リゾカジ カジノレポート

帝王の帰還(完)【GWグランドリスボアパレス公式オフ会】

* マカオ 2024/ 07/ 22 Written by マカオの帝王

コメント( 9)

■ 2024年5月1日(水)

遂に最終日だ。(明日は、マカオ → 香港 → 関空、と終日移動のみ)

本日のゲームプランを立てる。
『現時点での部門別収支は、バカラ/BJは共に±0 ポーカーは+1万$、但し、バカラは上向きだが、ポーカーは下向きである……、悩ましいところだが、ここはワインと同じで、“淡泊な味わいの白ワイン” → “濃厚な味わいの赤ワイン” は有っても、その逆はあり得ないように、“左脳重視のポーカー” → “右脳重視のバカラ”は有っても、その逆は無い! ならば本日最初にプレイするのはポーカーに決定! シャトルバスでコタイに出向き、ポーカーをプレイ後、専用ルームでホールドしている日本円の交換を行い、シャトルバスが動いている時間内にこのリスボアに戻り、その時点での浮き玉分で、最後に一発バカラ勝負だ! よし、これで本日のゲームプランは決まった!』

くるくるさんと、互いの健闘を祈りつつ、それぞれの戦場へ向かう。
グランドリスボアパレスに到着。

中国本土が連休に突入したからか、人が多い。
ポーカールームもウェイティングである。

マシンのバカラに200$ずつベット(勿論、全てバンカー)し、お茶を濁す。
勝ったり負けたりで、ほぼチャラで推移する。
周辺のレストランで食事し、ホテル内を散策し、歩き疲れたので、再びマシンのバカラに座り、無料の水を飲みながら、只管バンカーに張り続ける。

『退屈だ……、こんなことなら、最初からリスボアの平場でバカラをしていた方がマシだったのでは? しかし、一度立てた“ゲームプラン”は、無暗に変更してはいけない……、そろそろポーカールームに戻ってみるか?』

ポーカールームに戻ると、待ちは2~3名分だけ進んでいた。
ここでは、アイスコーヒー等も無料で頼めるので、ウェイターに注文し、甘ったるいアイスコーヒーを飲みながら、テーブルを観察する。

『テーブル自体は空いているのに、稼働させないのはディーラーがいないのか? マカオのカジノでは、マカオで生まれた人間しか、カジノでディーラー出来ないというローカルルールの弊害で、バカラ等と比べると複雑なポーカーのディーラーが慢性的に不足しているのだろう……、こんなことでは、マカオで大規模なポーカーイベントが復活するなど、夢のまた夢だな……、それにしても、本土がGWに突入したせいか、プレイヤーの“専業(プロ)比率が随分高まっているみたいだな……、昨日まで余り見かけなかった、それっぽい奴らが、そこら中にいる……、これは要注意だ! ポーカー部門の浮き分(1万$)が溶けたら速やかに撤収するのが賢明だな……』

さらに待つ。
脳がスリープモードに入り、ソファで居眠りしていると、何やら声が聞こえてくる。
どうやら、順番が来たようだ。

2シート同時に空いたとかで、当方と同じく長時間待っていたメガネの若者と一緒に呼ばれる。
スタッフに案内され、「左右それぞれに1つだけ空いた席があるがどちらか選べ」と告げられる。

『うーん、右側の卓は全員男で、面子は皆さん“専業”っぽい……、それに比べ、左側の卓は女性が数名(内1名は“オールイン女”、素人っぽい若者が数名、“専業”の割合は低そうだ……、選ぶなら左側、うん!?』

同じことをメガネの若者も考えたようで、寝ぼけアタマの当方より、ほんの数秒早く、「それでは、僕は左側の卓でお願いします!」と宣言されてしまう!

否応なく、右側の“専業卓”に着席する羽目になる。
バイインの2万$を取り出す。

スタートスタックは、最大で3万$までの筈であったが、卓上の数名は4~6万$分のチップを積んでいた。

『危険だ! ディープな専業相手に、いきなりショートスタックで戦えるのか? これはハンドを絞り、それでもスタックが半分の1万$になったら、そこで撤収だ!』

“本日のゲームプラン”を修正する。

勝負手が入らぬまま、プラインドで削られる。
約5千$減ったとことで、当方のマイハンドである、♡A、♡Qが入る。

ミドルポジションのフードを被った男(以下、フードマンと称す)が3BB(300$)でオープンする。
これに対し、ボタンの当方が千ドルの3ベットを打つ。

SB、BBはフォールド、フードマンのみコールしヘッズとなる。

フロップ;
♦Q、♠8、♡4

トップヒット、トップキッカーで、ドロー目も無い理想的なボードが出る。

フードマンがチェックしたので、2千$をベットする。
少し時間を置き、フードマンがこれをコールする。
ポットが膨らむ。

ターン;♧Q!

