リゾカジ カジノレポート

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*マカオ

星海の帝王戦記(天外魔境マカオ)

Written by マカオの帝王

投稿日:2009/03/23

コメント(4 件)

*

Casiono Report

■ 2月26日

思えば今回のマカオ遠征は最初から不吉であった。
一つ目は出発直前に急激に円安になった為、香港ドルに換算した時の数字が前回よりも約7%も目減りしてしまったこと。

『別に買い物する訳じゃない。
カシノの勝負に関するなら、滞在期間中に急激に円高に振れなければ問題なし!』
と頭では分かっていても、同額の日本円を両替した際に手に出来るチップが、僅か2ヶ月前より7%も少ないのは矢張り寂しかった。

二つ目は健康上の問題。
マカオでは花粉症から解放されるのは一つの救いであったが、長年の不摂生のバチが当たったのか、高血糖に伴う手足の末端の痺れの為、微妙な感覚に狂いが生じていた。

『痺れる様な勝負がしたい!とは思うが、
勝負する前から指先が痺れてたんじゃ何とも洒落にならないなぁ…。』
不安を抱えながら関空を年末と同じく、午後8時35分発のエア・マカオNX837便に乗り込んだ。
今回は27日の午後2時にMGM内のレストラン“食八方”でセバタさんら先発組のリゾカジ・メンバーと食事&カシノ談義、午後5時に当方の香港駐在時代のマカオ仲間が1名合流。
最近お気に入りのポンテ16にチェックイン後、夜はセバタさんお勧めの“徳興”で火鍋を囲む。
28日は午後9時に金龍でJ'sさん、VPさんと落ち合い食事後「第4回足裏オフ会」と短い滞在期間内に予定が盛り沢山であった。

軍資金は去年一年間のカシノでの勝ち分の全て(日本円:3束)+アメックスのトラベラーズチェック(千US$…これはお守り代わり)及び予備軍として海外の“Cirrus”のマークの着いたATMで引き出し可能なJTBのグローバルキャッシュとみずほ銀行の海外ATM用貯蓄口座に約25万円ずつ。

『リゾカジ内の大口メンバー間でも、“一束運動”が囁かれているご時勢に、VIP用の特別プログラムに参加する訳でもないのに3束半は多すぎるのでは?
けど、某“Xちゃんねる”の掲示板に「マカオの帝王のレポートを読んだが、“帝王”と名乗る割りには“しょぼい”もんだ云々…。」との書き込みがあったからなぁ…。
50万の軍資金が百万になるのは良くある話だ。
今回持ち込んだ3束半を7束にして、そんな書き込みを封殺してやる!』

と心に誓う。
マカオへ向かう機内で、昔読んだギャンブラー作家として有名な浅田次郎のエッセイをふと思い出す。
「昔貧乏でカネが無かった時は、毎週末に軍資金を何とか15万円かき集めて競馬場に通ったものだ。そしてその15万の軍資金での勝ち方(凌ぎ方)を体で覚えたものだが、その後ちょっと本が売れ出して手元に余裕が出来、軍資金を倍に増やすと途端に勝てなくなった。博打は難しい…。」
確かこんな話だった(と思う…。)

『円を香港ドルに置き換えれば、今回はまさにそれと同じ状態と言える。
“小心”で臨まねば…。』
しかし、深夜12時にマカオに到着するやいなや、その決心はどこかに吹っ飛んだ。
タクシーがMGMグランドに着き、1万円=762香港ドルと前回の819よりかなり悪いが仕方なく手持ちの3束の中からヨレヨレの1万円札130枚を取り出し、HK$99,060と交換して貰い、それをチップに換えるやいなや、ミニマム500香港ドルの誰も座っていないBJテーブルのサ-ドベースに座り、プレイを開始する自分がいた。

4番に500、5番に千、6番に1500、7番に3千をベットし、いきなり【帝王式BJ、レベル4】でゲーム開始。(初回バイインは5万ドル)

