GAKUストラテジー

セッションの考え方

 Hit & Awayを効率的に行なうために、GAKUストラテジーではブラックジャックというゲームを「セッション」で考える必要がある。セッションとは、テーブルでのプレイ開始から終了までの区切りのことを表す。セッションの長さはそのときの状況により様々だが、短ければ5分で終了する場合もあるし、長ければ1時間程度になることもある。
 セッションを切るタイミングはシューが終わったときとは限らず、むしろシューの途中で潔くHit & Away、すなわち「勝ち逃げ」と「負け逃げ」を判断して、そのセッションを切ることが大切だ。
 とくに負け逃げに関しては、一度のミスがその滞在の勝敗結果に大きく影響する。この点は本当に心して臨まなければならない。一度目のミスが二度目のミスを招き、二度目のミスがメンタル・コントロールの崩壊を招いてしまう。
 勝ち逃げが大切なことは言うまでもないが、GAKUストラテジーにおいてはこの負け逃げを機械的に淡々と行なえるようになることが、トータルでの成績向上に最も重要だと考えている。

 セッションを切らずに、長時間ただ漫然とプレイし続けるスタイルでは、GAKUストラテジーは正しく機能しない。セッションを消化するたびに、その時点でのトータル成績を受け入れていくことが、メンタル・コントロールに重要なのである。このようなセッションの考え方は、それまで漫然と長時間プレイしていたブラックジャックのスタイルを大きく変えてくれるはずだ。

 以下に「勝ち逃げ」と「負け逃げ」の目安となる具体例を挙げる。

※前提:
・基本モード3連敗を3回記録した場合は、ベットアップモード1敗とみなす
・上記はすべて、打たれ越しモード:$25の設定における数値とする

1. 「勝ち逃げ」のシチュエーション

●ベットアップモード2連勝したとき
●ベットアップモードの1勝がダブルダウンやスプリットでベットアップモード2回分相当以上の勝利のとき(BJは除く)
●ベットアップモード2勝1敗となったとき(セッション成績がマイナスだった場合も負け逃げとする)
●ベットアップモード1勝0敗で、トータル+$1,000を超したとき
●ベットアップモード1勝1敗で、トータル+$1,000を超したとき
●ベットアップモードが入らないまま、トータル+$1,000を超したとき

※実際には1勝1敗でトータル+$1,000を超すことは、ほとんどない。
※勝ち逃げラインを突破した瞬間のハンドでベットアップモードの条件を満たした場合は、ベットアップモードを優先してそれに移行する。ただしその場合は、勝敗に関わらずベットアップモードが終了した時点でセッションを切る。

2. 「負け逃げ」のシチュエーション

●ベットアップモード2連敗したとき
●ベットアップモードの1敗がダブルダウンやスプリットでベットアップモード2回分相当以上の敗退のとき
●ベットアップモード1勝2敗となったとき
●ベットアップモードが入らないまま、トータル-$1,000を超したとき
●ベットアップモード1勝0敗だが、トータル-$1,000を超したとき(ベットアップモード1勝0敗の時点で、基本モード3連敗を3回記録する前にトータル-$1,000を超したとき)
●ベットアップモード0勝1敗だが、トータル-$2,000を超したとき
●ベットアップモード1勝1敗だが、トータル-$2,000を超したとき

※負け逃げラインを突破した瞬間のハンドでベットアップモードの条件を満たした場合は、ベットアップモードを優先してそれに移行する。 

 これらはあくまで目安にしか過ぎない。実戦ではさまざまなシチュエーションが起こり得るので、ここから先は経験を重ねて自分のものにしていく必要がある。私自身は、プレイヤーの人数やボックス数、ディーラーのディーリングのスピードなどにより、勝ち逃げのシチュエーションに若干変化を持たせているが、負け逃げに関しては原則的に変えないことにしている。

 同一セッション内で基本モード3連敗を3回記録した場合は、ベットアップモード1敗と同等にみなす。たとえば、ベットアップモード1勝1敗の状態から、そのセッションで基本モード3連敗を3回記録した場合は、ベットアップモード1勝2敗とみなし、負け逃げのシチュエーションとしてセッションを切る。

 なお、連続ベットアップモードの条件を満たした場合に限り、ベットアップモードが終了するまでそのセッションは継続し、ベットアップモードが終了した時点で結果に関わらずセッションを切る。

 たとえばGAKUストラテジーの通常設定値である、


●バイイン:$10,000
●打たれ越しモード:$25
●基本モード:$50 - $100 - $150
●ベットアップモード:$600 - $1,000


の設定の場合は、最悪でもマイナス$4,000を超したときには無条件で即時負け逃げすべきだ。その後に取り戻す可能性よりも、さらにマイナスを大きくしてしまうリスクの方が高いからだ。負け逃げを誤ると大きなマイナス・セッションを喫してしまうだけでなく、その後のメンタル・コントロールがより困難なものとなってしまう。これを未然に防ぐことを最優先する。

3. 勝ち負けに関係ないシチュエーション

 上記1、2の条件に該当せずプレイ時間が長くなるようなら、勝ち負けに関係なくセッションを切ることも必要となる。その目安は1時間以上連続でプレイしたときだろう。それまでのトータルのプレイ時間、プレイヤー個人の体力や疲労度にもよるが、1セッションは長くても1時間未満が理想的だと考えている。それを超えると集中力が維持できない。

 1、2の条件に該当すれば、たとえプレイ開始から5分であろうとも当たり前にセッションを切る。これはいつどんなときでもまったく躊躇しない。一般的なブラックジャックのプレイ・スタイルからかけ離れているように思われるかもしれないが、これがGAKUストラテジーのプレイ・スタイルである。

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