リゾカジ カジノレポート

独逸カジノ賭け人のケチケチ旅打ち日記⑫ カジノ「バート・ベントハイム」

* ヨーロッパ 2015/ 11/ 12 Written by 独逸の旅打賭け人

コメント( 4)

 2015年10月9日 カジノ「バート・ベントハイム」

 バート・ベントハイムはオランダとの国境の町である。町というには規模も小さいし、牧歌的なので村といった方が当たっていると思われる。そんな小さい村のドイツ鉄道の駅にも1日数本のアムステルダムとベルリンを結ぶ特急が停車する。乗降客が多いということではなくて、ここで機関車の交換をするためである。ドイツの首都ベルリンからのIC特急の機関車はここで切り離されて、代わりにオランダ国鉄の機関車が付けられ、オランダの首都アムステルダムまで運行される。アムステルダムからの列車も同様。この駅での乗降客はほとんどいないし、駅の前には全く何もない。タクシーさえいないのである。

この駅から駅前通をまっすぐ北の小高い丘に向かって10分余歩くと、村の中心に出る。今日泊まるホテルは、この通りの突き当たり。ホテルの前は小さな広場になっていて、ここが村の中心のマルクト広場で昼間はトレーラーで野菜や果物、チーズ等の食品や花を扱う小さな店が十数軒出店している。付近にはスーパーマーケットは勿論のこと、パン屋以外の物売りの店は見当たらないので、村人の日常の食品はここで手に入れているのだろう。
この広場の右側にこの村の唯一の観光資源と思われる「シュロス」(古城)がある。地形を利用して建てられた城のようで、村の中心地はその麓にあるともいえる。
この辺りは砂岩の産出地らしく、城の後ろには「砂岩ミュージアム」もあり、城自体の資材にも砂岩が使われているのがわかる。

 カジノはこの広場の前のホテルから歩いて5分ほど。オープンは20数年前は14時だったが、今は19時。前回訪れた時はオープン時には賭け人がおらず、出目の傾向が見れるまで居心地の悪い思いをしたので、今回は少し遅れて出撃することにした。
カジノのレセプション(と、言っても普段着のおばさんが1人座っているだけだが)の前には若い男女が一組いたが、身分証明書のパソコンへの取り込みがうまくいかないようで、何回もやり直している。オランダから車で来たのだろう。

 階段を上がって2階のゲームルームに入ったのは、19時20分。2台あるクイック・テーブルの内の1番台が稼動している。今日は前回と違ってすでに数人の男性の賭け人がテーブルを囲んでいた。前回もダークブルーのカラーチップを使ったので、今回もこの色を指定しようとして盤面を見ていると、何とそのダークブルーのチップが盤面で花を咲かせているではないか。やはり、オープン時に入るべきだったと思っても後の祭り。チップの色ぐらいと思うかもしれないが、賭け事にはこんな些細な事も影響するのである。気を取り直して、ピンクのチップを10ユーロと指定する。数人の賭け人もほとんどがカラーチップを使用しているが、レートは全てミニマムの2ユーロ。こんな田舎のカジノでは筆者はハイローラーなのである。

 旅打ちを続けるために毎日違ったカジノを訪れているが、今回は4つに分けたゾーンでの賭けをわかり易くするために、使用するオリジナルの出目表を作り直した。0/3(ゼロ・スピール)-△-Or(オフラン)-K(クライン・セリー)という流れで記載できるようにしたので、次に出るゾーンの推理がしやすくなった。
また、数字に当たった時に渡すティップの大きさを再認識し、それも合法的に節約しようと考えたのがこの4分割法でもある。

0/3(ゼロ・スピール)は、ヨーロピアンルーレットの盤面の中心数字26の左右3数字ずつの7数字(12-35-3-26-0-32-15)に4枚のチップを賭け、26に当たった時には35枚、それ以外の数字では17枚の配当。

△は筆者独自の記号と概念のゾーンだが、0/3の外側左右5数字ずつの合計10数字(22-18-29-7-28、19-4-21-2-25)のゾーンで、6枚のチップを賭ける。4/7、18/21、19/22、25/28はシュバル(2目賭け)になり、当たった時の配当は17枚だが、2と29は独立した位置にあるので、2は0と、29は26とシュバルに賭けることでティップを避けることが出来る。

Or(オフラン)は、26から見て3時と9時の方向にある左右合計8数字(17-34-6、1-20-14-31-9)のゾーンで5枚のチップで、6/9、14/17、17/20、31/34のシュバルと1の単独数字に賭けることになる。1に当たった時には35枚、17は2つのシュバルに賭けているので34枚の配当になる。