全ボックス屑手(12から16)だったが、ディーラーは5から絵札2枚であっさりバスト。
次も、その次も飛び、3ゲームで2万弱勝つ!
しかし、ここからディーラーの逆襲が始まり、結局MGMは午前3時にチャラで終了。

元祖のリスボアに移動しバカラをするもここでもチャラで終了。
午前5時にリスボア前の道路を歩いて横断していると、スタイルが良いけど顔がイマイチだったり、もう少し若ければ…と思われるお姉さん達から盛んに「遊びませんか?」と声を掛けられる。

ベネティアンのカシノ内や元祖リスボアの地下を歩いているのが攻守走(顔、スタイル、若さ)の3拍子揃った“メジャーリーガー”だとすれば、この辺を歩いているのはその中の一つ(または二つ)が欠けた“マイナーリーガー”とでも呼ぶべきグループだ。
最も、その分値段は安いそうだが、病気の心配も有るので「ごめんね!カシノで一杯負けてお金が無いのよ…」と広東語で受け流し、タクシーから見えた【全澳最強1.25%】の内容を確かめるべく、星際酒店(スターワールド・ホテル)へ向かう。

2階のメインフロアのキャッシャーに行くと、英語と広東語で以下の説明があった。

初回の預け金が1万香港ドルの時…+1%分
初回の預け金が2万から5万香港ドル未満の時…+1.125%分
初回の預け金が5万香港ドルから10万香港ドルの時…+1.25%分(これが売り物)
【全てノンネゴチップでバカラ専用、一日一人一回のみ】

『これは何とも太っ腹なサービスだなぁ…。
全勝負バンカーにベットした際の控除率は約1.06%だから、2万ドル以上でスタートすれば客の方が有利になる訳だ!どこかの大層な“キャッシュバック・プログラム”だと20万香港ドル以上デポジットし、何十万ドルと回し、それでやっと1%以下しか戻してくれないのに比べ、こちらは妙な縛りも無い。よし、参加するぞ!』
そう決心し、キャッシャーで現金5万ドルを取り出すと係員に、
「お客様、まずそこの黄色い服を着ている係員のいるカウンターでパスポートを出して、当カシノの会員カードを作って下さい」と言われる。
『それは最もだ…。』
と赤い会員カードを作成して貰い、再度キャッシャーへ!
(因みにパスポートを見せると直ぐにカードは出来ました。)
専用エリアで、まずはお試しで換えた50,625ドル分のやや色の違うノンネゴチップを抱えてゲームスタート!全勝負バンカーにベットする。一進一退でゲームが進む。
程なく全てのノンネゴチップが消化された時、手元にはスタート時とピタリ同額の50,625ドル分のキャッシュチップが残った。

『美しい!それはそうと、そろそろ体力の限界だ。
初日は625ドルの勝ちで仕舞うとするか…。』
席を立ち、キャッシュに換える。
帰り際にエレベーターの傍でテキサス・ホールデムのポーカー台を見かける。
どうやら上のフロアにポーカー・ルームがあるらしい。
ポーカーにも興味があったが、睡魔には勝てずタクシーで行き着けの足裏マッサージ屋に移動し、泥のように眠る。

■ 2月27日

11時、足裏マッサージ屋で目覚める。
隣の屋台でワンタン麺と青島ビールを頼む。
(マカオで飲む大瓶の青島ビールは、何でこんなに美味しいのだろう。)

タクシーでMGMに移動し、軽く一勝負。
ブラックジャックであっさり2万ドル勝つ。
(MGMの黄色い千$チップは、何でこんなに綺麗なのだろう。)

午後2時にMGM内のレストラン“食八方”でセバタさん、nikurashiさんと出会う。
3人でカシノ談義に花が咲く。当方もバカラでは極端なバンカー派だが、nikurashiさんも同じで「全勝負バンカーにしか賭けない」とのことで意見が合う。
青島ビールのお代わりを只管頼み、昼間っから酔っ払いモードとなる。
予約したホテル(ポンテ16)へのチェックインがまだだったので、タクシーで移動する。
(当方の香港駐在時代のマカオ仲間が一名合流。)

