リゾカジ カジノレポート

独逸カジノ賭け人のほんとに最後の旅打ち日記 (第2夜)カジノ「バート・ライヘンハル」

* ヨーロッパ 2018/ 02/ 07 Written by 独逸の旅打賭け人

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 2017年10月25日 カジノ「バート・ライヘンハル」

 今日は、ここドイツ北部のブレーメンから一挙に南下してミュンヘンへ、さらに列車を乗り換えて、バート・ライヘンハルに向かう。
 バート・ライヘンハルはオーストリアの国境に近い小さな町である。ハルもオーストリアのザルツブルクのザルツも塩を意味し、昔から塩坑で取れる岩塩で栄えてきた。当時は塩は「白い黄金」と呼ばれて高価だったのである。また、町の名前にバートが付いているので、温泉町としても知られているが、現在では町なかにいくつものサナトリウムや温泉施設がある。

ここの町のいい所は、日本人に会わないことである。今まで何十回も訪れているが、日本人に会ったのは、定宿のホテルで1回だけである。完全に異邦人になれるのである。
この地の土産としては、バート・ライヘンハルの塩である。荒く砕いた岩塩と粉末にしたものが売られているが、塩だけに安価な上、日本では手に入らないだけに結構喜ばれる。筆者も昔、会社の仲間の土産に良いので、小さいカートンに入ったものを20個ほど買ったことがある。ところが問題は重量である。1個500gなのだが、20個では10Kgになってしまって、オーバーウェイトになってしまいそうなので、最後に泊まったホテルで10個を置いてきてしまった。

 ザルツブルクやミュンヘンは著名な観光地だけに、スリや置き引きの被害も多い。町なかを歩くにも用心が欠かせないが、ここではそんな心配は皆無なのもいい。緑も多く、公園は広い。のんびりするには格好な場所だが、夏場はケーニヒスパークでは演奏会が行われたり、カジノもあって飽きることはない。もちろん、バードが付いている町なので、巨大な温泉施設もある。ホテルにも温泉プールがあるし、裏庭ともいえるプライベート・パークには立派なプールもある。猥雑なザルツブルクに泊まるより、車なら20分余りのこの地の方がいいと思うのだが、意外と知られていないようなのである。

 昨日は、ブレーメンに泊まって、今朝早く宿を出たのだが、ブレーメンからミュンヘン経由のバート・ライヘンハルまでは相当の距離がある。北ドイツから
南ドイツの東端までドイツを縦断する形になる。
ここのカジノのオープンは15時。昔ながらの時間を守っている。バイエルン・カジノ会社が運営する8つのカジノのひとつなのだが、バート・キッシンゲンのカジノのオープンの時間は遅くなったし、小さい3つのカジノのオープン時間は以前から遅い。そんな意味でも、このカジノは貴重な存在である。

入場は、16時40分。
1番台のルーレットが稼動している。
ここまでの出目は、次の通り。カッコ内はゾーンの記号。
-19(△)-1(Or)-2(△)-11(K)-6(Or)-33(K)-35(0/3)-10(K)-23(K)-17(Or)-21(△)-14(Or)-18(△)
 
筆者は、ヨーロピアン・ルーレットの37の数字の盤面を4つに分けてゾーンで狙うことを中心に攻めているが、今回はその4つに分けたゾーンでの賭けをわかり易くするために、使用するオリジナルの出目表を作り直した。0/3(ゼロ・スピール)-△-Or(オフラン)-K(クライン・セリー)という流れで記載できるようにしたので、次に出るゾーンの推理がしやすくなった。
また、数字に当たった時に渡すティップの大きさを再認識し、それも合法的に節約しようと考えたのがこの4分割法でもある。

0/3(ゼロ・スピール)は、ヨーロピアン・ルーレットの盤面の中心数字26の左右3数字ずつの7数字(12-35-3-26-0-32-15)に4枚のチップを賭け(0/3、12/15、32/35のシュバルに各1枚、26は単独賭け)、26に当たった時には35枚、それ以外の数字では17枚の配当。

△は筆者独自の記号と概念のゾーンだが、0/3の外側左右5数字ずつの合計10数字(22-18-29-7-28、19-4-21-2-25)のゾーンで、6枚のチップを賭ける。4/7、18/21、19/22、25/28はシュバル(2目賭け)になり、当たった時の配当は17枚だが、2と29は独立した位置にあるので、2は0と、29は26とシュバルに賭けることでティップを避けることが出来るようにした。

Or(オフラン)は、26から見て3時と9時の方向にある左右合計8数字(17-34-6、1-20-14-31-9)のゾーンで5枚のチップで、6/9、14/17、17/20、31/34のシュバルと1の単独数字に賭けることになる。1に当たった時には35枚、17は2つのシュバルに賭けているので34枚の配当になる。

K(クライン・セリー)は、盤面の中心数字26の対面の12数字を指すが、6枚のチップで、5/8、10/11、13/16、23/24、27/30、33/36の6ヵ所のシュバルに賭けることになるので、どの数字が出ても17枚の配当になる。

