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投稿者:いやはやさん

2011年12月4日

初めての父娘カジノ旅行 その2

皆さん、大変ご無沙汰してすいません。

前回の投稿から1ヶ月近く経ってしまい申し訳ありません。^^;

仕事が忙しく、なかなか続きを書けませんでした。

中宝さん、balsaraさん、しゃんぱんさん、コメントありがとうございました。

返事が出来なかったこと、この場を借りてお詫び申し上げます。

何せ頑張って稼がないと次のカジノ旅行が遠のいてしまうので・・

12月に今年最後のマカオ旅行に行こうと計画。頑張ってました。

さて 「その2」 続きを書かせていただきます。

マカオ到着当日、MGMにて娘の一声で思わぬ初戦勝利を収めた私は

娘の「何か話が上手すぎる・・」という言葉を思い出し笑いながら、タクシーでMGMをあとにし

一旦、ハイアットの部屋に戻り、スーパーで買い出しした袋2つを置き、部屋でくつろいでいました。

ふと、時計を見ると夜11時・・マカオではこの時間でもまだ早いと思ってしまうから怖い。

「まだ早いから、ホテルの下に行ってこようかな・・」と言うと

「パパはこの時間からが本番のくせに~笑」と私の心を見透かしたような返事。

ついこの前まで、ランドセル背負った子供だったのに・・いつの間にか偉そうに・・(笑)

でもこんな他愛もない会話に子供の成長を感じる。

「お前どうする?」

「どうしようかな・・。行ってほしい?」とニヤニヤ私を覗き込んでくる。

正直、ドキっとする自分がいた。

学生なのでまだ化粧は薄めだが、コイツもう女だな・・と初めて感じてしまった。

「眠たかったら先に寝ていいし、好きにしていいぞ」

「まだ眠たくないし、私も一緒に行くよ。その方が嬉しいくせに(笑)」

この娘、いつの間にこんな小悪魔みたいなこと言うようになったんだ!?俺、親父だぞ!

しかしここが親バカなのか、・・なぜか心地良く感じます。

少し薄暗いハイアットのフロントの前を抜け、CODの1階のカジノへ。

「前来た時、どこのカジノでも絶対ネンカクされたのに今回まだ1回もされてない」と、セキュリティーを過ぎた辺りで娘が言うので

「ネンカク?それ何?」と尋ねると

「年齢確認よ(笑)。」

だんだん、どっちが世間を知った大人なのか分からなくなってきた。

しかし言われてみれば確かにそうだなあ。

去年(娘が20歳のとき)来た時は、彼女は行く先々のカジノで必ずパスポートを確認されてた。

今回はまだ一度もチェックされてない。

「私もやっと大人の女に見てもらえるようになったのかな~」

「はいはい、お前はもう立派な大人だわ・・親父の俺でさえ困るくらいに成長してる・・」と聞こえないように言ったつもりが

「えっ?何が困るの?」

しっかり聞かれてました・・・

エスカレーター傍にBJのテーブルを数台見つけ、誰もプレーしてない空き台のサードベース付近にとりあえず二人で着席。

ここのカジノは先ほどのMGMに比べると非常に明るい。あまり人がゴッタガエすることもなく開放的である。だが、私はあまり相性がよくない。

この相性の悪さを隣の小悪魔に振り払ってもらいたいものだ。

20000HKDをバイイン。min500HKDでスタート。

小額でもいい、とにかく相性の悪さを少しでも払拭してプラスで終わりたかった。

しかし相性というものは確かに存在する。

ズルズルとコインは削り捕られ、あっという間に半分くらいに。

娘は頬杖つきながら、ただ黙ってじっと見ている。周りからすれば退屈そうにしてるとしか見えないだろう。

そんな時

「パパも隣のテーブルの人みたいに、2カ所とかかけたら?あのオジサンあっという間にコイン増えてるよ。」と隣の小悪魔が頬杖のまま目で隣を指しながら呟く。

確かにそこには割腹のいい白人系の男性が座っていて、一人で2カ所、時には3カ所と、BOX数を変えながらプレーしていた。

バイインがいくらなのか見てないので、どれくらい勝ってるのかはわからないが、100HKDコインがピラミッドのように積み上げられている。からこそ

「でも、1カ所でかけたほうがやりやすいんだ。」と言うと

「どうして?」

どうして?って・・それはだな、・・。

そんなこと今まで深く考えたこともなかった。

多分、理由を見つけようと思えばいくらでも後付けは出来るのかもしれないが、私は基本1BOXプレイヤーである。しかし、ふとそのことを聞かれた時にとっさに出た私の返事は