成り行きでポンテ16の2階フロアで一勝負することになる。
セバタさんはカリビアンスタッドで軽く運試し。
当方らはミニマム50$のBJ台で勝負スタート。

しかし流れが悪い。
MGMのミニマム500$の台で朝に勝った2万$が、何故かポンテ16のミニマム50$の台であっという間に溶け、更に3万$が消滅する。
これは駄目だ!とポンテを後にしてMGMへ移動する。

ラスベガス・ルームへ向かう途中、セバタさんがバンカーの面の罫線が出ている台を発見する。
「これは一勝負するしかないでしょう!」と一同座る。
当然バンカーにベット、勝つ!
相手が6なら7、7なら8、8なら9で兎に角勝つ!
しかし、その次を負けたところでシューが終わり、不完全燃焼で当初の計画通りラスベガス・ルームに突入!

ここで思わぬ出逢いが…。
最近半年に一度、延べ3回のテニアンBJトーナメントで当方と何度もぶつかった、韓国人の凄腕BJプレイヤーの男性(一昨年の冬の大会で準優勝、去年の夏の大会では予選テーブルで当方が僅かの差で勝つ、大会の合間の平場では何度も共闘)が、ミニマム500$のBJ台でチップをうず高く積み上げ、愉しげにプレイしているではないか!名前も知らないが、向こうも当方を認識すると

「おお!これは奇遇だなぁ…。
お前の好きなサードベースなら空いてるぞ。一緒にプレイするか?」
と話しかけてきた。

一人ならそれでも良かったのだが、同行者がいるので、

「それも良いが、連れがいるので今はここではバカラをするつもりだ。また後でね…」
と告げる。

「そうか…、てっきりお前は自分と同じバリバリのBJプレイヤーだと思っていたが?
まぁ良い。バカラに飽きたらいつでも来い。お前なら大歓迎だ!
この台は自分の知り合いばかりだからサードベースは空けてやる。」

大変有り難いお言葉だったが、丁重に辞退して空いているバカラ台に座る。
(責任重大だもんなぁ…。)
ここでのバカラは…、不思議なことが多かった。

当方とセバタさんは殆ど全勝負バンカーにベットする。
そして平均すればバンカーが勝つ方が多かった。
それならチップが増える筈なのに、何故か肝心な勝負処でプレイヤーがナチュラル9を連発する。
これには参った…。

『8までは我慢するが、いきなり9では絞る気が無くなるなぁ…。』
結局、プレイヤーのナチュラル9攻勢にチップを削られ、テーブルを変えるも好転せず、マイナス2万でMGMでの勝負を終了し、食事休憩へ。場所はセバタさんお奨めの火鍋屋さん。
ここでは超VIPであるセバタさんが現れるやいなや、店の従業員全員が総出で出迎えてくれ、鮑や日本産の高級牛肉が次々と運ばれてくる。大変美味しい。

セバタさん達は明日の早朝に香港発で日本に帰国する予定の為、今回の残された時間はあと数時間となる。会計を済ませ(食材の割には値段もリーザナブルだった)当方の提案で最終決戦の場として選択した、星際酒店(スターワールド)へ徒歩で向かう。

当方は昨日と同じく5万$のノンネゴチップと交換し、1.25%で625$分のおまけを手にミニマム千$のテーブルに座る。セバタさんはキャッシュ・チップで参戦。
(基本的にBJが好きな当方の元同僚は観戦)

美味しい火鍋を食べた効果か、指先に往年のパワーが甦る。
プレイヤーは殆ど5以下で、バンカー優勢でゲームが進行する。
“リャンピン”好きなセバタさんが絞る際、2枚とも2サイドが配られるように、日本から持ってきた“幸運と金運を呼ぶ、金銀亀御守”を取り出す。

種類の違う亀が2匹(4+5)で見事勝利!

