リゾカジフォーラム
「マカオの帝王からの手紙」
NO. 2498 2018/05/04 (Fri) 13:43
Written by マカオの帝王
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皆さん、お久しぶりです。
マカオの帝王です。
リゾカジSNSが閉鎖(発展的解消?)となることを予見していたかのように、一昨年の3月から5月にかけ、AMAZON(Kindle)に過去の日記を、「マカオの帝王1~4」、「マカオの帝王(外伝)」と5分冊で電子書籍としてアップして以来そのまま放置していたのですが、久しぶりでアクセスしてみると最近2件のレヴューが有りました。
1件は☆☆☆☆で、「良かった、韓国で絞った、…」と高評価だったのですが、もう1件は☆で、「掛け金もしょぼいし、何が帝王だ!」と辛口評価でした……
確かに、その通りだと思います。
ただ、ここでもう一度過去の自分を振り返り、挨拶代わりにこの場をお借りして「マカオの帝王からの手紙」を認(したた)めることとします。
あるプロ野球選手の打撃成績……
①打率;2割4分4厘、打点;55、本塁打;15
しょぼい、これでは人気球団のクリーンナップなど、とてもじゃないが任せられません。良くて下位打線でレギュラーすれすれ、といったレベルでしょうか……、
次にこれはどうでしょう?
②打率;3割0分5厘、打点;90、本塁打;26
これならクリーンナップとして合格点! と言えます。
最後にこれはどうでしょう?
③打率;3割4分1厘、打点;112、本塁打;37、MVP!
素晴らしい! どれをとっても文句なし! MVPに相応しい成績です!
実は、この3つは全て同じ一人のプロ野球選手の成績です。
その名は、“ミスター・ベースボール” 長嶋茂雄!
因みに
①は38才で現役を引退した1974年の成績・・・(これを“銅の長嶋”とします)
②は1958年から1974年までの17年間の通算(年平均)の成績・・・(これを“銀の長嶋”とします)
③は1963年のMVPを獲得し、脂の乗り切った27歳の時の成績です。(これを“金の長嶋”とします)
熱烈な巨人ファンだった父親の影響で、当然の様に巨人ファンとなった、恐らく選手としての“長嶋茂雄”を生で見たことの有る最後の世代である当方ですが、父親と一緒に甲子園球場(生まれが関西なので)で野球観戦している際に、いつも感じていた “ある疑問” が有りました。
それは『どうして、最も良く打つ野球選手が務める筈の大巨人軍の4番バッターが、打率3割4分、ホームラン50本の背番号1;王貞治で無く、この打率2割5分、ホームラン20本としょぼい、背番号3;長嶋茂雄 なんだろう?』というものです。
ある時、父親にその疑問をぶつけてみたことがありましたが、納得のいく説明が得られませんでした。
けれど、今なら分かります。
恐らく当時の全てのプロ野球ファンの眼に映る“背番号3”とは、晩年の“銅の長嶋”では無く、17年間の現役生活の平均値である“銀の長嶋”でも無く、常に全盛期の“金の長嶋”! 通算5度のMVPに輝いた、今はやりのOPS(On-base Plus Slugging)で表わすと1.094(0.900以上が最上位のランクA)である、“ミスター・ベースボール 燃える男”長嶋茂雄!”だったのでしょう。
それ故、“世界のホームラン王!” 王貞治”が幾ら打ちまくろうと、(因みに、長嶋が引退した1974年の王貞治の成績は、打率;3割3分2厘、打点;107、本塁打;49、OPSは驚異の1.293!(当然MVP!) でキャリアハイとも言えるものでしたが、それでも大巨人軍の4番は長嶋茂雄であった……)背番号1が巨人の4番に座るのは翌1975年からだった訳です。
