GAKUストラテジー

メンタル・コントロール再考

「4日間のプレイの中で、どのようにしてモチベーションを維持するのですか?」という質問に対する、タイガー・ウッズの答えが心に残ったことがある。

「初日の一打目も、最終日の最終ホールの最後の一打も、私にとっては何も変わらないのです」

 表現が正確ではないかもしれないが、このような内容を答えていた。一緒にしてしまってはタイガーに大変失礼な話だが、GAKUストラテジーの目指すメンタル・コントロールもまさにこれに尽きる。大切なのはどんなシチュエーションでも変わらぬ平常心。これをGAKUストラテジーに当てはめると、次のような表現になるだろう。

「$25でも$1,000でも同じ1ゲームのベットであり、何も変わらない」

 ベットアップモードの$1,000ベットに緊張する必要はない。気負う必要もない。攻めるべき重要な場面で緊張によってメンタル・コントロールを乱すことは、その勝負以前に自分自身に負けていることに他ならない。GAKUストラテジーにおいては、$25チップも$1,000もシステマチックに同じく取り扱う。非常に難しいことだが、これが出来なければGAKUストラテジーは操れない。操る前に自身のメンタル・コントロールがついていかず、自滅してしまうことになる。

 私はほとんどゴルフをしたことがないが、ミスがトータルスコアに響くという点では、GAKUストラテジーと通じるものがあると思う。勝負どころではきっちりバーディをとり(ベットアップモード)、悪いところでもきっちり最少失点でまとめる(打たれ越しモード)。

 プロゴルフの世界では、一流レベルのスキルはもちろん不可欠だ。しかし、そこから超一流になれるかどうかは、優れたメンタル・コントロールを持っているかどうかではないだろうか。ゴルフもブラックジャックも、セオリーとスキルだけでは超えられない壁がある。究極のところでは、メンタル・コントロールに行き着く。トータル成績を向上させるためには、それが最も重要なことだと考える。

 タイガーが屈辱の予選落ちをしてしまったのは、最愛の父の死の痛手から立ち直れなかったときだったという。超一流のメンタル・コントロールを持ち合わせる彼でさえもそういうことがある。プレイヤーは所詮、感情を持つ「ひと」だということだ。数多くの経験を積み、どんなにメンタル・コントロールが向上したと思っても、自分がひとであることを常に忘れてはいけない。メンタル・コントロールはとても脆く繊細なもの。慢心することなく、常に慎重に、そして謙虚な姿勢でいたい。

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