程なくノンネゴチップが消化され、当方が約3万$、セバタさんも約2万$勝ち、午前4時にスターワールドでの戦いは終了となる。セバタさんと一月後のマカオでの再会を誓い別れる。

『結局、本日の収支はマイナス2万か…、ポンテのBJでの5万負けが痛かったな。
明日の夜はJ'sさん達と足裏オフ会だ!何とかそれまでにプラ転を…。』
宿泊先であるポンテ16へ向かうタクシーの中で反省しながら明日の計画を立てる。

■ 2月28日

ポンテ16で目覚める。
今回は友人(男性)とシェアした為、一泊僅か500$である。
アメニティ、その他は料金を考慮すると申し分無い。
ただ、カシノとしては今イチ。今後のマルハンの課題と言えよう。

さて、BJ派の古い友人と軽くポンテ16の1階でブラックジャックを開始。
あっさり1万$勝つ。

夜の勝負に備え、リスボアホテル1階の“BancoDeltaAsia”で日本円70万を香港ドルに両替する。
レートは1万円=778HK$。マカオのどこかには、ここよりレートの良い銀行もあるのかも知れないが、リスボアホテルの1階という立地と、土日も午後6時まで営業しているという利便性を兼ね備えた銀行はまず無いと思う。
(因みにここは北朝鮮の金さんのお財布、とかつて呼ばれた銀行でもある…。)

友人と昔良く行ったロイヤルホテルの裏にあるタイ料理屋に向かう。
しかし、昼時だというのに何故か閉まっている。
ここの牛肉のソボロ炒めは絶品なのであったが、断念してタクシーに乗る。

目指すはベネティアン!
長さ2200mの西湾ブリッジを渡り、一路タイパ島へ向かう。
初ベネティアンの友人は、その馬鹿馬鹿しいまでの広さと派手な内装に驚く。

今回、遥々ベネティアンに来た理由は二つ。

一つは年末に食べ損ねたカシノ内の“帝王点心”で飲茶を食べること。
(“マカオの帝王”としては、帝王の名の付いた店に一度は足を運ばねば…)


もう一つは今話題のマカオを舞台にした小説の中に出てくる噂の“ベネティアン・ガール”を拝見すること。

まずは腹ごしらえ、とカシノ内を歩き回り“帝王点心”へ向かう。
15分ほど待たされる。ようやく席が確保でき、二人で座る。青島ビールと点心を幾つか、それと炒飯を頼む。確かにビールは良く冷えたグラスに注がれて美味しかった。
しかし肝心の点心のお味は?
不味くは無い。しかし、並んでまで食べたい、とも思わない。

『まぁ、こんなものか…、“帝王”と名乗る割にはしょぼいな…。』
前回プレイした際のポイントで支払いを済ませ、BJ派の友人に合わせミニマム200$のテーブルでブラックジャック開始。負ける、ひたすら負ける。
唯一の見せ場はボックス4に500、ボックス5に千、ボックス6に2千、ボックス7に4千をベットし、最初の二つは引き上がり21、後の二つは共にブラックジャックが完成した時だった。
ディーラーは絵札だったが、『これは勝っただろう…』と思っているとエースを引かれる。

あっと言う間に3万$が溶ける。

『馬鹿馬鹿しい!こんな台でやってられるか!』
と席を立とうとした時、背後に熱い視線を感じる。
タレントで言うと黒○メイサに似た、眼じからのある黒髪の女性を発見する。

追加資金を投入する。瞬間的に原点に復帰するが、何故かそこで辞められず、再び沈む。
友人はパンクし、先にホテルに戻る。

結局ブラックジャックで7万$負け、ようやく踏ん切りを付け席を立つ。
普段は座らない“ノンコミッション・バカラ”に座り、1万$ずつベットする。

ナチュラルを連発する!
5連勝後、2万$をバンカーにベットする。
(これに勝てばベテティアンでの原点復帰!)

プレイヤーは0。
バンカーはブラックジャックで1。
3枚目勝負となる。

プレイヤーが絞り始めるも直ぐにカードを投げ出す。
スペードのエースで1で確定。
ほぼ負けは無い。足はある。
4サイドでは無い。

『良し!勝った!』
とカードを放り投げる!

