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投稿者:びさいらすさん

2011年7月25日

7/10~7/14 マカオレポート

7/10から14までマカオに行ってきたのでその模様をレポートします。

7/9 出発前日

いよいよ明日だ・・・。パソコンに向かいマカオの天気を調べる。あいにく滞在中の予報は雨だ。まあほぼカジノに入り浸っているだろう。実際のところは外の天気どころか ”ホテルの部屋からの眺め” すら関係ないのかもしれない。それでも他のサイトをあたって少しでも ”いい天気” を予報しているところを探す。

”アレ、ここでは曇りの予報になってるぞ!”

・・・朝の占いじゃないんだから。

7/10 出発当日~マカオ着

都内のワンルームマンション。ベットと机があるので歩き回れるスペースなど殆どない。それでもジッとしてはいられない。

”ちょっと待てよ、ホントにいいのか”

用意した資金(束2つ)を前に右往左往しながら考える。

増刷したパスポートの残りが数ページになるほど海外には行った(仕事で行かされた)。それでもこんなに落ち着かない出発当日の朝を迎えたのは初めてだ。

”とりあえず持って行くだけだ。手を付けなければいい”

つぶやいてみたものの、その言葉になんの意味もない事を知っている。そんな言葉はカジノの喧噪にかき消されてしまうのだから。

一度目のマカオ 驚きと夢見心地のうちに終わった(半日)。



二度目のマカオ それなりにカネを用意して行った。強気と臆病がちょうどよく作用し、そして何より幸運が重なって勝って帰れた(半日)。

そして今回。いきなりの4泊。全く展開が予測できない。数ゲームで流れが大きく変わるカジノ。自分にはまだ十分な経験がない。不安がのしかかる。 空港、機内とずっとムズカシい顔をしていたと思う。 ハタから見れば ”あの人リゾート全開のカッコウなのに、何思いつめてるの?” と映ったのかも・・・。

16:00 マカオ行きNX861便は定刻を少し遅れて飛びたった。 もう後戻りはできない。窓外を眺め願ったのは ”BS忘れませんように” でも ”大勝してロレックスか” でもなくただ ”晴れればいいなあ・・・” だった。

20:30 空港からホテルへ。この辺りに来るのは初めて。すぐ目の前に先日オープンしたギャラクシーが見える。チェックインし荷物を部屋に置いてとりあえずホテル内のカジノへ。かなりこじんまりしてる。それでも一通りのゲームはある。これで念願だった ”カジノからすぐ部屋へ” が実現できる。

今日は軽くビデオバカラで様子見。夜中までやってチャラ。眠気を感じたところで部屋に戻る。 うん、いいね。これならコンディションを維持できるな。 ゆっくりフロに入り就寝。心配していた雨は降っていなかった。

7/11~12

この間結果から言うとほぼチャラだった。カネは持ってきたけど初日、2日目での ”パンク” は避けたかったので2万㌦だけ両替して遊んでた。 ギャラクシー、ベネチアン、CODと見て歩いた。どこもデカいし、どこも混んでた。

7/13

この日からホテルがリスボアに変わるので移動。昼過ぎにはチェックインできた。さあそろそろ勝負に出てみよう。日本円のホールドしてもらおうとエリートルームでボブさんに頼むが、 ”ここではNNチップへの両替しかできない” と言われる。がこっそり ”他のカジノではやってくれるみたいですよ” と教えてくれる。お礼を言ってウィンへ。1,2束を両替する。113、800㌦へ。てっきり現金で来るものだと思ってたら ”10万㌦以上はチップへの両替だけになる” と言われる。う~んまあいいんだけどウィンで勝負するとは思ってなかったからなあ。 まあいいか(カジノのワナにまんまとハマるオレ)。

平日の朝という事もあってかそれ程混んでない。ミニマム500のバカラを渡り歩くも調子はイマイチ。サクサクチップが無くなっていく。気分転換にBJをやってみるもこっちもダメ。

5時間後 ”2万㌦負けたらテーブル移動” を繰り返すが一度もプラス領域に行く事なく全て無くなる。う~ん。

一度部屋に戻り頭を冷やす。

・・・1束チョイの負けか。まだタマはある。

ここで思ってもみなかった発想が沸いてくる。

”一束チョイだろ。5万㌦のワンベットで取り返せるな・・・”


 よしやってみよう。Gリスボアで0,5束が47550㌦に。隣の窓口でチップに交換する。

 ”大事な大勝負だ。ハイリミットのテーブルにするか?” とも考えた。時間はある。慎重に罫線を選びツラに乗ってる仲間たちとハイタッチをする・・・。が考え直した。
 
 オレはディーラーや他の客と勝負してるんじゃない。オレ自身と勝負してるんだ。 ”額に臆せずベットできるか?”

 目の前に先客のいないテーブルがあった。ミニマムは300だ。

 ”これでいい”

 バンカーに全額ベットする。

 ディーラーが聞き返す。  ”バンカー?”

