リゾカジ カジノレポート

マカティのポーカー＆闘病日記

日本 2025/ 04/ 20 Written by マカオの帝王

コメント（ 5）

■　4月6日（日）大阪ミナミ　ポーカーライブ大阪

通算、第104回目のチャンピオンシップもFTを迎えていた。

『残り4人、後一人でインマネだ。しかし、今日はここまで順調だ、いや、順調すぎる……、勝ってるハンドは全て勝ち、負けてるハンドも7～8割はリバーでひっくり返し勝っている。おかげで現状はこのFTの総スタックの約半分を、このマカティ様が握っている訳だ。まるで16世紀に、時のアッバス大王が王都として建設した、サファービー朝イランの首都で、訪れた商人や旅行者たちから、「世界の富の半分がここにある！」と言わしめた、伝説の都、イスファハーンのようだ！　このまま突っ走るぞ！」

更に2人飛ばし、インマネが確定し、いよいよヘッズアップとなる。
スタックは、当方：8、若者：2。

ＫＴが入る。

2.5倍でオープンすると、若者からオールインが飛んできた。
ここまで比較的タイトだった若者からのオールインなので一瞬迷ったが、スタック差が有るのでこれをコール。

若者のハンドはＫＫだった！

フロップ；Ｑ，Ｊ、2

オープンエンドとなった時点で、何とかなるような気がした。
ターンはラグだが、リバーで9が落ち、ストレートで当方の勝利！
マイメロディーが優勝を祝い、光り出す。

選手契約を結ぶも、何故か心臓がバクバクする。
胸騒ぎを感じながら家路につく。


■　4月7日（月）某国立大阪病院

この日は、24時間心電図モニターの測定機器を返却する為、午前中に病院に向かう。
あと、幾つかの精密検査をして、ＧＷ前に結果を聞く筈だったのだが、看護師が24時間心電図の結果をプリントアウトすると、何やら騒がしくなってきた……

言われるままに、医師の診察を受ける。

そこで衝撃的な宣告！

「急性心筋梗塞の前兆が見受けられます。今から至急、カテーテル挿入による、経皮的冠動脈形成術を行います。同意書にサイン願います」

「えっ！　今からですか？　しかしそれは……」

戸惑いを隠せなかったが、医師に促され同意書にサインする。
そして手術……

執刀医はまだ20代だというが、手際よく右手首からカテーテルを挿管され、手術は無事終了。
痛みに耐えながら、点滴され、集中治療室で一夜を過ごす。


■　4月8日（火）～16日（水）

この間は緩やかな回復とリハビリが中心で、さしたる出来事は無い。
その中で、一つだけ……

男性看護師が、若くて初々しい美人看護師を引き連れて、ベッドの横にやってきた。

男性看護師・・・「えっと、まだお風呂には入れないので、今日の午後に身体を熱いタオルで拭き、髪の毛はシャワー室の隅で、散髪屋さんみたいに手洗いします。担当は、この〇〇です。彼女はこの4月に看護学校を卒業したばかりで、今は研修中なので、至らない点も有るかと思いますが、どうぞ宜しくお願いします」

女性看護師・・・「宜しくお願いします」と頭をペコリと下げる。

マカティ・・・・「あぁ、こちらこそ、お世話になります……」と返答する。

それから暫し、ハッピータイムを過ごす。

『それにしても、さっきの女の子は可愛かった！　加入している医療保険で、一泊1万円は出る筈だし、考えてみると入院生活もまんざらではないな……』

そんなことを考えながら、昼食を食べ、午後2時を迎える。

カーテンがあき、さっきの男性看護師が再び現れる。
「済みません。昼から別の新人研修が入ったので、午前中にお話しした身体拭きと洗髪は、今から僕がやりますね！」

「えっ！　今から、アナタが……（心の声：別に今でなくても良いから、アンタじゃ無く、さっきの彼女にお願いしたいのだが……）」

ハッピータイムは終わりを告げた。
男性看護師に洗髪して貰っている最中に、まるで走馬灯のように次々に考えが浮かんでくる。

『やっぱり、入院生活は嫌だ！　早く娑婆に出てやる。そして、酒とトランプの日常に戻るんだ！』