リゾカジ カジノレポート

独逸カジノ賭け人の最後の旅打ち日記 (第12夜)カジノ「ザールブリュッケン」

* ヨーロッパ 2017/ 03/ 28 Written by 独逸の旅打賭け人

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 2017年1月17日 カジノ「ザールブリュッケン」
 (最初から力を込めて賭けたのだが・・・)

 ザールブリュッケン中央駅からタクシーに乗ってカジノに着いたのは、オープン5分前の14時55分。このカジノはザールラント・カジノ会社の運営によるもので、カードを貰っているので、この会社のカジノには無料で入場できる。
このカジノのルーレットはビッグ・テーブルが2台にクイック・テーブルが2台。
ビッグ・テーブルの1番台で、オープンの儀式が行われていた。

 ビッグ・テーブルは、ピットボスと3人のクルーピエで運営される。昔ながらのゆったりしたプレイが楽しめるように、台の左右に3脚ずつ、ウィールの反対側のクルーピエの左右に1脚ずつ、合計8脚の椅子が配置されている。ここに座れない賭け人は、後ろから手を伸ばして賭け盤にチップを置くか、クルーピエにチップを渡して、数字に置いてもらう事になる。 

筆者は、ヨーロピアン・ルーレットの37の数字の盤面を4つに分けてゾーンで狙うことを中心に攻めているが、その4つに分けたゾーンでの賭けをわかり易くするために、使用するオリジナルの出目表を作り直した。0/3(ゼロ・スピール)-△-Or(オフラン)-K(クライン・セリー)という流れで記載できるようにしたので、次に出るゾーンの推理がしやすくなった。
また、数字に当たった時に渡すティップの大きさを再認識し、それも合法的に節約しようと考えたのがこの4分割法でもある。

0/3(ゼロ・スピール)は、ヨーロピアン・ルーレットの盤面の中心数字26の左右3数字ずつの7数字(12-35-3-26-0-32-15)に4枚のチップを賭け(0/3、12/15、32/35のシュバルに各1枚、26は単独賭け)、26に当たった時には35枚、それ以外の数字では17枚の配当。

△は筆者独自の記号と概念のゾーンだが、0/3の外側左右5数字ずつの合計10数字(22-18-29-7-28、19-4-21-2-25)のゾーンで、6枚のチップを賭ける。4/7、18/21、19/22、25/28はシュバル(2目賭け)になり、当たった時の配当は17枚だが、2と29は独立した位置にあるので、2は0と、29は26とシュバルに賭けることでティップを避けることが出来るようにした。

Or(オフラン)は、26から見て3時と9時の方向にある左右合計8数字(17-34-6、1-20-14-31-9)のゾーンで5枚のチップで、6/9、14/17、17/20、31/34のシュバルと1の単独数字に賭けることになる。1に当たった時には35枚、17は2つのシュバルに賭けているので34枚の配当になる。

K(クライン・セリー)は、盤面の中心数字26の対面の12数字を指すが、6枚のチップで、5/8、10/11、13/16、23/24、27/30、33/36の6ヵ所のシュバルに賭けることになるので、どの数字が出ても17枚の配当になる。

出目表には、ゾーンに賭ける時は当該のゾーンのスペースに斜線を引き(ダブルで賭ける時にはXの形)、実際に出た目の当該のゾーンに○印を記入する。

 オープン時から参戦したので、10ユーロのカラー・チップを50枚受け取り、右側の3席の中央に座る。対面の3人分の席には予約の札が置かれていた。
1投目が投げられ、
出目は、17。Orでは配当の大きい数字。
16投までは「見」をして、流れを把握していなければいけないのだが、得意とするOrの17が、初投で出たことがいけなかった。
Orが続けて出るとの幻想で、つい、Orに5枚置いてしまい、押さえに0/3にも4枚。
出目は、Kの36。見事に外す。
これが不幸の始まりとは、当然気付かない。

もう1投、Orと0/3に賭ける。
出目は、23。Kが続いた。
それではと、宗旨を変えてKの連続目を狙って、Kに6枚。押さえに△にも6枚。
出目は、35。0/3の数字。宗旨を変えていなければ、取れていた。

どうにも、裏目が続くので、
アウトサイドを見ると、中目と大目が交互に出ているので、
次は、中目に4枚。
ゾーンはOrに5枚。3列中目と見て、15、18、21、24に各1枚。
ところが、出目は29。△の数字。1投前は、△を押さえていたのに・・・
ここで、最初の500を失う。
当りも、カスリもしない。

手許だけに夢中になっていたが、前の予約席にはいつの間にか、3人が座っている。真ん中にいかにも金がありそうな紳士面の初老の男。その左右に蓮っ葉な感じの若い女。男の前にはチップが置かれているが、小さい金額のチップではなく、100ユーロの大きい丸いチップが2、30枚。後は角型の500と1000そして5000までを重ねて置いている。どうやら、山とチップを置く賭け人ではないようだ。このカジノにとっては、上客なのだろう。