Qがトリップスに昇格する。

『これで、相手がAA、KKだとしても、こちらが優位となった! チャンスだ!』

フードマンはチェック。

『現時点で88、44(Q8、Q4)を持たれていたら仕方ない、それより怖いのは何かのポケットで付いてきていて、リバーでそれが刺さり、フルハウスに昇格することだ……、様子見で、少し打ってみるか……』

4千$をベットする。

『これで最初に定めた撤収ラインを超えた……、所謂“ルビコン川”を渡った訳だ。ここから先は、栄光か敗北しかない……、これでフードマンがフォールドすれば勝利確定! コールでもほぼ勝利……、だが、もしフードマンから、“あの言葉”が発せられたなら……』

数秒後、それは現実の恐怖に変わる。
フードマンがチップを1枚放り投げ、「オールイン!」を宣言する。
思考が凍りつく。

『オールイン!? この状況でオールイン出来るとすれば、フルハウス完成だけだ……、仮にそうだとしても、既にポットにコミットしている上、こちらにも上のフルハウス(+Qのクワッズ!)に昇格する可能性も残されている……、これは降りられない……』

「オールイン」を宣言する。

リバーはラグ。

フードマンが44をショウダウンする。
相手のフルハウスの前には、♡A、♡Qの、トップヒット、トップキッカーは無力であった……

一撃でバイインが消滅し、ポーカー及び今回のマカオ遠征での収支がマイナスゾーンに突入する。
厄介なことに、軍資金はまだ残っていた。

『どうする? ここで席を立てば、本日のウェイティング状況では、もうポーカーをプレイすることは困難だ。とはいえ継続するなら、この卓となる訳だ。他に選択肢は無い。残りの軍資金は約4万$強、新札で番号続きの千$札20枚は温存したい。となると、バイインは同額の2万$となる。これが3万$になれば、新札は手放すことになるが、ポーカーでの収支がチャラになり、ホールドしてある日本円(約100万円)を解放出来る。良し、“修正ゲームプラン”は決まった!』

スタッフに継続プレイを告げ、再びバイイン2万$で同じ席に座る。
ここから先は、少し記憶が曖昧なのだが、ハンドを絞っていると、ブラインドで削られ、再びマイナス4~5千$となる。
そうした中、BBで♧7、♧6が入る。
フードマンが300$でオープンする。

他は皆さんフォールドするが、BBなので200$追加しこれをコールする。

フロップ;
♦J、♧8、♧5

オープンエンドのストレートフラッシュ・ドロー(所謂“モンスター・ドロー”となる)

『現状はワンペアも無いが、このハンドは十分強力だ!しかも相手は因縁のフードマンだ! さっきの貸しを返してもらうとするか……』

取り敢えずチェックすると、フードマンが千$ベットしてくるので、これをコール。

ターン;♡A

心の中で、溜息をつく。
チェックすると、フードマンが2,500$打ってきた。
歯を食いしばって、これをコールする。

ポットが温まって来た。
そして運命のリバー……

♧J!

フラッシュが完成するも、大人しくチェックする。
すると、フードマンの口から、又もや「オールイン」が告げられる!

『上のフラッシュ、若しくはフルハウスか? そんなに都合良く出来るものか? ドローを引きに行って、予定通りフラッシュを引いてのフォールドはしたくない。 このオールインに勝てば、“修正ゲームプラン”達成だ!』

無意識に、「オールイン」を告げる。

その瞬間、フードマンが、♧A,♡Jを叩きつける!

相手は、トップヒット/トップキッカー、からトップ2ペア、そしてフルハウスと、最後までカードに恵まれていた訳だった。

『完敗だ! 相手はAA以外に負けていない……、もしこっちが88、若しくは55のセットからフルハウスに昇格していたとしても負けだった。これでポーカーでの負けが3万ドルか……、新札をこんなところで使うのも忍びない……、それにしても、隣のテーブルに座っていたら……』

横目で隣のテーブルを眺めると、メガネの若者は少しスタックを増やして、笑顔を浮かべながら楽しそうにプレイしている。

スタッフにプレイの終了を告げる。
シャトルバスに乗り込み、グランドリスボアパレスを後にする。

移動の途中で考える。

『結局、今回のGWマカオ遠征は、バカラ&BJは±0、最初は上振れていたポーカーは、最後は下振れてマイナス3万ドル(≒約60万円)の負けで終了……、何とか全滅は回避できたが、ポーカーでのこの約60万少々の負けは痛い! ただ、リスボアの平場でのバカラは愉しかった……、それを良き想い出として、年内にもう一度、ゆっくりとマカオを再訪したいものだ……』

(注)6月9日に、梅田のステラホールで開催された、ゴールドドラゴンの最終イベント、参加費3万円の“ドラゴンクェスト”の優勝賞金は65万円であった。つまり、マカオでのポーカーの負けは、40日後に大阪のポーカー大会で、きっちり同額が返って来たことになる。“カネは天下の回り物”とは、良く言ったものだ……