P.S. 通算打撃成績の殆どの分野で、長嶋茂雄を上回る王貞治であったが、主要な指標の中で打率に関してだけは長嶋;3割5厘>王;3割1厘となっている。因みに王が40歳で引退した1980年の成績は、衰えたといえども、それでもホームラン30本! を記録しているのに対し、打率は2割3分6厘と規定打席到達者の中で最低であった……
シーズン終了後、「ホームランだけを狙えば、まだ2~3年は30本程度なら打てる……」と呟く王に対し、元巨人軍監督で“打撃の神様”と呼ばれた川上哲治は、「もし来年も今年程度の打率だと、終身打率が3割を切ることになる。君が来年、何本ホームランを打っても、終身打率が3割を切ったなら“超一流”選手とは呼ばれない……」と諭したそうです。
これが王貞治に現役引退を決意させた理由です。
閑話休題……
話をAMAZONの“辛口レヴュー”に戻します。
恐らく☆一つを付けた、“mura”さんの眼に映る“マカオの帝王”とは、近年、世界最大のカジノシティーに成長したマカオの片隅で、平均ベット2,500$程度の小博打を打ち、良い歳をして“勝った負けた”と騒ぐ50代の冴えないオッサンなのでしょう。
確かにこれだと「何が“帝王”だ!」と感じるのも、当然だと思います。
(これを“銅の帝王”とします)
過去SNSに発表したレポートの中で描かれる“マカオの帝王”とは、平均ベット5千$程度でバンカーサイドで絞りまくる、“基本バカラ、時々BJ、所によりポーカー”の40代のオールラウンド・ギャンブラーでしょう。(これを“銀の帝王”とします)
そして、自分自身がイメージする“マカオの帝王”とは、頭に何も付かない“リスボア・ホテル”がマカオ最大の娯楽場で有り、マカオ全体でカジノが5~6店しかないという古き良き時代、1997年の香港返還(ついでにマカオもポルトガルから1999年に中国に返還)を目前にした1990年代前半に、週末毎に駐在先の香港から、軍資金約10万$(当時の香港/マカオ人の年収とほぼ同じ、因みに大陸の中国人との比較では、約10年分に匹敵する)を引っ提げ、リスボア・ホテルの平場中央の大バカラ卓に陣取り、高額チップを積み上げ、爪楊枝を咥えながら何時間でも座り続け、平均ベット1万$で全勝負をバンカーに賭け、毎回ベットオーナーとして絞りまくる、30代のギラギラした憎らしい奴、が原風景として有る次第です。(これを“金の帝王”とします)
(注)当時、香港に駐在する30代の日本人駐在員同士の親睦会が有り、その席上で自己紹介する際、マカオのカジノが無性に好きであることをカミングアウトしました。
すると、同じく大阪出身の同じ歳の(今はもう無い)銀行マンから、「そうですかぁ……、最近漫画週刊誌に連載中の話題作に“ミナミの帝王”というのが有りますが、其の伝で言うとXXX電機のXXXさんは差し詰め“マカオの帝王”ですなぁ……」と命名された次第です。
今のコタイ地区は影も形も無かったその頃の狭いマカオ(文字通りの意味です)で、カジノと言えば“本家、マカオの帝王”スタンレー・ホー氏が率いる澳門旅游娯楽有限公司(STDM)が独占していた古き良き時代に、週末の珠海のゴルフ場の帰りに、フェリーの時間待ちを余儀なくされた日本人駐在員が、『そうだ! 今頃確かXXX電機のXXXさんがバカラとか言う名前の怪しげなギャンブルを、このマカオでプレイしている筈だ……、どれ、いっちょ拝見するとするか……』と思い立った場合、マカオのランドマークたる“葡京酒店”の“娯楽場”に一歩足を踏み入れさえすれば、そのど真ん中で目立つ黄金色のチェルッティのジャケットを羽織り、爪楊枝を咥え、卓上に高額チップを積み上げて、怪しげな賭博(バカラ)に打ち興じる当方を見つけることは、奈良公園で鹿を見つけるのと同じくらい容易だったと思います。この積み重ね(繰り返し)で、四半世紀前の香港/マカオに“帝王伝説?”とでも言うべきものの萌芽が誕生した訳です。
“銅の長嶋”しか知らない、少年時代の自分が、何故巨人の4番が王では無く長嶋なのか理解出来なかったように、“銅の帝王”しか知らない読者の感想が“辛口”になるのも無理の無い話です。
