リゾカジ カジノレポート

マカティの週末パチンコ日記【歌舞伎町編】

日本 2024/ 02/ 01 Written by マカオの帝王

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マカティの週末パチンコ日記【歌舞伎町編】

■ 1月7日（日）午後１時　歌舞伎町のビジネスホテル

目が覚めた。

バスタブに湯を溜め、持参した入浴剤を投入し、プチ温泉気分を味わう。

さて、本日のゲームプランを考える。

当初は、今回参戦したチャンピオンシップのDAY1-Aにおいて、健闘空しく上位1/8の壁を突破出来ず、この日の11時から始まるＤＡＹ１－Ｂに参加することになるだろう……、と考えていたのだが、最後に上振れ、何とかアベレージの1.5倍で突破できた為、本日開催のＤＡＹ1－Ｂは不参加に決定。（もし、両方に参加して、両方とも通過した場合は、どちらか多い方のスタックで決勝に臨めるというルールになっています。なので、アベレージの半分位で、辛うじて通過した場合などには、ＤＡＹ１－Ｂにも参加するという選択肢が出てきますが、アベレージ以上の場合は、出ないのが普通です）

本日の1DAYイベントとして、最近流行りの、ＭＩＸやＰＬＯ、Ｂａｄｕｇｉ、等も開催される予定のようだが、ルールがうろ覚えなので、敢えて参加して恥をかくのも馬鹿らしい。

又、16時からスタートするＮＬＨのディープスタックも有るのだけれど、プライズがしょぼい上、もしこれのファイナルまで残った場合は、明日の午前11時から始まる、チャンピオンシップのファイナルに寝不足で出場する羽目になる為、これも×。

20時から始まるミステリーバウンティも、23時から始まるスーパースタックも、共に同じ理由で×となる。

困った。

こんなに沢山のトーナメントが、すぐ近くで開催されているというのに、お金を払って参加する意味（意義）のあるトーナメントが無い。

兎に角、小腹が空いたので、服を着てホテルを出る。
バッティング・センター近くの蕎麦屋で、天婦羅そばを注文する。

大阪と比べると、東京のうどんは不味いが蕎麦は美味しい。
昼間からビールを飲み、ほろ酔い気分で、足が映画館に向かう。
（60歳を超えると、いつでも割引価格で鑑賞出来るのが嬉しい）

『劇場版　ＳＰＹ×ＦＡＭＩＬＹ　ＣＯＤＥ：Ｗｈｉｔｅ』のチケットを購入する。

東西冷戦時の、ドイツを彷彿させる架空の国が舞台のストーリーだが、大人も子供の楽しめる内容の為、家族連れも多く、大ヒット上映中！？　なのも尤だった。

『しかし、歌舞伎町のど真ん中で、明日の午前11時まですることが無いとはなぁ……、アミューズメントのポーカーハウスは沢山有るが、ＪＯＰＴ開催中にしょぼい〝アミュカジ〟に行く気もしないし……夜は早めに眠るとして、取り敢えず今、何をする？　何をすれば良い？』

足が自然に巨大パチンコ店へ向かう。

『そう言えば、新年になったから、まだ〝初詣〟に行って無かったな……、軽くお御籤がわりに、“新年初打ち” としよう。そのお相手は……、今話題の “シン・エバンゲリオン　Ｔｙｐｅ　レイ” で決まりだな！　旧エバには昨年、ＴＰＣの際、お世話になったが、新台の演出も見てみたいし……』

ロングヘアーの綾波レイの巨大フィギュアが特徴的な新台のコーナーは、全台新しいもの好きの老若男女で埋め尽くされていた。

仕方なく店内をぶらつくと、”旧エバ”のコーナーには、パラパラと空き台が有った。

『はてさてどうしたものか……、確かタマに触れない”スマパチ”バージョンの ”Ｔｙｐｅ カヲル”とかいうのもある筈だが……』

その時、客も疎らな ”旧エバ” のコーナーから、微かな囁きが聞こえてきた（ような気がした）

『おや？　アンタ、何処へ行くんだい？　そりゃ、若いオンナ（レイ）は魅力的だろうよ、だけど、アタイもまだまだ捨てたもんじゃないよ。　先月も大阪のミナミで、落ち込んでるアンタを励まし、タンマリと愉しませてあげたじゃないか？　それともアンタ、もしかしたら”タマ無し（≒スマパチ）”に走ろうとしてるんじゃないだろうね？　駄目ダメ、そりゃ、若い人にはあんなのもスマートで良いかも知れないけど、アンタみたいな還暦過ぎが手を出すもんじゃないよ！　パチンコは、玉に直に触れてなんぼのもんさ！　ほら、幾ら待っても、今人気絶頂の ”若いオンナ（Type レイ）”は満席で、座れっこないよ！　アタイなら、直ぐにアンタを愉しませてあげるからさぁ、ほら、ちょっとだけ、千円だけで良いから、遊んで行きなよ……』

大音量で打つのが〝マカティ流〟な為、左右両方が空き台の方が好ましいので、3台連続で空いている、旧エバの真ん中の台に吸い込まれるように座る。

上のメーターを見るとこの台、朝から660回転しているのに、ただの一度もフィーバーしていない。（昨日も土曜日だというのに、ほんの数回だけ）

『あーあ、変な台に座ってしまったなぁ……、こんな台が出る訳ない……』

そう思いながら6回転し、朝からトータルで666回転目に入った瞬間、突然右側のレバーがブルブルと振動し出した！

盤面がガシャガシャと音を立て、咆哮が響き、いきなり奇数の確率変動フィーバーに突入！

その後は、まさに、〝シュトゥルム・ウント・ドラング（Sturm und Drang）疾風怒濤〟だった。

高校卒業後、京都での1年間の予備校時代からかれこれ45年間、慣れ親しんできたパチンコだったが、お座り一発で30連チャン！　は人生初だった……

『まだ出るかな？　けど、少し疲れた……、約44,000発、もう十分だ……』

記念写真を撮って席を立つ。

その際、『ほら！　アタイの言葉に嘘は無かっただろ？　新台も良いけど、まだまだアタイも、忘れないでいておくれ……、それじゃ、今晩は余りフラフラせず、明日に備えて早い目に寝るこったね、この街には、悪い奴が多いからさ……』 という“声”が聞こえた（ような気がした）

景品を交換し、店を出る。

『喉が渇いたな……』

日本各地の名物料理が味わえる、というのが売りの屋台風居酒屋に飛び込み、“富士の宮焼きそば”とビールを注文する。一気に飲み食いし、追加でビールと、何処かの名物唐揚げを注文し、それを平らげると、年のせいか、“活動限界”に入ってしまった。

『歳は取りたくないものだ……、一昔前なら、明日何が有ろうと、まだまだ〝活動〟出来たものだが、もう何も出来そうにない……、明日に備え、ホテルに戻って寝るとするか……』

ＰＡＹＰＡＹで会計し、ホテルへ戻る途中で考える。

『まぁ、映画も面白かったし、“新年初打ち”は大勝利だった！　この〝魔都〟歌舞伎町で、スリやボッタくりにもあわず、昼間から旨いビールと飯を喰らい、これ以上何かを望めば、それこそ罰が当たる！　というものだ……、今日は素晴らしい一日だった、それで十分だ……』

こうして、マカティの歌舞伎町での、“Perfect Day”は、その幕を閉じた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【後編】へ続く

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