リゾカジ カジノレポート

ベガスの逆風

* ラスベガス 2008/ 03/ 19 Written by greentea

コメント( 2)

ベガスの逆風 :ルーレットを封印したgreenteaより

海外のカジノでは、アウェイの逆風を感じますよね。GAKUスト編でGAKU様が、これに近い状況について報告なされています。greenteaは、1年前行ったラスベガスのルーレットでの逆風についてレポートします。

カジカジgreenteaはルーレットを得意種目としていました。その昔、都内の某カジノバーでルーレット魅力に捕りつかれて以来、横浜を中心に、毎年20回前後の国内のルーレット遊びを趣味としていました。
ルーレットは仕事の疲れを忘れさせてくれる最大の余暇でした。

サラリーマン生活も終盤にかかり、窓際族の私は、今までのルーレットの集大成?という意味で、聖地ラスベガス遠征を企画しました。家族の冷たい視線にめげず、情報収集。バリーズ3泊・NYNY3泊の計6泊とし、ベガス内の移動はレンタカーとしました。
レンタカーはナビ付。自動車保険にしっかり加入。ハラハラドキドキ、初の海外単独自由旅行。(この未知の場所を探検することが,私にとって最大のリゾですね。)

マッキャラン国際空港到着。早速、空港内でバリーズチェックイン。
初めは怪訝な顔をした受付のフィリピン系の若き美人女性は、ホテル予約券をみせると笑顔で迎えてくれました。


彼女「ホテルまでのバスがありますよ。」
私「ありがとう、でも、レンタカーを借ります。」

レンタカーのお兄さんもやさしい。

彼「GPS(ナビ)は簡単。入力はこうやってこう。」
私「なるほど、イッツ・イージー。」

ナビを利用し、早速ホテルへ向かう。
小さな車で取り回しも楽。パリスとの合同駐車場へ。
まず、両ホテルを散策。バリーズは予想よりもきれい。

さっそくカジノへ。初めての本格カジノ。広いなー。


ヴェガスの逆風 その1
ルーレットを覗きながら歩いていると、30台白人女性ディーラーより声を掛けられました。


彼女「タダですよー。」
「フフ、冗談です。」
(アジア人相手に余裕ありあり)


私 「・・・・・。」
手始めに100$をチップへ。
テーブルには若い白人美男美女カップルが着席していた。1-12、13-24、25-36のアウトサイドに小額ベットしていた。

長年、横浜で鍛えた実力を試す時がやってきました。
バリーズルーレットの特徴は、ウィールを早く回し、投げるボールも早い。6から7周、玉が回るとノーモア・ベッド。玉は、落ち際に3から4回とてもよく跳ねる。落とし目を、全く狙えない風。

まず、白人カップルが置いた付近の中央の目にチップを。
(無論、ディーラーの投げ方観察しながら)


当たり。


次、さらに、ディーラーの投げ方を見て、私・カップルはずれ。

そして、次、私当り、カップルはずれる。

ここで、ディーラーやや焦りカップルの目へ。
私はその点に気をつけて、私・カップル当り。

さらにディーラーが狼狽し、10番へ逃げるところをしっかりゲット。
私当り、カップルはずれる。

白人カップルは驚きの表情で私を見る。
ディーラーの目は真剣というより怒りに変わった。

まずかった。ガンバリ過ぎた。

私は早々にマークされました。バリーズの女性ディーラーは結束が固く、これ以降、バリーズでのルーレットは毎回女性ディーラーの挨拶つきです。それほど、勝っていないのにマークだけきびしい。
ローローラーで素人の私にこんなに厳しくするなんて、信じられない。

ディーラー経験者とでも思われたのでしょうか?ルーレットの玉などさわったこともないのに。

「ハーイ。」
毎回女性ディーラーから笑顔で迎えられます。
ディーラーチェンジも
「次はこの子なの。宜しく。」
しっかり、情報伝達ずみ。

楽しくない。ガッカリ。
ちょっと勝つと、しっかり確認され。楽しみ半減。(でも男性ディーラーはやさしかった)
女性の力は強いですね。結局、バリーズでは大きくマイナスでした。


ヴェガスの逆風 その2
ストリップの某ビッグカジノへ車で乗り付けました。
早速ルーレット。通路際で4から5人の白人観光客が集まるテーブルヘ。
ディーラーは大柄な若い白人女性。やや、負けが込んできていた私は200ドルを1ドルチップと5ドルチップに交換した。

