに列車の姿が見られない。やはり、ストライキの影響は大きいようだ。駅中央の大型の列車案内表示には、時刻表どおりの全ての列車が表示されているものの、隣国から乗り入れている列車や近距離の一部の列車を除いて、ほとんど全てが運休。ただし、ミュンヘン、ザルツブルグ間は例外的に予定通り運行されている。

駅前からマリエンプラッツの方向にブラブラ歩き、旧市役所の前に出る。この広場は、ミュンヘン観光の中心で相変わらず観光客で賑わっている。気のせいか、いつもより観光客が少ないようにも感じる。ツアー客はバスを使うのでDBのストは影響ないだろうが。
少し早いが昼飯を食べようと、「シュナイダー・ヴァイセ」のビアレストランに入る。ここは、シュナイダービール醸造所の直営のレストランだが、この醸造所は昔から小麦を使ったヴァイスビールを専門に作ってきた。バイエルン地方だけで作ることが出来たヴァイスビールは、今は他の多くのビール会社でも製造しているが、専門に作っているのはここだけだろう。ふつう、ヴァイスビールの種類は、酵母が生きているオレンジ色がかったものと濃色(ドゥンケル)のものの2種なのだが、ここではたくさんの味の異なったヴァイスビールを作っていて、8種類のヴァイスビールがナンバーを付けて提供されている。老舗だけにヴァイスならではの旨さを感じる。料理は、豚肉の塊を焼いてスライスしたものだが、ビールから作ったソースが掛けられている。バイエルン地方の代表料理だが、店によって味も焼き方も違うが、ここのものは周りに付いている皮がカリっとして抜群に旨い。

食事の後、美術館に寄って帰りもRJに乗ってバート・ライヘンハルまで戻ってきた。
カジノへの入場は、16時15分。昨日は、リンダウの代わりにここを訪れたが、今日が本来のバート・ライヘンハルのカジノへの挑戦日。
唯一オープンしている1番台で、10ユーロのカラーチップを50枚受け取る。
今までの出目は次の通り。カッコ内は出目のゾーンを表示。
[23(K)-9(Or)-9(Or)-12(0/3)-27(K)-27(K)-23(K)-3(0/3)-5(K)-33(K)-4(△)-
4(△)-36(K)]
僅か13投にも拘らず、リピートの出目が3回も出ている。これは、荒れそうだ。

筆者は今回の旅打ちでは、できる限りティップをカジノに渡さないようにするため、2目賭けの「シュバル」だけのプレイに専念している。そのため、37数字の盤面を4つのゾーンに分けて捉えている。
・0/3(ゼロ・スピール)・・・盤面の中央の数字26の左右3数字ずつの合計7数字
・ △・・・0/3の外側5数字ずつの左右合計10数字、△は筆者独自の印
・ K(クライン・セリー)・・・0/3の対面の12数字
・ Or(オフラン)・・・△とKに挟まれた左右合計8数字
一般的にG(グロース・セリー)と呼ばれる17数字は0/3と△をたしたもの。
0/3には4枚賭け、△には6枚賭け、Kにも6枚賭け、Orには5枚賭けとなる。
基本的には、全て「シュバル」であるが、例外的に26と1のみは他の数字と離れていて単独数字に賭けることになるので、当たった時は35枚の戻りとなり、ティップを1枚渡さざるを得ない。Orの17は14と17,17と20の間に賭けられるので当たれば34枚戻るがシュバルの2点賭けなのでティップは渡さない。また、△の内の2と29もゾーン内の他の数字との2目賭けが出来ないので、2は0と、29は26との間にチップをおくこととする。これによって、単独数字で当たることを避けてチップを渡さないで済む。

ここから、参戦。
kが続けて出ているので、まずはKに6枚。
出た目は、Orの17。
10投出ていなかったOrが出た。つぎもOrと見て、5枚賭け。
ところが、出た目は、27。Orの6の隣ではあるが、Kである。
その後、Orを2投追って、5と7を落とす。
7が△なので、次も△と狙う。
出目は、19でこれは当たって17枚の戻り。Orも続けて出なかったので、次はkに戻ると6枚。
出た目は、Orの14。何ということだ。捨てた目が出た。次こそ、K。
ところが、出目は何と、17。最悪の出目。前にOrに賭けていれば、これも取れたのに。つぎこそ、間違いなくK。
出た目は、29。△に戻ってしまった。今まで△は2投続いて出ているので、次も△に6枚。
出た目は、Kの5。Kは先ほど、3投外してしまったのに、何だこれは!!
次は、Kと6枚。
今回は当たって、出目はKの23。17枚戻る。次ももう1投、K。
出た目は、リピートの23。34枚戻る。参戦前にリピートが3回出ていた、その流れか?
よ~し。次もK。
残念にも、出た目は、△の29。
少し戻したものの、全くチップは増えない。それでも、あれだけ外しても、大きく沈まないところがこの攻め方の強みか。
ここで、出目表を記入しながら、アウトサイドの欄を見ていると、3列が10投出ていないことに気付いた。参戦前には、3列は13投の内8投出ていたので、その反動かも知れないが、要注視だ。