出目表には、ゾーンに賭ける時は当該のゾーンのスペースに斜線を引き(ダブルで賭ける時にはXの形)、実際に出た目の当該のゾーンに○印を記入する。

Orと△が交互に出ていて、狙いやすい流れである。
早速、10ユーロと指定して、相性がいいダークブルーのカラーチップを100枚受け取る。
まず、Orに5枚置く。中目と読めるなと思ってるうちに、ウィールが廻った。
出目は、Orの17。配当が34枚、やはり、中目だった。
次は、ジグザグで△と読んで、ダブル賭けで12枚。
ところが、出目は14で、Orが続いてしまった。
それでも、前回のシュバルが残っているので、配当は17枚。
次の16は、△に賭けて外す。
それではと、次は△とOrの両賭け。
出目は△の22で、戻りは17枚。11枚賭けているので、余り増えない。
次は、Orと読んで、Orに5枚賭け。
出目は、△の19で外れたが、シュバルが残っていたので、配当は17枚。
憑いているのか、憑いていないのかわからない流れである。

次の12は△に賭けて外してしまった。
しばらく出ていなかった0/3が出たので、次は0/3を狙う。
2列の後半と読めるので、0/3に併せて、26/29、32/35のシュバルに2枚ずつ。
押さえに、△に6枚。
出目は、29。0/3からは少しずれた△の数字。それでも、シュバルの2枚賭けがあるので、配当は51枚。初めて、ティップに1枚。
次の10は△と読んで外し、その後の20はKと読んで36ツボツボまで賭けて外した。さらに、その後の1もKで外す。
この、Orの20と1を外したのは痛い。
次は、OrとKの両賭け。さらに、中目の2列と読めるので、14/17、20/23のシュバルに各1枚。
出目は、Kの23。シュバルも取れたので、配当は34枚。
次も、OrとKの両賭け。
出目は、Kの36で、配当は17枚。
ここまでは、割とわかり易い流れなのだが、流れに乗れていない。

だいぶ賭け人増えてきたが、ここで隣の2番台が稼動し始める。
すぐに、半数近くの賭け人が移動していった。

2投Kが続いたので、次はOrに5枚。併せて、1、4、7に各1枚。
出目は、29。△の数字。7の隣ではあるのだが・・・
次は、Kに戻るだろうと、6枚賭け。併せて、Orが気になることもあって、
1、14、17、20に各1枚。
出目は、20。ゾーンは外したが、数字は当たって、配当は35枚。
次は、△に戻るはず。6枚賭けに併せて、アウトサイドから小目、1列と読んで、
1、4、7、10に各2枚。
これは狙い通りで、出目は、7。ダブルの数字が当たったので、配当は87枚。
次は、ジグザグでOrに戻るだろうと、14、17、20にも各1枚置いたが、
出目は、Kの8でスカ。
次は1投おきの△に、ダブルで12枚賭ける。押さえにOrにも5枚。
出目は、18で34枚の戻り。
余り増えないが、悪くない流れを感じる。

次は、ジグザグでK。3列を狙って、36ツボツボ(27-13-36-11-30)に5枚と24にも1枚。
出目は、19で△の数字で外してしまう。
今日は、0/3が「死に目」になっていて、ここまでで2回しか出ていない。2回目の出目は、12投目に出ている。
そのあと、ここまで12投出ていないので、狙ってみようと、0/3に併せて、
26ツボツボ(35-3-26-0-32)に5枚。
これは狙い通りで、出目は、0。隣の26の方が配当は多いのだが、それでも、
52枚の戻り。
ところが、この後の流れが続かない。
うっかり、「死に目」の0/3などを取ったのがいけなかったのかも知れない。

もう1投、0/3が続くと読んで、0/3とOrの両賭けを30で外したのを皮切りに、
-22(△)-21(△)-8(K)-35(0/3)-27(K)-20(Or)-36(K)-11(K)
この8投で、21、8、20で17枚ずつ取れただけ。
36ツボツボに関わる目が3投も出ていたのに、狙えなかった。
ここで、手持ちのチップを失い、次の1000を投入。

余りの酷さに、次は「見」。
出目は、0/3の32だった。
次は、この32の前にKが2投続いたこともあって、3列、大目を狙う。
Kに6枚。36ツボツボに5枚。27/30、33/36に各2枚、24にも1枚。
ここで、狙い通りの目が出てくれた。
出目は、27。シュバルが3枚になったので、配当は86枚。これは、大きい。
次の、0/3の12は、今の目と同様に賭けて外してしまったが、
次は、Kに戻るはずと、強気の攻め。
Kをダブル賭けで12枚に併せ、36ツボツボに5枚、24にも1枚。27/30、33/36にも各2枚。
出目は、11。36ツボツボの数字。Kをダブルにしていたので、配当は69枚。
さて、次ももう1投強気で攻める。
今と同様、Kにダブルで12枚。36ツボツボに5枚、24に1枚。27、30、36に各2枚。さらに、0/3にも4枚。
さ~あ、この3つの数字のどれかが出てくれ!!
ところが、出目は、リピートの11。これは、大きい。
1投前のチップがそのまま残っているので、
11がダブル、シュバルが4枚。
何と、138枚の配当。もちろん、今日最大。1380ユーロは大きい。