何か違和感を感じる!
その正体は…、何と3枚目は5!

コミッションを1万$取られ、ベネティアンでの原点復帰ならず。
その後はプレイヤーの逆襲が始まり、結局バカラでも3万$のマイナスとなる。
友人にMGMで両替した香港ドルを一部用立てしている関係上、手持ちの軍資金がほぼ底を尽きる。

『リゾカジWeeklyニュースに書いてあった通りだ。
“セクシーはリスクを加速する”か…。』

(参考:#112「セクシーがリスクを加速させる。」)

結局ベネティアンではジャスト10万$を失い、甘い記憶の一つも無いまま、再び西湾ブリッジを渡る。ポンテ16の1001号室に戻り、セーフティ・ボックス内に仕舞い込んだ、番号続きの新札100枚からなる最後の日本円一束を取り出し、J'sさんらとの待ち合わせの場所である“金龍倶楽部”へ向かう。

■ 2月28日(夜)

金龍倶楽部でJ'sさん、VPさんと出会う。
まずは食事、とリスボアホテル隣の火鍋屋に向かう。

マカオに行きだしてかれこれ20年になるが、これまで単独行動が多かった為、余り火鍋には縁が無かったので、二晩連続となったが、まったく気にならず美味しく頂く。
VPさんは出張の合間にサンズ泊とのこと。食事後の勝負として、当方の提案で歩いて行けるスターワールドの2階でバカラに挑むことに決まる。

当方は日本円一束のホールドを試みるが、カシノ側が言うには、
「午前4時までならOK。それ以上は出来ない」とのこと。

『1万円=768HK$のレートはMGMよりやや良いが、
午前4時までというのはキツイ縛りだなぁ…、手持ちと合わせて8万$!
これを午前4時までにまず10万$以上に増やし、スターワールドの人質日本円一束を解放し、次にMGMで残りを10万$にし人質130万円を奪還せねばならない。
それでもまだマイナスか…。』
とにかく、前へ進むしかない。
1.25%をプラスされたノンネゴチップを8万1千$分受け取り、専用区画でJ'sさん、VPさんと合流し、ミニマム千ドルのテーブルでプレイスタート!
(J'sさん、VPさんはキャッシュチップ2万で参戦)

しかし、驚いたことにバラのノンネゴチップが殆どないので、出来れば5千$か1万$のチップでプレイしろ、とのこと。しぶしぶ了解し、1万$をバンカーにベットする。
あっさり勝つ!
しかし全体的に一進一退で、ノンネゴチップの消化は進むが、その間、J'sさん、VPさんはちょい負けで終了、当方も最後は3連敗し、マイナス2万$で手仕舞いとする。

気分転換に、当初の予定通り、金龍ホテル前の“足裏オフ会”会場に向かう。
まずは定番の足裏マッサージ。
睡眠不足もあり、あっという間に眠りに落ちる。
夢うつつのまま、ボディを勧められ別室で追加。

『セットで僅か196$!日本の2割弱か…、疲れはとれた。
まだ時間はある。軍資金も6万$残っている。よし、まだやれる!』
このままここで眠る、というJ'sさんと別れ、VPさんの宿泊先であるサンズへ向かう。
PAIZAルーム(会員専用のVIPルーム)に入る。

確かに豪華で、雰囲気もよく、従業員のレベルも高そうで、“マカオにおける最良の賭博空間”と呼んでもおかしくは無いとは言える。
けれども、もしこんなところで打ち出したら、至れり尽くせりのサービスのお陰で席を立てなくなり、結局文無しになるまでプレイしてしまうことだろう。
部屋で眠るというVPさんとも別れ、PAIZAを出たすぐのところにある、一般フロアよりはミニマムがやや高い、プチVIPエリアを最終決戦の場に選ぶ。

2台しかないブラックジャック台の内、ゴリラに良く似た男性ディーラーのミニマム500$の台に座りプレイスタート!勝てない!
口開けから10ゲーム、複数のボックスにベットするが一度も増えることがない。
ゴリラ男は無表情に、ピシピシとカードを配り続ける。
見る見る内にチップが減り、手持ちの6万$があっという間に1万$に叩き落される!