「2カ所以上賭けて、勝ったらいいけど負けたらその分2倍早く無くなるだろ」

「うーん・・。でも・・やってみて負けたらその時やめたらいいんじゃない?最初から負けた時のこと考えてたら楽しくないよ」

この小悪魔、やっぱり子供だし、カジノのこと分かってないなあ。そんな甘くないよ。

そんな賭け方してたら負けが続いた時、4泊持たないわ・・。

でも・・一方でコイツの言ってることも確かに当たっているかもしれないと正直思った。

カジノが好きな私は出来るだけ末長く、生涯の趣味として付き合っていきたいと思うようになって、直感みたいなものをアテにしなくなってきている。そのせいか勝っても負けてもある程度の範囲で納まっている。

以前は大負けもしたが、時には信じられない大勝ちもあった。しかし勝負として捉えるなら、その方が本来の目的に合っているかもしれない。

今、娘はただの直感だけで言っているが、己のそれと勝負して勝ち得る者だけがギャンブラーかもしれない・・コイツ、ひょっとして素質あるのかな・・?

私は笑って無視して再度1BOXだけにコインを置いた。

「でもあの人、ほら、また勝った!」

頬杖してた手は隣のテーブルを指差し、今度は身を乗り出さんばかりに先ほどの白人男性を見ていた。

「さっき、MGMで勝った分、まだ全部負けたわけじゃないでしょ?」

「うん」

「じゃあ、さっきパパの勘通り賭けてたら、今負けた分はもともとなかったお金なんだから・・流れ悪いんだったら、別な方法、試したら?」

以外にコイツしつこいなあ。さっき私のおかげで勝ったでしょ、と言わんばかりだ。

わかった、わかった、そこまで言うならそうしてやるよ。

ダダをこねる子供に親が根負けした時のように、呆れ顔で笑いながら、何も言わずに更にもう1BOXにコインを置くと

「いいじゃない!二人で考えてしたら。勝っても負けても納得いくじゃない。」小悪魔はカードが出てくるマシンにすでに視線を向けながら呟く。

いやいや、負けたら自腹切るのは俺だけだから・・;

結果は、それからわずか1時間の間に手元に30000HKD以上のコインが。

・・何で?ただ単に思ったことを根拠もなく言ってる小娘、いや小悪魔が正しいんだ?

とにかく流れも良くなったし、誰が正しいとかは関係ない!勝てばいいんだ。

でも少し複雑な気持ちで・・さあ、これから!

すると

「ここでの勝ちはどれだけ?」と聞かれたので、バイインした20000HKD分のコインを娘のいる方へ少し動かし、私の前に勝ち分のコインだけを残して

「これだけ」と目の前を指差すと

「じゃあ、今夜はそれが無くなったらやめようね。これ換金してくる。」

それには私も納得。初めて親子の意見が合った。しかし、まるで母親に言われてる子供みたいだ。

しばらくして換金所のある方に目を向けると、1000HKD紙幣を1、2・・と数えながらこちらに帰ってくる。

そしてテーブルに着いた時にはいつも私がやっているように10枚ずつまとめ私に手渡す。

すると近くにあった大小のテーブルを指差して、

「私、あれやってみたいんだけど」

・・もう今夜はお前の言うとおり動いてやるよ(笑)・・。

BJをこの時点でやめて、10000HKD余りあるコインを持ち大小のテーブルへ。

簡単なゲームだが賭け方を説明。

「あの真ん中の列の4から17は何?」と聞くので、百聞は一見にしかず。

賭けながら説明しようと、「大」が2回続いていたので1000HKDを「大」に置き、数字の「13、14」にそれぞれ200HKDずつ賭けると見事「大」、しかも「14」。

「あ~なるほど。簡単だね、面白そう。」

「自分で賭けてみるか?」と聞くと

「やり方分かったからもういいや。それよりベネチアン行こうよ!」

は!?何じゃそれ。やりたいって言ったくせに、たった1ゲームで終わるんかい!?