K(クライン・セリー)は26の対面する12数字だが、5/8、10/11、13/16、23/24、27/30、33/36の6つのシュバルに6枚賭けることで、どの数字に当たっても配当は17枚。

ティップを渡さなければいけない35枚の配当は、0/3での26とOrでの1だけで済んでしまう。17は34枚の配当だが、ティップは渡さない。
このやり方で、相当のティップの節約になるはずである。

 オープンからの出目は、
26(0/3)-22(△)-9(Or)-18(△)-29(△)-17(Or)-36(K)-1(Or)-1(Or)-9(Or)-26(0/3)
この出目を見て、思わず仰け反ってしまった。このOrの出方は何だ。昨日もOrの17と1に救われたが、今日ももっと早く来ていれば、1のリピートそして9の後の26は取れただろう。いずれも35倍の配当の数字!!

気を取り直してここから参戦。本来の筆者のカラーのダークブルーのチップが盤面に散りばめられていて面白くはないのだが、まあ、こちらはこちら。

ここまで、Orが強張っていて、他のゾーンに行った後また戻っているので、
次の出目は、Or。と5枚賭け。
出た目は、34。狙い通り、Orの数字。17枚が戻る。幸先良し。
次も、もう1投Or。
これは、35が出て、外してしまう。
よ~し。次こそ、Or。
出た目は、Kの36。これも外す。しかし、34-35-36という出目は何だ。
強張っていたOrは終わりだろう。
次は、0/3に移りそう。0/3に4枚と併せ、26ツボツボ(26を中心にして左右2数字の5数字賭け、35-3-26-0-32)に5枚のチップを置く。
出た目は、何だ、何だ。あ~っ。
Orの17。もう1投Orを狙っていたら、34枚が取れたのに・・・
このショックで次の2投は「見」。
-32-14
この32はその前の0/3と26ツボツボで52枚取れた数字。何としたことだ。
勘はいいのだが、ズレている。

良し、次は「死に目」に近いKに行くと読む。Kの6枚と併せ、攻めの36ツボツボ(27-13-36-11-30)だ。と5枚賭け。
ところが、出た目は7。△の数字。
当たったのは最初の34の1回だけ。
流れを引き寄せるために、ゾーンの2ヵ所賭けにしてみよう。
と、いうことで、次は△とOrで11枚賭け。
出た目は、25。△の数字なので、17枚戻る。6枚増えただけ。それでも流れを引き寄せられるかも知れない。

次も、同様に、△とOrのゾーン2ヵ所に。
ところが、出た目は36で外す。Kの数字で、さっき36ツボツボで攻めた中央の数字。
次は、Kと△の両者に12枚。
出た目は、20。今まで追い続けたOrの数字。こうチグハグではいかんとも・・・

ここで、最初の500がほとんどなくなった。追加の500の投入。
次こそ、Kへの戻りと見て、押さえに△。
だが、出た目はOrの9。2つのゾーンに賭けて外してしまうと当然、傷は深めてしまう。
一つのゾーンに戻そう。
と、次は△に。
4が出て、これは当たって17枚の戻り。
次も、もう1投△を狙ったが、35が出て外す。
どうも、2投ずつ続いているようなので、次も0/3。
15が出てこれは当り。

0/3の後は、Orが出がちなので、Orに5枚。
これは当たった。出た目は、34。
良し、次は0/3への戻り。
32が出て、これも当り。調子が出てきたかも知れない。
次は、ジグザグでOrへの戻りを狙う。それに、0/3のリピートも抑えて4枚。
これも、出目が9で当たった。
こうなれば、次は0/3しかないと、4枚賭け。
そうは、うまくいかずに、出目は5。Kの数字である。
次は、KとOrの両者で11枚賭け。
出た目は、35。今まで狙っていた0/3が出た。
よし、次は0/3が続くだろう。ここで取れなくてはと、0/3と併せて26ツボツボ(35-3-26-0-32)にも5枚。
狙い通りは行かず、出目は20。Orの数字で1投前に狙ったもの。どうも1投ずつずれている。
次はKを狙ったものの、25で外してしまう。
その後の34はOr、次の4も△の1つのゾーン賭けで当たった。
だが、それ以上当りは続かず、
-3-8-20と3投を外した後、
19を△で取り、その後の22は外したのだが、19/22とシュバルになっているので、運良く17枚が戻った。
次は、そろそろK、それも大目が来そうと、
Kと併せ、36ツボツボ(27-13-36-11-30)に5枚。
出た目は、何と33。Kの大目の数字なのだが、36ツボツボにはこの数字だけがないのである。そのため、戻ったのはKの17枚だけ。不運である。
次の出目の7はOrに賭けて外した。
次は、△と読んで6枚。
出た目は、26で0/3の中心の数字。本来の△の10数字ではないのだが、△の2と29はシュバルに出来ないので、ティップを避けるために、2は0と、29は26とイレギュラーにシュバルにして賭けているので、この26でもシュバルの配当17枚が付いた。