さて、次は、Kが2投続いたので、Orを狙う。
併せて、何となく、小目の1列がにおうので、1、4、7、10に各2枚。
カジノの神は離れていないようで、
出目は、Orの最大配当の、1。数字にも2枚賭けていたので、
配当は、105枚。これも大きい。
次の目も、Orと心奪われて、取りやすい27を外してしまった。
思えば、この時が撤収すべき時期だった。

次の12は、△とKの両賭けで外したが、
その後の、2をアウトサイドの読みから、小目、2列の2、5、8、11に置いて、△のゾーンと併せて当たったことが、余計撤収できなくさせてしまった。

-17(Or)-23(K)-2(△)
23だけは、ゾーンで取れたが、後はスカ。
次は、Orの17を落としたことを悔やんで、攻める。
OrとKの両賭けに併せて、中目、2列を狙って、
14、17、20、1に各2枚、23と33に各1枚。
これは狙い通りの、17が出てくれた。
配当は、104枚。悪くない。
次の25は、K狙いで落とし、
次の24は、KとOrの両賭けで17枚。
その後の33は、△のダブルで攻めて、取れず。
次の7は、△で17枚。というように、少しずつ沈みだす。

次は、Kの大目と読んだ。
Kに併せて、36ツボツボに5枚、27/30、33/36に各2枚、24にも1枚。
大目の中でも、最も出にくい33が出て、配当は51枚。
次の、12と4は、Kの連続目を狙って外してしまう。
次は、2投外したKと押さえにOrを狙う。併せて、36ツボツボと24、36ツボツボに入っていない33にも1枚、ついでにその隣の数字の1にも1枚。
出目は、Kの狙いからは外れてしまったが、Orの1。数字にも置いてあるので、配当は、70枚。まあ、悪くない。
次の5は、Kだけに賭けていて、配当は17枚。
その次は、Kの内でも、大目、3列とアウトサイドから読んで、Kに併せて36ツボツボ、24と33に1枚ずつ、念のため、Orにも5枚。
出目は狙い通りで、36。ツボツボが取れているので、戻りは、52枚。

ここまでは良かったのだが、この後がいけない。
ここからの出目は次の通り。
カッコ内はゾーンの記号と当たった時の配当のチップ枚数。
-19(△)-7(△)-18(△)-34(Or)-23(Or・35)-16(K・17)-31(Or)-36(K)-29(△)
-34(Or)-33(K・Or)
ほとんど当たらず、せっかく浮いた分を全て失ってしまう。
止め時と感じていながら、続けてしまった罰だろう。

そろそろ7時、何とか纏めなくてはとあせりも出てくる。

33はKのゾーンでも、Orの1の隣の数字。33の前は、Orの34が出ているので、
次は、Orと読んで、アウトサイドから中目の2列の14、17、20に各2枚、23、1、33に各1枚。
出目は、やっと狙い通りになって、14が出てくれた。
配当は、87枚。久方ぶりの当りらしい当り。
次は、ゾーンの流れから、△。
アウトサイドから中目の1列は堅い。
△に6枚に併せて、19、22に各2枚。13、16、25、28に各1枚。
出目は見事に、19。
配当は、87枚。これも、いい当りだった。
この2投で原点は確保できたようなので、この勢いで巻き返そう!!

ところが、狙い通りにいったのは、この2投だけで後が続かない。
-8(K)-27(K)-21(△)-4(△)-24(K)
この5投は、ゾーンも当たらず。トホホである。
次の27は、ゾーンと36ツボツボでとって、配当は52枚になったものの、
次の34は、△とKの両賭けで外し、
その次の21も、Kで外して、万事休す。
ここで、遅ればせながらの撤収とした。

 手元のチップをキャッシャーで替えて、マイナスの700となったのである。
いい時期に止めておけば、2000とはいかないまでも、1000以上は楽に浮いたいたのである。
このカジノとは気安い関係になりすぎてしまって、緊張感が欠如してしまっているのがいけない。やはり、博打は乾坤一擲の真剣勝負なのである。

 終了は19時30分。沈んだ時期が長かったので、疲れも出てきた。
いつもの、ビール居酒屋まではだいぶ距離もあるので、今日の夕食は、このカジノの下のレストランに行くことにした。この時間では、早すぎて客は誰もいないだろうから、ゆっくりとステーキを嗜むことにしよう。


このReportへのコメント(全 2件)

2018/02/16(Fri) 21:27

みさんこ

今回も決選でしたね・・・。真剣勝負、まさに同感です。自分の勘を基本的には信じますが、エリアで絞る場合、あえて逆張りもありだなーと思っています。明日の夜は、仁川カジノに参戦してきますので、また報告します。ここは、シングル0なので・・・


2018/02/17(Sat) 01:52

独逸の旅打賭け人

みさんこ さん

こんな勝負をしていると、戦っている相手はハウスやクルーピエではなく、自分なんだということを再認識してしまいます。
仁川カジノでのご健闘とレポートを期待しています。


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