P.S.2
野球選手(野手)に取り、終身打率3割以上が一流選手としての指標だとすると、ギャンブラーに取ってのそれは、終身収支?(=一生涯を通しての、カジノでの収支)になるのでは? と考えます。
初めてカジノに足を踏み入れた時から、足掛け30年間の全記録を残しているのですが、最近右肩下がりで、眺めるたびに溜息が出ます……
“金の帝王”の時代には、平均6割以上の勝率で、中には9回連続10万$以上の勝利(所謂一つの“V9”時代)を記録したことも有りました。
それが“銀の帝王”の時代に入ると平均勝率は5割弱に低下し、更に“銅の帝王”の時代となると平均勝率は5割を切り、“終身収支”は徐々に原点に回帰しつつあります。
カジノにおける終身収支をプラスのまま、カジノライフを終えたいと考えると、
遠征回数を減らし、且つ軍資金を制限することになり、日々の欲求不満を解消したいのに、カジノに行くことで逆に欲求不満が募るという結果になり、何だかモヤモヤが晴れません……
P.S.3
オリンピックの体操の個人総合で、2大会連続金メダルに輝いた “絶対王者” 内村航平が、先月の全日本選手権で11連覇を逃し、3位に沈んだ。
そして今日、マリナーズのイチローが、事実上の現役引退を発表した。
Old soldiers never die, they just fade away
P.S.4
さて世の中GWの真っ盛りである。
明日から公開の、ガンダム・シリーズ最新作であり、且つ完結編の、“ニュータイプ” としてシャア・アズナブルが最も輝いていた頃を描いた「機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅵ 誕生 赤い彗星」でも観に行くとするか……
この投稿への返信コメント
年齢たる思い
2018/05/04(Fri) 21:02
投稿者:ポントゥーン
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帝王様
はじめまして
当時は帝王様のレポート楽しく拝見させておりました
私も同様の ビジガジ族
違いは、ベースが毎年のように変わるので、マカオをたまに主戦場にしていた90年代から2000年前半
帝王様のレポート楽しく愉快、ファンの一人です
これは、私には現在も含め、とてつもないハイローラー
憧れはしたも、私には例え余力があっても、毎回日本円100万以上の持ち込み勝負、ロープレイヤーに撤し、負けない事を信条とする私には対極にあるからこそ、憧れでした
皆様様々なプレイヤーがいる中、当時min2.3000まして5000以上で打てる日本人プレイヤーは私の回りにはいませんでした
話はタイトルへ
主にBJプレイヤーの私、帝王様と同じ思い?
生涯プラスでおえようか悩んでます
原因は私自身で理解してます
1.たまのミスの頻度が増えたように感じる
2.ビジガジがあまり減ったため、自腹の遠征になってしまう、旅費回収がいかに大変かと言うこと
昨年、一昨年とまだプラスですが、10年前と比べると、年間一桁落ちてきてます
つまり、何しに行ってるのかわからない
たまにポーカートーナメントに出場するも、これも記憶違いのミスが多く、昨年は出場なんと0
引退を考える毎日
今私にあるのは、世界で孤軍プレイしてきた私、ガクさんが、復活した際には、私も考えてみようか?と熟慮の日々
と言っても、こちらリゾカジの方、アジアではお見かけした方はいるものの、オフ会たるもの縁遠い私
帝王様、ガクさん、いつの日かお目にかかれれば幸いです
かしこ
手紙読みました
2018/05/05(Sat) 16:26
投稿者:くるくる
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マカオの帝王さん、
お久しぶりです!
昨日の夜の火鍋でもマカオの帝王さんの話題が出ました!