 目でうなずく。

 カードが配られる。

 プレイヤーは  ・・・6。

 いつものようにカードを片手につかみ一気にめくる。  結果は・・・


     ・・・5。 一歩及ばずだった。
 
 一つ深呼吸をし両手の握りこぶしで軽くテーブルをたたき席を立つ。


 思ったより悔しさはなかった。気持ちが切り替わり ”ちょっとその辺歩いてみようか” と思った。


 近くのマックまで歩きセットを注文する。  テーブルを離れて20分。高額ベットの印象は・・・?

 ”意外に冷静でいられたな” と思った。その瞬間、やった事のない絞りで ”カードに念を送る” のではないかと自分でも思ってたが、そんな気持ちは起きなかった。 ”ベットした時点で全ては決まっている” オレの信念だ。 ・・・それでもポテトをつかもうとする指がいつもより汗ばんでいたような気がした。外の気温のせいだけではなかったのかもしれない。


 最終日 夜
 
 ・・・最後の夜だし夜景でも見て歩こうか。  ・・・なんて発想は全くなく、残りの所持金をかき集めてみる。日本円で6万円。これに1万㌦は下せるから15000㌦位か。よしこれでもう一勝負できるか。 雰囲気を変えたくなったのでサンズへ移動する。 22:30 かなり混んでる。でも悪くないカンジだ。
 1時間後、テーブルを渡り歩き15000㌦→32000㌦まで増やす事ができた。ここで一度両替する。
 明日の早朝にはチェックアウトしなければならない。ひょっとしたらギリギリまでテーブルにいる事になるかもしれない。となると勝負するのはやっぱりGリスボアになるな。 一度部屋に戻り荷物をまとめる。うん、これで朝までは大丈夫だ。 
 渡り廊下を渡ってGリスボアへ。日付が変わったので更に1万㌦下す。

 2時間経過 チップは少しずつ減っていく。イマイチ流れがつかめない。たまにいい流れに乗ったなと思っても長くは続かない。
 
 3時間経過 チップは残り僅かになっていた。ここでフト ”今回はよくやったな” と思い始めていた。まだ勝負は終わっていないが、とにかく”よくやったな”と・・・。

 集中力が切れたのかそれから程なくしてチップは全てなくなってしまった。

 部屋に引き上げフロに入る。さすがにちょっと疲れたな。 


 

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comment (3件)


  1. 投稿者:バロケンさん

    投稿日:2011年7月27日

    びさいらすさん、はじめまして。

    オケラになったときのレポートを書くのは勇気がいると思いますが、こうやって記録に残されたお考えに敬服します。同じような経験があるので興味深く読ませていただきました。それにしてもウィンではカジノチップの罠にはまっちゃいましたね。チップをすぐ隣のキャッシャーで現金化すれば良かったですね。裏のMGMやベネチアンでもホールドはOKだし10万以上でも現金でだったと思います。次のマカオ行きのときはびさいらすさんのレポートを参考にしたいと思います。


     

  2. 投稿者:あつあつさん

    投稿日:2011年7月28日

    はじめまして。マカオバカラ専門のあつあつと申します。
    バロケンさんのおっしゃる通り、惨敗レポートをUPされた姿勢に敬服いたします。
    こういうのが本当のレポートじゃないでしょうか?

    何かにささやかれるように勝負した全額ベット…、残り資金で朦朧としつつやがてバーストしていく様など、多くの方が経験されながら、その記憶を封印されてきたと思います。
    私も近い体験は何度もやってますので、リアルに情景が浮かびました。

    私は細く長くマカオと付き合っていくと決めてますので、最近は無茶なことしませんが、
    やはりメンタルバランスが危うくなる時は毎回あります。
    その時はこのレポートを読んで襟を正したいと思います。

    ありがとうございました。

     

  3. 投稿者:くるくるさん

    投稿日:2011年7月28日

    びさいらすさん、

    こんばんは(^O^)/

    バロケンさん、あつあつさんのご意見に同感です。
    負けの体験については皆さん、レポートに書きたがらないので闇に葬られがちです(笑)が、このように投稿されたのには敬服です。

    事実を包み隠さず真摯に物事に取り組むびさいらすさんの性格の一端を垣間見たような気がします(^O^)

    ところで、あまりに性急に大きな勝負への土俵に上がってしまったのでは?『人は持っている現金の全てを賭金として使う衝動に駆られる』という現実を再認識させられました。

    また、1〜2回のビギナーズラックで賭け金を吊り上げられ、3回目に大負けをくらうというのは有りがちで、幾千ものギャンブラーがヤられてきたパターンかと思いますが、びさいらすさんが再びカジノの舞台に戻ってくるかは我々の預かり知らぬところです(笑)。

    いつか、お会いすることがありましたらご挨拶させて下さい♪

     


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