何だか振り回されてきた感じである。

その後ベネチアンでBJを少しプレーしてちょい勝ち、朝方3時半に部屋に戻り就寝。

1日目はMGM、COD、VENとプレーし、トータル30000HKDの勝ち。

VENから歩きながらの帰り道。

「この調子でいけば、私達のカジノ、結構いいかもね!」

「そうだな・・(そんな上手く行かないよ。笑)」

「あ、でもお兄ちゃんがね、欲しいモノとかあるんだったら勝ってるうちに買ってもらえ、って言ってた。」

「アイツ・・#」

「私、別に欲しいモノとかはないから、勝ってるうちに美味しいもの食べさせて。」

「食う物くらい、いくらでも食わせてやるわ。(笑)」

「あ、それからね、ZAIAと水舞間観たい。パパも一緒に観ようよ。」

「了解。」

<2日目>

10時に二人とも起床。

身支度を整えて、部屋を出る。

ホテルのフロントで「水舞間」のチケットを用意してくれないかと頼むと、何と・・ちょうど私達が帰る日までクローズとのこと。

「えーっ、そうなの・・。楽しみにしてたのに・・」

本当に残念そうにしていた。さすがに私もこの時ばかりは同情した。

「じゃあ、その分、美味しいものいっぱい食べてやるんだから!」

何故だか、その怒りの刃が私に向けられているような気がしてならない。

それでも、本当にクローズなのかそのままチケット売り場まで確認しに行くのがスゴイ・・。

機嫌を直してもらうのもあったが、お腹が減ったのもあり、VENの3階にあるショップ街に向かう。

お気に入りのブランドで洋服を買ってあげると、途端に笑顔に。まだまだ子供である。

可愛いもんだ(笑)。

その後、同じ階のフードコートへ。

娘は韓国旅行が好きで、プライベートで友達と行くほどである。

韓国料理も当然大好きで、朝は彼女のリクエストで韓国料理を食べることに。

私は、朝はもともと食さない方で、正直「朝から韓国かよ・・」と思うが、ここは先ほどの「水舞間」のことを思い出し、我慢、我慢。

食べながら、昨夜のカジノでのことを、ああだこうだと私に話している娘の口と箸が一瞬止まる。

「私が言った美味しいものって、ここのご飯はなしよ!韓国料理はもっと美味しいお店で食べてるから。」

そんなこと・・言われんでもわかっとるわい!

「夜の食事でいいだろ?」

「うん!何食べに連れて行ってくれる?私イタリアンがいいな。」

そう言うとまた機嫌良く話の続きを喋り出す。

わざわざマカオに来てイタリアン?・・他にないんかいな。^^;

結局この日の夜は、VENの1階の奥にある高価な中華料理店に行ったのだが、コース2人分と白ワインを1本頼み4000HKDほど使わされた。フカヒレ、ナマコ、蟹、雀の巣・・食べ切れなかった。

唯一平らげたのは、白ワイン。もちろん、彼女が殆んど1人で。

カジノに話を戻そう。

買い物と朝ご飯ですっかり気分よくした娘。

「ギャラクシーってどうなの?」と聞いてきた。

そうそう、去年来た時はまだ建設中でコイツ行ったことないんだ・・。

「行ってみるか?」

「うん。カジノの相性はどうなの?」

「いいぞ。結構勝たせてもらってる。」

ギャラクシーでの私のカジノの戦績は悪くない。もちろん、オープンしたての頃から夏頃までのことで、店側も客引きの為にサービスもあったのだろう。

ギャラクシーに着き、カジノを軽く一回りしてmin500HKDの台でBJを試みる。

しかし、全くと言っていいくらいに勝てない。

5000HKDくらい負けたところで

「パパ、ここでまだやるの?」娘が切り出す。

「そうだな・・もう少しやってみようかな。」

「そう・・。私、なんか好きじゃないな。明るくていいけど、勝てる気がしない。ディーラーも愛想ないし。」

確かに。オープンしたての頃のギャラクシーの印象は店もディーラーも清潔感にあふれて心地よかった。

たまたまだったのかもしれないが、今座っているこのテーブルのディーラー、若いのに愛想はないし、ピットの中の他の従業員とずっと話しながらカードを配ったり、めくったり。

ディーラーがそんな風に集中してない時は、逆に勝てたりすることが多いのだがこの時は全く勝てない。

テーブルに配られたカードをちゃんと確認するかしないかくらいのスピードで、コインをサっと回収するし、勝負の間みたいなものを一切与えてくれないし・・。

それでも、今までのイメージの良さと、昨日の勝ち分があること、・・何故だか席を立てなかった。

昨夜のように隣の小悪魔の呟きもそれ以降なかった。

ただ彼女は時折首をかしげながら、ディーラーをチラチラ見ていた。

15000HKD負けたところで

「やめよう」と私が切り出し席を立つ。

「なんかね・・あのディーラー全然集中してなかったね。それでも勝てればまだいいけど、あんな態度の人にみすみすお金を次々捕られるのかと思ったらだんだん腹がたってきた。」と小悪魔が席を立った途端に口を開く。

