リゾカジ カジノレポート

独逸カジノ賭け人のケチケチ旅打ち日記⑲ カジノ「バート・キッシンゲン」

* ヨーロッパ 2016/ 03/ 24 Written by 独逸の旅打賭け人

コメント( 1)

 2016年1月16日 カジノ「バート・キッシンゲン」
 (2投続いたOrの1は取ることができた。そして、まさか・・・)

 昨日はミュンヘンに泊まったので、旅打ちは休止。バーゲンシーズンの土曜日だったので、街中買い物客で溢れていた。デパートでも、20~30%をオフにしている商品も多いので、この時期に纏めて買う市民が多いのだろう。行き交う人たちは、両手に持ち切れないほどのバッグを抱えている。何となく、お祭り騒ぎのよう。

 今日は、バイエルン地方でも最北部のバート・キッシンゲンのカジノに向かう。
今日は日曜だが、敢て日曜に訪れることにしたのは、日曜だけがオープンが15時だからである。他の日は、オープンは全て18時。以前は、全日15時オープンだったのだが、カジノ不況が響いていて人件費の節約の為なのだろう。18時のオープンというのは中途半端で、入場前に夕食を食べるには早すぎるし、カジノで3時間を費やして21時になったら、この辺りの田舎町では、レストランのキッチンの火は落としてしまって、暖かい食事は作ってもらえない。22時になれば、ほとんどのレストランはクローズしてしまうのだ。

 バート・キッシンゲンに行くには、ヴュルツブルクでローカル線に乗り換えるのだが、ミュンヘンからヴュルツブルクまでは最速のICE特急で約2時間。ヴュルツブルクはロマンティック街道の出発点だけに歴史も古く、見所も多いので旧市街を一回りして昼食を摂ってから、バート・キッシンゲンに向かうことにする。

 ヴュルツブルクの見所の第一といえば、南ドイツのバロック建築の最高峰といわれる、大司教の宮殿だった「レジデンツ」だろう。もちろん、世界遺産に登録されている。筆者はこのレジデンツには数え切れないほど訪れているが、この建物の一部である「ホーフ教会」に入ったことがないのである。最初の頃は、入り口が分からなかったのだが、最近はずっとクローズされていたのである。
今回は幸運なことに、入ることが出来た。レジデンツは入場料を取られるが、こちらは教会なので無料。庭園に面した方のドームのある大きな礼拝場はそれは見事な造り。しばらく見入ってしまい、写真を撮ることは禁じられていたが思わずシャッターを押してしまった・・・ゴメンナサイ。
帰りに入場料代わりの薄いブックレットを売店で購入したが、その間の入場者は2組のカップルだけ。レジデンツの方はいつでも満員状態なのに、この教会のことは知らないのだろうか?
20年もかかってやっと入れた筆者は、偉そうに言える筈はないのに・・・

 昼食はいつもは老舗のワインレストラン「ユリウス・シュピタール」で食べているのだが、今日はレジデンツに近いもう一軒の老舗のワインレストラン、「ブルガー・シュピタール」で食べることにした。
どちらの店名にもシュピタールが付いているのは、両者とも歴史ある施療院の経営に始まっているからである。どちらも自家製のフランケンワインが飲める。
シルバーナーとリースリングのグラスワインを1杯ずつ頼んで、メインは鴨のローストの1/4身を食べた。バイエルン地方の鴨のローストはことのほか旨い。特に皮の部分は絶品。フランケンワインとも良く合って、大満足。

 筆者は、ヨーロピアン・ルーレットの37の数字の盤面を4つに分けてゾーンで狙うことを中心に攻めているが、今回はその4つに分けたゾーンでの賭けをわかり易くするために、使用するオリジナルの出目表を作り直した。0/3(ゼロ・スピール)-△-Or(オフラン)-K(クライン・セリー)という流れで記載できるようにしたので、次に出るゾーンの推理がしやすくなった。
また、数字に当たった時に渡すティップの大きさを再認識し、それも合法的に節約しようと考えたのがこの4分割法でもある。
0/3(ゼロ・スピール)は、ヨーロピアン・ルーレットの盤面の中心数字26の左右3数字ずつの7数字(12-35-3-26-0-32-15)に4枚のチップを賭け(0/3、12/15、32/35のシュバルに3枚、26は単独賭け)、26に当たった時には35枚、それ以外の数字では17枚の配当。
△は筆者独自の記号と概念のゾーンだが、0/3の外側左右5数字ずつの合計10数字(22-18-29-7-28、19-4-21-2-25)のゾーンで、6枚のチップを賭ける。4/7、18/21、19/22、25/28はシュバル(2目賭け)になり、当たった時の配当は17枚だが、2と29は独立した位置にあるので、2は0と、29は26とシュバルに賭けることでティップを避けることが出来るようにした。
Or(オフラン)は、26から見て3時と9時の方向にある左右合計8数字(17-34-6、1-20-14-31-9)のゾーンで5枚のチップで、6/9、14/17、17/20、31/34のシュバルと1の単独数字に賭けることになる。1に当たった時には35枚、17は2つのシュバルに賭けているので34枚の配当になる。
K(クライン・セリー)は、盤面の中心数字26の対面の12数字を指すが、6枚のチップで、5/8、10/11、13/16、23/24、27/30、33/36の6ヵ所のシュバルに賭けることになるので、どの数字が出ても17枚の配当になる。
出目表には、ゾーンに賭ける時は当該のゾーンのスペースに斜線を引き(ダブルで賭ける時にはXの形)、実際に出た目の当該のゾーンに○印を記入する。


