リゾカジフォーラム


Basic Strategy 雑感  

NO. 1345 2012/10/29 (Mon) 18:30
Written by サイゴンサイゴン

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BJでのBSはやはり確率計算に基づく最善手になると思います。当リゾカジサイトを含め、
インターネットでのBJに関する戦術情報が拡散している現在において、広く普及している期待値計算に基づくBSチャートは、古今東西のBJに関する情報の中で、”この期待値計算は誤りである” と明確な計算式を示し否定証明をしたものを見たことはありません。 
従い、この期待値計算は正しいと認めるのが妥当と思います。

http://resocasi.com/game/detail?id=3

その上で、BJプレーにおいて、BSに基づいたプレーはゲームとして楽しいか否かという別の議論が生じます。確率最優先のプレーではプレヤーにアクション選択はなく、ただディラーと同じく、機械的にゲームをこなしていくだけ。ペア等のサイドベットはもちろんインシュランスもイーブンもなし。 個々の状況判断やインスピレーションによる判断等のゲーム本来の醍醐味を排除してしまうことになります。  ”それでなにが面白いの?”という議論です。

それでも、私はBS遵守のBJにこだわります。与えられた状況の中で、常に最善の一手を選び続けて行き、その上で最善の結果を待つのがこのゲームの本質だと感じるからです。

ちなみに、ラスベガスのMGMグループの客室内ビデオでBJのレクチャーがあるのですが、
それによるとBJプレヤーの80%はBS無視のプレーをしているそうです。
もし、すべてのプレヤーがガチガチのBS遵守のプレーしかしなかったとしたら、どうなるでしょうか。カジノのBJテーブルからの収益率は標準的控除率のレベルに留まり、その結果として、コンプ条件やサービスの悪化、最悪の場合BJルール自体を変えるでしょう。
インターネットを通じたBSに関するプレヤーの認識が広まるに伴い、ラスベガスのBJがS17からH17へ変遷していった歴史や、マカオやシンガポールの後発ハウスのBJがすべてノーホールであることからもこの事は理解できます。

BSをしっかり理解したプレヤーとの同席プレーは気持ちの良いものですが、BS不認識もしくは
無視の暴プレー連発のプレヤー達の存在もまたカジノ側の利益率を引き上げてくれる貴重な存在と考えれば、例え同席プレヤーのプレーがどうであっても、腹を立てなくて済むかもしれません。

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この投稿への返信コメント

マカオが有利

2012/10/31(Wed) 11:22

投稿者:ジョニッパ

サイゴンサイゴン様

ハウスエッジ0.16ですか!
もちろんターンオーバーの恩恵に違いもあるでしょうから一概には言えないと思いますけど。
俄然、マカオに行きたくなってしまいました。

それと、もともとのテーマ。
他人のBS無視についての考察もありがとうございました。
回りまわって自分の恩恵につながっていると思える事はかなりメンタルの負担を軽減してくれます。
さすがに長期で楽しむスタンスを持ってらっしゃる方の貴重なご意見と思いました。
ありがとうございます。

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ハウスエッジ比較

2012/10/31(Wed) 13:17

投稿者:サイゴンサイゴン

ジョニッパさん

こんにちは。
そうなんですよ。マカオ・シンガのBJ ハウスエッジが低いのを、今回認識しました。
BJはラスベガス・韓国が一番と思い込んでいた自分の認識の甘さを痛感しました。
念の為、数値はともにwizardからです。

ベネシアンのBJルールはマカオ・シンガの両Sandsと同じで、0.16。

http://wizardofmacau.com/games/blackjack.html

MGMグランドの6デッキ・S17が韓国の6デッキBJとまったく同じルールで、0.28。
MONTE CARLO の8デッキ・S17がセブンラックの8デッキとまったく同じで、0.30。

http://wizardofvegas.com/guides/blackjack-survey/

今後は主戦場を南方にシフトしようかなと思う数値です。 
でもマカオもシンガもエアー・ホテル高いからな....

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12vs4

2012/11/20(Tue) 01:09

投稿者:かぶ

さて、もう話題としては収束した感じはしますが、この↓話の裏を取りましたので、折角なので書き込んどきます(プログラムまでは書かず、Excelで半自動で計算しました)。
>例えば4vs12は必ずしもStayではなく、条件が整えば簡単にHitになります。

6deckでも8deckでもBS上12vs4はStayですが、実際には最初の2枚が何であるかによって最適解は違います。
以下6deckの場合の最初の2枚によるアクション別期待値を挙げます。
(S17(親はSoft17Stand)、子は13~16はHitする前提、6,6はスプリットなので除く)
#どっちにせよマイナスの期待値なので、「どちらが負けを小さくできるか」という、
#あんまり嬉しくない話題ではありますね(笑)。
6deck:Stay vs Hit
2,T:-0.211115306 vs -0.210364258(Hit)
3,9:-0.208038728 vs -0.215390163(Stay)
4,8:-0.206787534 vs -0.213674668(Stay)
5,7:-0.202484953 vs -0.210280964(Stay)
マカオのCSMで1Boxの1人プレイなら、2,TはHitが正解です。

ところが8deckだとこうなります。
2,T:-0.211099843 vs -0.211160808(Stay)
3,9:-0.208804562 vs -0.214922094(Stay)
4,8:-0.207870905 vs -0.213641713(Stay)
5,7:-0.204657786 vs -0.211107382(Stay)
今度は2,TはStayですね。