もう、かなりの期間お会いしていませんが、
またマカオでお会いできますことをお待ちしております。(^O^)/
好久不見了(お久しぶりです)
2018/05/05(Sat) 21:29
投稿者:マカオの帝王
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ポントゥーンさん、好久不見了(お久しぶりです)
久しくブラックジャックもプレイしていません。
数年後には(仕事を)リタイアする見込みですので、エアチケットの閑散期にでも、マカオ遠征を再開しようかな? と思案中です。
何でも、国内(大阪? 東京?)にリゾカジ・サロンなるものがオープンすると有りましたので、それを愉しみにしています。
是非、そこでビールでも飲みながら、時を忘れてカジノ談義しましょう!
澳門黄金週間
2018/05/05(Sat) 21:53
投稿者:マカオの帝王
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くるくるさん、お久しぶりです。
澳門の火鍋、良いですねぇ。
久しく食べていません。
皆さんに宜しくお伝え下さい。
ところで、「機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅵ 誕生 赤い彗星」は面白かったです。この伝で、「マカオの帝王1990 THE ORIGIN 誕生 マカオの帝王」でもレポートにアップしましょうか???
待望の最新?レポート!
2018/05/06(Sun) 11:46
投稿者:くるくる
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マカオの帝王さん、
こんにちは!
はい。帝王さんファンのためにも、ぜひ、
「マカオの帝王1990 THE ORIGIN 誕生 マカオの帝王」
のレポートUPをお願いします!(^O^)/
ご無沙汰してまーす
2018/05/07(Mon) 10:33
投稿者:ハイト
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帝王さんお久しぶりです!
昨日マカオから帰ってきました。
いやいや、相変わらずマカオ楽しいっすよ(笑)
帝王さんのマカオ復帰まで、頑張って生き残ってお待ちしてます(^^)
PS.
THE ORIGIN 誕生マカオの帝王 期待してますw
親愛なる、リゾカジ・メンバー? の皆さんへ
2018/05/07(Mon) 19:36
投稿者:マカオの帝王
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親愛なるリゾカジ・メンバー(最も、この“メンバー”の呼称に、何やら胡散臭さを拭えない今日この頃ですが……)の、くるくるさん/ハイトさん、こんばんは!
マカオでの黄金週間を満喫されたようで何よりです。
メンバー? の皆さんのご期待に添えるかどうか分かりませんが、古いメモとパスポートのスタンプ、それと記憶を呼び起こし、「マカオの帝王 THE ORIGIN 誕生編」のアップに取り掛かりま~す!
パルナス、センタン、北極のアイスキャンディー
2018/06/26(Tue) 00:34
投稿者:ms09dom
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マカオの帝王さま
銅の剣など程遠い「ひのきの棒」時代の帝王は、デビルマンやタイガーマスクなど限られたコンテンツをタイトルのCMと共に、信じられないくらい繰り返し見ていたクチなのですね。
しかも、なけなしの小遣いで、TAMIYA の1/35MMシリーズでケッテンクラートでは予算オーバーになるため、キューベルワーゲンと進撃セットなどで、我慢していたのではないでしょうか。
アマゾンで著書を全て購入させて頂いた私は、てっきり四国生まれの方だと思っていたのですが、関西出身の方と知り更に親近感を持つことが出来ました。
恐らく年齢は私が5、6歳後輩だと思います。
ぶっちゃけ、カジノに関する図書、特に体験談的なものは異様に少ないですよね。
そうした中、マカオの帝王さまや、くるくるさん、あと森巣さんの本は、面白いし、疑似体験っぽく使えるし、実戦での勇気(蛮勇?)の後押しになっています。
掛け金の多寡は、それこそ個々のプレイヤーによって軍資金が異なるため、500HK $でヒリヒリする人もいれば、四角いのしか使わない人もいるわけで、詠み手にとって、それは大した要素ではありません。
限られた予算の中で、どういう葛藤があるのか、他人はどういう張り方をするのか、インターバルはどうするのか等々、参考にもなるし、にやけることもあるし、そんな読み物を提供してもらっているだけで、私は十二分に満足しています。
ずっとマカオで一人打ちして、オフ会の時期に上手く行けなかったりしてますが、タイミングさえあえば、帝王さまやくるくるさんと普段行かない料理店で四方山ばなしをして、マカオでの行動範囲を拡げてみたいですね。