 バート・ライヘンハルの駅に着いたのは、14時少し前。ここは、山間の町なので雪が少し積もっている。今日のホテルはクーア・パークの正面、カジノまでも歩いて3、4分の場所にある。このホテルの客は中高年が多く、温水プールとサウナを目的に来ているようだ。
少し旧市街を歩いてからカジノに向かって、カジノ到着はオープンの5分前、14時55分。ところが、カジノのドアが閉まっている。このカジノのオープンは平日は18時だが、今日は日曜なので15時に開けるはず。ところが、ドアの横の案内板を見ると、全日18時オープンになっている。やれやれである。この前(昨年の1月)に来た時には、日曜は15時のオープンになっていたのだが・・・

 時間を潰すにしても、今日は日曜で一般の店舗は全て休業。それなら、ビールでも飲もうかと、この町では最も大きいビア・ホール、「ラーツ・ケラー」に行ったがドアが閉まっていて、紙が張ってある。1月の半ばから2月の初めまで休業と、書かれている。ドイツのこの時期とクリスマス・マーケットが始まる前には2~3週間ほど休むホテルやレストランが多い。他の顔なじみのビア・レストランも休みだったので、クーア・ホールにあるカフェに向かった。ちょうど、この後クーア・ホールでコンサートが開かれるようで、その前の時間だけに大きなカフェが満席。仕方がないので、ホテルに戻ってグダグダと時間を潰した。

 カジノに着いたのは、18時ちょうど。プレイルームがある2階に階段を上がって行くと、4台あるクイック・テーブルの内、1番台でプレイの準備が整ったところ。早速、験のいいダークブルーのチップを10ユーロと指定して50枚受け取る。このチップはクィック・テーブル付属のものなので、「お化けチップ」である。用心をしないといけない。
1投目が投げられたが、賭け人は筆者だけ。
出目は次の通り。カッコ内はゾーンの表記。
25(△)-15(0/3)-33(K)-1(Or)-35(0/3)
ここまでは、当然「見」。
このころ、2、3人の賭け人が現れる。
出目はバラバラだが、0/3の後はOrが狙えそうだ。
ここから、参戦。
とりあえず、Orに5枚賭け。さらに、1に1枚、6/9にシュバルで1枚。
出目は、Orの20。17枚が戻る。幸先がいい。
よし、もう1投、Orに。小目と読めるので、今と同じように、1に1枚、6/9にシュバルで1枚。
出目は、何とOrの1。Orで一番多い配当、35枚。数字にも賭けていたので、合計70枚。ティップは2枚。
次は、0/3に戻りそうだが、Orのリピートもありそうなので、0/3とOrの両賭け。
嬉しいことに、1がリピートになった。そういえば、一昨日のバート・ホムブルグでも1がリピートで出ていたっけ。
配当は、105枚。ティップは、3枚。
ここまでで、Orが3回続いた。4回続くという事は余りないのだが、ひょっとするとという気持ちで、Orに再度5枚を置く。
玉が落ちたのは、Orだった。しかも、信じられないことに、1に玉が止まっているではないか。
1が3投続いたのだ。玉を投げたクルーピエは苦笑い。ピット・ボスは渋い顔をしている。
配当は、140枚。ティップは4枚。
筆者以外の賭け人たちは、1を押さえていないので、配当を受けたのは筆者だけ。
どうも、これ以上の流れはなさそうなので、ここでの撤退が一番良いのだが、いくらなんでも、4投だけで撤退は・・・
まあ、出目が読めないので、Orに5枚。
出た目は、8。Kの数字である。
次は、Orに戻るかもしれない。押さえに0/3の両賭け。
出た目は、0である。0/3で取れて、配当は17枚。
次は、0/3のリピートを本線に、Orにも5枚。
何と、0がリピートで出た。シュバルがダブルになって、配当は34枚だが、ティップは渡さない。どうも、緒戦から荒れ模様であるが、この荒れ方は筆者には歓迎である。
次も、0/3とOの両賭け。
これも、0/3の15が出て、配当は17枚。荒れ模様に乗れている。
次は、もう1投、0/3と読んだが・・・
出目は、30でしばらく出ていなかったKのゾーン。
Orも0/3もツラ目になっているので、Kのリピートと読むが、30の後なので、36ツボツボ(27-13-36-11-30)に5枚。
出目は24。Kの数字である。36ツボツボは外れた。
次の1投もKと読んで、36ツボツボにも再度5枚賭け。
これは、大きくずれて、△の2。
いずれのゾーンもツラ目になっているので、次は△に6枚賭け。
22が出て、狙い通り△で17枚の戻り。
次も、△に6枚。
出目は、21。これも取れて17枚の戻り。
次も、もう1投、△を狙うが、アウトサイドから大目の2列とも読めるので、26ツボツボ(35-3-26-0-32)にも5枚賭け。さらに、0/3にも4枚。
出目は7で、△は取れた。
次は、△のツラと読んで、△にダブルで賭けたが、
出目は23で、Kの数字。
次は、Kが続くと読んだが、
出目は15で、0/3に戻ってしまった。
次は、Kか0/3かで迷った末、Kに6枚賭けたが、
0/3の3が出て、外す。
0/3のツラ目のようなので、次は迷わず、0/3に4枚。
出た目は26で、0/3の中では一番多い配当。35枚が戻り、ティップに1枚。
次も0/3に賭けるが、併せて26ツボツボに5枚。
出目は13で、Kに戻ってしまった。
次はKのツラと読んで、Kに6枚。
30が出て、これは取れた。配当は17枚。