手持ちが最後の1万$では、スプリットやダブルになった際にショートする可能性が発生する為、席を立つ。この時点でマイナス18万$。
去年からのマカオでの勝ち分の約3分の2が吹っ飛んだことになる。

“Cirrus”対応のATMにJTBのグローバルキャッシュカードを挿入する。
去年は一度に1万$引き出し出来たのに、何故かリジェクトされる。
画面の表示を良く読むと、“Cirrus”カードは一回3千$と出ている。

『なんじゃそれは!』
と思いながら引き出し金額として“3000”を入力すると、内部から音が聞こえ始め、500ドル札が6枚出てきた。同じ操作をすると、また3千$が…。
同じく“Cirrus”対応の、みずほインターナショナル・キャッシュカードを挿入する。
3千$ずつ出てくる。

『泥棒対策だとしても、連続で引き出しできるのでは意味が無いではないか?
前は一回で1万$降ろせたのに、これでは手数料分(毎回210円)だけ損だな…。』
そう思いながら500ドル札60枚を手に、再びさっきのプチVIPエリアに戻る。
おもむろにノンコミッション・バカラ台に座り、バンカーに1万$ベットする。

P6、B7。

ベネティアンの“帝王点心”は今イチだったが、姉妹カシノであるサンズで美味しい“チャーシュー”を戴く。手持ちが5万$となったところで、再びブラックジャックコーナーに戻る。
当方が瞬殺されたミニマム500の台は誰もいない。
その背中合わせのミニマム300の台では、1番ボックスにめがねのオジサンが座り、楽しそうに女性ディーラーとプレイしている。

『さっきのミニマム500のBJ台は地獄だった。
けれども、天国は地獄の隣にある、か…。』
直感を司る右脳から、“大丈夫”との指令が下される。
サードボックスに座り、4番に500、5番に千、6番に1500、7番に3千をベットしゲーム開始。

ディーラーがあっさり4からバスト。
その後も面白いようにバストを続ける。
めがねのオジサンもニッコリ!
あっという間に5万$勝ち、手元が10万$になる。

『まだまだ!ここから一気にいくぞ!』
4番を千、5番を1500、6番を2500、7番を5千にベットアップする。
オジサンもベットを500から千にアップする。なおも勝ち続ける!
オジサンも大喜び!手元の1万ドルチップが15枚になる。

『現状サンズで約6万5千の勝ち。
もうちょっとで“サンズの川”を越えるところだったが、なんとか娑婆に戻ってきたぞ。
よし、このまま!』
しかし、ここで何故かディーラー交代。さっき瞬殺されたゴリラ男登場。

1万$チップ15枚を脇に寄せ、千$を1枚ずつ3番から7番にベットする。
1勝3敗1分で3千$に減る。
千$を1枚ずつ5番から7番にベットする。

1勝2敗で2千$に減る。
千$を6番と7番にベットする。

6番は19、7番は20とマァマァの手になるがディーラーはA!
インシャランスに千$を置く。

『ブラックジャックでも何でも出してくれ!』
と見守るがディーラーカードは何と9!
プッシュとなった千$だけ戻される。僅か1時間前の悪夢が甦ってくる。
時計を見ると午前3時45分。右脳が撤退を促す。

『さっきまでの天国モードが続くのなら、
スターワールドの日本円の人質一束は流しても良かったが、
このゴリラが相手じゃ駄目だ。今ならまだ間に合う筈!』
早足でキャッシャーに行き、現金15万$を裸のままポーチに押し込み、スターワールドに移動する。2階のキャッシャーに駆け込み、引換証と会員カードと千ドル札77枚を差し出す!
スタッフがちらっと時間を確認する。3時58分。
溜息をつきながらスタッフが日本円一束とお釣りの2百$を持ってくる。

