GAKUストラテジー

カウンター疑惑への対応

 GAKUストラテジーのベット・マネージメントは、そのベットの上げ下げの幅からカード・カウンターの疑いをかけられることは間違いない。私自身、今まで相当疑いをかけられてきた経験がある。そして、カジノによってその対応は様々であった。

 カジノはプロフェッショナルの集団であるから、私のプレイをしばらく観察して分析すれば、GAKUストラテジーがカード・カウンティングではないことは容易に判断がつくはずである。ただし、それでも「何かある」と疑われることがしばしばだ。

 まず、私のプレイを観察するカジノスタッフが増える。いつの間にか真後ろにカジノ・スタッフが立って注視していることさえもあった。通常、カジノ・スタッフがプレイヤーの真後ろに立ってずっとひとりのプレイヤーのプレイを観察することなどあり得ない。しかも明らかに疑念を持った顔つきである。

 また、シャッフル後に入れるカット・カードの位置を、シューのほぼ真ん中にされてしまうこともよくある(Penetrationが50%という意味)。

 ベットするチップの額はプレイヤーにより異なるが、一般にベットの比較的大きなプレイヤーはベット幅が大きいわけではなく、平均的にベットが大きいことの方が多いと思う。ところが、GAKUストラテジーにおけるベット・マネージメントの標準設定では、$25から$1,000までと、そのベット幅が非常に大きいのが特徴である。一般的に、上下幅40倍でベットするプレイヤーはまずいない。しかも、何のためらいもなく淡々とベットを変化させるのだから、何らかの根拠に基づいてプレイしているとしか思われないだろう。そこでまず一番最初に疑われるのがカード・カウンティングだというわけだ。

 ラスベガスのあるカジノではひどい疑いを掛けられて、相当辛い経験をしたこともある。参考までにその経験談を少し書き添えておくことにする。

 カジノスタッフが腕組みしながら私の目線の正面に立ち、ずっとプレイを注視していた。それまでにこやかに話していたディーラーは、私のプレイ・スタイルを見てその態度を豹変させた。話しかけても全く返してくれず、ティップをあげても無言のまま。そして私が席を立つときはまだ早い時間にも関わらず、目線を合わせないまま「Good night」の一言。つまり、「もう来るな」ということだった。

 私がミニマム$25のテーブルのゲーム進行を立って見ていると、そのディーラーはピットボスに目配せした。するとすぐにピットボスが飛んで来て、即座にミニマム$25の表示をミニマム$100へと変更。通常なら現在そのテーブルでプレイしているプレイヤーにミニマム変更をする旨を伝えてからそれを行なうはずなのに、このときは一言も説明がなかった。明らかに「入ってくるな」のサインであった。

 バイインするのにマーカーを切ると、ピットボスがマーカーにサインを求めてきた。こんな台詞とともに。「偽名は書くなよ。本名をサインしろ」その言葉は客に対するものではなかった。すべてが命令形なのだ。

 ここまででも十分に辛い体験だったのだが、実はまだ続きがある。シャッフル後のシューに何気なくカットカードを入れたとき、それを見ていたピットボスから声がかかった。「カットカードを入れ直せ」と。もちろんこれも命令形だ。シューの真ん中にカットカードを入れただけなのに、どうやらカード・トラッキングまで疑われているようだった。

 たまりかねてディーラーに尋ねてみた。「私のプレイはカード・カウンターのように見えるかな?」彼は微笑みながらこう答えた。「誰が見てもそう思うよ」予測はしていたことだったが、私はこのときようやくそれを確信した。ラスベガスなら何の説明をしなくとも、しばらくプレイを観察してもらえればすぐに疑いは晴れるだろうと思っていたのだが、実際にはそうではなかった。

 長々とラスベガスでの経緯を書いてみたが、このようにカウンター疑惑をかけられることは、当然メンタル・コントロールに悪影響となる。GAKUストラテジーでプレイする方には、こういう可能性があることを十分に理解していただきたい。

 オーストラリアのあるカジノに初めて行った時、日本人カジノホストを通じてカジノ・マネージャーと予め話をした。「カード・カウンターと疑われるようなオリジナルのベット・マネージメント・システムでプレイするが、全くカード・カウンティングはしていないので、実際にプレイを確認して欲しい」ということを彼に伝えたところ、彼は快くOKを出してくれた。次の日、カジノホストを通じて「あなたのプレイは何の問題もない」との返事をいただき、終止気持ち良くプレイすることができた。

 メンタル・コントロールを第一に考えた場合、無用な疑いは最初から排除しておくにこしたことはない。GAKUスト・プレイヤーが増えて来た現在、ひとりひとりが気遣うべき問題である。気持ちよくプレイする環境を作るために。

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