これはラッキーなことだが、どうも全般的にはズルズルと下がるばかりで、光が見えてこない状態。
盤面では、相変わらず憎きダークブルーのカラーチップは大目立ちしているし、他に数人の賭け人がそれぞれのカラーチップで山賭けしていて、筆者のチップは埋もれてしまうほど。大体、他の賭け人のレートはミニマムの2ユーロ。気にせずに大賭けが出来るのである。
どうしようかと思い悩み、とりあえずレートを下げてみることにした。今までは、10ユーロを下げることはなかったのだが、これほど流れに乗れない以上、何かしないとと考えた結論。
早速、手持ちのカラーチップを全てクルーピエに渡し、カラーチェンジと併せてレートも5ユーロに下げることを告げる。

新しいカラーは、ライトグリーン。チップの枚数は倍になったので、得をした感じ・・・そんなことはないか。
気分も一新し、次は0/3のリピートを狙って、0/3に4枚。
出た目は、0。今日始めて0が出たが、今出た26の隣の数字。戻りは17枚。
次は0/3のリピートと読みながら、同時に押さえにOr。
出目は29で外れてしまう。
次ももう1投0/3とOrの併せ賭け。
18が出て、これも外れ。
△が2投続いているので、次は△に0/3を足してG全てに賭ける。
出た目は、29。△の数字で戻りは17枚。
次の2投(-21-11)も0/3狙いで外してしまう。
ここまで0/3が出ないとなると、0/3は見切って良いだろう。
次は△かKと見て、思い切って△をダブルにして、押さえにKを狙ってみよう。
ところが、出た目は、何とOrの31。
もうここまで来ると、ここで止めてしまうのが常筋。
と、思いつめていると、突然、あのダークブルーのカラーチップを使っていた賭け人が、手元のチップを全て前に出して、終了を宣言。
う~ん。これで流れが変わるかもしれない。
よし、もう少し続けてみよう。昨日の貯金も少しはあるし・・・
次は、Orのリピートを狙ってOrに5枚賭け。
残念にも、当然の如く外れる。出目は、今頃出てきた0/3の32。

次も0/3のリピートと読みながら、押さえにOr。
出た目は、押さえの方のOrだったが、幸運にも17。34枚の配当。
よ~し。次も、もう1投Or。
これも当たって、出目はOrの9。
次は、順当に0/3に戻るはずと、0/3に4枚賭け。
出た目は、リピートの9。賭けてはいないが、リピートの数字なので文句なく、17枚の配当。

どうやら、ダークブルーの賭け人が離脱したことで、流れがこちらに向いてきたようだ。
次は、0/3を狙ったが、出目はKの11。
Orが強張って来た感じがするので、次はOrに5枚。
今回は、狙いが当たって見事Or、しかも17で配当は34枚。
次の32は外すも、その後の6はOrで取れた。
-4-35
と、2投外したが、Orへの流れは間違いないようで、
次の出目は、1。Orで配当が最も多い35枚。
流れが向いてきたことは歴然として、次の
-5-9-3
の3投は、K-Or-0/3でゾーンの単独賭けで17枚ずつ取る事が出来た。
その後の3投は、いずれもOrで狙ったが、
-4-5-19 で、外した。
次は、流れから見て、0/3を狙うと、
出た目は、0で17枚の戻り。
次は、△に戻ると見て、6枚賭けをしたが、
出目は、再度の0。
前に賭けて残っているシュバルの賭け分だけかと思ったが、△では2の単独当りを避けて、0とのシュバルに変則的に賭けているので、それがここで生きて、
0/2、0/3との2つのシュバル分34枚が戻ってきた。これも、流れが筆者に向いている証左。
次の11を△で、その後の28と21を0/3に賭けて外したが、
その後の32を0/3とKとの両賭けで取り、次の19は△で、その後の18は0/3と△の両賭けで、さらに次の35は0/3でと、4連勝することが出来た。
ここに至って、沈みからは大きく浮上したのである。
こうなると、レートを下げてしまったことが悔やまれるが、まあ、それはそれ。