 次の500をカラーチップに換え、次の目を読む。
ゾーンの流れからは、OrかK。両者に置いて11枚。さらに、アウトサイドからは中目の前半と読めるので、14、15、17、18に各1枚。
出目は、14。狙いは当たって、52枚の配当。今日始めての当りである。ティップは1枚。
少し気を良くして、次は、K。併せて36ツボツボ(27-13-36-11-30)に5枚と押さえに24に1枚。
当りは続かず、出目は29。
次は、0/3に戻ると読んで、0/3に併せて、26ツボツボ(35-3-26-0-32)にも5枚。
狙いは外れ、出目は17。Orの目である。
次は、△とKに両賭けして、さらに36ツボツボに5枚。
出目は、今出た17の隣の34でOrがリピートしてしまった。
それならばと、次は0/3とOrの両賭け。
Kの23が出て、これも外す。
ここで、手元のチップが少なくなり、次の500を投入。

相変わらず、対面の3人はほとんど賭けずに、出目を追っている感じ。チップを渡されていない女性はあくびをかみ殺している。それはいいのだが、3人とも椅子を目一杯後ろに下げているので、立っている賭け人は後ろからチップを置くことが出来ない。そうなると、立っている賭け人は、筆者の後ろに集まってきて、そこから賭けるので、ウィールが廻った時には筆者はもみくちゃにされてしまう。負けている上に、こんな状態では気力も沸き起こらない。

次も、0/3とOrの両賭けをしたが、アウトサイドからは、どう見ても大目の2列。26、29、32、35に1枚ずつ置いてみる。ついでに、26ツボツボに5枚。
26、32、35を狙っていたのだが、
出目は、29。狙いは外れたが、とりあえずは35枚は取れた。渡したくないが、ティップを1枚。
次も、0/3とOrの両賭け。中目の2列と読んで、14、17、20も押さえたが、
出目は、11でKの数字。

23から、Kと△が交互に出ているので、
次は、△と読んで、△にダブルで12枚、押さえにKに6枚。
これは、狙い通りの△の2が出て、戻りは34枚。ティップはなし。
次は、ジグザグでKのはずと、Kをダブルにして、押さえに△。
出目は、11で狙い通り。配当は、34枚。
次は、当然△。△をダブル賭けにして、押さえにKに6枚。
これも、△の19が出て戻りは、34枚。
調子が出てきたようだと、次もKをダブルに、△に押さえ。
今度は、問屋も卸さず、出目は0/3の32。

次の5投はいい所無し。
-25(△)-31(Or)-22(△)-28(△)-24(K)
31と22はゾーンだけは当たったのだが。
手元のチップも減って、次の500を投入するハメに。
対面の男は時々、100ユーロチップをシュバル賭けしているが、それほどチップは増えていない。2人のオネエも退屈らしく、タバコでも吸いたいのだろうが、あいにくこのカジノも場内は禁煙。ざまあみろ!!

次の目は、Kと読んで、36ツボツボにも5枚。
これは、30が出て、52枚の戻り。ティップは1枚。
次も、Kが続くと読んだが、△の19が出て、ペケ。
この時、3列がオープン2投目の36から24までの間、18投出ていないことに気付いて、10枚置いてみたのだが、19は1列でこれもダメ。

次は、Kに流れるだろうと、Kに6枚。大目の3列がアウトサイドから読めるので36ツボツボに5枚。
これに併せて、3列に10枚。
出目は、15で0/3のゾーン。狙いは外したが、3列の配当は20枚付いた。
次は、Kに6枚。
3列の30枚は、置き張り。
これは、取れるはずと思ったが、
出目は、8でゾーンは取れたが、置き張りの30枚は失ってしまう。
これで、90枚が取れていれば・・・

Kは先ほども2投続いたので、今回もKに6枚。
出目は、23で17枚の戻り。
Kが2投続いた後は、先ほども△。今回も同じと見て△にダブル、押さえにKに6枚。
出目は△の22で、34枚の戻り。
次は、Kに戻るはずと、Kにダブル賭け、押さえに△に6枚。
ところが、出目は何と1。 「死に目」状態だったOrが出てしまった。
次は、もう1投Orが続くはずと、Orに5枚。
出目は、33。1の隣の数字、1のリピートになれば、70枚戻ったのだが・・・
いつもは、1の後のOrに賭ける時には、隣の33を押さえることにしているのだが、今回は押さえなかった。これも、ツキを失ったことの現われか?