出目は、34番が2回連続した後でした。
ディーラーが玉を投げ、その後、私は34番中心に1ドルチップをおいた。
結果、3度連続の34番。何人かが当る。お客、どよめく。

しかし、ディーラーは苦々しい顔でこう言った。
「変な日本人が来てるって、噂はないの?」大きな声で周りに話す。
「ねえねえ、そんな情報ないの?」

全員が奇妙な目で私をみる。
ピットボス風の白人男性は知らん振り。
気まずい雰囲気。
すぐにディーラー交代。
次の年長アジア系女性ディーラーが、私を睨みながら次の玉を投げた。
なぜ、素人の私は嫌われるのであろう?当てたから?アジア人だから?
(こういう時、単独プレーヤーはつらい)

以後、このカジノには顔を出す気になりませんでした。



ヴェガスの逆風 その3
NY. NY.では楽しめました。ディーラーからのチェックもうまくいった。
そこそこ弱い日本人プレーヤーとして正当に評価・認知されました。
(しっかり年長白人女性ディーラーとファイトし、負け。判定されました。)
基本的にディーラーは、皆、とても気さくで良い人ばかり。

でも、こんなこともありました。

NY. NY.でのある深夜、ディーラーはアジア系でがっしりとした体型の若い男性。
(彼は、とてもうまい。8番が好きで、以前、黒を20回以上連続して出したことを私は記憶していた。)

ある渋い白人男性と私、そしてディーラーの3人でプレー。
数プレー目で、次は8番と直感。ディーラーが投げた後、8番中心に12番19番。ハーフも加え、しっかり3点ベット。

結果、渋い白人男性はずれ、8番。

渋い白人男性「お前はこの日本人の友達なのかよ!」(感情的な声)
ディーラー「いいえ、違いますよ」
アウェイの逆風はディーラーだけではない。

大なり小なり同様のつらい出来事が、各カジノで、ありました。ある程度のアウェイの洗礼は覚悟していましたが、これほどとは思いませんでした。結局収支は、大きくマイマスでした。


でも、そんな中、出会った素敵なディーラーを紹介いたします。

黒い肌
某ビッグカジノの午前中に何度かお会いした黒人ディーラーです。お洒落で細身の美人。20台後半かな。特に髪の結い方が今どきの黒人風でかっこいい。楽しそうに玉を投げる。


ディーラーの仕事ができることが楽しいみたい。
日本へ来たことがあるそうです。
ディズニーランドへ行ったらしい。


私「東京はどう?」と聞くと。
彼女「ヴェガスと同じ」だって。
コンクリートのビル群。
さらに話すとエチオピア出身だって、
彼女「ワンウェイ・チケットでアメリカに来たのよ。」
私驚く。
彼女「もうエチオピアには帰りたくないわ。」
英語もとても上手。
今は、両親と一緒にヴェガスに住んでいるそうです。
適度に楽しませてくれました。

ボートピープル
ストリップの某ビッグカジノ。午前中、適当な台がないか探していると、あるディーラーと目があった。
彼はアジア系中年男性で小柄ながら骨格はしっかりして知的な感じ。
1対1の真剣勝負が始まった。

私の基本ベッドは、インサイドの3から5点ベッド。
そして、ディーラーの手もと、ウィールの回り、玉の落ち所などを観察する。

初手、私外れ。
2手目も外れた。
3手目は相手、手元4番スタート。
勢い良く回るウィールと玉。

私、読みを変え、気合をいれて、12,8,19番の3点へ。
結果8番。


ディーラー「8番はすばらしい。」
私    「有り難う。」
彼は、私を認めてくれました。
これ以降、ルーレットベットはさておき、彼との会話のみに集中しました。
(でもトントンで終了)

私のこと、彼のことをいろいろ話す。
彼はベトナム近辺出身で、ボートピープルだといっていました。
生死を賭けた過去の悲惨さは感じさせぬ静かな雰囲気、語り口。
魅力的でした。
お子さんもいらっしゃり、こちらの生活には不自由ないそうです。
でも、彼の両親・兄弟の話はできませんでした。
移民の国、アメリカ、人種のるつぼ。
比較的容易に職につけるディーラーを通じて、アメリカの国を感じました。
ディーラーと親しく会話できるようになると、すぐにディーラーチェンジ。
残念。
彼とは、この一度きり、でも忘れられません。

ソウルフル
オーリンズカジノ。バックグランドミュージックはソウル。
(greenteaはソウルミュージックが大好き)
オーリンズカジノは、ストリップのカジノに較べ、明らかに白人が少ない。
そして、カクテルガールがセクシーで、よくしゃべる。
全体に気軽な雰囲気で、ミニマムが安い。ローローラーの私にピッタリ。
(また、ヴェガスへいくなら、必ず再訪。)

ルーレットディーラーは、大柄で、目がキツイ印象の黒人女性でした。
バックグランドのソウルに合わせ、手を胸元に抱え、体を捻るように踊りながら、玉を投げる。
私も顎と頭でリズムを取りながらベット。
3から4人いた周囲の人達が負け、私とディーラーだけに。

彼女は私に顔を近づけ。
彼女「これで、ふたりっきりよ」
(ソウルの歌詞みたい)
私「すてきだね」
(日本オジンの演歌調?)