つまりこれが、octavianus0923さんが以下のように指摘されたことです。
>6デッキにして、たったT1枚の差しかないくらいの、微妙な差ですね。

ついでに2Boxでもう片方が2,Tのケースも計算してみました。
6deckだと変化なしです。
というか、片方が2,Tでなければ、逆に2,Tを持っている側もStayになってしまいます。
(自分のカードの合計値と残りカードの存在確率だけが効いてくるので)
2,T:-0.213875547232608 vs -0.209374074952097(Hit)
3,9:-0.210786064118335 vs -0.214436667758523(Stay)
4,8:-0.209519728306435 vs -0.212704796536689(Stay)
5,7:-0.202011057452443 vs -0.208095873147209(Stay)

しかし8deckでは2,TがHitになります。
2,T:-0.21315707466132 vs -0.210421483575732(Hit)
3,9:-0.210854616947668 vs -0.214203254950744(Stay)
4,8:-0.209912474087007 vs -0.212913719290617(Stay)
5,7:-0.204321125458765 vs -0.209481349206932(Stay)

では2Boxでもう片方がT,Tの場合はどうでしょうか。
6deckだとなんと全てHitが正解になります。
2,T:-0.217349211880905 vs -0.208207456971625(Hit)
3,9:-0.214285964428922 vs -0.21326462216177(Hit)
4,8:-0.213011512027039 vs -0.21152535143732(Hit)
5,7:-0.20872950396822 vs -0.20812596069001(Hit)

8deckだと5,7だけはStayという結果に。
2,T:-0.215758792648662 vs -0.209551628304087(Hit)
3,9:-0.213470960554027 vs -0.213330418931124(Hit)
4,8:-0.212524300925081 vs -0.212036750455698(Hit)
5,7:-0.209322685296533 vs -0.209499291501781(Stay)

以上から、インパクトファクターとして、
・Tが多く見えている方がHit有利(子のBust確率が減少するためと思われる)
・5~9が多く見えている方がHit不利(子の3枚目でのMake確率が減少するためと思われる)
が考えられます。

…しかしですね、少なくともCSMでのプレイならば見える可能性のあるカードの範囲なんて
高が知れていますので、もっと厳密に条件を算出することができ、「まる覚え」することも
可能ではないかと思われます。
>当然BSを使用する方が最適解より控除率は大きくなります。それに近づけるのがカウンティングなので。
CSMではほぼカウンティングは効きませんが、代わりに(というかより厳密に)
「補正付き最適戦略」を出せるだろうということです。
…今の最大の老後の楽しみはこのプログラミングだったりします(笑)。

で、本論に戻ると、
・BS遵守は最適戦略ではない(BestではなくBetter)
・数学的に最適戦略を求めるなら状況の変化を考慮する必要がある(カウンティング論など)
・同席プレイヤーのアクションは確率に影響を及ぼさない(たらればは客観的には意味がない)
・同席プレイヤーのアクションが正当であるか否かの判断は難しい
(BSを知らない、知っていて外している、補正している、確率以外のスタイルを持っているなど)
ということで、自分の方法論を語るならBS遵守でもBS補正でもBS外しでも良いですが、
他人に語るならば、
・完璧な客観性を提示する(特定条件下での正確な確率論)
・自分の方法論の開示に留める(あなたにとっては、こうした方がいいと思う)
・お願い(自分のために、こうしてくれたらありがたい)
のいずれかにならざるを得ないのではないでしょうか。
最初のはかなりハードルが高いので、現実的には2番目か3番目の、極めて常識的な態度に
なるかと思われます。

舌足らずなところもありますが、もう充分長文なのでこの辺で…。

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かぶ様へ

2012/11/20(Tue) 12:06

投稿者:乾坤一擲

わかりやすい解説を誠にありがとうございます。親4対子12のように、カウンティグをしているとステイまたはヒットをカウンティグ状況に応じて、プレイを変えるグレイゾーンは、何ヶ所もあります。親2対子12から14や親3対子12から14、親16対子14から16など、まだ他にもたくさんあります。それに、対応するカウト値(インデックス)は、理解しておりますが、かぶ様のように実際に計算した事は、一度もありません。大変、勉強になりました。ありがとうございます。他のどっちつかずの手(私的には、グレイゾーン)の計算を6デッキと8デッキでの違いの解説をまたの機会に教えていただきたいと思います。老後になってでも、お待ちしております\(^ー^)/

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インデックス

2012/11/22(Thu) 01:27

投稿者:かぶ

>カウンティグをしているとステイまたはヒットをカウンティグ状況に応じて、プレイを変えるグレイゾーンは、何ヶ所もあります。

そうですね。もし興味のある方のために、Hi-Loカウントの"illustrious 18"
(18傑とでも訳すのかな?)と"Fab 4"を挙げておきます。
http://wizardofodds.com/games/blackjack/card-counting/high-low/
12vs4についで微妙なのはもう一つのIndex0である16vsTです。
こちらも計算しようと思えばできるのですが…いかんせんこちらはSHRP全部あるという。
(Dはないかw)
その上HのBJpeakもあるので計算式がその分変わるし、NHでもPだとOBOとOBBOの違いが
出てきてもう何がなんやら(笑)。
というわけで何年か何十年かわかりませんが、気長にお待ちください…って、ご自分で
計算された方が早いかもしれませんよ。(^_^)v

何にせよ、ちょっとはお役に立てて嬉しい限りです。

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