もう1投、Kのツラだろうと、Kに6枚。
33が出て、これも取れた。
次は、33はOrの1の隣の数字なので、しばらく出ていないOrではという勘が強く、Orに5枚賭け。
出目は11で、Kの数字。
次は、Kが4投続いているので、△に流れそうと読む。
出目は、13。Kのツラが続く。
この13もその前の11も、Kの中でも36ツボツボの5数字の中の数字。
次はここを狙おうと思って、Kに賭けるのと併せ、36ツボツボ(27-13-36-11-30)に5枚。
これは、狙い通りで、出目は36。配当は52枚で、ティップは1枚。
よ~し。もう1投、Kと36ツボツボの併せ賭け。
30が出てくれて、これも狙い通り。配当は52枚。ティップに1枚。
調子が出てきたようで、ここで大分チップも増えた。
次もKと36ツボツボの併せ賭け。
出目は16で、Kは取れたが、36ツボツボは外れた。
次は、Kのツラが続くと見たが、36ツボツボの併せ賭けは見送る。
そんな時に限って意地悪く出るもので、
出目は、36。Kは取れたが、36ツボツボのど真ん中の数字を逃す。
Kのツラ目が8投続いているが、もう1投、Kと36ツボツボに併せ賭け。
9投目のKは出ず、出目はしばらく出ていないOrの34。
ここからの4投、
-12(0/3)-2(△)-16(K)-12(0/3)
は、外してしまった。16が出た時には0/3と読んで26ツボツボの仕掛けもしたのだが、流れを外れて、スカ。
次の3投は、0/3と△の併せ賭け。10枚のチップでG全てをカバーする賭け方。
-22(△)-29(△)-12(0/3)
いずれも取れて、配当は17枚なのだが、12の時には26ツボツボを併せ賭けしたのだが、1目ずれて外してしまった。
ここまでで、450近くは浮いているので、500まで行ったら止めようと銭勘定をしたのだが、プレイ中に銭勘定をすると後が不調になるというジンクスを忘れていた・・・
次の20は0/3に賭けて外し、その後の26もOrに賭けて外した。逆に賭けていればどちらも取れていたのだから、まさにチグハグ。
その後の20はOrに賭けた取れたが、次の8と28はいずれも0/3とOrのダブル賭けにも拘らず外してしまった。
その後の31は0/3とOrのダブル賭けで取れたが、次の22と0は外し、3回に1回しか当たらない状態が続いて、少しずつチップも減っていく。
0が0/3をたまたま外した時に出るという、カジノの神のいたずらに嵌ってしまったので、次の2投は0/3とOrのダブル賭けに戻してみたが、3は取れたもののその後の13は外した。
どう考えても、撤退すべき時期だ!!