こんな流れの時は、撤退すべきなのだが、負けが込んでいて引くに引けない。
気を取り直して、次の目を読む。
もう1投、Kが続くと読んで、Kに6枚。
出た目は、△の28。今回は△は押さえていない。全く流れに乗れていないのだ。
先ほどは△の後に、Orが出ているので、ここではOrに5枚。
出目は、△がリピートになって、18。やはり、Orは、「死に目」から脱していないようだ。
それでは、次はKに移るだろうと、Kのダブルに、押さえに△に6枚。
何と、何と、ここで0が出た。

0/3も「死に目」状態だったので、ここで復活と読んで、0/3と併せて26ツボツボに5枚。押さえに、Orに5枚。
さすがに今回は当たって、出目は3。
26ツボツボも取れて、配当は52枚。ティップは1枚。
0/3よ、復活しろ!!
と、もう1投同様に、0/3と26ツボツボ、さらに押さえにOrに5枚。
願いもむなしく、出目はKの23。

ここで、隣のビッグ・テーブルがオープンになって、賭け人の半分くらいが移動。
後ろの賭け人が減って、ようやく少し楽になった。対面の3人は相変わらずの状態だが、少しチップが減っているよう。ふたりのオネエは退屈さがアリアリ。

もう1投、0/3を狙おうと、0/3と26ツボツボの併せ賭け。今回はOrは押さえない。
出目は、16でKの数字でペケ。

ここで、またまた、500を投入。止め際を逃してしまった。
しばらくは、0/3もOrも、「死に目」のままだろう。
△とKの2つのゾーンで狙うのが得策。
さて、Kが2投続いたので、次は△に移ると読む。
△をダブルの押さえにKに6枚。
出目は、16がリピート。Kの17枚が戻るが、18枚賭けているので、マイナスである。
次も、全く同様に、△にダブル賭け、押さえにKに6枚。さらに、アウトサイドの流れから、小目の2列と読めるので、2、5、8、11に各1枚。
出目はKの11で、数字が当り、配当は52枚。ティップに1枚。
次も、△のダブル賭けに、Kに6枚。
今回は、△のダブルが取れた。出目は、28。

次は△が続くだろうと、△に6枚。そろそろ、Orが生き返るかもと、Orに5枚。
出目は、Orの9で、戻りは17枚。
本当にOr生き返るかもと、次は、Orに5枚。
流れるとしたら0/3と4枚の押さえ。
出目は、Orの34で、17枚の戻り。「死に目」からの復活か?
次の2投も、0/3とOrの両賭けで、
-32-14
を連続で取ったが、チップは大して増えない。
次は、Orの連続目を狙って、Orにダブル賭け、押さえに0/3。
こんな時に外れてしまって、出目は△の29。

そろそろ、Kに戻るとの勘が働く。
次は、Kに6枚に併せて、36ツボツボに5枚。
珍しく狙いが当たって、出目は36。戻りは52枚、ティップに1枚。
次も、もう1投K。と、Kに6枚、36ツボツボの併せ賭け、押さえに24と33に各1枚。
出目は、押さえに置いた、24。
戻りは、52枚。ティップは1枚。
先ほども、Kは4投続いているので、次もKと36ツボツボの併せ賭け。
出目は、△の7。外してしまった。
もう1投、Kと36ツボツボの併せ賭け。
カジノの神は味方せず、出目は、△の21。
ここでは、撤収せざるを得ない。
いい所はまるで無しだが致し方なし。

手許にあったカラーチップをノーマルのものに替えてもらい、500ユーロ分受け取る。
終了は17時15分。2時間余りの滞在、結局、マイナスの2000で終了。
この間にウィールが廻って、出目は20。Orの数字だった。


 トリアー中央駅に戻り、ホテルに寄らずに旧市街に向かう。トリアーにも長く来ていると食事の場所も固定してしまい新鮮な発見がないので、ブラブラしながら新しい店を探してみる。大聖堂の傍の路地に、表に料理の看板を出している店があったので、ここに入ることにした。
店の名前は、「ストラトス」。ドイツ料理の店である。
ビールはミュンヘンのフランシスカーナのヘフェ・バイツェンがあったので、これを頼む。料理はどんなものが出てくるか分からないので、一般的な豚肉の料理「ザワーブラーテン」を頼んだ。
可もなく不可もない味で、ビールと併せて、16.80ユーロ。

 ドイツのカジノを巡る旅打ちの旅も、いよいよ、あと1ヵ所の「バート・ホムブルク」のカジノで最終回を迎える。
明日からミュンヘンでの用事を済ませ、東京に戻る前夜に「バート・ホムブルク」に挑むつもりである。

ぜひとも、最終の美を飾りたい!!


このReportへのコメント(全 2件)

2017/04/01(Sat) 06:40

みさんこ

予約席なんてみたことありませんが、さすがにドイツですね。


2017/04/01(Sat) 07:01

独逸の旅打賭け人

みさんこ さん

往時(30年位前)は、ビッグ・テーブルが主だったので常にいい席には、「リザーブ」のカードが置かれていたものです。今では、ビッグ・テーブルは少なくなりましたが、立ち席のクイック・テーブルでもこのカードが置かれていることはよくあります。


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