次の31をKで外し、続く4と10もOr狙いで外してしまう。
次の31はOrで取って、17枚。23は△に戻ると見て、外してしまう。
この5投でも、3列は出ない。この間に列は、2列のツラから1列のツラに移っている。
ゾーンでは、いずれもKの13と10をOr狙いで外している。「死に目」になっていたOrへの戻りを狙っているのだが、こだわり過ぎてうまくいかない。
次も、まだOrにこだわっている。
出た目は、Kの30。4投Kが続いたが、それより、30は3列の数字である。ここまで、17投3列は出ていなかったことになる。問題は、次の目。2列のツラから1列のツラに移って、3列がここで出たということは、次が3列のツラになるかどうか。こういう流れの場合、すぐに3列がツラになるよりも、しばらく時間を置いてからツラが出現することの方が多いのである。で、まだこの3列には手をつけない。
次の出た目は、22。△である。ここでは、Orを追いすぎてKを4投外したこともあり、OrとKの両者に11枚賭けていたが、ペケ。
3列ではなく、1列に戻っている。次に3列が出れば、ここでツラになるかもしれないが、3列が出なければ、しばらくは3列は続かないだろう。
次の出目は、31。Or狙いを続けていたので、ここでは取れて、17枚。しかし、3列ではなく1列である。しばらく出ないだろう。
次の△の29を、K狙いで落としてしまったが、この辺りから△が強張りそうである。Gの中でも、ほとんど△に寄っていて、0/3は出ていない。
次のOrの31は、Or狙いで当て、その後の2も△で取る。列は、1列と2列を行ったり来たりで、3列は出ない。
次の16をOrと読んで外し、続く34と22も不出の0/3の閃きに賭けて外してしまう。ここまで、3列は全くでない。
次の出目は、0。3投目の0/3で17枚取る。この0で流れが変わるだろう。

ゾーンの傾向では、Kが減って、Gの内の△が多出してきている。Kに偏っていた分が△に向かいそう。今、0/3が出たが、0/3は33投出ていなかったのであ
る。
と、読んだが、0の後はOrが多いので、Orに5枚。
出た目は、7。△である。この△の後にもOrが規則的に出ていたので、もう1投、Or。
出た目は、22。△だが、Orの9の隣の数字。次は、しばらく出ていなかっ0/3を狙って、4枚。
ところが、ここしばらく出ていなかった、Kの30が出た。
次はOrに5枚。
出た目は、△の4。どうも、間違いなく△に寄るようだ。
さすがに、次は△に6枚。
これは当たって、出目は△の7。この前に△に賭けていれば、ここでは34枚になったのに・・・
次も、△に6枚。
出目は、19で△のゾーン。ここでも、17枚戻る。
次も、もう1投、△。ただし、押さえに、0/3に4枚。
出た目は、18。0/3の4枚は無駄になったが、17枚戻る。
4投続いたので、次はKと、6枚賭ける。
何と、出た目は、0。
「死に目」になっていた3列は、先ほどの0のあと、30と今の18とで2回出てきた。しかし、戻りのツラには全くなっていない。どこかで、3列への戻りが集中するはずなのだが。今は、むしろ2列の方が「死に目」になって、1列がツラになっている。2枚目の出目表では、2回の0を除いた23投の内、なんと17投が1列のツラになっている。

さあ、0の後は3列に注視しよう。
戻りでKを狙って、6枚。
出た目は、1。Orの中でも一番配当が多い数字。先ほどの0の後は、セオリーどおりOrを狙ったのに、今回はKにしたのが悔やまれる。
次の23は、Orを狙って外し、その後の15もOrで外す。
その次の11はKで取ったものの、次の目は「見」。
出た目は、7。△である。
次は、△とKとの行ったり来たりで、Kに6枚。
出た目は、残念にも△のリピートの2。この後は、△が続いた後だけにツラはないと見て、Kに6枚。
狙い通りで、出目は23。次も、Kだろうと6枚。
出た目は、△の18。△とKのジグザグ。次は、間違いなく、K。
その通りで、出目はKの13。次は、しばらくでなかったOrを狙ってみよう。
珍しく素直に当たって、出目は17。34枚の戻り。気をよくして、ここから連続でOrだけを狙う。
次の目は、0/3の3で外し、以後、22、4、27、33と5投はずし、次の20でやっと取れた。
この間、アウトサイドの3列は、少し出始めたが、この間に27と33で3列が初めて続けて出た。ただ、次が20で2列に戻ったので、ここで攻めるには時期尚早。チャンスを待つ。
ゾーンでは、もう1投Orを狙う。
出た目は、12。0/3の数字だが、3列だ。
よ~し。いい並びになった。ここで仕掛けよう。
次は、ゾーンではKを狙うのに併せて、3列にチップ4枚。
出た目は、21でKは外すも、3列ではチッブが12枚に。
ここで、12枚のチップを3列に8枚、2列に4枚に分けて賭ける。ゾーンは0/3に4枚。
出た目は27、3列だ。2列の4枚は取られるが、3列の分は24枚に。ゾーンはペケ。
次は、24枚を2列に8枚、3列に16枚と分けて賭ける。ゾーンはKに6枚。
そして、出た目は、Kの33、3列の数字。2列の8枚は引かれ、3列は48枚に。併せてゾーンでは17枚。3列はここまで4投のツラになった。当然、次も狙って、3列に32枚、2列に16枚を置く。ゾーンはOrに5枚。
出た目は、24。Kの3列。アウトサイドは96枚が付く。ゾーンは外れ。