惰性で賭け続けているのは分かりながら、1のツラ目と36ツボツボの当りが頭の隅に残っているのがいけない。
次の3投、
-19-18-28
の△の連続目はKを意識してしまい全て外し、次の31は△に賭け始めて外す、というチグハグな展開。
次の21は、△とKのダブル賭けで取れたものの、チップは5枚しか増えない賭け方なので、次はKは外して△のダブルで押してみたが、
-10-33
と、いずれもKの目が出て外してしまう。
まさに、裏目裏目の展開。
2投のKの後は、もう1投Kが続くとみて、Kと36ツボツボに賭けたが、
出目は10で、Kはとれたものの、36ツボツボは取れず。
次ももう1投Kとみて、ダブルで賭けたものの、
出目は、14。
さっきまで追いかけていた、Orの数字。
それではと、次はOrを狙うと、
出目はKの8。
言葉もない。ただ、惰性で賭けているだけ。
次の13はKで取れたものの、次はKと36ツボツボで攻めたが、
出目は、9。Orの数字である。
次は、△とKのダブル賭けと36ツボツボで攻めてみたが、
18が出て、配当は17枚。
次も△とKの併せ賭け、さらにもういちど、36ツボツボに5枚。
出目は0。
0/3の数字なので、普通は外れているのだが、△では2を単独数字賭けにしないで、0とのシュバル賭けにしているので、当たった形になって配当が17枚戻ってきた。
次も△とKの併せ賭け。
出目は、何と1である。Orの数字。
0/3の後は、Orは押さえていなければいけないのに・・・
この辺で少し上向くかと思ったものの、出目の流れは変わらない。
-17(Or)-31(Or)
この17と31を外してしまったことは悔やまれる。いずれもOrの数字で冷静に考えれば狙えたはずなのである。
-4(△)-17(Or)
4(0/3と△のダブル賭け、さらに26ツボツボにも賭けていた)とその後の17は取れた。少し流れに乗ってきたようか?
と思ったのものの、やはり、カジノの神はとっくに天上に戻ったようで、
-8(K)-17(Or)-21(△)-24(K)-28(△)
5投を見事に外した。
この17の時には、36ツボツボにも賭けるという愚を重ねている。
ちょうど、手持ちのチップも切りのいいところなので、遅まきながらここで撤収。
キャッシャーに向かいながら、次の出目を電光表示盤で見るとはなしに見ると、
何とOrの17だったのである。緒戦のOrの1はうまく取れたが、後半のOrの17は全く生かせなかった1戦だった。

 キャッシャーで受け取ったのは、3500ユーロ。最初の元金500を差し引いて、3000のプラスになった。早く止めていればだいぶ違ったのだが、やはり途中で銭勘定したのが悪かったのかもしれない。

 終了時間は、21時半を少し廻っていた。この時間ではホテルのレストランは当然閉まっているので、カジノの建物の1階にあるレストラン「ラ・ジェトン」に行くことにして、カジノのレセプションのすぐ脇にあるレストランの入り口のから入ったが、レストラン内には客もウェーターも誰もいない。しばらく待っていると、奥からウェーターが出てきたが、すまなそうにもう終わりと告げられた。このレストランはいい場所にあることもあって、昼から夜の早い時間まではほとんど満席なのだが、今日は日曜ということもあって、客がいないので早仕舞いしたようだ。
昼に行った旧市街の行きつけの店も、この時期にクローズしていたりしたので、とりあえず旧市街で何か食べられる店を探すことにした。
やっと見つけたのが、マルクト・プラッツの正面にある店。20年ほど前に一度入ったことがあったが、ドイツ料理の店だったはず。2階の客席に案内されたが、メニューを見るとイタリア料理が載っている。代替わりして、イタリア料理の店に変わった様子。まあ、暖かい料理が食べられれば文句はない。

 表に出てレストランの名前を見たら、「ラ・ベラ・ビタ」とある。やはり、イタリア料理の店に変わっている。
明日は今回の旅打ちの最終戦。マインツまで戻り、マインツのカジノに挑む。


このReportへのコメント(全 1件)

2016/03/28(Mon) 07:30

独逸の旅打賭け人

訂正をします。

本稿のカジノ訪問日ですが、1月16日ではなく、1月17日の日曜日が正しい日にちです。16日はミュンヘンに滞在していました。
訂正して、お詫びいたします。失礼いたしました。


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