『取り敢えず人質一束は解放した。
後は手持ちの7万$弱を元手にMGMで人質になっている1.3束を解放し、
そこから積み上げだ!』

■ 3月1日

ポンテ16に一旦戻り、最終決戦に備えて数時間仮眠を取るため、ベッドに入る。
昨日のベネティアンでの出来事を振り返る。

仮眠後、シャワーを浴びチェックアウトの為、荷造りに取り掛かる。
香港経由の為、当方より一足お先にマカオを離れる友人に用立てした香港ドルの清算をする。
2万7千$を香港ドルのキャッシュで返金して貰い、差額は日本に帰ってから日本円で貰うことになる。

『これで取り敢えずMGMの人質解放は出来る。
しかし、まだフライトまで時間が有り、手元に軍資金が有り、仮眠も取った。
帝王の辞書に“勝ち逃げ”も“負け逃げ”も無い!
最後の瞬間までプレイ続行するのみ!』
友人とポンテ16の6階のビュッフェで朝食を取った際、昨日一人でロイヤルホテル裏のタイ料理屋に再チャレンジすると営業しており、食べたかった“牛肉のソボロ炒め”を満喫出来た、と聞かされる。カシノは約1万$強の負けになったそうだが、これは想定内だそうだ。

『まっ、普通はそれ位だなぁ…、リゾカジのメンバーといると桁が一つ違ってくる。
マカオと永く付き合う為に、次回から軍資金を今回の半分に減らそう…。』
友人を見送りチェックアウト後、一人スターワールドへタクシーで移動する。
ここで一日一回のノンネゴチップ交換(5万$以上)→+1.25%(全澳最強利率)でプレイを目論むが、キャッシャーのところで唖然とする。

外見は普通のおばさんが、大きな鞄からマカオパタカの札束を次から次へと取り出し、それを人民元へ両替するため係員が総出で作業をしているのだが、20-30分はかかりそうな感じであった。

『一体幾らあるのだ?あの緑色の一束が5万パタカ、それが10束で50万パタカ。
そのビニールパックが10個はある。500万パタカは約6千万円か…、あれ、また出てきた。日本円で1億は超えるかも…、これは駄目だ。』

ノンネゴチップでのプレイを断念し、平場で1万$だけバカラの勝負をすることにする。
罫線も見ず飛び込みでバンカーに5千$をベット。
あっさりと勝つ。
次に5,600$を再びバンカーにベット。

再びバンカーの勝利。
約1万$勝ち、今回のスターワールドでの戦いをトータルプラス2万$で終了し、MGMへ移動する。
ミニマム300$のブラックジャック台に座る。

中国銀行の千$札20枚を全て黄色い千$チップに換える。
6番に千、7番に2千をベットする。
共に20。

ディーラーは8から絵札であっさり決まる。
滑り出しは上々…。
その後も順調に勝ちを積み重ね、千$チップ10枚の塔は2→5に増える。

しかしここでドヤドヤと参加者が1番から3番に座り、流れが悪くなる。
ジャスト5万$(3万$勝ち)で今回のマカオ遠征のブラックジャックを終了する。

まだ時間はあったが、一旦キャッシャーに行き、会員カード、引換証、1万$チップ5枚と千ドル札50枚を差し出し、ホールドした日本円130万円と、香港ドルのキャッシュ(940$)を受け取る。

『原点まで3万$!この手持ちの4万$をバカラで7万$に増やせばそれで良し。
睡眠不足と疲れから集中力は途切れがちだが、あとラスト1時間!』
ラスベガスルームの手前で盛り上がっているテーブルがあった為、そこに座る。
プレイヤーの5連勝中。
当然、テーブル客全員がプレイヤーにベットする中、一人バンカーに1万$をベットする。
集中力を保つ為、日本から持ち込んだ“冷えピタ”を取り出し、額に貼る。
(誤って“子供用”を買ってしまった為、やや小さい。)

テーブルの客全員から、

「何だこいつは!妙なものを額に貼っているぞ。所謂一つの“キョンシー”か?」
との声が上がる。(一部は想像)
プレイヤーに3万$を張っている太った男が、両手を前に倣いと“キョンシー”の真似をする。
プレイヤーは6、バンカーは絵札と3ピン。負けは無い。

あっさり7で勝つ。
プレイヤーのベットオーナーが舌打ちする。

次も1万$をバンカーにベット。
他の客はまたもや全員プレイヤー。

プレイヤーは7、バンカーはAと3ピン。
これも負けは無い。

ナチュラル8で勝つ!
原点まであと1万1千$!