ジョークが出揃ったところで、
次、32番は私のビッグゲット。
(玉を投げた後のベットです)
(今回の遠征最大)


ヤッターーー・・・・。

あとでチップを強制請求されました。

プロフッショナル
マンダリンの深夜。
あるルーレットテーブル。

白っぽい肌触りのよさそうなジャケットを着た、ややイタリア系を感じさせる紳士が、毎回100~200ドル以上のペースでベットしていた。
白あるいは黒、たまに、0、00のベット。(ルーレットは初心者のよう)

一つ置いた席に、華奢で髪の長い、若い美人が、1ドル単位でベット。
二人は一緒らしい。
時々、取り巻き風の男性が紳士に声をかけに来る。
さすがヴェガス。

私も1ドルチップで小さくベット。
3人のプレー。
10手以上進む。

ディーラーは45から55歳くらいの男性。白人だが、ラテンの血が入っているか?
髪を綺麗にポマードで整髪し、服装もきまっている。
そして、非常にうまい。

若い女性は定期的に、当り、ややチップ増える。
紳士のチップはどんどん減少。
紳士はポケットから100ドル札を出し続ける。

紳士が0,00に小額賭けると当る。
しかし、黒・白は、はずれ、100ドル札はさらに出てゆく。

突然、その紳士が怒鳴った。
 「俺の金をかえせよ!」
 「俺が、いくら賭けたか知ってるのかよ。!!!」
 「俺の金をかえせよ!」

ディーラーは冷静。ディーラーのうしろのピットボスは天を仰ぐ。
しかし、プレーは続く。


紳士は、少し勝ちをひろったが、また、紳士のお金は出て行く。
女性はトントン。私はややマイナス、紳士は大きくマイナス。

紳士の怒りはまだ治まっていない。 

突然、ディーラーは玉の投げ方を一定にしてきた。
私のディーラー投げ手と落ち目の観察を見越してのこと。

4から5回、同じだ。落ち目がわかる。
これは、3点以内で必ず当てられる。

私は急に、顔を上げた。ディーラーと目と目が合う。
(当てろと彼は言っている。)

でも置かなかった。

止めた。
私はわざとはずした。

「サンキュー。」
私は立ち上がりました。
彼も目で挨拶してくれました。


おばあちゃん
ダウンタウンのあるカジノ。妙齢の知的で社交的・細めの女性白人ディーラー。(60歳前?)
プレーをしながら、私のたくさん質問に正確に正直に答えてくれた。

私「ディーラーもルーレットするの?ギャンブルするの?その種類は?」
私「ディーラーは思ったところに玉を落とせるの?」
私「何のディーラーをするか、決める人は誰?」
私「カジノによってディーラーの給料は違うの?」
私「よい(給料の高い)ディーラーとは?」

でも、私が、最も驚いた答えは、もうすぐ彼女の孫に子供が生まれるということでした。つまり、彼女は、じきに、ひいおばあちゃん。

そして彼女の最後に言った一言で、私はヴェガスでのルーレットを止めると決めました。

その一言は・・・・・・・・・・・・。

それは、私とカジノでお会いしたときに・・・・。



このReportへのコメント(全 2件)

2008/03/25(Tue) 00:00

ちくわ

greenteaさんこんにちは。

ルーレットの様々なディーラーを想像させる、ホントに面白いレポートでした。
ただ、最後のひいおばあちゃんが何と言ったのかが気になって気になって・・・greenteaさんがベガスでのルーレットを封印してしまうくらいですから、よっぽどの事なんですね(^_-)

カジノ以外の事もまた是非投稿して下さい!!


2008/03/26(Wed) 00:00

greentea

ちくわ様
コメント有難うございます。
ひいおばあちゃんの一言は極秘事項です。(笑い)
その内容は、カジノの基本構造に関連した事項です。(意味不明)

やはりマカオのバカラが最高ですね!


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