ここまで、3列は5投のツラになっている。ここが難しいところ。
とりあえず、96枚のチップから15枚だけ残して、あとは全て引いた。
そして、この15枚を3列に10枚、2列に5枚に分けて賭ける。併せて、ゾーンはOrに5枚。
出た目は、36。Kで3列。3列の分は30枚に。ゾーンはベケ。
次は、3列に20枚、2列に10枚。ゾーンは、Kに6枚。
出た目は、27。Kの3列。ここまで、3列は7投のツラ。3列のチップは60枚に。
Kのゾーンでは17枚。
7投出れば、もう1投は出そうだ。さあ、3列に40枚、2列に20枚。ゾーンはOrに5枚。
さあ、もう1投、3列来い!!
出た目は、何と何と・・・0。
ここで、終わり。フィニッシュ!!

3列と2列に分けて賭けたのは、安全性を増すための保険。1列は長くツラで出ていたので、ここでは「死に目」とみて、もし、3列が外れたら、出る目は2列と読んでいたから。2列の目が出れば、賭けた分は全て戻ってくるので、次は3列と2列に2対1で賭ければいい。「死に目」さえ決め込めれば、極めて有利な賭け方なのである。幸か不幸か、3列が7投続いたが、それは結果論。
最初の21だけは、3列だけに賭けたが、もしこれをそのまま置き張りしていれば、途中でチップを引いた21からの4投目で、324枚、3240ユーロになっていたし、その後の36まで続ければ、972枚、9720ユーロになっていたはず。筆者も今から20年前の若い時であれば、3列置き張りで頑張ったかも知れない。
いずれにしても、1枚のティップも渡さずに済む。

今回は、このアウトサイドの段取りで、プラスの71枚710ユーロになり、ゾーンでは、僅かにプラス6枚60ユーロになった。ゾーンでもティップは1枚も渡していない。合計でプラスの770ユーロ。目標は達成できた。

0の後の出目を見ていたら、何と、36。3列であった。


 多少なりとも勝つことが出来たので、夕食はいつものビアレストランに向かう。この町のビール醸造所「ブルガーブロイ」直営のレストランは、規模も大きくこの町の代表的な社交場になっているようである。町の中心の広場に面していて、隣の建物は教会と旧市役所(町役場?)だし、この広場にはクリスマスシーズンには小さい規模ながらクリスマスマーケットが出る。ただ、夜の7時には全部の店が閉まってしまったのには驚いた。売上げよりも家での団欒の方を大事にしているのだろう。

 この町に来たら、ほとんど毎食このレストランで食べているので、メニューのほとんどは食べつくしている。バイエルン地方の代表料理はここで食べられるが、ここだけの珍しい料理もある。
そんな料理のひとつ、「豚あばら肉の衣焼き」を頼んだ。これは、豚のあばら骨の固まりに衣を付けて時間をかけてローストしたもの。大きな木のボートに載せられて出てきたが、まず、付け合せの野菜やパンが思わず小さく見えてしまう位の巨大さに驚かされる。
メニューにも、生のあばら肉をゆっくりとローストするので20分かかると書かれている。あばらの骨と骨の間にナイフを入れて切り離しながら食べるのだが、意外と脂っぽくなく、包んでいる衣もパリパリして旨い。ただ、量の多いのには閉口した。ため息をつきながら頑張りぬいて食べても、半分近くを残してしまった。ドイツのレストランでは、出された料理は残さず食べるのが当たり前。相当の老人でも残すことはない。まあ、アジアの端っこの国民なので許してもらうことにしよう。
こんなに量があっても、値段は10.90ユーロ。ビールはヴァイスの0.5リットルで、3.15ユーロ。

 今回の旅打ちでは、ドイツ鉄道のストライキのために、4ヵ所のカジノを訪れる予定が3ヵ所しか行けなかった。4戦して3勝1敗、まあまあの成績で終わることが出来た。なにしろ、全部で2枚20ユーロのティップを渡しただけで済から、目的は達成できたといえると思う。




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