『良し、流れはこちらにある!あと一勝!』
しかしここでチップリーダーの太った男がバンカーに5万$をベットする。
これでは絞れない。

『最後は自分で絞って決めたい!』
その思いから、モットーに反してプレイヤーに1万1千$をベットする。
プレイヤーはナチュラル8!
しかし、バンカーがなかなかカードをオープンしない。
散々こねくり回したあげく、「どうだ!」と2枚の4ピン(10と9)をテーブルに叩きつける。
次もバンカーに5万$先張りされた為、仕方なくプレイヤーに1万2千$をベット。
あっさり負ける。タイムリミットが迫る。

『くっそー、最後はバンカーで絞って終わりたい。プレイヤーに賭けやがれ!』
願いが通じたのか、太った男は何とプレイヤーに直近2回の勝ち分である9万5千$をベットしてくる。他の取り巻き連中も再びプレイヤーに小額ベットで参戦。

『良し、これが最後!勝てばチャラ!』
とバンカーにオールイン(3万6千$)!
プレイヤーは7。バンカーは2ピン2枚!75%は即勝利!

しかし2枚とも5…。運命のラストカード。
いきなり横から見る。4ピン!
何とか絵には成った。

ゆっくり中央を凝視する。何も見えない…。
そして左右に見えてはいけないものが…。
カードをディーラーに戻し、額の“子供用冷えピタ”を剥がす。

5+5+10=0で今回のマカオ遠征の最終勝負は終わった。
空港へ向かうタクシーの中で反省する。

『やはり“子供用冷えピタ”では効き目が弱かったな…。
次回はちゃんと“大人用”を持参することにしよう。
それとプレイヤーには張らない!ベネティアンには近寄らない!
ポンテ16のミニマム50$とサンズのミニマム500$のブラックジャックも
鬼門としてプレイしない!これを守れば20万$は勝てる筈…。』
久々の敗北にも関わらず、あわや3束喪失…から、1束弱まで挽回したせいか、何故かサバサバした気分で、当方にとっての“天外魔境”であるマカオの地にしばしの別れを告げ、15時発関空行きのマカオ航空838便に乗り込むと同時に眠りに落ちた。


(完)

*このレポートはリゾカジ.snsの日記(3月)を転載したものです。

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このレポートへのコメント(全4 件)

2009/03/27(Fri) 00:00BIGKAT

星海の帝王殿

愉しく読ませていただきました。なかなかの文才(森巣師、浅田氏に次ぐ)、これからも臨場感ある紀行(奇行?)文を期待しております。

BIGKAT(元H Casino 従業員兼BJ Player)

2009/03/30(Mon) 00:00マカオの帝王

BIGKATさん 始めまして!

コメント有難うございます。

“リゾカジ”というより“カジカジ”な当方ですが、マカオの“リゾ”は他の方にお任せして、これからもバカラ&BJ(+最近マカオでも流行りつつあるテキサス・ホールデムのポーカー)の最新情報をレポートするつもりです。

2009/04/02(Thu) 00:00okataka

うぉおお!
臨場感に溢れて、ワクワクしますね♪

私はなかなか行けないので、次回も帝王さんのレポ楽しみにしております。

2009/04/04(Sat) 00:00マカオの帝王

okatakaさん お久しぶり。

マカオで毎回勝つのは難しいです。

けど、例え負けてもマカオは愉しいところです。

これからも自分なりの“マカオの愉しみ方”を追い求めていくつもりです。

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