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「中国人旅行者には来てほしいけれど・・」チップに頼るサービス業の悩み

2017/ 01/ 09

春節祭の休暇を目前に、ラスベガスのカジノやホテル・飲食店では中国人観光客を歓迎する準備に忙しい。が、そこで働く従業員の中には貴重な収入源であるチップの金額に関する不安を抱える者も多いようだ。客の出身地域によって、彼らが受け取るチップの額には差が出てくるからだ。アメリカでは、レストランでの食事に20%程度のチップを払うのは普通のことと考えられているが、そのような国は実は多くない。カナダ人は10%程度、ヨーロッパからの旅行者のチップの金額が一般的に低目だと言われている。中国人の場合は、何百ドルの食事をしても1人あたり1ドルのチップしか払わない、と言われているほど少ない。中国にはチップの習慣がないのが、その主な理由だろう。アメリカではカジノのディーラーやウェイトレス、ホテルの従業員といった職種の人々の生活はチップがなければ成り立たないと言われている。
中国人観光客にアメリカの習慣を理解してもらうため、ホテルの客室やゲーミングテーブル、レストランのテーブルなどに中国語でチップに関する説明と協力を求める表示を出すなど、事業者や公的機関が主導して海外旅行客を「教育」してはどうか?との声もあるが、チップを強制することで観光客がよそへ流れてしまう懸念もあり具体的な動きはまだ見られない。 By Resocasi.com