VENで買った荷物もあったので、その後一度ホテルに戻る。私はお湯を沸かし、日本から持ってきたインスタントのオニオンコンソメスープ(淡路島産)を作ってすする。海外にいると、たまに無性にこの味が恋しくなるのだ。

「パパって、こだわりだしたら徹底してるよね」と大笑いされる。

これで先ほどのイヤな雰囲気は無くなり、再度VENへ。

先に翌日のZAIAのチケットを二人分購入。

娘は満足気である。そして勝負再開。

まずは昼間のイヤな流れを断ち切るために、3回くらい連続で負けたらテーブルを次々と移動。

結局2回りほどしたかもしれないが、その甲斐あってVENでの勝ちが30000HKDほどになり、先ほどのギャラクシーでの負け分を回収して、更に勝ち分を上乗せ出来た。

この時点での浮きが45000HKDほどになり時間も8時を過ぎていたので、先ほど少し記述したが中華店へ行き食事。

食事の後も勝ちを少し上乗せし、1日目からのトータルで50000HKDほどの勝ちを収め、この日の実戦は終えることにして12時頃ホテルに向かうことにした。

「ベネチアン、なかなか調子良かったね。パパは前にあまり好きじゃないって言ってたけど・・何で?」

「あそこな、一人でいるとお姉ちゃん達が寄って来るんだよ・・」

「お姉ちゃん?」

「そう。ムチムチの服着たお姉ちゃん達がリスボアのホテルに沢山いたのを覚えてるだろ?あれと同じ。」

去年来た時にリスボアの回遊魚達を見て質問されたので、軽く説明したことがあった。

「あー・・あれか・・。」

こういう手の話は、年頃の娘と親父の会話の内容としてはやりにくいものである。

少し間を置いて

「一人で来た時なら、別にバレないんだし・・。そう言いながら案外パパも・・ウフ。(笑)ねっ!」

「バカ。何言ってるんだお前は!」

さすがに、この時は焦った。ま、まさか娘にあんなことを言われるとは。(汗)

弁解するわけではないが、私はそっちの方はどうも苦手である・・。女性はもちろん好きだし、若い頃はそれなりに・・いやいやこんな話をする必要はない。

とにかく、娘が大の大人を、しかも父親をからかって言うとは・・。

いやはや・・なんとも。(私のハンドルネームの由来です。)

「うそだよ」

ケラケラ笑いながら娘はライトアップされたVENの写真を撮っている。

「私はベネチアン大好きだけどなあ・・。」

いつの間にか本当に大人になった。つくづくそう感じる。

デジカメに奮闘する娘を横で眺めていた時に一件のメールが携帯に入った。

このメールがこの旅行の運命を左右したと言っても過言ではない。

今回はここにて失礼します。


 

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comment (3件)


  1. 投稿者:中宝さん

    投稿日:2011年12月6日

    お待ちしておりました。
    またいいところで続いちゃうんですね。(笑)
    楽しみにしております。

     

  2. 投稿者:なおさんさん

    投稿日:2011年12月6日

    いやはや様、はじめまして。なおさんと申します。

    楽しく拝見をさせていただきました。
    私にも20歳の息子と19歳の娘がいます。
    私ももう40半ばです。

    いやはやさんのレポートを見ていると私の息子、娘が
    だぶって見えてきます。近いうちにマカオに連れてい
    ってやりたいと思います。もし、私も三人でいけたら
    カジノどころじゃなく、きっと大爆笑のゲームになり
    そうです。私も含めみな父親仕込みの馬鹿ですから。

    また楽しみに続編をお待ちしていますね。
    今後とも宜しくお願い致します。

     

  3. 投稿者:いやはやさん

    投稿日:2011年12月8日

    中宝さん  初めまして。
    いつもコメントありがとうございます。

    レポートを途中で切っているのは、決してわざとじゃないんですよ。
    いつもなかなか時間がなくて・・。(だったらカジノ行くなって話ですよね。)
    なんせ、アナログ人間なのでキーを打つのも遅くて。^^;
    頑張って続きを書きますので今しばらくお待ちを。
    私も中宝さんの書き込みは、いつも拝見させていただいてます。
    今後ともよろしくお願いします。


    なおさん  初めまして。

    コメントありがとうございます。
    もし私のように、子供さんと行かれることがありましたらしっかり楽しんでくださいね。
    私は子供が小さい頃、仕事ばかりでほとんど構ってやれなかったので
    今になって今回のような旅行に連れて行ってます。
    また機会があれば家族でご一緒しましょう。
    今後ともよろしくお願いします。



     

     


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