先ほどから26を狙って0/3を押しているのだが、どうにも出てくれない。
Orから△に寄って来ているので、0/3に移ってもいい頃なのだが・・・
だいぶ浮いてもいるので、思い切って0/3の26を狙ってみよう。
と、次は0/3のダブルと26ツボツボ(35-3-26-0-32)を併せて賭ける。
ところが狙い通りは行かず、出目は21。△のゾーンの数字。
よ~し。もう1投、まったく同じに、0/3のダブルと26ツボツボ。
出た目は、7。0/3に近いところの数字ではあるのだが、△のゾーン。
どうも、こちらに向いてこないかと思いつつ、次は、0/3はシングル、26ツボツボはそのまま、そしてOrに5枚を置いてみた。
なんと、このOrが当たって、それも最大配当の、1で35枚。
どうも、0/3には嫌われ、Orに好かれそうなので、
次は、0/3はシングルのまま、26ツボツボは止めて、Orをダブルに。
信じられないことに、ここで17が出た。34枚のダブルで68枚。これには、ティップを1枚渡さざるを得ない。
どうやら、ここから0/3に向かうのではないか?
と、次はOrと0/3の両賭け、さらに26ツボツボで5枚。
やはり、0/3には向かわず、出た目は、Kの16。
しばらく「死に目」に近かったKに寄るのだろうか?
とりあえず、次はKに6枚。
出た目は5で、これは取れた。
次も、もう1投Kだろう。
しかしながら、出た目は△の4。

無条件で、ここで撤収とした。
それでも、Orで取れた時に、1と17が多かったこともあり、ツボツボの賭けではことごとく外れていたにも拘らず、マイナスから相当の浮きまでになった。
キャッシャーで清算すると、1920ユーロ、これから投下した1000を差し引いて、プラスの920ユーロとなったのである。渡したティップは3枚だが、いずれもレートが5ユーロの時だったので、15ユーロで済んでしまった。
終了は、22時少し前。3時間近い長時間戦となった。

 せっかくの勝ち戦で旨いビールを飲もうと、ホテルに近いレストランを訪ねるが、この村の夜は早いようで、いずれも料理は終了。飲むだけならといわれたが、十分に腹が空いているので、致し方なくホテルの部屋で非常用に持っているクッキーと夕方、ホテルの前の広場で買っておいたイチゴ、それにいつも持ち歩いているビールで済ませることにした。

昨日はデュッセルドルフに滞在していてアーヘンに遠征し、戻って、街一番の飲み屋街「アルト・シュタット」で数多いビア・ホールの中から、『ツム・シッフヒェン』でこの時期ならではのムール貝のワイン蒸しを食べた。本場の味に舌鼓を打つたが、量も驚くほど多く、この量のムール貝を日本で食べたらいくらになるのだろうと思ったら、つい頬が緩んでしまった。

 今日はわざとオープンに遅れて入ったことが祟ってしまったようで、レートを下げてみたり、ツボツボでの賭けにトライしたりと、ジタバタしたのだが、ホテルの部屋でビールを飲みながら、出目表を見てシュミレーションをしてみると、レートを変えずにゾーンだけに賭け続けていたら、同じ時に止めてもプラスが倍以上になっていることに気が付いた。結局、ジタバタしただけ、無駄だったようである。換言するならば、ゾーンだけで賭けていれば、勝率が相当に高まるという仮説は検証されたことでもある。
 明日の「バート・オエンハウゼン」のカジノでは、あくまでゾーンだけで戦ってみるつもり。


このReportへのコメント(全 4件)

2015/11/13(Fri) 17:03

yab

初めてのカジノやかなり久々の場合はなかなか調子が出ないことが多いのですが、毎回ちがう賭場で1回勝負、負けないことは難しいと思います。


2015/11/13(Fri) 17:17

独逸の旅打賭け人

yab さん

コメントをありがとうございます。
そうなのです。ルーレットにも必勝法はありません。流れにどう乗るか、賭けの厚・薄をそれに合わせて、生かせるかどうかが分かれ目になるとは思います。
この、37の数字の盤面を4つのゾーンに分けて攻めるやり方は、ヨーロピアンルーレットだから出来ることで、00があるアメリカンルーレットでは、数字の配置が規則的でないために、不可能なのです。
そういう意味では、4分割法は勝率を高めると思います。後は、勝っている時に勝ち逃げすることが肝要でしょう。
△と名付けた10数字のゾーンは、10枚のチップで各数字を押さえるよりも、シュバルにして6枚で賭けるやり方の方が、意外な成果が出ることがお解りいただけたと思います。この辺りは、ヨーロピアンルーレットならではの面白さです。


2015/11/13(Fri) 23:24

みさんこ

勝ち逃げは、大事ですね。明日からソウル二泊でいきますが、勝ち逃げしてきます


2015/11/14(Sat) 02:35

独逸の旅打賭け人

みさんこ さん

そうです。勝ち逃げこそ、唯一の必勝法。ご健闘を!!


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