くるくるさんの待つ、元祖リスボア・ホテルが見えてきた。

『もうカジノは手仕舞いだ……ワンタン麺で腹を満たし、青島ビールを2~3本、一気飲みして眠るとしよう……』

シャトルバスは、古き良き我が家(リスボア・ホテル)に到着した。

                                   帝王の帰還【完】


このReportへのコメント(全 9件)

2024/07/23(Tue) 12:53

あつお

マカオの帝王様

いつも楽しく読ませて頂いてます、

今回新たなバカラのレポートも読めて良かったです。さすがの名調子。安定のクォリティー。

上葡京50-100

私もこの数日後同じ場所でプレイしたのでライブ感を感じながら読んでました。
どんなに堅く打っていても、ああいう勝負手が入るとイヤでも行かざるを得ない。
このレポートの2バンドはたまたまマカティさんに不利な形で終わりましたが、こういうのを繰り返しながら、トータルプラスに持っていくというのが、キャッシュゲームを生き抜くと言うことなのかなと思います。

マカティさんが再び澳門にキャッシュを打ちに来るようになったのはマカオ好きにとって嬉しい限りです。
いつかどこかのキャッシュ卓でご一緒出来たらと願っています。

ちなみに上葡京、私は2戦2敗でまあまあ苦手です。この時も負けました。
労働節でも通常レートのままだったのは良かったですが。


2024/07/24(Wed) 19:44

マリタイム

マカオの帝王さん、こんにちは。

マカオでは負けでしたが、
マカオで勝ってドラゴンクェストで負けるより、
マカオで負けてドラゴンクェストで優勝する方が断然上だから良かったですね。❤
ところで、くるくるさんのレポート投稿がありませんが、彼は今回どうだったのでしょうか。♦


2024/07/25(Thu) 00:28

くるくる

マリタイムさん、
こんばんは(^O^)/
ごきげんよろしゅう。

GWのレポート執筆中ですが文筆が遅くなったポンコツですので投稿しようか考えているところです(^_^;)

ちなみにカジノ成績はプラスで帰国しております。

最近は大阪のよくしゃべる人が面白おかしく言いふらす(笑)ので、リゾカジメンバーにはあまりプライベートな情報をしゃべっていません。マカ帝さんもくるくるのGW成績を知らないはずです。(^O^)/


2024/07/26(Fri) 17:31

マカオの帝王

あつおさん、はじめまして。

ポーカーに関しては、当方はやはりトーナメント・プレイヤーだなと改めて思いました。
同じ、ポーカーでも、トーナメントとキャッシュは、パチンコとパチスロ位、違いがあるなぁと……

けど、負けるギャンブルほど面白いのも事実です、、、


2024/07/27(Sat) 13:50

マカオの帝王

マリタイムさん、こんにちは!

くるくるさんのレポート? については、ご本人からのコメントの通りです。

尚、昨日は高校野球の奈良県大会で、母校の郡山高校が準決勝で強豪の智弁学園とぶつかり、ヒット数は互角ながら、要所要所で試合巧者の相手に翻弄され、7対2で敗れさりました。

一般人相手なら強いが、“専業” を相手にすると競り負け、栄冠に後一歩(二歩)及ばず散る、という母校の姿に、ポーカーでのいままでの自分を重ね合わせ、スマホで応援したのですが、残念です。


2024/07/27(Sat) 13:53

マカオの帝王

くるくるさん、こんにちは

それでは、来週東京で会いましょう!

ところで “大阪のよくしゃべる人” とは誰なのでしょう?


2024/07/29(Mon) 01:05

くるくる

マカオの帝王 さん、
こんばんは(^O^)/

“大阪のよくしゃべる人” とは。。。

(^◇^)←こんな感じの口でパクパクと四六時中しゃべっているグルメの人です。(笑)

見当がつかなければ直接お伝えします(^O^)/


2024/07/29(Mon) 09:56

マカオの帝王

くるくるさん、おはようございます。

それでは、明日宜しくお願いします。


2024/07/31(Wed) 18:59

くるくる

みなさん、
こんばんは(^O^)/

マカオの帝王 さんが“大阪のよくしゃべる人” について、見当がつかないとのことでしたのでネームを口頭で伝えました。

マカオの帝王「その人は確かに関西弁だが。。。大阪なのか?」(-ι_- )

そう言われると、大阪出身/在住なのかは確証が持てません。でもそんな小さなことはどうでも良い。関西弁の人は大阪の人と言っても大きな間違いはありません(笑)。

おでん屋たけしで「大阪のおでん屋ならたいていおでん盛り合わせがあって単品よりもお得なのだが、ここでは単品しか注文できないのか?!」(-ι_- )

のクレームを受けつつ、池袋の夜の店を3軒はしごして、マカ帝さんはまだ遊び足りないようでしたが次回飲み会もあるので昨日のところはお別れしました(^O^)/


コメントの投稿

投稿するにはログインが必要です。
会員登録がお済でない方は≫コチラ

PASS: